高嶋叶吾は勇者である   作:宇津田

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今回は文化祭編です。
文量が多いので前編と後編に分けます。



第10話

 

夏休みが終わり、季節は秋になった。

秋といえば、文化祭の季節。

僕達が通っている讃州中学は文化祭で一番人気のあったクラスと部活にはそれぞれなんと人数分の豪華うどん店の無料券が貰えるのだ!

そんなわけで今僕達のクラスは出し物を何にするかで放課後の時間を使い教室で話し合っていた。

「だからお化け屋敷の方が人気が出るって言ってんだろ!」

「喫茶店の方が人を集められるわ!」

男子側はお化け屋敷、女子側は喫茶店という派閥に分かれておりどっちをやるかで言い争っている最中だ。

友奈ちゃんと東郷さんはなんとか折衷案を出してはいるがどちらかが案を否定してしまうので、何も決まらずにただ時間が過ぎていく。

ああ、早く決まらないかなー。

え?僕も話し合いに参加しろだって?

この学校でまともに話せる人が居ないのにどうしろと?

なので僕はただぼーっと話し合いの行く末を見守っているのだ。

お茶が美味しい。

のんびりとしていたらそこで動きがあった。

「友奈ちゃん、ちょっと」

東郷さんが友奈ちゃんとヒソヒソと何かを話している。

そしてその後こちらを見て二人とも笑顔で親指を立てている。

あっこれは僕が巻き込まれるパターンですね・・・

まずい、部室に逃げる準備をしなければ。

急いで荷物をまとめていると、友奈ちゃんの声が聞こえた。

「みんな、コスプレ喫茶にしようよ!」

「はあ?コスプレ?」

「さっきも似たような案が出たけどボツになったろ?」

男子側からは否定的な意見が出ている。

「コスプレ喫茶なら集客率が見込めるわ」

そこからは東郷さんのプレゼンの時間だった。

「学生が様々な衣装を着ているのだから来校者の方々の目も引くしクラスメイトの友人にも来てもらえるわ」

「でもそれだけだと他のクラスと似たような感じになるんじゃない?」

女子からも人が集められるのか疑問の声が上がる。

「だから今回はとても人目を引く人を用意するの」

「例えば?」

「わたしが考えているのは一人目は友奈ちゃんね。友奈ちゃんは可愛いし元気あるから人を集めるのには向いているわ」

クラスの女子全員が頷く。

当然僕もだけど。

てそんなことしてる場合じゃない早く教室から出ないと。

「そして可愛さは友奈ちゃんには劣るけどインパクトを兼ね揃えた人がもう一人いるわ」

誰だそれ、とクラス中がザワザワし始める。

友奈ちゃんと東郷さんがこちらを見ているので誰かは察しがついた。

多分僕なのだろう。

「みんなは気付いていないかもしれないけど、それは高嶋君よ!」

一斉にクラスのみんなの視線がこちらを向く。

「あ、あの、えっと・・・」

一人からの視線には慣れてきたけど複数の視線にはまだ慣れていない。

人と話すことが苦手な僕なら尚更そうだ。

「あいつが?何も話さない不気味な奴が?」

「高嶋君が、ねえ・・・」

ほら、気味悪い視線で見てくる人が多い。

だから僕は目立ちたくないんだ!

みんなの視線に一歩後ずさる。

すると友奈ちゃんと東郷さんが僕の隣までやってくる。

「みんなはきょう君の凄さが分かってないだけだよ!」

「そうね、友奈ちゃん。だから今から高嶋君を着替えさせてくるから少し待ってもらってもいいかしら?それでみんなが納得するぐらい高嶋君が素晴らしければコスプレ喫茶でいいわよね?」

「おう、いいぜ!」

「いいわよ」

そして僕に了承を得ずにまた女装されることになるらしい。

 

 

服は勇者部の部室にあるので一度部室に行くことになった。

「で、東郷さん。今回も東郷さんの計画通りなのかな?」

「計画通りというか、今回このような形にしたのは友奈ちゃんが提案したのよ?」

「友奈ちゃんが?」

「ごめんね、きょう君。私が東郷さんに相談したの。きょう君に色んな人と話せるようになって欲しいなって」

「それで今回クラスのみんなに高嶋君の素晴らしさを認めてもらえれば話せる人も増えると思ってこうしたのよ」

「凄い荒療治だね・・・。東郷さんらしいよ」

「あら、ありがとう」

「褒めてないよ。でも、僕の為に二人ともありがとう」

僕の為に色々と考えてくれたのだ。

頑張って話せる人を増やせるようにしよう。

部室に着くと部長がいた。

「あら、あんた達クラスの出し物決まったの?」

「まだこれからなんですよ、風先輩」

「じゃあなんで部室に来たのよ?」

「これから高嶋君に女装してもらうんです。それの結果で出し物がきまるので」

「あー、噂の高嶋の女装か。本当に似合うの?」

部長は友奈ちゃんが僕の女装姿を自慢するので知っている。

「大丈夫です!私が保証します!」

「友奈ちゃんがそう言っているので多分・・・」

「女装するあんたが自信持たないでどうするのよ。二人は自信満々じゃない。二人を信じてあんたも胸を張ればいいのよ。気楽にいきなさい」

「部長・・・」

うどんと女子力の亡者の部長が凄い良いことを言っている!

「あんた今失礼なこと考えてるでしょ」

「いいえ、何も」

「高嶋君、早く着替えましょう」

「うん」

東郷さんの所に行くと東郷さんの膝の上に紙袋があった。

「今回の服はもしかしてスカートの長さ短いかな?学校で短いのは着たくないんだけど・・・」

「大丈夫よ。今日の服は清楚系だからスカートの丈は長いわ」

「あとこの服のお金は?」

「もちろん高嶋君のご両親からよ。ちなみにこの服は私と高嶋君のご両親の意見で決まったのよ」

父さん、母さん、知っていたのなら言ってよ!

袋から出すと長袖のスカートの長さが長く、色は黒で前面のスカート部分にはフリフリのエプロンがついている。

背中側の腰の所には大きい白のリボンが付いている。

胸の所にはボタンがあり、今まで着させられてきた物で一番地味だった。

「これはね、メイド服というのよ!」

「メイド服?」

「そうよ。給仕するときに着る服ね」

「僕としてはスカートが長くてよかったよ」

「流石にスカート丈が短いのは先生などに怒られてしまうと思ってやめたわ。奥の場所をカーテンで仕切れるようにしたからそちらで着替えてもらっていいかしら?」

いつのまにか奥の空間の荷物置き場の所にカーテンがあり仕切れるようになっていた。

学校で僕を女装させる気満々じゃないですか、東郷さん・・・

「きょう君着替えるの手伝うよ」

「ありがとう、友奈ちゃん」

友奈ちゃんと一緒にカーテンの向こう側に行き、手伝ってもらう。

「え?高嶋は友奈に着替えてる所見られていいの?」

「二人はお風呂も一緒に入るらしいですよ。羨ましい!」

「え?」

外で何か話しているけど気にしない。

着ることには慣れてきたので友奈ちゃんには後ろが変になっていないかなどを確認してもらう。

「うん!大丈夫、完璧だよ!」

友奈ちゃんのOKも出たので東郷さん達のいる所に戻る。

「ああ、これは確かに凄いわね。友奈が興奮しながら自慢するのも分かるわ」

「そうですよね!きょう君似合ってますよね!」

「うん、似合ってるわ。初対面の人から見たら男だと分からないんじゃない?」

「そ、そんなに似合ってますか?」

「ええ、これならクラスの奴らも納得すると思うわよ」

いつも家族や友奈ちゃん達にしか見せていなかったので他の人の評価がこんなにも高いなんて思わなくて驚いた。

「友奈ちゃん、風先輩、高嶋君、まだまだこれからよ」

東郷さんの方を見るといい笑顔をした東郷さんが髪の毛の束を持っていた。

「東郷さんそれ何?」

「これはね友奈ちゃん、ウィッグよ!」

「東郷あんた、本格的ねー」

「ウィッグって何?」

「簡単に言えばカツラみたいなものよ。これはハーフウィッグね。友奈ちゃんや高嶋君みたいな短髪の人にこれを付けて見た目を髪の長い人にするの」

「流石東郷さん!物知り!」

「ふふ、ありがとう友奈ちゃん」

「それを僕につけて、髪を長くするの?」

「そうよ。さあ高嶋君、そこの椅子に座って」

「はーい」

僕の女装の幅は広がることを知らないらしい。

最近は友奈ちゃん達や家族から女装させられることが多いので着慣れてきてしまっているから自分自身の抵抗も少ない。

もう全て東郷さんに任せよう。

「高嶋君は髪が短いから纏めないでこのままつけましょう。ちょっと髪に触るわね」

「いいよ」

東郷さんが軽くブラシで髪を梳いてくれる。

人に髪を梳いてもらうことなんて男だとそんな機会がないので少しむずがゆい感じがする。

「それでこの一番上のコームを留めてっと。クリップで側面留めるから痛かったら言って頂戴」

「うん」

てきぱきと東郷さんがウィッグを付けてくれる。

「本当はフルウィッグにして髪の色を揃えるのもいいかと思ったのだけど高嶋君の髪は赤と黒のインパクトがあるからそれを今回は推していくわ。高嶋君らしさがないとつまらないもの」

「髪の色は統一してもいいんしゃないかな・・・」

「私はきょう君の髪の色好きだし、なんていうかゲームの出てくるキャラクターみたいでカッコイイよ!」

友奈ちゃんらしい褒め方で笑ってしまう。

友奈ちゃんがそこまで言ってくれるのなら信じよう。

「出来たわ。さすが高嶋君ね。似合っているわ」

「ほんとに似合ってるわね。凄いわー」

「うん凄いよきょう君!私の妹に欲しいくらい!」

友奈ちゃんが求めてくれるなら僕は妹になるよ!

「ゆ、友奈ちゃんが欲しいなら僕は・・・」

そのとき誰かに腕を掴まれた。

「高嶋君、抜け駆けは許さないわ・・・」

何故か東郷さんが不機嫌になっていた。

どうしてだろう?

「ほらあんた達、早く教室に戻らないといけないんでしょ。早くそっちを片付けて依頼にいくわよ」

「はい!きょう君の素晴らしさを伝えてきます!」

「そうね、早く教室に戻りましょう」

そっか、この姿をクラスのみんなに見せるのか・・・

僕が緊張で顔が強張っていることに友奈ちゃんが気づいたらしく手を握ってきた。

「大丈夫だよ、きょう君。私と東郷さんが一緒にいるから」

「ええ、不埒な者には成敗を」

東郷さんが物騒な事を言ってるけど、それで少し緊張が解れる。

「二人ともありがとう。行こう」

教室に戻ると当然みんなの視線がこちらに向く。

けれど教室を出る前に感じた気味悪いものではなく、あいつ誰?みたいな疑問を含めた視線が多かった。

「みんなお待たせー!彼が高嶋叶吾君でーす!」

「ど、どうも」

緊張で引きつった笑顔になってしまったが、人と話すことがほとんどない僕が笑顔を取れるだけマシだろう。

「はあ!?そいつ女だろ?高嶋はどこだよ?」

クラス中からそんな言葉で溢れかえる。

凄い、本当に女の子だと思われてる。

東郷さんの技術は凄いなー。

「みんな、髪を見て。高嶋君の髪は赤と黒だったでしょう。今はウィッグをつけてるから髪が長いけど黒色の髪があるでしょ?彼は本当に高嶋君よ」

東郷さんの言葉によってクラスのみんなの考えが変わっていくのが話し声などで分かる。

こういうときどうしていればいいのかなーっと考えていると数人の女子が近づいてきた。

「高嶋君、服似合ってるよ!何処でウィッグとか揃えたの?」

「もしかして下着も女性用のをつけてるの?」

「えっと、その、服は東郷さんにしたほうが分かると思います」

「ええ。質問は私が受けるわ」

女子の質問責めを東郷さんに任せる。

最初は数人で話していたのに東郷さんが詳しく説明しているとクラスの女子全員が東郷さんの周りにいた。

そして女子のみんなで話が盛り上がっていくので、巻き込まれないようにゆっくりとその輪から外れていく。

それに気付いていた友奈ちゃんも一緒に輪から外れてくれていた。

先程の約束を憶えていてくれるなんて本当に友奈ちゃんは優しい。

「男子の方にも話を聞きに行こっか?」

「そうだね。早くコスプレ喫茶に決めちゃおう」

男子が固まっている方に二人で向かう。

「ねえねえ、きょう君似合ってるでしょ!これなら文化祭でも一位取れるよ!」

「まあ、確かにな。てか本当に高嶋か?髪以外でぱっと見て分からないんだけど」

「は、はい。高嶋です。本物です」

「あー。高嶋の声だな。てか女装似合いすぎだろ」

「そ、そうですかね」

「髪とかどうなってんの?触ってもいいか?」

「きょう君に触るのはダメだよ。髪をセットするの大変だからね」

まさか友奈ちゃんから断るとは思わなくて驚いた。

友奈ちゃんは他人に対してきっぱり断ることは少ない。

僕自身もあまり関わりの無かった人にいきなり触れられるのは嫌なので正直助かったと思ってる。

その辺りも気遣い屋さんの友奈ちゃんだと僕の考えていることも分かって断ってくれたのだろう。

「お、おう。そうか」

「で、男子はどうかな?コスプレ喫茶でいいかな?」

「結城と今の高嶋なら人を呼び込めそうだからな。いいんじゃないか。何より俺たちは美味いうどんが食べたいからな!」

それに周りの男子も賛同する。

女子は東郷さんが纏めているだろうからこれでこのクラスの出し物は決まりだ。

出し物が決まってからは怒涛の勢いで準備が進んでいった。

というか僕と友奈ちゃんは文化祭当日の客の呼び込みという大仕事があるので準備には駆り出されることがほとんどなかった。

てか僕の場合は女装に磨きをかけろとクラスのみんなに言われ放課後は女装で学校を過ごすことになってしまった。

東郷さんは女子の仕草を真似出来るようになれば申し分ないと言われているけど文化祭までさほど時間がないのに難しいよ。

東郷さんは僕の作法指導と喫茶店の裏方の総指揮を執っているのでとても忙しいがとても生き生きしていている。

東郷さんは足が不自由なのでみんなと一緒に楽しめていてよかったな、と感じていた。

「高嶋君、女装しているときは自分を演じるようにするのよ」

「仮面を着けているように想像すると演じれたりするわ」

「高嶋君!下を向いてはダメよ!笑顔で前を見て!」

このように東郷さんの厳しい指導を乗り越え、文化祭当日になった。

最初は人を多く呼び込むために友奈ちゃんと一緒に校内を歩いて宣伝することになった。

「私達のクラス、コスプレ喫茶店をやってまーす!美味しいぼた餅とお茶はいかがでしょうかー!」

「休憩の際には是非お立ち寄り下さい」

周囲からとても注目を浴びている。

友奈ちゃんも一緒にメイド服を着ているので可愛いので友奈ちゃんを見ている人も沢山いるだろう。

けどそれだけではない。

だって僕の持っている看板に、この人は男ですって書いてあるからそりゃあ注目を集められるよ!

「きょう君凄いよ!声も出てるし、笑顔も完璧だよ!」

「まあ、あれだけ東郷さんに鍛え上げられたから出来てないと後で叱られるからね・・・」

二人で校内を一周して教室に戻ると教室の前には多くの人が列を作っていた。

「わー。すっごい人がいるね・・・」

「こ、これ人足りてるのかな?」

厨房の中を覗くと東郷さんがせっせとぼた餅を作っていた。

「東郷さん、沢山ぼた餅作ってるね」

「私以外の人にぼた餅は任せられないわ」

「東郷さんのぼた餅は美味しいからね!みんな作ってみても東郷さんのぼた餅の味にはたどり着けなかったからね」

「それでね、今厨房はなんとか人手が足りているんだけど列を整理させる人などが足りていないらしいの。どっちかにそちらの手伝いに回って欲しいの」

「分かった!私が行くね」

「友奈ちゃん、お願いね」

「任せて!」

「「いってらっしゃい」」

「いってきまーす!」

そう言って友奈ちゃんは厨房から出ていく。

「僕はこのまま宣伝に行ったほうがいいかな?」

「ええ。高嶋君はそのまま校内を12時まで回ってきて頂戴。その後は休憩と自由時間ね。友奈ちゃんと自由時間をかぶせるとこのクラスの目玉二人がいなくなってしまうから出来ないの。ごめんなさい」

「ううん。しょうがないよ。なによりうどんのためだしね」

「ありがとう。それと回るの高嶋君一人で大丈夫?」

東郷さんは僕が一人で回って周りの視線に一人で耐えきれるのか?ということを言っているのだろう。

「大丈夫だと思う。だってあれだけ東郷さんに鍛え上げられたんだもん。任務達成してみせます、隊長!」

ビシッと敬礼すると東郷さんが笑う。

友奈ちゃんと東郷さんが僕の成長する場を準備してくれたんだ。

僕はそれに応えられるようにしないと!

「今の服装で敬礼はやっちゃダメよ。似合わないから。引き続きよろしくね」

「うん。行ってくるね」

「ええ。いってらっしゃい」

そう言って僕はまた校内を回っていくことになった。

 

 

東郷さんの前ではカッコよく言ったけど、実際にやってみるとなかなかに辛い。

一人からの視線には慣れてきたけれどやっぱり大多数からの視線に一人で耐えることは難しいらしい。

汗がいつもより尋常じゃない量が出てるし、笑顔が引きつってしまっている。

せめてクラスメイトの誰でもいいから誰かに頼んで一緒に来てもらうべきだった。

とりあえず人目が少なそうな所に移動して休もう。

看板を持ちつつのろのろと移動していると声をかけられた。

「あれ、おーい高嶋ー!」

「あ、部長。どうしたんですか?」

「私のクラスは展示系だから暇なのよ。てかあんた顔色悪いわよ。どうしたの?」

「ちょっと人の視線に酔ってしまったみたいな感じです。なので今からどこか人がいないところに行くつもりです」

「私もついていくわよ。具合が悪い部員を放っておけないわ」

「えっ・・・。でも部長の自由時間が・・・」

「大丈夫よ。展示だから誰もクラスの奴なんて残ってないから交代もないのよ。だから二日間全て自由時間なのよ。さ、部室に行くわよ。そこなら誰も人いないしね」

「すみません・・・」

「謝らなくていいわよ。こういう時はお礼でいいのよ」

「ありがとうございます」

「どういたしまして」

そうして部長とともに部室に向かい休憩することになった。

「ほい、水」

「ありがとうございます」

「てかあんた顔が真っ白よ。本当に大丈夫?」

「少し休めば大丈夫だと思います」

「分かったわ。でも体調が治らないなら保健室に行きましょ」

「はい」

「てか樹ぃ~。知らない人だからってずっと隠れてちゃダメでしょー」

「え?今ここに他の人いるんですか?」

「いるも何も高嶋と出会った時からずっと一緒にいたわよ」

「え!」

「ずっと私の後ろに引っついてたのよ。ほらあいさつしなさい」

「ここっこ、こんにち、ちわわ。いい犬吠埼樹です。お姉ちゃんが、おおお世話になってますす」

部長と同じ金髪の髪の色をしていて、まだ幼い印象を感じさせるのが目の前にいる犬吠埼樹さんだった。

 

 




いつも感想ありがとうございます!
服のリクエストを受け付けてますのでどしどし応募お待ちしております!
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