高嶋叶吾は勇者である   作:宇津田

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おはようございます、宇津田です。
お久しぶりです。
今日は内容少ないですが、主人公と友奈ちゃんの2人しか出ません。
服のリクエストをして下さった渚のグレイズ様ありがとうございます!
今回の主人公の服はリクエストによるものです。


第15話

「あのね、きょう君。また着て欲しい服があるんだけど、いいかな?」

友奈ちゃんが後ろから聞いてくる。

今友奈ちゃんと一緒にお風呂に入っている。

お湯の温度が丁度良く、部活の依頼で疲れていた僕は眠かったのでウトウトしていた。

そのため特に考えず返事をしていた。

「ん〜?友奈ちゃんのお願いならなんでもするよー」

「やったー!じゃあ今度の日曜日に来て欲しいな」

「いいよー」

確かに友奈ちゃんのお願いなら出来る限り何でもする。

でもこの時だけは、友奈ちゃんにどんな服を着たりするのか確認しなかった僕自身を後で呪うことになるとは思いもしなかった。

普通の服じゃないときは相応の心の準備が必要だから。

 

 

「友奈ちゃーん。おはよう、来たよー」

インターホンを押し、声を出す。

すると、元気いっぱいな友奈ちゃんがドアを開け、出迎えてくれる。

「おはようきょう君、いらっしゃい!ささ、上がって上がって」

友奈ちゃんに手招きされ家に入る。

「今日はお父さんとお母さん出掛けてるんだー」

「友奈ちゃんのお父さんとお母さん本当に仲がいいよね」

「娘の私でもたまに話しかけづらい雰囲気の時があるんだよね。すっごいラブラブだよ」

友奈ちゃんの両親はとても仲が良く、休日には二人で出掛けることもよくある。

友奈ちゃんは、一人になることが嫌だということはなく、逆に気兼ねなく家に友達を呼べて楽しいと話していた。

「でね、今日はこれを着て欲しいんだ。ちょっといつもと違うから着にくかったりするかもしれないから、手伝って欲しいときは呼んでね」

「うん。分かったよ」

いつもと違うという言葉に疑問を感じつつ、紙袋を受け取り、友奈ちゃんの隣の部屋に入る。

今日着る服はなんだろうなあ。

紙袋の中から取り出してみると、女子用のスクール水着と黒のストッキング、そしてウサ耳が出てきた。

ウサギの尻尾はすでに水着に取り付けられていた。

なんというか、今まではゴスロリや清楚系って東郷さんが言っていたのを中心に着ていたから女装に慣れてきていたけどこれは女装というか仮装じゃない?

露出が多いから恥ずかしいし!

てか昨日のうちにどんな服なのかちゃんと確認しておけばまだ心の準備ができていたのに・・・。

昨日の僕馬鹿!

でも、友奈ちゃんのお願いだから着ないと。

今日は友奈ちゃんしかいないから他の人に見られる心配もない。

友奈ちゃんしかいない。

そう考えれば恥ずかしさも少なくなる。

女子用のスクール水着を着るのは初めてで、着方に悩みつつなんとか水着を着る。

友奈ちゃんを呼ぶときは自分で考えてどうしても分からない時だけだ。

だって着替えているのを見られるのは恥ずかしいから・・・。

ストッキングは何度か履いたことあるし、ウサ耳は頭に付けるだけなので水着以外には手間取らず身につけることが出来た。

部屋に置いてある姿見で今の自分を確認する。

うーん。

あんまり似合っていないと思うんだよなぁ。

今回はスクール水着だから腰に巻く布地がなくて、落ち着かない。

他の人から股間の膨らみが見られるのが恥ずかしくて嫌なのだ。

まあ、今は友奈ちゃんしかいないし、慣れれるように頑張ろう。

「友奈ちゃん、着替え終わったよ」

友奈ちゃんの部屋にノックをして入る。

「待ってたよー、きょう君・・・」

友奈ちゃんが部屋に入ってきた僕を見る。

するとみるみると顔が赤くなっていく。

「友奈ちゃん、顔が赤いけど大丈夫?」

友奈ちゃんが立ったまま止まっているので、心配になり友奈ちゃんに駆け寄る。

「友奈ちゃん、大丈夫?具合悪い?」

前に立っても反応がないので顔の前で手を振っているが反応がない。

「ゆーうーなーちゃん。大丈夫?」

友奈ちゃんのほっぺたを両手ではさんでこねこねする。

「ふあ!?だ、大丈夫だよ!きょう君!」

「本当に?具合が悪いのを隠したりしてない?」

「してないよ。ちょっとその、きょう君が可愛くてぼーっとしちゃってただけだよ」

友奈ちゃんが慌てて具合が悪いのを否定してくるがその内容に驚かされ、友奈ちゃんを心配していた時には忘れていた恥ずかしさを思い出して顔が赤くなる。

「その、この格好似合う?」

「すっごい可愛い!すっごい似合ってる!ウサ耳と水着の組み合わせが最高!誰にも見せたくない!」

とても興奮して話す友奈ちゃんを見て恥ずかしさと照れによって顔の赤さが最高潮になる。

「自分でだと似合わないかなって思ってたけど友奈ちゃんがそう言ってくれると嬉しいな」

「本当に似合ってるよ。可愛くて照れてるきょう君のことが大好きだよ」

そう言って僕に抱きついてくる。

「う、嬉しいよ。でも僕以外の人に言ってすると誤解されちゃうから注意しないと駄目だよ?」

「どうして?」

「え、えっと、もしその人が恋愛的な意味で友奈ちゃんに好かれてると思われるとありもしないうわさや誤解に繋がるかもしれないし」

「そうだね」

僕の苦し紛れの言い訳を素直に聞いてくれる。

僕はただ、誰かに褒められたり喜んでもらえたりしたいのだ。

今言った言い訳だって友奈ちゃんの好意をなるべく僕だけに向けて欲しいから言った苦し紛れの言い訳だ。

まだ僕には恋愛的な意味での好きと友情的な意味での好きの差が分からない。

でも今友奈ちゃんが僕に向けている気持ちは好意に変わりないはずだ。

それを僕は出来るならずっと独り占めしたい。

だからそうなるようになるべく声を掛けたりする。

そんな自分に自己嫌悪を感じながら友奈ちゃんの頭を撫でる。

 

 

「それで、今日も写真を撮るの?」

「今日は撮らないよ」

「あれ?確か東郷さんにいつも撮った写真を渡してたよね?その分はいいの?」

今回もこの衣装は東郷さんが手に入れて友奈ちゃんに渡したはずだ。

東郷さんは友奈ちゃんに服を渡す引き換えに写真を渡すことになっていたはずだ。

「今回は大丈夫だよ。東郷さんから許可は貰えてるから」

今の状態を見せびらかしたいとは思わないので写真を撮らなくて済むならありがたい。

「じゃあ、今日は何からする?」

「恒例の膝枕で!」

いつも写真を撮り終わった後に友奈ちゃんは女装させた僕にいつも膝枕をさせる。

僕の姿を色々な角度から見て楽しんでいるらしい。

いつものように友奈ちゃんのベッドの端に座り、ふと太ももを軽く叩いて友奈ちゃんを呼ぶ

「それじゃあどうぞ」

「はーい」

友奈ちゃんの髪がストッキングの上から太ももに触れ、くすぐったくて変な声が出てしまった。

「どうしたのきょう君?」

「髪が足に触れたのがくすぐったくて」

「タオルを足に敷く?」

「大丈夫だよ。すぐ慣れるから」

そのままどちらとも話さずに静かな時間が過ぎていく。

ただじっと眺めているのもいいけど、やっぱり暇なので手櫛で友奈ちゃんの髪を整えていく。

友奈ちゃんの髪はサラサラで、髪と髪の間を通る指に伝わる感触が気持ちいい。

真っ赤な髪が部屋の明かりで綺麗に光っている。

綺麗だなっと思いながら髪を整えていると、顔を横にしていた友奈ちゃんがこちらを見てくる。

「どうしたの?」

「きょう君を見たいなーって思って」

「あの、ほどほどにお願いします」

そのままじーっと見てくる友奈ちゃんに耐えられなくなり、僕は何か他の事をするように提案した。

「それじゃあ、耳かきをして欲しいな」

「耳かき?僕上手じゃないよ?」

「きょう君にして欲しいんだ」

「そう?分かった」

こんな感じで友奈ちゃんの頼みをドンドンこなしていった。

「写真を撮るときのポーズを色々見たいな」

「はーい」

「じゃあ僕がご飯の給仕をしてみるよ。こういう服装の人はお金持ちの執事とかやってるって本に書いてあったし」

「お願いします!」

戦いで疲れた友奈ちゃんを癒したい一心で、僕からも出来ることを提案してドンドン行っていった。

そして気がつくと夕方になっていた。

「今日はありがとう、きょう君」

「いいえ。友奈ちゃんの役に立てたなら僕は嬉しいよ」

そう、友奈ちゃんの役に立てたならそれ以上に嬉しいことはない。

「そうだ、水着のお金を友奈ちゃんに渡さないとね。いくらしたの?」

友奈ちゃんから渡される服は東郷さんが請求してくる料金を友奈ちゃんが立て替えているのだ。

だから友奈ちゃんにお金を渡さないといけないのだ。

「今回はお金払わなくて大丈夫だよ。その代わりになんだけど、この水着私が貰ってもいいかな?」

「僕はいいけど、お金は大丈夫なの?」

「うん。この水着東郷さんが間違えて買っちゃったらしくてね、それを私が貰ったんだ」

「そうだったんだ。東郷さんが注文間違えることあるんだね」

念入りな東郷さんが間違えることあるんだ、と不思議に思いながら朝来た服に着替えて友奈ちゃん家を後にするのだった。

 

 




読んで下さりありがとうございます!
読んで下さった方なら思っているかと思いますが、作者の妄想力が不足していて主人公と友奈ちゃんのシチュエーションが思いつきません。
なので服のリクエストと共にシチュエーションも募集します。
エッチなことは主人公が行えないのでそれ以外でお願いします。
詳しくことは活動報告に書きます。
次回は今話の友奈ちゃん視点になります。

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