弊カルデアの日常・・・?   作:しろけむり@マスター

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最新話
■■■「守ってくれてありがとう」


あの事件(CBC2019)以降、週に1度程度のペースだが、空き部屋を用いてバーが開かれるようになった。

非常に残念なことに、某数学教授はこのカルデアに召喚されておらず、

エミヤがつまみやお酒、ソフトドリンクの提供をしている。

クーフーリンや坂本龍馬、アキレウス、謎のヒロインXXなどが常連客である。

 

閑話休題。

 

そんなバーに普段はこない客が二人。他の客はどうやらいないようだ。

それに、片方は眠っているのか、黒い布が掛けられていた。

そこに滅多に訪れない客が一人。

 

「おや、いらっしゃい。貴女が来るのは珍しい。」

「ええ、普段は来ないのですが、今日なら主も許してくれるでしょう。」

「変わらず酒は出せないが構わないかね?」

「はい。」

 

聖女、ジャンヌダルクだ。開店日に顔をオルタと共に出して以来、

一度も来なかったが、今日に限りとはどういうことだろうか。

そんな疑問をエミヤは抱くが、聞くことはしない。

 

「ここに来るとは珍しいですなぁ。ジャンヌ殿。」

 

寝ていない方の人影・・・呪腕のハサンが、宝具の発動していない

右手で器用にワイングラスの中身を飲んでいた

 

「マスターの国では、明日から新しい時代になるそうです。

永い戦いの成果が、わかりやすい形になったのですから。そのささやかな祝杯です。」

 

そういいながら、眠っている人影。マスターの頭を撫でる。

 

「貴女には世話になった。どんな相手であろうと、殿としてマスターを最後まで守ってくれた。」

 

「いえ、それでしたら、特異点Fからマスターのそばにいたあなたも十分立派です。」

 

いやいやそこまででは。そこまでなのです。

と二人が言い合っているところに、エミヤが話しかける

 

「あなた達に私は頭が上がらないのだがね。

さて、こんな夜だ。一つサービスをしてあげよう。

ノンアルコールのカクテルだ。」

 

二人の前に差し出されたのは

深淵を思わせる黒色の/太陽を思わせる緋色の。マスターの髪色であるカクテルだった。

 

「見よう見まねだがね。それなりにおいしいとは思うが。」

 

「いや、十分おいしいですぞエミヤ殿。」

「ええ、とても、おいしいです」

 

呪腕のハサンがぽつりぽつりと呟いていく

 

「ああ、不思議と思い出が蘇ってくるようですなぁ。」

 

「ええ、あの永い永い戦いの軌跡が脳裏に浮かぶようです」

 

目をつぶり、想起するはあの燃え盛る町から始まった、過去は神代まで遡る

8回もの聖杯戦争

そのすべてを勝ち抜いたのは、隣に座る年若く、平凡な子供だ。

 

「本当に。この日を迎えられてよかった。」

「ええ、本当に。報われるようだ。」

 

二人は自然とマスターを撫でている。

その双肩にかかっていた物は自らの比ではない。

 

「むにゃ?あれ、呪腕先生?ジャンヌ?」

 

「お目覚めになりましたか魔術師殿。」

「おはようございます。マスター。とは言ってももう深夜ですが」

 

「二人にね、言いたいことがあったんだ。

最初(特異点F)から今まで、ずっと一緒に戦って、近くで守ってくれてありがとう。」

 

「それが私たちの役目ですから。」

 

それだけ言うと再度マスターは眠りに落ちた。

ずり落ちかけた万能布ハッサンをかけなおし、呪腕のハサンがマスターを抱える。

 

「それでは、私はここで。良い夜を。ジャンヌ殿。」

 

それだけを言い残し、呪腕のハサンは去っていく

 

「あれ、彼はお代払ってませんが」

「彼が飲んでいたのは白湯でな。マスターはお代なしにしている。

よって彼らに食事代はかからないのだよ。」

「そうだったんですか。では、私もこれで」

 

財布からジュース代をだし、エミヤに手渡す。

 

「今日はこれで店じまいとするかな。」

 

過去(現在)の自分は何をしているだろうか。そんなことを思いながら店を片付けていく。

遠い遠い地で新たな時が刻まれるだけだが、カルデアにとってはこの上ない報酬であった。

 




呪腕先生の右手でお姫様抱っこされたい(願望)

呪腕先生は序章から3章まで
ジャンヌは4章から今まで
弊カルデアの殿として、起用されてきました。
5月4日が弊カルデアが人理修復を始めてから2年になり、
明日、5月1日には元号が変わり、これは、人理修復を成し遂げたカルデア
そしてマスターからしてみればまさに、新時代を迎えられた。
人理修復の成果がわかりやすい形で残ったのでは・・・?
ということでこんなものを書いてみました。

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