サトシのイッシュ冒険記 ~真実の救世主~   作:純白の翼

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これから3週間程、諸事情でお休みします。申し訳ございません。その代わり、2話連続投稿で行きます。


EP11 リターンマッチ

ベーシックバッジを手に入れ、急いでポケモンセンターへ戻る。トウヤは未だにお通夜状態だった。今回の負けが相当堪えたのだろう。

 

「サトシ。2つ目のジムバッジ、ゲットおめでとう」

 

トウヤは微笑みながら言ったが、無理矢理その表情を作っている事は容易に分かった。

 

「昔のオレに似てるな。ポケモンがいう事を聞いてくれなくて、こんな風に困ってたさ」

 

サトシは、トウヤの目の前に来た。

 

「トウヤ。明日、特訓しようぜ」

 

「え?」

 

「オレが旅で身に付けた事を教えるからさ。今日はゆっくり休んでくれ」

 

「あ、ああ。分かった」

 

「決まりだな」

 

*

 

そして、特訓の日になった。サンダース、チャオブー、ワシボン、ミジュマルが出ていた。

 

「まずは、バトルクラブで3日間身体能力を上げる。そこから4日間は、ヤグルマの森の外にある、試しの岩で修行だ」

 

「了解」

 

早速バトルクラブのトレーニングルームへ向かう。そこで、チャオブーは後ろに下がっていくコンベアに乗り、逆らう様に走り出す。

 

続いてサンダース。床にある、点滅した光に先にタッチする方式の試合をしていた。ミジュマルは水泳ルームで泳いでいる。

 

最後はワシボン。飛行ルームで、様々な箇所にある輪を潜り抜けていた。

 

当然のことながら、サトシのポケモン達も各々、そこで訓練をしていく。

 

サトシ、トウヤ、メイもランニングマシーンで走り込みをしていた。というのも、ドン・ジョージからこんな言葉が飛び交ったのだ。

 

「ポケモンバトルにおいて、ポケモンだけが強ければ良いというわけではない。トレーナー自身も、的確な指示、判断を出来るように心身を鍛えるべきであったりする」

 

本来、メイはやらなくても良いのだが、本人がやりたいとの事なので、2人は彼女の意思を尊重した。今は、休憩時間に入っている。メイは勿論、トウヤもヘトヘトだ。サトシはまだ平気そうだ。

 

「何でサトシさん、そんなに余裕なんですか?」

 

「マサラタウンって自然が多いからな。そこで育てばそう言う風になるかもな」

 

これを3日間続けた。

 

*

 

4日目から7日目は、試しの岩で修行する事になっている。バトルクラブでの訓練により、トウヤのポケモン達の基礎体力は大幅に上昇した。また、サトシのピカチュウはエレキボールを習得したのであった。

 

更に、タマゴが孵ってズルッグが生まれた。基本的には喧嘩腰で、ところかまわず睨み付けるを連発して来るが、意外にも人間には素直だ。特にサトシを親だと認識していて、彼に対しては極めて従順であった。

 

「オレの編み出した技を教えるぜ!」

 

「宜しく頼む」

 

「まず1つ目、カウンターシールドだ」

 

「カウンターシールド?」

 

「これは、特殊技を攻撃と防御に使う技なんだ。説明するよりは、実際見た方が早いな。ピカチュウ、10万ボルト。カウンターシールドだ」

 

【任せて!】

 

ピカチュウが回転しながら10万ボルトを使う。螺旋に動く電撃。

 

「わあ!綺麗!」メイは目を輝かせた。

 

「元々、催眠術対策に編み出したんだ。トウヤのポケモンの中で使えるのは、ポカブ、ミジュマル、サンダースだな」

 

こうしてトウヤの特訓は続いた。

 

*

 

トウヤの敗北及び、サトシのバッジゲットから1週間の時が経った。

 

「あとはオレと、ポケモン達を信じれば勝てる!行くぞ!!」

 

そんなトウヤを、アロエに負けたトレーナー達が嘲笑った。

 

「見ろよ。あの泣き虫トレーナーだぜ」

 

「たった1週間で何が出来るのよ?」

 

「負けて泣くだけだぜ。田舎者と一緒に、傷の舐め合いでもするのさ」

 

トウヤは無視して、中に入る。バトルフィールドには、既にアロエがいた。

 

「トウヤ。来たね。おや、かなりパワーアップしていると見たね」

 

「よろしくお願いします」トウヤはペコリとお辞儀した。

 

「行くよ、ミルホッグ!」

 

初戦とは異なり、アロエはミルホッグを繰り出す。

 

「修行の成果を見せてやる!チャオブー!やるぞ!」

 

トウヤはチャオブーを繰り出した。

 

「ほう。成る程。リターンマッチというわけだね」

 

「はい!」

 

「行くよトウヤ!ミルホッグ、催眠術を食らわせてあげな!」

 

「チャオブー!回転をしながら火炎放射だ!」

 

チャオブーは、火炎放射を放って回転。螺旋を起こし、催眠術を封じてミルホッグにダメージを与えた。

 

「そのままニトロチャージ!」ニトロチャージで一気にミルホッグを追い詰めた。

 

「サトシの請けよりかい?」

 

「そんな所です」

 

「あの子の指導が入っているなら、アンタの実力が急激に上がるのも頷けるね。自己暗示」

 

『素早さを上げて来たか』

 

「ミルホッグ、電光石火!」

 

「受け止めろ、チャオブー!」近付いて来たミルホッグを受け止め、掴んだ。

 

「アームハンマー!」

 

一気にキツイ一撃を食らわせた。ミルホッグは戦闘不能になった。

 

「重量ポケモンのバトル……」

 

「元々、トウヤのポカブはオレのポカブと比べてパワーがある半面、スピードはそれ程じゃない。だから、ドダイトスやコータスを呼び出して身に付けさせたんだ。重量級の戦い方は、技を生かす事と、相手の隙を見つける事なんだ。そして、相手に隙を作らせる事が出来れば……」

 

「という事は、技を使って、相手のペースを崩したり相手を焦らせられればマスターしたって事になるんですか?」

 

「そうだな」

 

サトシとメイが会話をしている頃、アロエはハーデリアを出した。一方のトウヤは、サンダースに変えた。

 

「ハーデリア、突進!」

 

「サンダース、放電だ!」

 

放電で、ハーデリアの動きを牽制しつつ、確実にダメージを与えて行った。

 

「前とは違うと言いたいようだね。だったら、ハーデリア。切札を見せるよ。ギガインパクト!!」

 

「なっ?!」

 

ハーデリアはギガインパクトを仕掛けてきた。ギガインパクトはサンダースに命中し大ダメージが入る。

 

「ギガインパクトを使うと、しばらくは動けない……二度蹴り!」

 

動けない今がチャンスと言わんばかりに、サンダースは後ろ足で蹴りを2発お見舞いした。格闘タイプの技の為、効果は抜群だ。

 

「ハーデリア、これで決めるよ!ギガインパクト!」

 

「サンダース!これで最後だ!電撃波!!」

 

電撃波の方が早く、ハーデリアに当たった。ハーデリアは戦闘不能となった。勝者、トウヤ。

 

「凄いわねトウヤ。これがシッポウジムに勝った証。ベーシックバッジよ」

 

そう言ってアロエは、トウヤにバッジを手渡した。

 

「ありがとうございます!!」

 

「次の目的地は決めてるのかい?」アロエが3人に問いかけた。

 

「次はヒウンに行こうと思ってます」サトシが即答する

 

「それ良いかもね……それとサトシ」

 

「何でしょうか?」

 

「アンタに渡す物があるのよ」

 

アロエはサトシに、2つの珠を渡した。1つは小さいもので、見た目は遺伝子を思わせる謎の模様が付いた七色に光る宝珠だ。もう1つは大きく、そちらも遺伝子のような模様が中央に描かれている。

 

「これは?」

 

「仕事でカロス地方に行った時に、知り合いから貰ったものさ。アンタの手持ちに、ガバイトがいただろ?大きい方の石は、ガブリアスに持たせると何かが起こるらしいのさ」

 

「……こんな貴重なもの、オレが貰って良いんですか?」

 

「良いわよ。アタシよりも、サトシの方がうまく使いこなせると思ったからね」

 

「ありがとうございます!」

 

ジムを後にして、サトシ一行はヒウンシティへ行こうとする。

 

その時、キダチがやって来た。慌てている様だ。

 

「大変だママ!」

 

「どうしたんだい!落ち着きな!」

 

「ぷ、プラズマ団がドラゴンのホネをいただくって!」

 

「なんだって!?どういう事だい!?」

 

「それだけじゃないんだ!以前聖杯を盗んだ赤い服の男が、今度は展示されている古代の王冠を盗んだんだ!」

 

2つの盗難事件が発生したのであった。

 

「カーカッカッカッカッカッカッカ!確かに古代の王冠は頂いたぜ!」

 

赤い服の男がいた。どことなく、一昔前の飛行機のパイロットを彷彿させる見た目だ。隣には、ジュナイパーがいる。

 

「別のポケモンがいるぞ!草タイプかな?」サトシが予測を立てる。

 

「返しな!コソ泥!」

 

「ヤダね、おばさん。返せと言われて返す奴が何処にいる?それに俺はトレジャーハンターのデューンだよ!」

 

トレジャーハンターを称する青年は、オンバーンを出して逃走した。

 

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