サトシのイッシュ冒険記 ~真実の救世主~   作:純白の翼

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EP18 意外な再会

ライモンシティに到着するまでに色々あった。途中でサトシはガマガルを、トウヤはシンボラーをそれぞれゲットした。前者はデントと再会した時に、後者は映画監督を目指すルークと出会った時にだ。余談だが、デントはこの時にマッギョとマラカッチをゲットした。

 

また、サトシのダンゴロとユニランは、それぞれガントルとダブランに進化した。

 

「色々あったが、何とかライモンシティに到着だな」サトシが言った。

 

「というかトウヤ、お前のフタチマル、ホタチを3つ持っていたけど、同時に使うなんてオレ驚いたぜ」

 

「ケニヤン。それはオレもだよ。残る1枚を、口に咥えながらバトルするなんてさ。知ったのはヒウンジムでの事だけどさ」

 

*

 

そうしている内に、ライモンシティに到着。ここでケニヤンと別れた。ポケモンセンターでポケモンを回復させてから、

 

「さてと。ジム戦は後日にするとして、今日は観光するか!」

 

「良いですねそれ!」メイは、サトシの提案に賛成する。

 

「どこを回れば良いのか、ナビゲートは任せてくれよ」

 

「頼むぜ、トウヤ」

 

「私、ポケモンミュージカルが見たいですね!あと、カミツレさんのファッションショーも!」

 

「ここには、娯楽施設だけじゃなくてスポーツの観戦も出来るからな。これを人間とポケモンで造り上げるなんて凄いんだよな!」

 

どこから行って、どこをどう巡ろうか3人で相談し始めようとした時、プラズマ団が1人の女性と口論になっていた。女性の方は、大きく外ハネをした髪型をしており、へそ出しの服装をしていた。

 

「放して!!」

 

「お前のポケモンを解放してやる!」

 

「それか、お前をプラズマ団に引き入れてやる!我らの理想の為に協力して貰うぞ!」

 

「あれ?どこかで見た事がある様な……」

 

「サトシ、とにかく行こうぜ」

 

「ああ」

 

口論になっている場所に向かう3人。

 

「おい!何をやっているんだ!!」

 

「その人が嫌がっているだろ!」サトシ、トウヤの順でプラズマ団に言う。

 

「黙れ!我らの崇高な目的を邪魔する愚者共め!!」

 

「私達で成敗してやる!」

 

「大人の恐ろしさを思い知らせてやる!!!」

 

ハーデリア、ドテッコツ、コロモリを繰り出していた

 

「サトシさん!私達も助太刀します!!行って!エモンガちゃん!」

 

「オレ達友達で仲間だろ?」トウヤはフタチマルを繰り出す。

 

「2人共、ありがとうな。行くぜ、ジャノビー」

 

サトシはジャノビーを繰り出した。

 

「ジャノビー、メロメロ!」

 

メロメロで、バトルフィールドを埋め尽くす。

 

「メイ!」

 

「はい!エモンガちゃん!メロメロに放電!」

 

エモンガは、ジャノビーのメロメロを利用して即席のエレキネットを生成。プラズマ団のポケモン達はそれに捕まった。

 

「オレが締めるぜ!フタチマル!シェルブレード!!」

 

フタチマルは、両手、そして口に持ったホタチから水の刃を造り出す。それをプラズマ団のポケモンに決めた。一気に戦闘不能となる。

 

「退散だ!」

 

「覚えていろ!」

 

プラズマ団たちは退散した。

 

「ありがとう、サトシ君。3年ぶりになるかしら?」

 

女性が話しかけて来た。どうやらサトシの事を知っている様だ。

 

「あなたは?」

 

「ナツメよ。ヤマブキシティの……」

 

「ナツメさんなんですか!?パッと見、誰か分かりませんでしたよ!」

 

女性の正体は、ヤマブキシティのジムリーダーナツメだった。この3年の間にイメチェンをした様だ。

 

「それで、どうしてここに?」

 

「これから、タチワキシティにあるポケウッドで女優としての仕事の打ち合わせがあるから向かおうとしていたのよ。でも……」

 

「プラズマ団に襲われたって事ですね……って、ゲンガー!?お前、ゴーストから進化を!?」

 

サトシに悪戯をしていたのはゲンガーだ。サトシの疑問に対して、ゲンガーは嬉しそうに頷いた。

 

「どうやらこの子、シンオウリーグでのサトシ君のバトルを見てから戻りたがっていたみたいで、それでマサラタウンに行ったらオーキド博士から今はイッシュ地方にいるって聞いたの。丁度、ポケウッドの仕事もあったし、その時に渡せればなって」

 

「そうだったんですか」

 

「ゲンガーはあなたに付いて行きたいみたいなのよ。どうする?」

 

「オレはゲンガーの意思を尊重します」

 

ゲンガーを見ながら、ナツメに言うサトシ。ゲンガーは、ナツメの方を見て名残惜しそうにしながらも、サトシの元でもっと強くなりたいようだ。

 

「分かったわゲンガー。サトシ君、よろしく頼めるかしら?」

 

ナツメは、サトシにゲンガーが入っているダークボールを手渡す。

 

「はい!ゲンガーを強くして見せます!」

 

ボールを受け取るサトシ。

 

「ありがとう。あなたに付いて来たゴーストを、いいえ。ゲンガーを返します」

 

ちょっと泣きそうになりながらも、ゲンガーの決断を尊重したナツメ。そのままテレポートでタチワキシティへと行った。

 

「また宜しくな、ゲンガー」

 

ゲンガーは大きく首を縦に振った。

 

*

 

アメフトとベースボールを観戦してから、次はポケモンミュージカルだ。

 

「ミュージカル、楽しみにしていたんですよね~」

 

「オレとしては、コンテストとどう違うのかを見てみたい気持ちだな」

 

「確か、ホウエン地方で行われているものだっけ?」

 

「そうなんだよ。それに、カントーやジョウト、シンオウでも行われているし」

 

「何時か4つの地方に行ってみたいです!」

 

そんな会話をしながらミュージカルホームに向かうと、チェレン、ベルと再会した。

 

「トウヤ、サトシ君、メイちゃん。お久しぶりだね」

 

「やっほー!3人共!」

 

「チェレン!ベル!」

 

「お前らもミュージカルを?」

 

「そうなの!折角だから見に行こうと思って……」

 

そういう事なので、5人で見に行く事になった。ミュージカルの内容は良かった。コンテストみたいにバトルは無かったものの、踊るポケモン達の姿が優雅に感じられたのだ。

 

「良かったですね」ミュージカル終了後、開口一番にメイがそう言った。

 

サトシ達5人は外に出ようとする。だが、そこではふくよかな体型の男性がいた。その瞬間、ベルの顔が真っ青になった。

 

「どうしたんだ?ベル」

 

「あ、あれって……」チェレンが何かに感づいた様だ。

 

「ベルの父さんかよ。連れ戻しに来たのか?」トウヤが呟いた

 

「ぱ、パパ?!」

 

「ベル!元気だったかい?」ベルパパは、サトシ達にも気付く。

 

「トウヤ君にチェレン君か。それに、2人以外とは初めて会うね」

 

「初めまして、メイです。わけあって、サトシさんにトウヤお兄ちゃんと旅をしています」

 

「オレはサトシです。こっちが相棒のピカチュウです」

 

「ピカ、ピカチュウ」

 

「そうか君達が。ベルの友達になってくれてありがとう」

 

「どうしてパパがここに!?」

 

「一緒に帰る為だよ。確かに私は、まだ早いと思いながらもママの説得もあってお前を旅に出させた。でも、ヒウンシティでの一件で気が変わった。やはり今は、危険過ぎる。帰ろう、ベル!」

 

無理矢理にでも連れ帰ろうとするベルパパ。だが、サトシが制した。

 

「待ってください。ベルに旅を続けさせてください!」

 

「オレも旅を続けても良いじゃないかって思ってるんだよ」

 

サトシとトウヤが言った。

 

「サトシ君。トウヤ君。これは、私達家族の問題だ。ベルのポケモンが盗まれた事について、君達がそれを解決してくれたのは感謝している。だが、それとこれとは別問題なんだ」

 

「確かにオレとトウヤが干渉する事は間違っています。でも、ベルの言い分を聞いてあげて下さい」

 

サトシがそう言うと、ベルパパは一旦手を離した。

 

「ベル……」

 

「私は、このまま旅を続ける!パパに何と言われようとも!確かに危ない目に遭ったけど、それも旅だって分かったの!」

 

ベルパパは、ベルの目を見た。そしてしばらく考えた。

 

「そこまで言うならば、バトルで証明しなさい」

 

『マズいなこれは。この中のトレーナーの中だったら、ベルが1番弱い』

 

『これ、不公平じゃねえかよ』

 

チェレンとトウヤがこのやり取りに対する感想を心の下で述べているのを尻目に、サトシが待ったをかけた。

 

「そのバトル、オレがベルの代理でやります。ハッキリ言って、その条件はフェアじゃありません。ベルが負ける事は確定事項で進むのは……」

 

『ベルよりも少しだけ年上だというのに……雰囲気は歴戦のトレーナーそのものだな。一体、それだけの場数を踏み、修羅場を潜り抜けて来たのだろうか』

 

サトシの強さに興味を持ったベルパパは、サトシとのバトルを承諾した。サトシが負けたら、ジムバッジを砕いた上でマサラタウンへ帰る事、逆に勝てばベルの旅を許可し、過剰に干渉しない事になった。

 

「私に挑むとは大したものだ」

 

ベルパパはスーツ姿から、暴走族の衣装の様なものになっている。

 

「これでも赤い流星と呼ばれていてね、ヒヒダルマ!」

 

ベルパパはヒヒダルマを出した。

 

「チャオブー、君に決めた!」それに対して、サトシはチャオブーを出した。

 

「そのチャオブー、良く育てられているね。だが、バトルになった以上は勝たせて貰う。ヒヒダルマ、炎のパンチ!」

 

「……チャオブー、ギリギリまで引き付けろ!」

 

ヒヒダルマとチャオブーの距離が近くなった。

 

「雷パンチ!」

 

視覚になっている箇所に雷を帯びたパンチを叩き込むチャオブー。ヒヒダルマは吹っ飛ばされた。

 

「ほう。やるな。フレアドライブ」

 

「ニトロチャージ!」

 

あのヒヒダルマは強い。ニトロチャージで応戦しても、競り負けるのは分かっていた。現にチャオブーは吹っ飛ばされた。だがサトシの狙いは、ダメージを与える事ではない。スピードを上げる事だ。

 

「チャオブー、構わずニトロチャージを続けるんだ!」

 

チャオブーの素早さはどんどん上がっていく。

 

「何をする気か分からないが、これ以上好き勝手な事はさせない!ヒヒダルマ、もう1度フレアドライブ!!」

 

「チャオブー、熱風だ!」

 

チャオブーの技は、フィールド全体の温度を急激に上昇させた。それでも、ヒヒダルマを止めるには至らない。

 

「あ、暑い!」上着を脱ぐトウヤ。

 

「チャオブー、次は熱湯!ヒヒダルマじゃなくて、フィールド全体に!」

 

今度は熱湯をかける。すると、フィールドが水蒸気に包まれた。フレアドライブの炎もある程度落ちた。

 

「無茶苦茶なバトルするんだね、サトシ君は」チェレンが呟く。

 

「どこから来る?」

 

「雷パンチ!」

 

ヒヒダルマは、視界を封じられた上に雷パンチを食らった。少し水が付着していたので、何時もよりもダメージが大きかった。

 

「チャオブー、炎の誓い!」

 

ヒヒダルマに技が決まり、戦闘不能となった。チャオブーとサトシが勝利した。

 

「完敗だよ、サトシ君。負けたが、後悔はしていない。ベルの旅は認めよう……サトシ君?」

 

「…………」サトシは何も答えない。

 

「やったなサトシ!」

 

「凄いよサトシ君!」

 

「シューティーの奴、サトシ君の事を基本がなっていないと言ってたけど、基本を踏まえた上で応用に昇華しているじゃないか。それにしてもどうしたんだ?」

 

サトシが何も反応しないので、全員駆け寄った。

 

「サトシさん!勝ちましたね!」

 

メイがサトシの腕を掴む。だが、その瞬間サトシは前に倒れてしまった。

 

「サトシさん!」

 

「サトシ!大丈夫か!」

 

「サトシ君!」

 

その後、サトシはライモン総合病院へと搬送された。それは、アララギ博士にも伝わり、結果的に一時的な所属をしているシゲルにもその情報は入ったのであった。

 

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