サトシのイッシュ冒険記 ~真実の救世主~   作:純白の翼

28 / 55
後書きにて、ご報告があります


EP24 真剣勝負!サトシVSトウヤ(後編)

トウヤはサンダースをボールに戻した。残り4体だ。

 

「次は……誰に……」

 

【ねえ、トウヤ。僕が戦いたい】

 

独りでにキバゴが出て来た。

 

「分かった。だけどな、無茶だけはすんなよ」

 

【ありがとう!】

 

トウヤはキバゴを繰り出した。

 

「辻斬りだ!」

 

「キバゴ、アイアンテール!!」

 

ハトーボーとキバゴがぶつかり合う。キバゴの方が吹っ飛んだ。

 

「竜の怒り!」

 

トウヤは負けじと、遠距離技の指示をする。

 

「影分身!」

 

ハトーボーは即座に分身を出す。竜の怒りは、分身の内の1体を消しただけに過ぎなかった。

 

「燕返し!」

 

「キバゴ、ドラゴンクローで迎え撃て!!」

 

再び激突するものの、やはり地力や経験値の差はハトーボーの方に軍配が上がり、キバゴが吹っ飛ばされる。

 

「鎌鼬!」

 

最後は鎌鼬でフィニッシュ。キバゴは倒れた。だが、ハトーボーの方も連戦の影響で既にフラフラだった。

 

「ハトーボー、戻ってくれ」

 

【いいえ。サトシ、限界までやらせてください】

 

何とハトーボーは、ボールに戻る事を拒絶。最後までバトルをするという意思表示を示した。

 

「分かった。ここまできたんだ。後悔の無い様に思いっ切りやってこい!」

 

【分かっています】

 

「フタチマル、頼む。ここまでやってくれたあいつらの為にも」

 

【……】フタチマルは頷いた。ホタチを両手に持ち、残った1枚は口に咥えた。

 

「ハトーボー、鎌鼬だ!」

 

「鎌鼬の弱所にシェルブレードを叩き込め!!」

 

何度も鎌鼬を見て来たトウヤは、どこを攻撃すれば破壊出来るかを見切った。その部分に技を打ち込むように指示し、鎌鼬を打ち破る事に成功。

 

「アクアジェットで近付け!」

 

「エアカッターで近付けるな!」

 

エアカッターを乱射し、フタチマルが近付く事を阻止しようとするサトシ。だが、フタチマルは最小限の動きで軌道をずらしながらハトーボーに接近した。

 

「敵討ち!!」

 

ハトーボーに大ダメージを与えた。それでも戦闘不能にならない。

 

「これで決めるぞ!シェルブレード三刀流!『乱舞』だ!!!」

 

「ゴッドバード!!!」

 

フタチマルとハトーボーが激突する。お互いが技発動前にいた場所に入れ替わるようにいた。それでも、両者立っている。この戦いを制したのは……

 

「ハトーボー!!」

 

ハトーボーがとうとう倒れた。フタチマルが勝ったのだ。

 

「まずは1勝……」

 

【ようやくサトシのポケモンを戦闘不能に……きついけど、挽回しないといけないわね】

 

「良くやったハトーボー、お疲れ様。次はミジュマル、君に決めた!!」

 

【任せろサトシ!】

 

サトシはミジュマルを繰り出した。

 

「進化系と進化前の対決か。こりゃ、面白い事になりそうじゃの」

 

「「シェルブレード!!」」

 

三刀流と一刀流のホタチがぶつかり合う。ギャラリーは皆、進化しているというアドバンテージとホタチを3枚を持つフタチマル、即ちトウヤの方が有利だと思っているだろう。

 

「互角……」

 

「イヤ、僅かだがミジュマルの方が押している」

 

「受け流してリベンジ!」

 

先に動いたのはミジュマルの方だった。3枚のホタチを上手く捌いて、フタチマルにダメージを与える。

 

「なっ!」

 

「シェルブレードに冷凍ビーム!アイシクルブレードを叩き込め!」

 

続け様にアイシクルブレードを食らわせる。

 

「塩水!!」

 

止めと言わんばかりに、塩水を掛けるミジュマル。フタチマルの体力は半分を切っていたようで、ダメージが倍増した。フタチマルは倒れる。

 

「フタチマル、よくやったよ。モンメン!」

 

トウヤはモンメンを出した。

 

「エナジーボール!!」

 

「冷凍ビームで凍らせろ!」エナジーボールは冷凍ビームで凍ってしまった。

 

「そのままホタチで返せ!!」

 

「モンメン、マジカルシャイン!!」

 

つい最近習得したフェアリータイプの技で凍ったエナジーボールを相殺したモンメン。

 

「アクアジェットで近付け!」

 

すかさずアクアジェットでモンメンの背後に回るミジュマル。

 

「シェルブレード!!」

 

ホタチによる一閃を叩き込んだ。

 

「ギガドレインで体力回復!」

 

「遅いぜトウヤ!!冷凍ビーム!!」

 

同時に決まった。お互いがダメージを受ける。モンメンは体力を回復したものの、冷凍ビームの威力が高過ぎてそれが追い付かず、モンメンは戦闘不能となった。

 

「モンメン!」

 

「メン……」

 

「ゆっくり休んでくれ」モンスターボールにモンメンを戻すトウヤ。

 

「頼むぞ、チャオブー」

 

【最後はお前かよ、チャオブー】

 

【ミジュマルか……皆の分までオレは戦い抜く!】

 

【悪いが、チャオブー。シューティーに選ばれたジャノビー同様に返り討ちにしてやるよ!!】

 

「炎の誓い!」

 

「熱湯!」

 

炎と水がぶつかり合い、温度の高い水蒸気が発生した。

 

「アクアジェットで近付け!!」

 

隙ありと言わんばかりに、サトシは指示を出す。ミジュマルは最初、水の中でさえ目を閉じていた。だが、数週間掛けた特訓でそれを克服した。それどころか、ほぼ無視覚の環境でも問題無く行動出来る様になったのだ。

 

「チャオ!?」

 

「慌てるな、チャオブー。お前はパワーファイターだ。つまり、来た所をそのまま返り討ちにすりゃあ問題無い。重量級のバトルは、隙を見つけるだけじゃなくて隙を作らせる事も大事なんだからな」

 

チャオブーはトウヤの言葉を聞き、目を閉じる。他の感覚でミジュマルの気配を感じ取る為にだ。

 

『そこか?』

 

【あそこから来る……】

 

「雷パンチ!!」

 

「アイシクルブレード!」

 

チャオブーが技を発動させた所には、確かにミジュマルがいた。

 

【悪運だけは無駄にあるみたいだな、ミジュマル】

 

【うっせえ!オレのいた場所を見破られた時は正直ヒヤリとしたけどよ、サトシの咄嗟の機転で何とか直撃は防げた。アララギ研究所で、付いて行くって決めて正解だよ!進化しなくても強くなれる実感はあるしな!強制もされねえし!!】

 

【そうか。進化出来ないんじゃなくて、したくないのか。変わってるな】

 

【悪いがオレは負けねえぞ!】

 

【それはこっちも同じだ!オレはトウヤを最強にする!】

 

チャオブーの身体が突然光り輝いた。

 

「これは!」サトシは突然の事で驚く。尤も、すぐに冷静になったが。

 

「ほう。ここに来て進化……面白い事になって来たのお」アデクは微笑みながら呟いた。

 

チャオブーはエンブオーに進化したのだ。

 

「エンブオー……」

 

【トウヤ。勝つ為の指示を!新しい技も覚えたんだ!】

 

エンブオーは技を出す。

 

「ヒートスタンプか……」デューンがトウヤに教えた。

 

【オレも負けられねえな】

 

もっと強い力が欲しい。ミジュマルは強く望み、技を放った。ヒートスタンプで生じた炎を掻き消す形で。

 

「ミジュマル、もしかしてハイドロポンプを……」

 

サトシの問いにミジュマルは振り向き、ニッと笑いながら頷いた。

 

「行くぞ、このバトルを楽しんだ上で勝つんだ!」

 

【当たり前だ!】

 

「エンブオー、雷パンチ!」

 

「エアスラッシュ!」

 

技と技がぶつかり合う。相性の関係上、雷パンチの方が有利に見えるが実際はそうじゃない。エンブオーは格闘タイプを持つ故に若干押され気味になっている。

 

「シェルブレード!!」

 

いつの間にかエンブオーの目の前まで来ていたミジュマルは、水の刃の一閃を叩き込む。エンブオーはフラフラになっているが……

 

「ヒートスタンプ!」

 

猛火が発動したなと踏んだトウヤ。早速新技を使う事に。

 

「こんな至近距離から来るのか!ミジュマル、ハイドロポンプで対抗だ!」

 

水鉄砲からパワーアップした最大技の指示をミジュマルにするサトシ。またも水蒸気爆発が起こり、煙が生じた。

 

「どっちが勝ったの!?」メイが叫ぶ様に言った。

 

「今は何とも言えねえな」

 

やがて、煙が晴れた。そこには……

 

「エンブオー!」

 

「ミジュマル!」

 

エンブオーとミジュマルは倒れていたのだ。引き分けではあるが、トウヤはバトルで戦えるポケモンが全滅したのでサトシの勝ちだ。

 

「トウヤお兄ちゃん……」

 

「あいつは頑張ったさ。リーグ出場経験があるサトシに対して、ここまで奮闘したんだからな」

 

「サトシ。今回はオレの負けだけど、次こそは勝ってやる!」

 

「ああ!いつでも挑戦しに来い!」

 

その直後、アデクがやって来た。

 

「うむ、2人共。実に良いバトルじゃった。こりゃ、ワシもうかうかしてられんのお」

 

「ありがとうございます、アデクさん」トウヤが言った。

 

「とても素晴らしいバトルをした彼等に拍手を!」

 

このバトルを見たギャラリーは大きな拍手を送った。

 

*

 

アデクの演説が終わり、ギャラリーが散り散りになっている頃の事。

 

「で、2人のバトルを見た感想は?」

 

アデクは誰かと話している様だ。顔こそ見えないものの、隣にはジャローダがいた。その近くには、ナックラーとメリープ、ガルーラだ。

 

「はい。見えなかったものが見える様になった今だからこそ言えます。純粋に凄かった……特にサトシが」

 

声からして少年の様だ。

 

「今のお前さんなら、良いバトルを出来ると思うがのお」

 

少年は、バツが悪そうな表情になった。

 

「いえ。まだその時ではありません」

 

「……そうか。次にどこに行くつもりかな?」

 

「ホモドエジムに挑戦……と、言いたい所ですがミロス島で修行をします。今まで、野外での戦闘が不十分ですので」

 

「そうか、分かった。健闘を祈るぞ」

 

少年は礼をし、アデクに背を向けてホモドエシティに向かって行った。

 




これで、第1部は終了です。
また、お気に入り数が200人、UAが40000を超えていました。

えんぴ様、クロネコ様、pqhqg様、北の旅人様、波導の拳士様、パチスロ様、甘楽ちゃん様、カブト様、龍夜様、ヤミ様、雪代様、ライ様、yakuto様、剣聖龍様、すし好き様、風霜龍様、ベルゼ様、ボルケーノ様、ルミーナ様、リタ@影矢様、ノーセル様、貴樹 怜様、三貴紳様、フルーツ鎧武者様、シュナイダー様、leok516様、Iesod様、アラリス様、通りすがりの熾天龍様、09e16様、ラプソディ様、孫さん家の孫様、カケル十様、祠遠様、ケータイ小説中毒様、ハンプティダンプティ様、頑介様、雅貴様、シナナ様、yosyaru22様、地獄の釜様、九流トキオ様、バカテス好き様、エノラRG様、柚こしょう様、ネヘモス様、kuronana様、魔球大好き様、フレアー様、啓人☆様、ヒーマ様、カゲウス様、satotas様、茨木翡翠様、漣花様、柊玲様、機巧様、柳瀬 尚徳様、raven8227様、葉津 S・黒猫様、すずゆう様、アキゼノン様、どっとはっくるーつ様、創造神サガ様、竜音 凱武様、シャインロード様、 零亜様、D.C. 様、祐也000様、月宮天馬様、フユニャン様、としや様、転凛虚空様、ラーズグリーズの悪魔様、キラービー様、ムトゥー座様、Jack Savior様、高村 春様、弾圧様、☆BLACK☆様、chikori様、「        」様、奈々篠様、龍奈様、ランタルノ様、izumino様、黒の鴉・白の蛇様、ぽこまーの様、Takiyasya様、MSTSM様、白氷様、有頂天皇帝様、mairu様、カズミン様、武蔵専用様、大日小進様、不知火銀様、じゅげむ001様、ぽすとかーど様、霧島 紅夜様、刀華様、ランサー@40ぷよ様、よこちょう様、ネギ様、バクテスト様、ウルカヌス(読み専)様、やまちゃん様、レイザル様、深村ゆき太様、碼叉人様、生徒会長月光様、消しゴムくん様、パラドクス様、刹鬼神様、kaito@0828様、桜花4416様、tomo0119様、恒平様、DGsZA様、ホリミヤ様、番田井俊様、シーエ様、Xカリバー様、かもーな様、MAX NAMAKEMONO様、yuki0624様、三千雷霆様、みそインパクト様、ひでゆき様、喜代子様、dragonヤマダ様、幽波紋ドーパント様、かどや様、如月提督様、T.W.L様、竹神様、トマピー様、ユーキさん様、白い翼様、紺碧の海(改)様、冬木様、創夜様、コン太様、うかぶ様、ペペロンチーノ&半ライス様、シュウ0427様、朱色の雀様、SPRING IH様、朧蝶様、スリープモード様、分からん様、kurimasa様、ネウロ兼死神様、ジム009様、魔里亜様、ジュナー様、金曜日(うんのよさ) 様、chrono club様、数宏様、十六夜(暁) 様、やさき(魚) 様、ダブルエー様、時間のある意味様、ユウキチ様、あやさん様、ねねねーず様、マゼンタ桜様、さばきのつぶて様、KAGETORA様、ガルド様、イルヴィス・ラフォス様、黄昏のMK様、蠱湖乃木様、asudf様

そして、公開していないながらもご登録された方々、今作のお気に入り登録、ありがとうございます!


この話で一応の区切りがついたのと、7月からしばらく仕事の方が忙しくなるので、第2部の開始は9月上旬とさせてください。ご迷惑をおかけいたしますが、宜しくお願い致します。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。