サトシのイッシュ冒険記 ~真実の救世主~   作:純白の翼

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お久しぶりです。週1で投稿出来る様に頑張って行きます。


動き出す陰謀
EP25 ~世界の窓から~ フィールドマジシャンと呼ばれた少年


カントー地方 マサラタウン

 

「そう。もうバッジを4つ集めたのね。早いわ」

 

イッシュにいるサトシと会話するハナコ。シゲルから倒れて入院した時は気が動転したものの、今見る感じはとてもそんな風には見えなかった。

 

「そうかな?まあ、トウヤもメイもデューンも良い奴等なんだ。帰って来る時に連れて来て紹介したいなって思っててさ」

 

「そう……サトシ。少し良いかしら?」

 

「え?何が?」

 

「最近、胸騒ぎがするの……なんだか、サトシがどこか遠い所へ行きそうな……そんな感じが……」

 

「……ママ。心配ないさ。何があってもオレは死なないって。あ、そろそろ集合の時間だ。じゃあね!」

 

サトシとの連絡が終わった。

 

「終わりましたかの」

 

そんなハナコの所に、オーキド博士とケンジがやって来た。フシギダネとエーフィも付いて来ている。

 

「あら、オーキド博士。それにケンジ君」

 

「どうもこんにちは!」

 

「やはり、シゲルから聞いた事もあるんでしょうな」

 

「最初サトシが入院したと聞いた時は、気が動転しました」

 

「あまり、ワシもイッシュ地方の旅は賛成ではありませんでしたからのお」

 

実はオーキド博士、サトシがイッシュの旅をする事には最初反対していたのだ。それは、他地方の人間やトレーナーに対して排他的且つ差別的な態度を取るから。幾らサトシが平気だと言っても、どこかで倒れてしまう可能性が出て来る。実際そうなったのだ。

 

「大丈夫ですよ。博士、ママさん。僕と旅していた時より大きく成長しているんですから!それに、今回はシゲルやシンジ君も来ているそうじゃないですか。サトシだったら、必ずリーグに出ますって!」

 

「そうね」

 

「また、サトシが何かに巻き込まれていなければよいのじゃが」

 

「オレンジ諸島で起こった異常気象に、グリーンフィールドの時みたいな事が起こらなければ良いんですけどね」

 

後にハナコの勘は、想像を上回る形で当たってしまうのだが、それはまた別の話。

 

「あら、エーフィちゃん。今日も毛づくろいして貰ったの?フワフワしてて良いわね」

 

「フィ、フィ~」

 

ツンとした表情だったエーフィが、ハナコに抱きかかえられた事でだらしのない表情となったのだった。

 

【相変わらず、サトシやハナコさん相手には弱いんだな。エーフィは。にしても、サトシがイッシュで仲間にしたポケモンか……特にジャノビーとは気が合いそうだな。補佐をやってくれるとありがてえな】

 

フシギダネが言った。余談だが、ジャノビーは時間さえあればピカチュウやガブリアス、そしてオーキド研究所から応援にやって来た先輩達にフシギダネの聞きたがっている。

 

*

 

ニビシティ

 

「それじゃあ、そろそろ行ってくるよ」

 

タケシは、実家であるニビジムから出発しようとしていた。最近、ポケモンドクター養成学校の入学試験に合格し、ジョウト地方にある学校に行く事になったのだ。

 

「気を付けてよ。タケシ兄ちゃん」

 

「分かってるさ、ジロウ。親父もお袋もあんなんだからさ、悪いけど宜しくな」

 

「うん、大丈夫!任せてよ!」ジロウはサムズアップで答える。

 

「おっと。ヤマブキシティ発のリニアに遅れるかも知れないからもう行くぞ!」

 

『オレは夢に近付いている。サトシ、お前も少しだけ旅に出るのをやめて修業したんだ。今度こそ、イッシュリーグで優勝できる筈だ!』

 

サトシが旅をしていなかった3ヶ月間、ポケモンフーズの作り方を教えたり、共に重量級ポケモンのバトル方法の模索等をしていた。今のサトシならば、場違いな強さを持った強敵と当たらなければ普通に決勝戦まで行けたり、チャンピオンリーグでも通用する実力になったのだ。

 

タケシは、イッシュで旅をしているサトシの健闘を祈りながら、リニアで研修学校があるジョウトまで向かって行ったのであった。

 

*

 

ハナダシティ

 

「エンペルト、最後にハイドロカノン!」

 

エンペルトの技がライチュウに当たった。ライチュウは、目を回して倒れた。

 

「ライチュウ、戦闘不能!エンペルトの勝ち!よって勝者、ジムリーダーカスミ!」

 

審判を務めていたサクラが大きな声で言った。

 

「良くやったわ、エンペルト!」

 

「ペル!」

 

「ライチュウ、お疲れ様」

 

「ラーイ」チャレンジャーの少年は、ライチュウに労いの言葉をかける。当のライチュウはというと、申し訳なさそうにしていた。

 

「もう少し技の応用を工夫してみると良いわよ。でも、いい線行っていたから次は勝てるかも知れないわね」

 

「ありがとうございました」

 

少年は、カスミに礼をしてジムを去って行った。

 

「カスミ、その子って……」

 

「サトシがマサラタウンで保護したポッチャマが進化したのよ。時々助っ人として来て貰ってるの」

 

『まあ、今のサトシの実力なら決勝戦に行くのは造作もないけどね。この私が、ラグラージとエンペルトのバトル方法について一緒に構築したんだから、今度こそそれを優勝に生かしてくれると良いんだけど』

 

どこぞのドラゴン厨の子供女とは違い、サトシの実力はしっかりと認めているカスミだった。

 

『それにしても……』

 

サトシがゲットしたと言うミジュマルとガマガルの写真を見るカスミ。

 

『ミジュマルとガマガルも可愛いわ~~~!!!』

 

*

 

バトルピラミッド

 

「ジンダイ、今なんて?」

 

エニシダが驚いた様子でジンダイに聞いていた。近くにはリラもいる。国際警察としての仕事の休暇を取って、ここバトルピラミッドに来ていたのだ。リラの側には、ライコウとラティオスがいる。

 

「うむ。トバリシティのシンジを、バトルフロンティアのチャンレンジャーとして推薦したい」

 

「シンジって……シンオウリーグの準々決勝でサトシとバトルしたトレーナーの事ですか?」

 

リラが確認を取る。

 

「そうだ」

 

エニシダは、シンジの経歴を見る。

 

「確かに、カントー、ジョウト、ホウエン、シンオウのリーグに挑戦しているね。しかも、全てベスト8以上の成績だ」

 

「今の少年ならば、実力は無論、精神的にも問題ないから推薦したのだ」

 

「分かった。ジンダイにそこまで言わせるなら、相当な実力者なんだろうね。それで、彼は今どこにいるんだい?」

 

「今はイッシュに行っているとレイジから聞いた」

 

「それじゃあ、イッシュリーグの場所が分かり次第、シンジ君に接触してみようか」

 

『そう言えば、ハンサムさんもイッシュでプラズマ団とかいう組織を追っているって言ってたね。何か、良くない事の前兆じゃなきゃ良いんだけど』

 

*

 

トキワシティ

 

「母さん。どうしたのさ。アローラ地方のパンフレットなんて見て。旅行でも考えてるの?」

 

スピアーとライチュウを連れている白と青のボーダーシャツ、赤いリブ付きのサルエル系ハーフパンツの少年が、母親らしき女性に話しかけて来た。彼女の隣には、ニャースがいた。

 

「引っ越しの事を考えていたのよ。どこの島にしようかって考えててね。パパも、エーテル財団に常駐する事になったし。ヨウ、あなたもポケモンスクールに通ってみたら?もしかすれば、再従兄弟のサトシ君みたいに凄腕のトレーナーになれるかもよ」

 

「オレ、トレーナーは興味無いんだけどな~」

 

少年は、再びマーシュの振袖写真集に目を通す事にした。その他にも、『特選!世界の大人のお姉さん!』や、『モーレツ!世界の山男!』等を持っている。

 

【相変わらず、ヨウの頭の中はピンク色一色だな】

 

【ああ。お前に同感だぜ、スピアー】

 

『アローラか。ビキニのお姉さんとか沢山いそうだな』

 

「さてと。暇つぶしに、死体ごっこでもしに行くか」

 

ヨウは自宅を出て行った。

 

*

 

ジョウト地方 グリーンフィールド

 

「アハハ、待って~!」

 

「ヒメ~」

 

スノードン邸の庭園で、ミーがヒメグマと鬼ごっこをしていた。

 

「あら、もう行くのですか?」

 

「ああ。タンバシティの西で、ホウエン地方の人々が建造したと言われる埋もれの塔の調査をしにね」

 

そんなミーの様子を見ならがら、仕事に向かおうとしているシュリー博士。そして、シュリー博士の見送りをしに来たスノードン夫人。

 

「後2年か。ミーがポケモンを持てる年齢になるのは」

 

「あの子ったら最近、サトシ君みたいなトレーナーになるんだって張り切ってるんです」

 

「成る程。道理で、今までよりも勉強に専念してるのか。やはりシンオウリーグが影響してるのかな?」

 

準々決勝や準決勝を食い入る様にミーは見ていたのだ。努力次第で、普通のポケモンでも伝説のポケモンにも勝てるのだという事を全国に知らしめたのだから。

 

「あ。パパ。お仕事?」

 

「そうだよ。すぐに戻って来るからね」

 

「行ってらっしゃい!」

 

シュリー博士は、埋もれの塔の調査に行った。流石に、アンノーンは絡んでいないので異空間で行方不明になるという事は無かった。

 

*

 

コガネシティ

 

ここでは、ジョウト地方のポケモンコンテスト『グランドフェスティバル』の開催地となっていた。

 

控室には、半分だけのリボンを見つめる少女。

 

『大丈夫。今度こそは……』

 

サトシ達と別れて、1人でジョウトのコンテストに参加していった。時間はかかったが、どうにかして5つのリボンを集める事が出来た。

 

「ハルカさ~ん。そろそろ出番ですよ~」

 

「は~い!今行きま~す!!」

 

最初は先輩トレーナー且つ歳がかなり近い兄のような人だなと感じていた。だが、何時の間にか友達や仲間以上に見る様になっていった。

 

『サトシ、少しだけ、私に力を貸してほしいかも!』

 

リボンを握り締めるハルカであった。

 

*

 

ホウエン地方 トウカシティ

 

「後1年で僕もトレーナーか……」

 

マサトは、実家であるトウカジムで父や姉のポケモンの世話をする傍ら、来るべき日までポケモンに関する勉強をしていた。

 

「マサト。そこにいたか」

 

「パパ!」

 

「お前も、後1年も過ぎればトレーナーだな」

 

「うん!」

 

「最初のポケモンは、どうするのか決めているのかい?」

 

「キモリって決めてるんだ!」

 

「ほう。それはどうして?」

 

「元々、キモリにするんだって思ってた。だって進化するとカッコよくなるから!でも、シンオウリーグの準決勝でサトシのジュカインがダークライを倒したのを見て益々キモリにしたくなったんだ!」

 

「そうか。だったら尚更、トレーナーになっても困らない様にしないとな!」

 

「うん!そのつもりさ!」

 

*

 

カイナシティ

 

「4つ目のリボンゲットが掛かってるもの。やらなくちゃ!」

 

「ポッチャマ!」

 

ヒカリは、カイナシティで開催されるポケモンコンテストに参加しようとしていた。

 

「……ダイジョウブ!出来る!今まで通りにやれば良いんだから!」

 

シンオウから、ポッチャマ、ミミロル、パチリス、マンムー、マグマラシ、トゲキッスを連れて来ている。

 

「さあ、行くわよ!」

 

この数ヶ月後、シロナと再会し、イッシュ地方で一時的にサトシと再会する事になるのだが、それはまた別の話。

 

*

 

シンオウ地方 バトルゾーン

 

「うわあ!またダディに負けた!!」

 

ジュンは、シンオウバトルフロンティアの施設の1つ『バトルタワー』で父クロツグからしごきを受けていた。

 

「シンジもサトシも、イッシュリーグに出る為にイッシュに行くって言ってたし、こんな事なら、オレもそうすれば良かったぜ!あの2人だけズルいぞ!罰金だ罰金!」

 

「ジュン!30分後に、また始めるぞ!」

 

「勘弁してくれ!」

 

*

 

そして、デコロラ諸島。イッシュ地方に向かおうとしている船がある。その先頭には、黒いサングラスをのっけた赤い帽子に、左に長く右は短く跳ねた前髪の短髪、全身青いジャージ姿の少年がいた。傍らには、ゲッコウガがいる。

 

「さてと。カントーのジム巡りを一時的に中断してまで、あの忌まわしい地方に足を運んできたんだ。ここで出会えなきゃ、大損だな」

 

【そうだな。カルム。オレも、そのピカチュウのトレーナーと手合わせ願いたいものだ】

 

カルムは、誰かを探しているらしい。

 

「待ってろよ。マサラタウンのサトシ……そう言えば、セレナがそいつのファンだって言っていたような……言って無かった様な……まあ良いや。撮り溜めしていた『ポケキュアオールスターズ』シリーズを見ようっと♪イッシュまで、最短1週間はかかるみたいだし」

 

【おい】ゲッコウガがツッコミを入れる。

 

*

 

カロス地方 アサメタウン

 

「は~疲れた~」

 

「この位でへばっているようじゃ、いずれポケモントレーナーとして旅に出る時に苦しいわよ。3年前にトレーナーになったカルム君を見習ったら?」

 

セレナは、サキの元でサイホーンレースの訓練をしている。

 

「いや、ポケモントレーナーになるのはちょっと……『サトシに会いたいだけなんだけどなぁ』」

 

トレーナーになる事よりも、サトシの事の方が最優先らしい。きっかけは、3年前にたまたまセキエイ大会の生放送がされているのを見た事だ。その時に、サトシのバトルを見た。それからは、彼の出る大会を沢山見て行ったのだ。シンオウリーグも、実質準優勝とも周囲は言っており、セレナもそれに納得したのだ。

 

『でも、何か嫌な予感が……』

 

「今日の特訓はこれで終わりにしましょう!もう夜になりそうだし」

 

「分かった」

 

この1年以内に、セレナの願いは叶う事となる。

 

*

 

ミアレシティ ミアレジム前

 

「出テ行キナサイ!」

 

「ちょっと待ってください!シトロイド!!」

 

2年前にジムリーダーになったシトロン。自分を補佐するロボットを作ったのは良いが、ご主人様認識コードが正しくインプットされず、結果シトロンとユリーカをジムから追い出した。そのままジムを占拠されてしまったのだ。

 

「お兄ちゃん、どうしよう!」

 

「手持ちポケモンはいない。こうなったら、一からポケモンを集めてジムを取り戻すしかないですね……って、何僕の眼鏡に話しかけているんですか!」

 

「だって、こっちのメガネがお兄ちゃんの本体だもん!ねえ?お兄ちゃん!」

 

「その通りですよ!ユリーカ!自分の作ったロボットにジムを乗っ取られたヘタレと、このつい最近綺麗に手入れされた眼鏡。どっちが本物のシトロンか、現実を見据えるのですよ」

 

因みにだが、ユリーカが裏声でシトロンのメガネの声を当てていたのだった。

 

「ユリーカがしっかりと現実を見据えるんですよ!ハア……疲れました。今後の事を考えなければ……」

 

シトロンは、シトロイドからジムを奪還すべく、ユリーカを連れて旅に出る事にした。その間、シトロイドがジムリーダーをする事になったのだが……

 

「バッジガ4ツニ満タナイトレーナーノ挑戦ハ認メラレマセン!!」

 

ジムバッジ4つ未満のトレーナーを門前払いし、負けたチャンレンジャーは手荒な方法でジムから追い出したりした。結果、ミアレジムの評判は地に落ちてしまった。

 

*

 

ミアレシティ プラターヌ研究所

 

「何時か見つかると良いね。ケロマツ。君に合ったトレーナーに」

 

プラターヌ博士は、散々トレーナーを拒絶するケロマツにそう語り掛けた。

 

《拙者に合うトレーナーか。これまで何人ものトレーナーのポケモンになった。だが、結局続かずに、何度もこの研究所に戻って来た。そのような者、本当にいるのだろうか?》

 

*

 

アローラ地方 メレメレ島

 

「それで、VRサーチャーはどうなっているんだい?ハニー」

 

ククイ博士は、妻であるバーネット博士と連絡を取り合っていた。

 

「研究は上々よ。ククイ君。技の方はどうなの?」

 

「こっちも論文が完成しそうさ」

 

「あ、そろそろ打ち合わせの時間だから切るわね」

 

「分かった。気を付けてな」

 

バーネット博士とのテレビ電話を終えた。

 

「さてと……」

 

ククイ博士は、マスクをかぶり、レスラーの様な姿になった。ロイヤルマスクとなったのである。そして、モンスターボールからガオガエンを出した。

 

「行こうか。ポケモンバトルロイヤルへ、熱いバトルをしに」

 

「がおぐぅん!」

 

*

 

アーカラ島 モーテルの一室

 

「ここまでくれば問題無いか。代表は……母さんは変わってしまった」

 

金髪の少年は、プレミアボールを見つめる。

 

「済まないな、シルヴァディ。こんな忌まわしい仮面、さっさと取り外してやりたいが」

 

少年は、このモーテルを拠点にして強くなる為の旅を始めたのであった。

 

*

 

そして、サトシのいるイッシュ地方。

 

「お、ジュエルが反応してるぞ!メガストーンが近いぜ!」

 

サトシは、アルセウスから借り受けたスピリット・ジュエルを取り出し、メガストーンの在り処を探っていた。

 

「……」すると、デューンのミミッキュが、何かを持って戻って来た。

 

「こりゃあ、ヘラクロスナイトとゲンガナイトじゃねえか!お前が見つけたのか?」

 

【うん。ボク、石集め好きだから】

 

「良くやったよ」

 

「デューンさんのミミッキュちゃんって、石とかが好きなんですか?」メイが聞く。

 

「ああ。アローラでオレに付いて来た動機も、Zクリスタルに興味があったからだそうだ」

 

「変わった趣味してるな」トウヤが言った。

 

「ほら、サトシ。お前のポケモンに使ってやれ」

 

デューンは、サトシに2つのメガストーンを投げ渡した。

 

「サンキュー!」

 

「じゃあ、行くか」トウヤの言葉に3人は頷き、また歩き始めた。

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