サトシのイッシュ冒険記 ~真実の救世主~   作:純白の翼

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ついにポケモンの新作が出ましたね。でも、私には現状Switchやソフトを買うだけの余裕が……ボーナスが出て、今月の誕生日と来月のクリスマスをまとめてになりますね

そんなわけで34話、行きます。どうぞ!


EP34 エインヘリャル8闘戦士

アイリスに勝利したサトシとシンジ。因みにだが、ピカチュウは元の姿に戻っている。

 

「勝負あったな」シンジが言った。

 

「大人しく投降しろ」サトシも、有無は言わさないと言わんばかりに告げる。

 

「クッ!」後ずさるアイリス。

 

その時だった。アイリスの目の前に、7人の男が突如として現れた。

 

「……愚かなる姿。アイリス。貴様、そいつを潰すどころか逆に追い詰められるとは。全く以って無様だな。よくそんなものでドラゴンマスターとやらを目指せるものだ」

 

「五月蝿い!!」

 

レイピアを持ち、左目を髪で隠している貴族風の衣装をした銀髪の10代後半ほどの少年が、アイリスに対してそう言った。

 

「あら。ロバートちゃん。良いじゃないの。そんな女なんて。どうせ期待なんてされていないだろうし。それよりも、今度アタシと熱い夜でも過ごさないかしら?」

 

スモウレスラーの様な体格の、ヨーテリーの絵がプリントされたパジャマを着ている巨漢の男は、オネエ言葉を使ってロバートと呼ばれた貴族風の男に問いかける。当のロバートは引き気味だった。

 

「フン。やはりこうなったか。一思いに殺してやろうか?」

 

「スザク。そんな捨て駒、殺す価値も無い」

 

ダイケンキを撫でている黒髪の男が、スザクを窘める。

 

「止めを刺したものに失礼だな」

 

「ドドヒコ。お前もレントに同意見かよ」スザクは、逆立った金髪で赤眼の男にそう言い放った。

 

「リーダー。これからどうする?」

 

「あんな役立たずでも、同じチームだ。リュージ、回収しておけ」

 

傭兵の様な格好をした男が告げる。

 

「了解」

 

「マサラタウンのサトシか」

 

「知っているのか?」スザクがレントに聞く。

 

「マグマ団、アクア団、ギンガ団を壊滅させたトレーナーだ」

 

「あら。よく見たら可愛い坊やじゃないの。食べてあげようかしら?」

 

リチャードと呼ばれたオカマの巨漢が、サトシを性的な目でうっとりと見ていた。瞬時に身震いするサトシ。

 

「うわぁ……何か気味悪いなぁ」

 

【同感だね】

 

【全くだ】

 

「ここは私がやろう」

 

他7人を押しのける様に、ロバートが前に出た。

 

「完全なる敗北。それをこの愚者に、私が植え付けてみせる!」

 

ロバートはエルレイドを出した。

 

「メガシンカ……」

 

エルレイドナイトと、ロバートの持つキーストーンが共鳴した。メガエルレイドにメガシンカした。

 

「ピカチュウ、頼むぞ」

 

【任せてよ!】

 

「よりにもよって雑魚電気ネズミで来るとはな。サイコカッター」

 

「アイアンテール!」

 

サイコカッターをアイアンテールで相殺する。

 

【サトシ!次だ!】

 

「トランス・オン!」

 

ピカチュウの姿がまたもや変わった。体色は赤となり、忍者の意匠がみられる。背中に手裏剣を背負っており、忍刀を右手で逆手持ちにしている。

 

「リーフブレード!」

 

「ピカチュウ、シャドウダッシュ!!」

 

ピカチュウは2足歩行でダッシュをする。エルレイドのリーフブレードをすり抜ける無敵状態となっている。

 

「ヒクナイ!」

 

火で出来た苦無を投げる。

 

「インファイト!!」

 

エルレイドは、インファイトでヒクナイを落とす。

 

「隙が出来たか。冷凍パンチ!」

 

エルレイドの氷を纏った拳が、ピカチュウに直撃した。ピカチュウは、そのまま倒れてしまった。

 

「あのピカチュウを……なんて奴だ」シューティーは信じられないと言う表情をしている。

 

「完全なる勝利。所詮、最終進化に到達していない雑魚電気ネズミなどこの程度だ」

 

だがピカチュウは、燃え尽きて消滅した。

 

「!おかしい……燃え尽きて消滅?幾ら何でも有り得ない。冷凍パンチを使ったのにも関わらず……!まさか!」

 

ロバートは真上を見る。そこには、ピカチュウがいた。

 

「忍者って事は、さっきの変わり身なのか?炎の」トウヤが呟く。

 

「この状態での超必殺技だ!炎魔手裏剣陣!!!」

 

ピカチュウは、背中に背負っている炎の手裏剣をエルレイド目掛けて打った。手裏剣は自動的に分身して、エルレイドに襲い掛かる。

 

「インファイトで弾け!」

 

エルレイドはロバートの指示を聞いて、手裏剣をインファイトで落としていく。

 

「!?」炎で出来ている為、腕が徐々に火傷していく。

 

「何をやっている!愚者め!さっさと続けろ!!」

 

手数が多く、手裏剣自体が炎なので、エルレイドは次第に劣勢になって行き、遂には炎魔手裏剣陣の餌食となった。エルレイドは倒れた。

 

炎の忍者(フレイム・ニンジャ)」またもや、メイが命名した。

 

「!エアームド!!」

 

ロバートは、次にエアームドを出した。

 

【サトシ、次頼むよ!】

 

「トランス・オン!」

 

ピカチュウの姿がまた変わった。今度は、カンフーの意匠がみられる緑色の姿だ。乾坤圏の様なものを持っている。

 

「エアームド、毒々」

 

嘴から、猛毒を当てるエアームド。だが、ピカチュウは猛毒にはならなかった。

 

「ピカチュウ、大自然の力を借りるんだ!ネイチャーコントロール!!!」

 

周りの自然エネルギーを見に纏うピカチュウ。今まで受けたダメージも回復。しかも、通常形態で使用出来る技のPPも全回復していた。

 

「何だこれは。有り得ない……反則だ!」

 

「基本的には使わないさ。これは、お前ら相手にしか使わない。それに、ポケモンを道具扱いしているお前に言われる筋合いはない!!ピカチュウ、気合いを極限まで高めろ!!」

 

自然エネルギーを再び纏った。今度は、回復ではなく一時的なパワーアップだ。アドレナリンを過剰分泌させ、ピカチュウはかなりの好戦的な気質となっている。

 

「ウッド極輪」

 

ウッド極輪でエアームドを殴りつけた。草タイプなのか効果はいまひとつ。だが、エアームドの動きを僅かに静止させる事は出来た。

 

「百裂拳!」

 

「ドリル嘴!!」

 

自然エネルギーを拳に纏い、ピカチュウは攻撃。嘴とぶつかる。ピカチュウは、ボルテッカーのラッシュの要領で、エアームドに拳を叩き込んでいく。エアームドは吹っ飛ばされる。

 

【!?これは……】

 

ピカチュウもダメージを受けた。攻撃技を受けたわけではないのに。

 

「私は、エアームドにゴツゴツメットを持たせている。直接攻撃が仇となったな」

 

「ロバート!その調子よ!あんな田舎者なんてぶっ倒しなさい!!」

 

アイリスが大声で叫んだ瞬間、彼女のすぐそばにレイピアが刺さった。アイリスは悲鳴を上げて、震えた。

 

「やかましい。発情期を迎えたレパルダスの如く、ギャーギャーギャーギャーと。次にヤジを飛ばしたら、今度は本当に貴様を殺す」

 

「要は、直接攻撃をしなければ良いだけの話。ピカチュウ、超必殺技だ!フォレストインパクト!!」

 

ピカチュウは、拳を地面に叩き付ける。すると、尖った木が地面から発生した。そのままエアームドに襲い掛かる。

 

「エアームド、上昇」

 

ロバートの指示通りに、エアームドは上空へ逃げる。だが、どこまでも木は追いかけて来る。

 

「追尾性を持っているのか?」

 

ロバートの予想を裏付けるかのように、木がヘトヘトになったエアームドを攻撃。エアームドは戦闘不能となる。

 

草のカンフー(グラス・カンフー)」形態を名付けるメイ。

 

「こんな事が……キングドラ!」

 

エアームドを戻し、ランターンを繰り出した。

 

「最後の1つ、トランス・オン!」

 

ピカチュウの姿が変わった。虹色に輝いており、どこか天使の意匠となっている。

 

「冷凍ビーム!」

 

「ミラクルレーザー!」

 

氷とレーザーが衝突する。相殺し合った。

 

「キングドラ、波乗り」

 

「ピカチュウ、ワープダッシュで躱せ!」

 

広範囲の攻撃を仕掛けるキングドラ。だがピカチュウは、高速移動を超えるスピードで回避していく。

 

「そこだ!キングドラ、竜の波導!!」

 

次にピカチュウが来る場所を計算し、そのポイントに技の指示を出すロバート。それは見事にピカチュウに当たった。そこから煙が生じる。

 

「直撃だな」

 

ロバートは、今度こそ勝ったと思った。煙が止むと、ピカチュウがいた。しかも、無傷である。

 

「どうして!ドラゴンタイプは最強なのよ!」

 

「成る程な……」

 

「何納得した様な顔になってんのよ、グレイ!」

 

グレイと呼ばれる傭兵の男に噛み付くアイリス。

 

「あのピカチュウの形態、電気の他にフェアリータイプを持っているだけの話だろう。フェアリータイプの最大の特徴は、ドラゴンタイプが効かず、逆にフェアリータイプの技はドラゴンタイプのポケモンに対して効果抜群。要は電気に対する地面、エスパーに対する悪だな」

 

「ドラゴンタイプの技が効かないですって!?そんなの出鱈目に決まってるわ!ドラゴンタイプは最強なのよ!」

 

「これだから、女のお子ちゃまは嫌いなのよね~それにしても、ロバートちゃん劣勢よ。グレイちゃんどうする?助ける?」

 

「今回は、我々の敵対者の視察が目的。意味のない戦いなどナンセンスだ」

 

「それもそうね」

 

「ハイドロポンプで決めろ!」

 

「ならこっちも、超必殺技で行くぜ!ホーリーサイクロン!!!」

 

ピカチュウは回転しながら聖なる巨大な竜巻を生成。それを纏ってキングドラに突進する。ハイドロポンプを取り込んで。キングドラは倒れた。

 

輝きの天使(シャイン・エンジェル)、で良いのかな?」

 

デューンが命名した。

 

「!?恥ずべき誤算。私が一方的に負ける等……こんな負けは認めん!愚者に死を!この世界は、私が変える!」

 

「無理するな。本来の目的は果たした。リチャード。アレは出来たな?」

 

グレイはロバートの敗北に対して特に表情を変える事無く、リチャードに確認を取る。

 

「ええ。バッチリよ。グレイちゃん」何かの機械を見せるリチャード。

 

「じゃあな。マサラタウンのサトシ」レントが無表情に言った。

 

「ま、待て!!!」

 

グレイ、ロバート、リチャード、アイリス、レント、ドドヒコ、スザク、リュージはゲーチスの用意したバトルクルーザーに乗り、ミロス島を後にした。

 

「どうやら、助かったみたいだな」

 

【ロバートって奴のポケモン。通常形態の僕と互角にやり合えるのか。スピリット・ジュエルの力に頼らず、もっと力をつけないと……】

 

ピカチュウも元に戻った。とりあえずは、危機が去ったと安堵するサトシ達であった。

 




ピカチュウのパワーアップ形態の詳細は、後程「サトシのポケモン」のピカチュウの項目に下に追記しておきます。

実はピカチュウのパワーアップについては、最初グリッターティガを元ネタにしたグリッターピカチュウにするつもりでした。しかし、流石に反則だった為、スピリット・ジュエルの力を使ったパワーアップをしました。

ロバートのポケモンはサトシのピカチュウによって全滅させられていましたが、パワーアップ形態が初見殺しである事も相まってあのような形になりました。
全員、本来は通常形態のピカチュウに匹敵する実力はあります。
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