今年最初の投稿を行います。今はスケジュールが不安定の為、暫くは不定期での更新となります。楽しみにしていただいている方には申し訳ございませんが、ご了承願います。
今年も皆様に、多くの幸せが参りますように。
イッシュ地方某所。エインヘリャル8闘戦士の隠れ家。8人揃っている。
「どうしてよ!あいつは三流の新人トレーナーなのよ!それなのに、今年生まれたばかりのキバゴをオノノクスに進化させちゃうなんて!!」
アイリスは荒れていた。物に当たり散らしている。
「愚かなる認識。それは貴様が単純に、あのトウヤとかいうランドロスのトレーナーに実力が劣っているだけの事だ。全てにおいてな」
そんなアイリスに、ロバートはきついダメ出しをする。
「何ですってロバート!?アタシがあんな奴に劣っているですって!?ふざけんじゃないわよ!アタシはドラゴンタイプの言葉が分かる!ドラゴンマスターになるだけの実力がある!!未来を約束されたエリートなのよ!!!」
未だに自信過剰なアイリス。少なくともグレイ、ロバート、リチャードとはソリが合わない様だ。
「とはいえ、元々他人のポケモンだったのか、完全に言う事は聞いていない様だがな。それでもボールを破壊しないで逃げ出さない限り、本当の意味で嫌っているわけでなない様だな」
グレイが静かに呟く。
「それで、ロバートちゃん。あのピカチュウのデータは?」
「データが取得した。だが、こちらにとって途轍もなく厄介だな。対策を練る必要がある」
「そうなのね。具体的には?」
「追加タイプがそれぞれ氷・炎・草・フェアリーだって事が分かったんだ。毒タイプと岩タイプのポケモンを手持ちに入れる様にしよう」
「分かったわ」
*
ホモドエシティに戻って来たサトシ一行。復活草を持って、サトシとトウヤはジムに挑戦しに来た。ここでも4対4のジム戦だそうだ。
「モノズ、流星群!」
【今度こそ行きますわよ!!!】
モノズは流星群を空高くに放った。が、失敗して唯の流星となる。そしてそれは、いつも決まってミジュマルの所へ行くのだ。
【にぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!何でまたあぁぁぁぁぁぁぁぁ!オレの所に来るんだよおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!】
直撃したミジュマルは、燃え尽きた様な感じで倒れた。
【何かデジャブだ】ピカチュウが言った。
「大丈夫かミジュマル!?」サトシが慌てて駆け寄った。
【何でオレって、いつもこんな役ばっか……】
涙を流しながらも、それでも尚、どうにかしてミジュマルは立ち上がる。
【ごめんさないミジュマル。また失敗しちゃいましたわ】モノズがシュンとなって落ち込む。
「モノズ。焦らずに行こうぜ」
【サトシ……ええ。分かりました】
そこへメイ、デューンがやって来た。
「サトシ。トウヤ。どんなポケモンで行くのか決めたのか?」デューンが聞く。
「フタチマル、モンメン、シンボラー、ウォーグルだな」
「オレはジャノビー、ミジュマル、モノズ、ガントルだ」
「そうか……今日は1日休んで、明日行くとするか。ホモドエジムへ」
*
そして翌日。ジムの入り口では、ヤーコンが仁王立ちで立っていた。どうやら、サトシとトウヤを待っていたらしい。
「来たか。小僧共。復活草は持っていると、前に挑戦しに来た小僧3人と小娘から聞いている。付いて来い。バトルフィールドに案内する」
『ぶっきらぼうだな』サトシの第1印象はそれだった。
ヤーコンに誘導され、サトシ達はベルトコンベアに乗って、地下まで行った。やがて、バトルフィールドまで来た。
「トウヤ、だったか?お前から来い」
「え?オレ?」
「もう1人の、サトシだったか。お前の方はデントにアロエ、アーティ、カミツレから実力は聞いている。ジム戦用のポケモンでは、負かすどころ1体も倒せないと。だからこそオレのベストメンバーでいく。後回しだ」
「つーわけなんだけど、サトシどうかな?」
「オレはどっちでも良いよ」
「分かった。じゃあ、オレからだな」
トウヤとヤーコンのジム戦が始まった。
「仕事だ!ワルビル!」
「行ってこいウォーグル!」
ヤーコンはワルビルを、トウヤはウォーグルを出した。
「噛み付け!」
「鋼の翼でガード!」
ワルビルの技を、ウォーグルは鋼鉄の翼で防御。
「そこから燕返し!」
ワルビルにダメージが入った。
「ストーンエッジ!」
「馬鹿力で薙ぎ払いながら、ワルビルにフィニッシュ!」
石の刃が襲い掛かって来るものの、馬鹿力で全て弾きつつ、ワルビルに叩き込んだ。ワルビルは倒れた。
「仕事だ!ガマガル!」
「ウォーグル、お疲れさん!モンメン、頼むぜ!」
「セオリー通りか」
「綿胞子!」
早速ガマガルの素早さを落とす。が、それはヤーコンの癪に障った様だ。
「気に入らん!」
「「「「はぁ!?」」」」これには、トウヤだけでなくサトシ、メイ、デューンも唖然とした。
「補助技を使うなんぞ!」
「ふざけんな!どんな技を出せばいいのか判断するのは、オレとポケモン達の自由だ!これも立派な戦術だよ!」
トウヤがタメ口を使っているが、それは致し方ない事だろう。そもそも彼は、旅を始めた今の時点でも1回目のカントーを旅していた時のサトシよりも遥かに礼儀正しい。
プラズマ団やモラルの無いトレーナーでもない限り、基本的には目上の人間には敬語を使うのだから。
「戦術だと?なぁにが戦術だ!若者だったら正々堂々正面からこんかい!」
「あの人、言ってる事が無茶苦茶……」
「だな」デューンは、メイの発言に同意。
「…………」サトシはこれを見て、だんまりを決め込んでいる様だ。
「まあいいや。さっさとカタを付けよう。モンメン、ギガドレイン!」
【サトシのガマガルの方が何十倍も強いよ!】
ガマガルは倒れた。
「ちっと骨あるようだが、次はこうはいかんぞ!仕事だ!ゴビット!」
ヤーコンはゴビットを繰り出した。
「何かロボみたいなのが出て来たぞ!」内心、かっこいいと思っているトウヤ。
「まるで、●ピ●タのロボットに少し似ている。小型だけど」
「ラ●ュ●!?そうなんですか!?」
「ゴビットか」サトシは図鑑を広げる。タイプはゴーストと地面だった。
「モンメン戻れ!シンボラー、行ってこい!」
トウヤはモンメンを戻し、シンボラーを出した。
「シャドーパンチ!」
「あっ!必中技!なら、リフレクター」
効果は抜群だったが、トウヤは咄嗟の判断でリフレクターを貼る様に指示を出し、何とか戦闘不能は防いだ。
「小僧、また補助技を!」
「どんだけ補助技が嫌いなんだ、このおっさん。別に悪かねえだろ?」デューンはうんざりそうだった。
「エアスラッシュよろしく!」
耐えたシンボラーは、ゴビットに技を叩き込む。
『マズいな。シンボラーにはゴビットを倒せる決定的な技が無い。入れ替えるのも良いけど、出来ればフタチマルやモンメンは次のポケモン対策に残しておきたいけど……』
「追い風!」
トウヤ側から追い風が吹く。素早さが倍増した。
「冷凍パンチ!」
「追い風に沿って回避!」
風の流れに身を任せ、シンボラーは回避する。
「サイコキネシス!」
安全圏から確実な攻撃をした。
「鬱陶しい真似を!シャドーパンチ!追い風に乗れ!」
何とヤーコンは、追い風を逆に利用して、シンボラーの所まで行き、闇の拳を食らわせた。シンボラーは倒れた。
「シンボラー戻れ!ウォーグル、また頼む!」
ウォーグルが出て来た。
「冷凍パンチ!」
「急上昇!……って、何で突っ込んでんだ!?」
ウォーグルはトウヤの指示を無視した。その結果、冷凍パンチを直に食らった。
「フン。随分と躾けのなってないウォーグルだな……ん?」
だが、ウォーグルは多少のダメージを受けただけでまだ問題無かった。何と、全身に冷気を纏ってパワーアップしたのだ。
「何いぃぃぃぃっ!?」デューンが大声を上げる。
「オオスバメと同じ事が出来るのか!?」
これはサトシも驚きを隠せず、顔芸をかました。
「何だか知らないけど助かった。燕返し!」
氷タイプの属性も付与されている為か、燕返しで効果抜群のダメージを受けるゴビット。そのまま戦闘不能になる。
「おのれ!休日出勤だ!ドリュウズ!!」
ヤーコンはドリュウズを出した。
「先手必勝!馬鹿力!!!」
ドリュウズが出た瞬間に、技を出した。半分近く削られた。
「!?小僧……」
「補助技使うなとかいちゃもん付けやがって!仕返しだ!だったら望み通り、フルアタで仕留めてやる!戻れウォーグル!」
【オレの出番んんんんんんんんんんんんんんんんんんんん!!!!】
「フタチマル!」
【いざ、参る!!】
「シェルブレード!」
「ホタチ三刀流だと!?」ヤーコンも驚いている。
【三刀流……デーモンソード!!】
「メタルクローで防げ!」
だが、手数の差でフタチマルが押していた。
【この
ドリュウズはそう言いながら吹っ飛ばされた。
【どうした?ジムリーダーのエースポケモンはこんなものか?これならまだ、サトシやデューンのポケモンの方がマシな強さを持っているぞ!】
【クソがああああ!この俺をコケにしやがってえええ!!!!】
「ドリュウズ、地ならし!」
「フタチマル、リベンジ!」
【了解!】
敢えて技を受け、倍にしてダメージを与えた。
「シェルブレードでフィニッシュ!」
【三刀流奥義……乱舞!!!】
水の刃を何度も食らい、ドリュウズは戦闘不能となった。トウヤの勝利。
「……ッ!?負けは負けだ。持っていけ」
会社経営者を副業でやっているのか、負けても筋を通してジムバッジをトウヤに渡したのであった。
*
そして1時間後。今度は、サトシの挑戦が始まった。
「今までは挑戦者のレベルに合わせていたが、ベストメンバーで行かざるを得ない。目つきの悪い紫髪の小僧同様にな」
「……」サトシは無表情でヤーコンの言葉を聞いている。
「仕事だワルビアル!」
ヤーコンはワルビアルを繰り出した。
『トウヤとのバトルに使ったメンバーの別個体で、尚且つ最終進化まで到達しているのかな?』
「ミジュマル、君に決めた!」
サトシはミジュマルを繰り出した。
「ワルビアル、噛み付く!」
「ミジュマル、アイシクルブレード!」
ミジュマルは、シェルブレードの刃を冷凍ビームで凍てつかせる。ワルビアルの噛み付くをギリギリまで引き付けてから瞬時に死角に入り、氷の刃の一閃を食らわせる。
「なにっ!?」
「……」
「なら、ワルビアル。地ならし!」
「!アクアジェットで回避!」
ミジュマルは上空へと逃げた。
「そのまま回転!!ハイドロポンプ!」
「避けろ!」
ワルビアルは1回目の攻撃は回避したものの、外した箇所はバトルフィールドを濡らして、ぬかるみが生じる。その後もワルビアル回避していくが、段々地盤沈下していった。そして躱そうとした時、足がぬかるみに嵌まってしまった。そして、ハイドロポンプが何発も直撃して戦闘不能となった。
「クッ!戻れワルビアル。仕事だ、ガマゲロゲ!」
「ミジュマル、お疲れ様。ジャノビー、行け!」
「草タイプなんぞ、何度も見て来た!ヘドロ爆弾!」
【成る程。流石にジムリーダともなれば、苦手タイプ対策はして来ているってわけね】
「ジャノビー、竜巻でガードだ!!」
竜巻がヘドロ爆弾を飲み込む。ヘドロ付きの竜巻は、そのままガマゲロゲに襲い掛かる。
「ハイパーボイスで掻き消せ!」
『そう来ると思ったよ。想定の範囲内だ』
「そうはさせない!ジャノビー、リーフストームを上乗せ!そして、更にメロメロ!」
竜巻とリーフストームが合体し、更にガマゲロゲに大ダメージを与える。そこからメロメロが合体した2つの技に当たって拡散し、ガマゲロゲは四方八方からメロメロを受ける。
「何と!?」
「間合いを詰めてリーフブレード!」
ガマゲロゲは倒れた。ヤーコンは何か言おうとしたが、サトシの気迫に押されて何も言えない。
『どう思おうが勝手だけど、オレのバトルスタイルを頭ごなしに貶すのだけは、例えジムリーダーでも許さない』
「緊急の仕事だ!ゴルーグ!」
「……ジャノビー、戻れ。モノズ、君に決めた」
ジャノビーをボールに戻し、モノズを出す。
「シャドーパンチ!」
「モノズ、ゴルーグの拳に噛み付け!」
技ではなく、ただ単に噛み付く様に指示を出した。
「そのまま流星群!」
ゼロ距離で流星群を出すモノズ。ゴルーグに直撃したが、タフなのかまだ立っていた。
【やりましたわ!至近距離ですが、技の発動に成功しました!】
ゼロ距離とは言え、ちゃんと狙い通りに技を当てられた事で自信が付いた。それに、モノズにはメンタルハーブを持たせているので、もう1発使用可能になっている。
「ラスターカノン!」
「悪の波導!」
技がぶつかり合い、相殺する。
「ジャイロボール!」
「モノズ、もう1回流星群!」
【さあ!参りましょう!】
流星を空に上げ、ある程度の高さにまで来た。いつもならば、ここで唯の流星と化し、ミジュマルに当たってしまうのだが……
「!?やった!」
何と、見事に分裂してゴルーグに襲い掛かった。全てを躱し切るのは難しかった様で、ゴルーグは1回目の流星群のダメージもあってようやく倒れた。
「休日出勤だ!ドリュウズ!」
「ガントル!」
モノズを戻し、ガントルを出す。
「ドリルライナー!」
「ガントル、鉄壁!」
「何だと!?」
ヤーコンも言葉を失った。効果抜群の技を受けても尚、まだガントルはピンピンし、それでいて跳ね返してしまったのだから。
「岩砕き!」ガントルの攻撃がドリュウズにクリーンヒット。ドリュウズは倒れた。
*
クエイクバッジを見事にゲットしたサトシとトウヤ。
「明日は1日休んでからフキヨセまで行こうか」
デューンが提案した。
「だな」
「ここで、もう折り返しまで来たか」
バッジケースを見るトウヤ。
「まあまあ、今日はポケモンセンターで休みましょうよ」
メイの言葉で、ポケモンセンターへ泊りに行ったのだった。