サトシのイッシュ冒険記 ~真実の救世主~   作:純白の翼

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遂に令和が来ましたね。


EP40 電気石の洞穴(後編)

「トウヤ達、先に行ったのかな?」

 

「そうとしか言えませんよ、サトシさん」

 

サトシ、メイ、デューンの3人は、トウヤとラングレーを探していた。

 

その時だった。突然コマタナが、サトシ達の目の前に現れたのだ。

 

「……」

 

「あれは、コマタナか!?」

 

「だが、電気石の洞穴の洞穴に生息しているって話は来た事ねえぞ」

 

「……お前、まさかミロス島の」

 

「……」

 

コマタナは力強く頷いた。そして、サトシが腰に付けている空のモンスターボールを指差した。

 

「これでゲットして欲しいのか?」

 

「……」首を縦に振った。

 

「分かった。行くぜ」

 

サトシははコマタナにボールを当てた。あっさりとゲット出来た。

 

「これから宜しくな」

 

「こんなゲットがあるなんて……流石サトシさんですね」

 

メイが感心していた。

 

「遅いから、今日はここで休もう」デューンが提案した。

 

*

 

朝になった。トウヤが目を覚ます。

 

「!?ラングレー、膝枕してくれてたのか?」

 

帽子を被りながら、寝ているラングレーを見る。

 

「守って貰ったんだ。もう体力は回復した。ここからはオレに交代だな。ありがとう」

 

自身とラングレーのポケモンを全回復させ、見張りを行う。

 

「ふあぁ~あっ、トウヤ、おはよう」

 

「昨日はありがとうな」

 

「なっ!べ、別にアンタが疲れていたからそうしただけよ!」

 

顔を真っ赤にしながら言うラングレーであった。

 

「まあ良いや。地図を見た限りだと、全体の90%まで来ているみたいだ。合流するよりは、先に出口で待ってた方が良いかも知れないしな」

 

「そうね。ここ、野生ポケモンもいるから早く出ましょう」

 

待つよりは出口まで行く事にした。再び歩き出し始めていた。

 

*

 

そして2時間後。ようやく出口が見えて来た。

 

「もう少しだ!」

 

「ええ!」

 

すると、ギアルやバチュル達が立ち塞がっている光景が見えた。ポケモン達の中心にいるのは、緑の髪の青年だ。

 

「こんな所で再会とは、驚きですよ。Nさん」

 

「トウヤ、知っている人?」

 

「今世間を騒がせている、プラズマ団のボスだ」

 

「……人からポケモンを奪うあの……」

 

「それは聞きづてならないね。ボク等は、ポケモン達の自由と平和、理想の為に戦っているんだ」

 

「何ですって!?どこがポケモンの為よ!やってる事はポケモンハンターや密猟者と変わらないじゃない!!」

 

ラングレーはポケモンを出そうとするが、トウヤが制止した。

 

「ラングレー、やめとけ。今ここでバトルに持ち込んだ所で、ラングレー達じゃ瞬殺されるよ。オレでも勝てるかどうか分からない」

 

「……アンタにそこまで言わせる相手なんて」

 

「それで、Nさん。何故こんな所にいるんです?」トウヤが問う。

 

「……多くの価値観が交じり合い、世界は灰色になっていく。ボクには、それが許せないんだ。ポケモンと人間を区分して、白黒ハッキリ分ける。そうしてこそ、ポケモンは初めて完全な存在となるんだ」

 

「1つ言っておきましょうか?ポケモンだけの自由と平和、理想なんて幻だ!それに、人間と一緒にいたいポケモンの意思まで蔑ろにするとでも言いたいのか!?」

 

「違う!この世界は間違っているんだ!ポケモンの解放、それこそがポケモンだけでなく人間の為でもあるんだ!前にも言ったけど、人間はポケモンの事を道具の様に利用する!確かに、君やサトシ君の様な例外もいる!それは認めよう!だが、中にはポケモンを道具として使う者もいる。ボクはその連鎖を止める。その為には、やはりポケモン解放しかないと僕は思っている。ゼクロムと共に!」

 

「ゼクロム!?あの伝説のポケモンの……」ラングレーが狼狽えた。

 

「トウヤ君。君に夢はあるかい?」

 

「ありますよ。嘗ては、只バッジ集めてリーグで優勝してチャンピオンになるって夢が。でも、今は違う!今までの旅を通じて、弱いからって捨てられたポケモンを見て来た。それだけじゃない!ポケモンに進化を強要したり、他人のポケモンを進化の石で無理矢理進化させたゲス野郎だって!他地方から来たトレーナーを田舎者の雑魚と罵る奴だって嫌という程見て来た!イッシュのトレーナーの在り方から生じた闇が、プラズマ団を生み出したと言っても良い!」

 

「……」

 

「トウヤ……」

 

「だから、オレが変えて行くんだ!トレーナーの在り方を変える!ポケモンが自分の意思とは関係の無い道を辿らない様にする!引き離すんじゃない!この世界が灰色だって良い!ポケモンと人間の共存。イヤ、ただ皆で笑い合える平和な世界を作る!それがオレの理想で、真実だ!」

 

トウヤが力強く宣言した。

 

「それが君の夢か……その心意気は完璧だね。だが、それがどんなに困難な道なのか分かってて言ってるのかい?イッシュのトレーナーは、救いようのない所まで堕ちているにも関わらず」

 

「そんなの……覚悟の上ですよ。例え血みどろになろうが、魔王と罵られようが、絶対に実現させて見せる!例えそれがオレ自身の手で実現する事が出来なくても、せめてその礎は築いていくんだ!」

 

「ならその覚悟、見せて貰おうか!」

 

トウヤとNのバトルが始まった。

 

「頼むよ、ギギギアル!」

 

「行け、サンダース!」

 

Nはギギギアルを、トウヤはサンダースを繰り出した。

 

「ギアソーサー!」

 

「電磁波を当てて回避!」

 

ギギギアルを麻痺させてからサンダースは躱した。

 

「ラスターカノン!」

 

「電撃波で応戦だ!」

 

技がぶつかり合う。

 

「甘く見ていては困るね」

 

Nが言った途端、ラスターカノンが押し始めてサンダースに直撃する。

 

「サンダース!」

 

サンダースは、どうやら無事なようだ。ただ、後1回か2回食らえば戦闘不能になる位には体力を削られていた。

 

「ボディパージ」

 

「積んで来たか……ん?そうだ!サンダース、ギギギアルのネジに二度蹴り!」

 

サンダースは蹴りでネジを外した。その瞬間、ギギギアルはショートを起こした。

 

「雷!」

 

サンダースの技が命中。ギギギアルは倒れた。

 

「戻って、ギギギアル。行くよ、ギガイアス」

 

「サンダース、お疲れ様、ゆっくり休んでくれ。ウォーグル!」

 

Nの2体目はギガイアス、トウヤはウォーグルだ。

 

「撃ち落とすんだ!」

 

「させるか!鋼の翼で撃ち返せ!」

 

鋼鉄の翼で岩を撃ち返した。だが、ギガイアスは鉄壁を使ってダメージを少なくした。そして、最後の1発が当たってしまった。

 

「ウォーグル、その岩を引っ掴んでギガイアスに投げ飛ばすんだ!!問題無い、幾ら防御力が上がった所で、多少なりともダメージは受けている筈!!」

 

引っ掴んだ岩はギガイアスの急所に当たった。

 

「ウォーグル、今だ!馬鹿力!!!」

 

「ギガイアス、ストーンエッジ!」

 

互いの技が命中した。ギガイアス、ウォーグル、共にノックアウトとなった。

 

「ナットレイ、宜しく!」

 

「エンブオー、行ってこい!」

 

「熱湯!」

 

「ジャイロボールで弾いて!」

 

熱湯のダメージを最小限にしたナットレイ。だが、火傷になった。

 

「ここに来て火傷……悪運だけは良い様だね」

 

「ヒートスタンプで一気に行くんだ!!」

 

「させないよ、鉄壁!」

 

ナットレイは防御力を上げる事でダメージを回避した。

 

「思ったよりもダメージが少ない……まさか、オッカの実を持っているのか!?」

 

「正解。そして、君のエンブオーにもダメージが入っているよ」

 

エンブオーは少し痛そうにしていた。

 

「特性鉄のトゲ。直接攻撃を受けた時、ダメージを与えるんだ。目覚めるパワー」

 

水タイプだったらしく、エンブオーはダメージを受ける。

 

「負けるな、雷パンチを地面に叩き付けろ!」

 

地面に技を当てる事で、疑似的な地震と岩石封じを発動させる。

 

「クッ!動けない!」

 

「ヒートスタンプ!!」

 

ナットレイは倒れた。ただ、エンブオーも満身創痍だった。

 

「デンチュラ、君の出番だ」

 

「エンブオー戻れ!行け、フタチマル!」

 

トウヤの次のポケモンはフタチマルだった。

 

「デンチュラ、ナイトバースト!」

 

「何っ!?デンチュラはそんな技覚えないぞ!クソ!そんな事は、今はどうでも良いか!フタチマル、シェルブレードで切り裂け!」

 

正に間一髪だ。シェルブレードがナイトバーストを切り裂いたのだ。

 

「何か擬態する技か特性を持ってるのか?」

 

「ご名答。デンチュラ……イヤ、ゾロアーク。元に戻って良いよ」

 

すると、デンチュラはゾロアークに戻った。

 

「この子はボクの1番のトモダチ且つエースでね。長年の付き合いなんだ」

 

「道理で……フタチマル、リベンジ!」

 

「神通力で封じて!」ゾロアークは、神通力をフタチマルに決める。

 

「燕返し!」フタチマルに技が当たり、戦闘不能となった。

 

「エルフーン!頼む!ムーンフォース!!」

 

トウヤはエルフーンを出し、早速技の発動を指示。流石のNも、フェアリータイプの技を見るのは初めてだったようで、大変驚いていた。ゾロアークに当たり、戦闘不能。

 

「デンチュラ!」

 

デンチュラも、エルフーンに引き続き倒された。だが、エルフーンは戦闘不能寸前に陥っていた。それでも、トウヤは勝利した。

 

「ヤバい。1つでも判断ミスしていたら、こっちが負けていた!」

 

「トウヤ、お疲れさま!こっちも終わったわ!」

 

一方のラングレーの方も、デンチュラとギアルの群れを吹き飛ばして倒した。

 

*

 

「何か音がしませんか!?」メイが言う。

 

「もうそろそろ出口についても良いんだが」

 

「トウヤ達がいるかも知れない。行こうぜ、メイ、デューン!」

 

*

 

「……どうしてだ?トレーナーである事を苦しく思うまま戦っていても勝てないという事なのか……クッ!こんな事では、ポケモン達の理想を追求する事は出来ない!伝説のポケモンと……黒き英雄ゼクロムと……トモダチになれるものか……!」

 

そこへ、サトシ達が来た。よく見ると、ダブランがランクルスに進化していた。

 

「トウヤ!」サトシが手を振る。

 

「サトシさん、デューンさん、N様がいます!」

 

「あ、本当だ」

 

「負けは負けだ。ボクは行くとしよう」

 

Nはそう言って、電気石の洞穴から立ち去って行った。

 

「バトルしてたのか。どうだった」

 

「辛うじて勝てたけど……少しでも状況が違えばオレの方が負けていた可能性が高かったな」

 

「そうか……Nさんも強くなってんだな」

 

「取り敢えず、ここを出ましょう!」

 

合流した5人は、すぐさま電気石の洞穴を出た。

 

*

 

お互いの安否を確認してから、ラングレーと別れた。

 

「あ、ちょっと待って。トウヤ、目を瞑って頂戴」

 

「こうか?」トウヤは、言われるがままに目を閉じた。

 

「……」ラングレーは、トウヤの唇にキスをした。

 

「え?」唖然とするサトシ。

 

「なっ!」メイが口に手を当てながら驚く。

 

「爆発」デューンは物騒な事を呟いた。

 

「じゃあね!」ラングレーはウインクしながら、立ち去って行った。

 

*

 

その頃、Nはというと……

 

「N様」

 

Nの所に、ダークトリニティが来た。

 

「何だい?父さんからの伝言?」

 

「いえ」

 

「黒の遺跡から、ダークストーンを回収いたしました」

 

ダークトリニティの1人から、ダークストーンを受け取るN。

 

「ありがとう……下がって良いよ。そう、ボクの次の目的地は……セッカシティを北に進んだ龍螺旋の塔だ!そこでゼクロムを目覚めさせ、トモダチになる!」

 




アベンジャーズを見に行きましたが、色々と衝撃的でした。
ネタバレは避けますが、とにかくキャプテン・アメリカとアイアンマンはお疲れ様です。

それにしても、撮り溜めしておいたサン&ムーンを見ましたが、113話が完全にプリキュアじゃんだと思いましたね。皆さんはどうでしょうか?
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