サトシのイッシュ冒険記 ~真実の救世主~   作:純白の翼

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今回は、これまでのフルボッコに比べて残酷な表現がございます。

ご注意ください。


EP45 スワマの栄光

翌朝。バトルクラブのバトルフィールドにサトシとスワマが立った。観客席には、トウヤ達の姿があった。

 

「始まるな」トウヤが白い息を吐きながら言った。

 

「サトシによる、スワマへの処刑タイムがな」

 

デューンは依然として、サトシの勝利を確定していた。

 

「いよいよですね」メイも寒そうにしている。

 

「逃げずに来やがったか!田舎の冴えないトレーナー!」

 

「オレは昨日バトルをするっていった。オレも、オレのポケモン達も、柔な努力はしていない!」

 

「減らず口を叩くんじゃねえ!!後で後悔する事になるぜ!どうせ勝つのはオレなんだからなぁ!」

 

「幾らでもほざいてろ」

 

「へッ!とっとと終わらせるぜ。お前を倒した後に、そこの女からエンブオーを分捕らなきゃいけねぇからな!!」

 

「そんな!」メイが叫ぶ様に言う。

 

「大丈夫だよ、エンブオー。あなたは、絶対にあんな奴に渡したりしないから!」

 

「エンブオーはベルのポケモンだ!」シューティーがすかさず返した。

 

「知らねえな!そんな屁理屈!強いポケモンはオレの手持ちになれば幸せなんだよ!」

 

「なら、勝ったらエンブオーを諦めて、二度とオレ達の前に姿を現すな!」

 

「勝てたらな!カモン!ファイヤーウォーリアーズ!エンブオー!クイタラン!ショータイム!!!」

 

スワマは、ファイヤーウォーリアーズと命名する程の自慢のポケモン、エンブオーとクイタランを繰り出した。イーヴィルリングが装着されていた。

 

「……チャオブー!ジャノビー!君達に決めた!」

 

サトシは、イーヴィルリングを使っている事に怒りながらも、それを抑えてバトルに集中する。

 

「ハッ!弱いチャオブーのパートナーが草タイプのジャノビーかよ!この勝負楽勝だな!瞬殺してやらぁ!!エンブオー!クイラタン!ダブル炎の渦!」

 

「同じ技を合わせたのか」

 

「でも、あんなに大きな炎なんて見た事が無いよ!!」

 

「……」

 

チェレンとベルが議論する中、シューティーは無言のままだった。

 

「サトシさん、大丈夫でしょうか?」

 

「問題無いさ。そんな逆境をものともしないのが強みなんだから」

 

2体の合わさった炎の渦が、チャオブーとジャノビーに迫り来る。

 

「ジャノビー。蔓の鞭で、炎の渦の中心を狙んだ!」

 

【分かったわ】

 

ジャノビーはすサトシの指示に即座に従った。蔓の鞭で、炎の渦の中心に力を入れた。その結果、炎の渦を相殺させたのだ。

 

「何だと!?」スワマが驚く。

 

「相変わらずの常識はずれだな」

 

「嘘でしょ!?炎タイプの技が苦手なのに、こうもあっさりと一撃で破るなんて!」

 

「ああ。ベルの言う通りだ。基本じゃないけど、何て凄まじいんだ」

 

「蔓の鞭にこんな使い方があるなんてね。後でジャローダに習得させよう」

 

「ふざけんじゃねえ!こんなのインチキだろ!!」

 

「インチキなんかじゃない。これはな、今まで旅してきた経験から身に着けたオレ独自の戦術だ!それに、イーヴィルリングなんて使っているお前だけには言われたくない!!」

 

「確かに」メイが激しく同意する。

 

「チィッ!エンブオー!アームハンマー!クイラタン!乱れ引っ掻き!」

 

「ジャノビー、竜巻。チャオブーは火炎放射を竜巻に当てるんだ!」

 

ジャノビーとチャオブーに迫り来るエンブオーとクイタラン。だが、炎の竜巻が襲い掛かる。当然接近してきたエンブオーとクイラタンを巻き込んで、吹っ飛ばす。

 

「凄い!逆に返り討ちにしちゃった!!」

 

「サトシ君の力量もそうだけど、スワマが大した事が無さ過ぎるんだ」

 

「そうだよな。下手に近付こうものなら、即座に標的にされるだけなのによ」

 

「やはりトレーナーとしてのレベル差が顕著に出ているな。相手は最終形態まで行っているのに、サトシ達は終始圧倒している」

 

「何してやがんだ!このクズ野郎共!とっとと立たねえか!!」

 

エンブオーとクイタランは、何とか立ち上がった。

 

「良いぞ!それでこそ、オレのファイヤーウォーリアーズだ!」

 

「おい。一生懸命に戦っているポケモンに、クズ呼ばわりは無いだろう?」

 

「うるせえんだよ!!こいつら、オレの命令で逆らう奴等を嬲り殺しにして来たクズなんだからよ!仮に捕まったとしても、ポケモン達が勝手にやったって言えば、オレは幾らでも立ち回れるからな!!!」

 

「何だとコイツ!」

 

「ポケモンにそんな事をさせる時点で、アウトだな。トレーナー失格だ」

 

「トレーナーどころか、人として最低だよ!」

 

トウヤ、チェレン、ベルは憤慨した。

 

「ポケモンを奪ったり、人を殺して来たのか。お前の言う、ファイヤーウォーリアーズとやらの為に」

 

「ハハハ!当たり前だろ!?力さえあれば何だって出来るんだ!!例えば、強くて才能のあるポケモンをゲットするなら野生ではなく、トレーナーのポケモンを奪えば簡単に手に入る!その力で他人を徹底的に叩きのめし、蹴落とし、屈服させて支配する事も出来る!気に入らなければ殺せば良いだけの話なんだからなぁ!!!」

 

【スワマ……ポケモンを奪ったり、トレーナーを殺したりしてる事を、まだ……!】

 

【最低ね、コイツ。ゲロ以下の臭いがプンプンするわ】

 

「所詮、マドカさんに負けただけでイーヴィルリングに手を付けたんだ。ポケモンの潜在能力を十二分に引き出して、人間の思い通りにする代物だけど、アレはポケモンの生命エネルギーを消費する事で機能を持続させる。最悪死に至らしめる。自分の力ではどうしようともせず、他人から奪ったり借りた力なんてまやかしだ!それにお前は、碌に育てもしないでポカブだったチャオブーを捨てた!クズはお前の方だ!」

 

「うるせぇ!碌に育てないだとぉ!?弱いポケモンを持ってたって、何の価値も無い!邪魔なだけだ!そんなポケモン、捨てられた上に野垂れ死んで当然だ!強くて才能のあるポケモンをゲットしてこそ、トップに立てるっていうもんなんだよ!!」

 

【コイツ、言わせておけば!!】ズルッグが攻撃態勢に入ろうとする。

 

【まだだ。ズルッグ!】

 

【なんでだよ兄貴!】

 

【まだバトルは続いているんだ。ここでオレ達が出てみろ!サトシ達の邪魔になるだけだ!!】

 

【兄貴は悔しくないのかよ!怒ってないのかよ!?】

 

【そりゃ、オレ達だって同じだよ】リザードンが言った。

 

【今までポケモンを道具の様に扱ってきた奴などごまんと見て来たが、奴はそれに輪をかけているがな】

 

エンペルトがスワマを睨みつけながら言った。

 

【ズルッグ。お前の気持ちも良く分かる。このオレだって腸が煮えくり返るんだからな。だけど、今オレ達がする事は、サトシ達を応援する事だ。悪いが、今は耐えろ!】

 

ミジュマルの必死の制止で、ズルッグは納得出来ないながらも矛を収めた。

 

「弱いポケモンは価値が無い?邪魔なだけ?死んで当然?ふざけるんじゃねえ!!!」

 

ドスの聞いた声でサトシが叫んだ。スワマはしばらく怯んだが、またいつもの調子に戻った。

 

「あん?」

 

「確かにポケモンには個体差はある。でも、本当に弱い奴なんていない!どんなポケモンでも、トレーナー次第で無限に強くなれる!もし弱いとすれんだったら、それはポケモンではなくトレーナーであるお前が弱いって事だ!」

 

「何だと!?オレ様が弱いだと!?んなもん、戯言だ!」

 

サトシの言葉を聞き、スワマは顔を歪ませサトシを睨んだ。だがサトシは、更に鋭い目つきでスワマを睨み返す。結果、スワマはそれ以上に全身が笑っている状態となった。

 

「ポケモントレーナーは、ポケモン達と信頼関係を深めて、絆を育む。そして、ポケモンの可能性を引き出す存在なんだ!それにも関わらずお前は、ポカブだったチャオブーの力を引き出せなかった。挙句、弱いと決めつけて、傷つけるだけ傷つけて、自分の無力さを棚に上げているだけの弱者だ!」

 

「何ぃっ!?ふざけるな!そんな事があってたまるか!オレはなぁ、最強のファイアーウォーリアーズを作り上げたんだ!オレは最強だ!無敵だ!!断じて負けはしねえ!!」

 

「お前は最強でも何でもない!ポケモンと向き合う事もしないで、力に溺れて、憑りつかれた弱いトレーナーだ!」

 

「うるせぇ!今すぐテメエらを血祭りにあげて、その口を黙らせてやる!エンブオー!クイラタン!八つ当たりをぶちかましてやれ!」

 

「ジャノビー、チャオブー。八つ当たりの軌道は直線みたいなものだ!横に沿って躱せ!」

 

ジャノビーとチャオブーは即座に避けた。だが、威力は凄まじい様で、クレーターが生じている。

 

「凄い!」

 

「あんな力が出せるって事は、本当に懐いてないんだな。ある意味才能かも知れねえ」

 

メイ、デューンの順で言う。

 

「クソムカつく草タイプに八つ当たり!」

 

【させるか!!】

 

チャオブーは即座に、ジャノビーを庇うかのように2体の前に立ち塞がる。そして、技を受け止めた。

 

「何だと!アレを耐えたってのか!」

 

「良いぜチャオブー。火炎放射!」

 

エンブオーとクイタランを吹っ飛ばした。

 

【助かったわ】

 

【もうこれ以上、オイラの仲間を傷つけさせはしない!オイラの大切な仲間を、二度と奪わせたりするもんか!】

 

チャオブーが咆哮する。すると、身体が光に包まれた。

 

「ここに来て進化か!」シューティーも、これでは大いに驚いている。

 

【チャオブーの仲間への思いが、進化を促したんだね】

 

【カッコいい事言うじゃねえか。チャオブー】リザードンはニヤリとした。

 

チャオブーの身体が大きくなり、やがて光が消えるとエンブオーが現れた。

 

「そうかチャオブー。いいや、エンブオー」

 

エンブオーは、サトシの方を振り向いて頷いた。

 

「嘘だろ!?」スワマは動揺している。

 

「行くぜ!」

 

スワマは何時になく取り乱していた。それで焦ってしまう。

 

「進化したからなんだ!こっちが有利なのは変わりねえんだ!オレのファイアーウォーリアーズの恐ろしさを思い知らせてやる!エンブオー、フレアドライブ!クイラタン、炎の渦!」

 

スワマのエンブオーとクイラタンの合体攻撃が、サトシのエンブオーとジャノビーに迫り来る。だが……サトシたちは落ち着いていた。

 

【サトシ、新しい技を覚えたんだ】

 

エンブオーは、リザードンと同じくブラストバーンを発動した。覚えたばかりな為、流石に完成には程遠かったが、それでも合体技を軽々と打ち破り、逆にエンブオーとクイラタンがダメージを負う。

 

「ブラストバーン……!」

 

「有り得ない……オレのファイアーウォーリアーズの合体技が、ブラストバーンに負けるだと!?」

 

「見た目は凄いけど、所詮それだけだな。威力は小さい。未完成のブラストバーンでも打ち破れる位に。改悪レベルだな」

 

「何だとテメエ!」

 

「迫力だけでバトルになると思ったら大間違いだって言ってるんだオレは!」

 

「クソがぁ!!おいテメエら!何チンタラしてやがる!負けるなんて許さねぇぞ!こんな冴えないトレーナーに負けるなんてあってたまるか!!ぶち殺されてえのか!!」

 

【【…………】】2体はボロボロになりながらも立ち上がる。

 

「さあ。ジャノビー、エンブオー。これで最後と行こうぜ!」

 

先程のやり取りで反動で動けない時間が過ぎたエンブオーであった。

 

【うん!】

 

【ええ!いつでも行けるわよ!!】

 

「エンブオー!クイラタン!八つ当たりだ!」

 

「エンブオー、ヒートスタンプ!ジャノビー、竜巻で2体を閉じ込めろ!」

 

またも一本調子で攻めて来る2体に対し、今度は進化した事で習得した技を使い、技を解除させつつ2体を弾き飛ばす。

 

そして、吹っ飛ばされたと同時に竜巻に閉じ込められた。

 

「今だエンブオー!ジャノビー!竜巻に乗って、アクアテールと突っ張り!」

 

【これで終わりだ!】

 

【私達を敵に回した事の愚かさを後悔させてやるわ!!】

 

突っ張りとアクアテールが決まり、スワマのエンブオーとクイラタンが地上に落ち、煙が晴れると、2体共目を回していた。このバトル、サトシの勝利で終結した。

 

「あ、ああ。そんな……オレの……オレのファイヤーウォーリアーズが……」

 

愕然とするスワマ。

 

「やった!」

 

「サトシさんが勝った!」

 

「ジャノビーとエンブオーも良くやったよ!」

 

【遂にやったな。エンブオー】リザードンが真っ先に祝福する。

 

【やったじゃねえか!】ミジュマルは穏やかな笑みを浮かべる。

 

【皆、ありがとう!!!】エンブオーが号泣しながら感謝の言葉を述べる。

 

「さあ、約束は守って貰うぞ!」

 

「言っておくが、知らねえなんてシラは切れねえぞ。おい基本厨」

 

「まだ名前で呼んでくれないのか……」

 

「オレはサトシみたいにお人好しじゃない。執念深いんだ。そもそも、お前と初めて会った時の印象が最悪だったからな」

 

そんな事を言いつつも、シューティーを守る様にポケモン達に指示を出していたデューン。シューティーは、自分の持っているデジタルカメラの記録を再生し始めた。

 

『なら、勝ったらエンブオーを諦めて、二度とオレ達の前に姿を現すな!』

 

『勝てたらな!カモン!ファイヤーウォーリアーズ!エンブオー!クイタラン!ショータイム!!!』

 

「グッ!」

 

シラを切るという手口を封じられたスワマ。カメラを壊して、証拠隠滅を図りたい所だが、既にポケモンは殆ど戦闘不能、しかもデューンのポケモンによってシューティーは守られているので敵わなかった。

 

「……エンブオー、オレの所へ戻って来いよ」

 

何をトチ狂ったのか、いきなりサトシのエンブオーに自分の所へ戻る様に言い始める。

 

「元々お前はオレのポケモンだ。こんな田舎から来た冴えないトレーナーには似合わねえ」

 

「自分から捨てた時点で、お前にはそんな権利なんざ1ミリも無いだろ!」

 

トウヤが容赦なく切り捨てた。

 

「エンブオー、あの時はオレが悪かった。弱い奴は切り捨てられて当然だからな。だがこんなに強ぇお前を捨てたのはオレの過ちだ!だからさ、オレの元へ戻らないか?オレの元なら、最強のファイアーウォーリアーズになれるぜ。ブラストバーンなんて最強の技を覚えたんだから尚更だ」

 

【急に掌を返してきやがって!】

 

【虫が良過ぎるわね!こんなにも殺してやろうって思った人間は始めて見たわ!!】

 

【……】

 

サトシを見下し、自身の行いを棚に上げた。その挙句、自分の下へ来るように勧誘した。

 

ピカチュウやジャノビーを始めとした誰もがその行為に怒りに駆られていた時、サトシのエンブオーが前に出た。

 

そして、火炎放射をスワマに浴びせた、そして晴れた時にはスワマは真っ黒になっていた。

 

「なっ!?」

 

「エンブオーを切り捨てたのは、お前の方からだろ。エンブオーは、2度とお前の所へ戻ってこようなんて思わねえぜ。ブラストバーンは、トレーナーに最高に懐いてるポケモンだけが覚えられるんだ。八つ当たりを覚えさせている時点で、上手くその力なんて引き出せねえよ!」

 

トウヤが冷たく言った。サトシがゲットする場面を見ていた為か、サトシに匹敵するほどに怒っていた。

 

【これがオイラなりのケジメだ】

 

「テメェ!調子に乗ってんじゃねぇぞ!ゴラァッ!!」

 

「エンブオー!」

 

スワマはエンブオーを殴ろうとするが、ミジュマルのハイドロポンプがそれを阻止した。

 

【もうバトルは終わったんだ。ここからは、思う存分にやれる!】

 

【兄貴。もう良いのか?】

 

【ああ】

 

「エンブオーは、オレの仲間は渡さない!何があってもな!!」

 

「ほざけ!冴えない田舎者が!なら、テメェからコイツのモンスターボールを分捕るまでだ!」

 

スワマは、サトシに飛び掛かって来た。だが、サトシは難無く躱す。

 

【食らえ!!】

 

ズルッグの飛び膝蹴りが、スワマの腹部に決まった。

 

【往生際が悪いわよ!】ジャノビーは、蔓の鞭で何度もスワマをぶん殴る。

 

「あ、あああぁぁぁ……」

 

倒れ込むスワマの前には、ピカチュウとリザードンがいた。

 

【これで思う存分、お前を制裁出来る!!】

 

【お前を見ていると、オレを捨てたダイスケを思い出すぜ!】

 

ピカチュウはボルテッカー、リザードンはフレアドライブを叩き込む。

 

【オラァッ!】

 

【無駄ァ!】

 

「へぶあぁっ!!」

 

【オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!】

 

【無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!】

 

【オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!】

 

【無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!】

 

【オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!】

 

【無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!】

 

【オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!】

 

【無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!】

 

【オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!】

 

【無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!】

 

【オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!】

 

【無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!】

 

【オラァッ!】

 

【無駄ァ!】

 

オーバーキルとも言える2体のラッシュ攻撃を叩き込まれたスワマ。そのまま外に吹っ飛ばされた。

 

「僕の時以上にえげつないな」シューティーがボソッと言った。

 

「さてと。ジュンサーさんに伝えようか」チェレンが提案する。

 

「だな。即逮捕ものだし」

 

サトシ達7人は、警察にデジタルカメラに映った証拠を提出した。

 

*

 

トアルタウンの外れの森に吹っ飛ばされていたスワマ。

 

「あいつら。このオレを殺しにかかってきやがって……まあいい。奴等と関わるのはもう御免だ。ファイヤーウォーリアーズは、まだいるんだ。もっと、他の弱い奴をカモに……して……」

 

地面に這いつくばり、スワマは自らの敗北を受け入れられないでいた。

 

「それは出来ない相談ですねえ。所詮あなたは流れ星。いかに輝こうとも、落ちる運命にあるのですからね!」

 

そこに誰かがやって来た。プラズマ団の事実上のトップ、ゲーチスだ。しかも、ダークトリニティを連れて来ている。

 

「あの時のおっさんか……頼む!イーヴィルリングの時みたいに、もっと力をくれよ!」

 

懇願するスワマ。ゲーチスは、残忍な笑みを浮かべていた。

 

「ハアッ!」

 

持っていた、鋭利な刃物を仕込んでいる杖で、スワマの右手の甲を突き刺す。スワマは絶叫を上げる。痛い痛いと泣き叫んでいた。

 

「スワマ。私の名前を言ってみなさい」

 

ゲーチスは狂喜していた。人間の中でも、自分とタメを張れる位にクズな人間を、今この瞬間に甚振って、破滅に追いやる事が出来るのだから。

 

「アァァァァ!!ウァァァ……ゲ、ゲーチス……!」

 

「何ぃ!?」

 

「貴様、畏れ多くも、このお方を呼び捨てするとは!!」

 

ダークトリニティたちは、キリキザンとアギルダーを出し、スワマをリンチするように命令を下す。さっそう生きているのか分からない位までに痛めつけられたスワマ。

 

それでも尚、スワマは、ボロボロながらも最後まで抵抗しようとした。

 

だが、身体はサトシ達のポケモンの手によって既にボロボロな上、手持ちのポケモンも全て戦闘不能だった。そんなスワマの意地は、只々ゲーチスの加虐心を煽るだけであった。

 

何度も名前を問われる内に、ゲーチスの笑みは一層深くなり、突き立てた仕込み杖はグリグリ手を抉り、顔も踏みつけられていった。そして……

 

「さあスワマ。最後に1回だけ質問しましょう。私の名前を言ってみなさい」

 

「げ、ゲーチスゥゥッ!!」

 

「何?ゲーチスだとぉぉぉぉッ!?」

 

怒ったゲーチスはサザンドラを出し、竜の波導、大文字、悪の波導、波乗り、八つ当たりを指示し、スワマを徹底的に痛めつけた。

 

「ウァァァ……げ、ゲーチス様ぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!!」

 

ついに、スワマの心は折れた。彼はプラズマ団に、否。ゲーチスに完全に屈したのだ。その姿を見たゲーチスは満足し、更にこう言い放ち去っていった。

 

「そう!ですが、私は殺しはしません!死よりも最悪の状態で、私達を恐れながら生きて行くのです!クーックックック……クヒャーッハッハッハッハッハッハ!!!」

 

「ゲーチス様。エンブオーとクイタラン等はいかがいたしましょう?」

 

ダークトリニティが質問する。

 

「ご自由にどうぞ。必要と感じたのであれば、お前達の戦力になさっても構いません」

 

「有り難きお言葉」

 

ゲーチスが去った後、そこにブラックエンペルトがやって来た。

 

「コイツは良い。どこの誰だか知らんが、感謝すべきだな」

 

「総長、いかがなさいます?」

 

「強姦魔に相応しい処刑を行う。布で奴の口を縛って、近くの木に腕を縛り上げるんだ」

 

スワマは木に吊るされ、声が出ないように布で口を縛られている。もうやめてくれ、オレが悪かった、だから許してくれと言っていたが、誰も聞く耳は持っていなかった。

 

「ムシャーナ、催眠術。但し眠らせず、暗示で感覚を鋭くさせるんだ」

 

ムシャーナはスワマに加減した催眠術を使った。

 

「次にサイコキネシス。良いな、手筈通りにだ」

 

サイコキネシスで、スワマの股間にある男の象徴を肥大化させ、時計回りに光に極めて近い速度で高速回転させる。

 

『あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!痛い!痛い!誰か、助けて!!死ぬ!死んじまう!!』

 

大きくなったそれから、激痛が走り、皮膚が裂け、血が噴き出す。

 

やがてねじ切られ、押し潰され、肉の残骸が残るのみとなった。

 

「ククク。漸く終わって安堵している頃だろうさ。ここからが本番なのによ」

 

総長はニタァと笑い、ありったけのポケモンを出した。

 

「奴の睾丸の片方を集中攻撃しろ」

 

漸く終わったと安堵しているスワマ。だが終わっていなかった。今度はブラックエンペルトのメンバーが持ってる全てのポケモンで睾丸の集中攻撃を受ける羽目になったのだった。複数種類の痛みが襲い掛かり、意識を手放そうにも、催眠術で感覚を狂わされ、それも叶わなかった。

 

スワマの脳が認識を拒否する。だが、それすら上回る痛みが永遠に近い時間で続き、痛みが無くなる頃にはもう、片方はグチャグチャになった何かだけになっていた。

 

「……」この時のスワマは、痛みや恐怖、後悔、絶望等の負の感情しか残っていなかった。

 

「最後はオレがやる」

 

拳銃を持った総長がハンドガンで、残っているスワマの睾丸を撃った。

 

「妹よ、仇は取ったぜ……」

 

「リーダー。これからどうするんですか?」

 

「オレはこれから警察に自首をする。オレ1人がやった事にする。お前らまで巻き込むつもりはねえよ」

 

「しかし!」

 

「これはオレが望んだ復讐だ。好き勝手やった落とし前を付ける。それだけの事だ」

 

*

 

そして、場面は変わってフキヨセ脳神経外科病院。

 

暗い廊下。そこに、診察室から看護師に引かれて、1人の車椅子に乗った患者が出てきた。

 

その患者は全身に包帯が巻かれ、目は焦点が合っておらず、口からは涎がだらしなく垂れている……そう、これは変わり果てたスワマの姿であった。

 

「バーティ、ちょっと良いか?」

 

「ああ」

 

バーティ、本名バーテミウスという看護師は、同僚に呼び止められて、彼についていく。そしてしばらくして、バーティは戻って来た。再びスワマの乗る車椅子を引き始めた。

 

それを見ていた周囲の医師達はこんな会話を始めた。

 

「あれが、警察に指名手配されていたスワマか」

 

「ああ。ポケモンを捨てたり強奪してたりしてたって話だ。それだけじゃなくて、エンブオーやクイタランを使って殺人までやっていたってよ」

 

「確か、ブラックエンペルトの総長も、妹をスワマによる強姦殺人で失ってたんだっけな」

 

「あいつ、仮にも正常な状態だったら即逮捕だよな」

 

「でも、それはもう不可能な話だ」

 

「自業自得とは言え、酷いもんだよな。脳神経がズタズタにやられていた上に、去勢されたんだからさ。一生あのままだそうだ。勿論ブラックエンペルトの総長だけ逮捕されて、懲役25年を食らったが」

 

隔離病棟に戻る途中、突如スワマは暴れ始めた

 

「ウワアアアッ!助けてくれ!許してくれ、許してくれえぇぇぇぇぇ〜ッッッ!!!!!」

 

何かに許しを乞う彼は、看護師達に無理矢理取り押さえられ、そのまま乱暴に隔離病棟に入れられたのであった。

 




この話、実は以前私が書いていたHarry Potter Ultimatemodeシリーズの、未完成のままの完結編でルシウス・マルフォイが辿る末路を描写した『ルシウスの栄光』を、本作向けに書いたものとなります(流石に去勢はされませんが)。
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