サトシのイッシュ冒険記 ~真実の救世主~   作:純白の翼

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今回、フルボッコ要素はそんなにありません。


EP3 初めてのゲット

ポケモンを回復させているサトシとトウヤ。2人は今、雑談している。

 

「そう言えばサトシってさ……」

 

「?何だ?」

 

「フカマルがいるって事は、カントー以外にも旅した事があるのか?少なくともシンオウに行ったんじゃないかと思って」

 

「ああ!最初はカントーで、オレンジ諸島、ジョウト、ホウエン、シンオウの順で旅したぜ!」

 

「やっぱりか!にしても多いな。ここまで来ると、もうベテランなんじゃないの?」

 

「さあな。オレ自身がベテランかどうかは分からない。でもオレにはポケモンマスターになるって夢があるんだ。その為にひたすら頑張るだけだよ!ポケモン達と一緒に!」

 

『オレからすれば寧ろ、もうポケモンマスターでも良くないかと思うんだけどな』

 

飽く迄も謙虚な姿勢を見せるサトシに対して、トウヤはそう思った。

 

*

 

その夜。トウヤは一旦サトシと別れて家に戻った。母親にポカブを見せた。その時に分かった事だが、カントー出身の父はゼニガメを、イッシュ出身の母はツタージャを最初のポケモンにしたという話を聞いたのであった。

 

そして寝る直前、ふとネットでサトシの事をググった。何かしら情報があるだろうと思ったからだ。

 

「マジかよ!カントーリーグベスト16、オレンジリーグ優勝、ジョウトリーグベスト8、ホウエンリーグベスト8、バトルフロンティアは完全制覇した上にフロンティアブレーンの候補者になっていて、シンオウリーグはベスト4。しかも、優勝者のポケモンを倒したのはサトシ唯1人だから、実質準優勝!道理で高度なバトル戦術を使って来る上に、ポケモンのレベルも相当高い筈だ!……よし!決めたぜ!オレは……」

 

何かしらの決意をして、トウヤは就寝した。

 

*

 

一方のサトシ。アララギ研究所で夕食を食べていた。

 

「ママ!オレ、イッシュ地方を旅するよ!」

 

「え?」

 

サトシの第一声にハナコは驚いた。だが、その決断をして来るのではと思っていたのか、すぐに微笑んだ。

 

「そう言うと思ったわ。分かっていたわ。行ってきなさい。貴方の思うように。でも約束して。無茶だけはしない様に。そして、無事に帰って来てね」

 

ハナコはそう言った。サトシは笑顔で頷いた。

 

「それならサトシ君。あなたにこれを渡さないとね!」

 

そこ現れたのはアララギ博士だ。ポケモン図鑑とモンスターボールを渡す。

 

「ありがとうございます!」

 

「あ、そうそう。イッシュでも、バッジ集めは変わらないわよ。その後に、リーグ戦も開催されるわ」

 

「やる事は本当に変わらないんですね。よ~し!今度こそ優勝を目指そうぜ、ピカチュウ!フカマル!」

 

「あなたってやっぱり面白いトレーナーね」

 

アララギ博士が言った直後、ミジュマルがサトシの胸に飛びついて来た。

 

「ミジュマ~♪」

 

「ミジュマル!?」しっかりとキャッチするサトシ。

 

「あらら。この子、サトシ君の子を気に入った様ね」

 

何かを考えこむような仕草を見せるアララギ博士。しばらくして、閃いた様にサトシに向き合った。

 

「そうだわ!ねぇ、サトシくん」

 

「はい。何でしょうか?」

 

「そのミジュマル、連れていってくれないかしら?この子、どうやら貴方の事を気に入っちゃったみたいなの」

 

「お前はどうしたい?ミジュマル」

 

サトシはミジュマルに問いかける。ミジュマルは即座にサトシに付いて行きたいという表情になった。

 

「分かったぜ。一緒に行こう!」

 

「これが、ミジュマルのモンスターボールよ」

 

モンスターボールを受け取り、ミジュマルを戻すサトシ。

 

「ミジュマル、ゲットだぜ!」イッシュでの最初の仲間が加わった。

 

「出て来い!ミジュマル!」早速ミジュマルを出す。

 

「宜しくな!」

 

「ミジュ!」

 

*

 

そして翌朝。サトシは研究所前にいた。ハナコとアララギ博士が見送りに来ていた。

 

「サトシ。ハンカチ持った?着替えは?忘れ物はないでしょうね?」

 

「平気だよ!昨日最終確認もしたからさ!それに、オーキド博士が頼んで特注で作ってくれたポケギアも持ったし!」

 

サトシはそう言う。

 

「それじゃあ、ママ!行って来ます!」

 

「サトシ!」1番道路へ向かおうとしたサトシを呼び止める者がいた。トウヤだ。

 

「トウヤじゃないか!!」

 

「もし良かったらさ、オレも一緒に旅をさせてくれないか?昨日のバトルを見たのと、サトシの過去3年間の経歴を知ったんだ。それで、サトシから学んでいきたいと思ってるんだ」

 

「勿論大歓迎だぜ!宜しくな、トウヤ!」

 

サトシとトウヤは握手した。サトシのピカチュウ、フカマル、ミジュマルも、トウヤのポカブとサンダースに挨拶した。特にポカブとミジュマルは、同期の為かまた一緒にいられるので互いに嬉しそうにしていた。

 

「それじゃあ、貴方達の旅がとても有意義な物であることを心から祈るわね」

 

「「はい!」」

 

2人はしっかりと返事をして、カノコタウンを出発した。

 

*

 

1番道路。サトシとトウヤは、最初のジムがあるサンヨウシティを目指して歩いていた。

 

「次がサンヨウシティなのか?」

 

「イヤ。ここを抜けると、カラクサタウンに着くんだ。で、そこから西に2番道路へ行って、抜けるとサンヨウシティだよ」

 

「そっか。じゃあ、焦らず行こうぜ!油断せずにな!」

 

その時だった。草むらが揺れた。

 

「な、何だ!?」

 

すると現れたのは羽の生えたポケモンが出てきた。しかも2体。一方は鳩の様なポケモンで、もう一方は鷲の子供の様なポケモンだった。

 

「あれは!」

 

サトシが図鑑を掲げる。そこにはマメパト、そしてワシボンと出ていた。

 

「マメパトか」

 

「ワシボンかよ!」

 

「どうしたんだ?トウヤ」

 

「ああ。実はワシボンは、主にソウリュウシティの周辺にいるポケモンなんだ。この近くには生息しているのは有り得ない」

 

「成る程な。まあ、細かい事は気にしないで、トウヤはどっちを狙う?」

 

「ワシボンで」

 

「それじゃあオレはマメパトだな。ピカチュウ、頼むぜ!」

 

「行くぞ、ポカブ!」

 

サトシはピカチュウを、トウヤはポカブを繰り出した。

 

*

 

まずはサトシの方から見てみよう。

 

「よし!ピカチュウ、10万ボルトだ!」

 

「ピ~カ~チュウゥゥゥゥ!」

 

電撃を放つが、マメパトは自慢のしなやかな飛行能力で華麗に躱す。

 

「やるな」

 

マメパトが風起こしを起こす。

 

「ピカチュウ。風起こしに向かって10万ボルトだ!」

 

10万ボルトが風起こしを打ち破ろうとしている。マメパトはそうはさせないと、更に力を上げた。

 

「隙を見せたぞ!電光石火からアイアンテールだ!」

 

電光石火で地面を蹴り、滑空する様な態勢でアイアンテールを叩き込む。流石のマメパトも、反応が遅れて直撃を受けてしまう。

 

「いっけぇ!モンスターボール!!」

 

サトシはモンスターボールをマメパトに当てる。すると、その中へ吸い込まれるようにマメパトが入っていった。3回揺れた後、ポンッ!という音を立てて止まった。

 

「やった!マメパトゲットだぜ!」

 

更にサトシに仲間が加わった。

 

*

 

続いてトウヤ。

 

「ポカブ!体当たり!」

 

ワシボンは燕返しを、ポカブは体当たりを仕掛ける。両者の攻撃は激突し、互いに弾かれた。

 

「こいつ、相当戦闘慣れしてやがるぜ」

 

トウヤがワシボンに抱いた印象はそれだった。

 

「火の粉!」

 

ポカブの攻撃を、あろうことかワシボンは突っ込んでいった。

 

「玉砕する気か!?」

 

だが、ワシボンは炎を纏った状態で特攻して来たのだ。

 

「嘘だろ!?……こうなったら、ポカブ、ニトロチャージ!」

 

ポカブとワシボンが再び衝突した。炎を纏った状態のワシボンは、ダメージを受け続けているらしく、ポカブの攻撃で吹っ飛ばされた。地面に平伏すワシボン。

 

「行け!モンスターボール!」

 

ボールの中にワシボンが吸い込まれる。数回揺れた後、ポンッ!という音を立てて止まった。

 

「やったぜ!ワシボンをゲットしたぞ!」トウヤはガッツポーズを決めた。

 

「トウヤ。オボンの実をワシボンに」

 

サトシはトウヤに、オボンの実を手渡した。

 

「ありがとうサトシ。出て来い、ワシボン!」

 

トウヤはワシボンを出した。

 

「これを食べてくれ。オボンの実だ」

 

ワシボンは木の実を食べた。満足したらしく、トウヤに笑顔を見せた。

 

「さあ。ポケモンをゲットした事だし、メシにしようぜ!」

 

サトシは、30分ほどでサンドイッチを作った。

 

「美味いな!」

 

「まあ、オレん家ってさ、ママが食堂やってるんだ。だから習って、家庭料理は出来る様にしたんだぜ」

 

「へえ!」

 

ポケモン達も、サトシが特別に調合したポケモンフーズを食べていた。

 

昼食を食べ終え、2人はまた歩き出したのだった。

 




サトシのポケモン
ピカチュウ♂
フカマル♂
ミジュマル♂
マメパト♀


トウヤのポケモン
ポカブ♂
サンダース♂
ワシボン♂
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