Fate/kaleid caster ドラまた☆リナ 作:猿野ただすみ
私がループとメイズのカードを回収した後。知世ちゃんが言った疑問、どうして知世ちゃんの名前を知ってたのか。その答えを、私達は聞くことが出来なかった。でもそれは意地悪でもなんでもなくて、もう夜も遅いから説明は明日、っていうことになったんだ。
そしてこっそりとホテルの部屋の戻ると、そこには仏頂面の
「随分と遅い帰宅だな」
「だいぶ機嫌を損ねていらっしゃるみたいですわ」
「う、うん」
やっぱり一人ぼっちにしたのがいけなかったのかな。
「あー、二人とも、気にする必要はあらへん。どうせさくらの役に立てなくて、不貞腐れとるだけや」
「え、そうなの?」
「これが世間的に『ツンデレ』と呼ばれているものですわね」
「……妙な考察は止めてもらおうか」
疲れたような表情で月さんが言った。
「それよりも、カードの回収はどうだった?」
「あ、うん。ループとメイズをカードに戻して、あと、ウィンディのカードを返してもらったんだ」
「ウィンディ? どういうことだ? そのカードは回収出来なかったのではないのか?」
昼間の事は説明してあったから、月さんも疑問に思ったみたい。私はさっきあったことを、月さんに説明してあげた。
「……成る程。しかしその者たちは信用できるのか?」
「そうやなぁ、悪い奴らには見えんかったな。どうやら事態を収めるために動いとったみたいやし、実際ウィンディのカードも惜しみのう返してくれたんや。まあ二人の姉ちゃん達は、なんか言いたそうな顔しとったが」
そういえば凛さんとルヴィアさんは、もの惜しそうな顔してたような気がする。二人は魔術師だって言ってたし、カードの秘密が気になったんだね。
「それより、気になるのが一人
「リナちゃん、ですわね」
やっぱりそうだよね。
「どういうことだ?」
「えっとね、リナちゃんって子が、何故か知世ちゃんの名前を知ってたの」
「それだけやあらへん」
ほえ?
「あの娘はループやメイズのことも知っとった。
ウィンディはカードに戻したんや、知っててもおかしくない。せやけどループとメイズは別や。カードに戻す前に名前がわかるんは、やっぱおかしいやろ?」
「それに、特徴もよく存じていたみたいでしたわ。ループは出口が無くなる、とか、メイズの迷路は出口を抜ければ消える、等と仰ってました」
あ、本当だ。どうしてリナちゃんは知ってたんだろ?
「……ま、考えるんはここまでや。明日には説明する
次の日の朝。私達が身仕度を整えてると、お部屋の電話が鳴り出した。雪兎さんが受話器を取って受け応えしてるけど、なんだか戸惑った顔してる。どうしたんだろ?
「あの、雪兎さん。どうかしたんですか?」
受話器を置いた雪兎さんに尋ねると、戸惑った表情のまま答えてくれた。
「あのね、さくらちゃんにお迎えの人が来たんだけど…」
ああ、うん。それは昨日、雪兎さんに代わってからも説明したはずだけど?
「その人が、今日までの宿泊費を払ってくれたって…」
え?
「それは有難いけど、なんや、けったいやなぁ」
「そうですわね。会って間もない私達に対して、些か行き過ぎた対応のように思いますわ」
「だ、だよね!?」
なんだか少し、不安になってきた。
「……ま、今更後戻りなんか出来んのや。腹決めて行こうやないか!」
「う、うん」
お迎えに来てくれた車に乗って連れて来られた場所は、ルヴィアさんのお屋敷だった。
「これは、大きなお屋敷だね」
「せやけど、知世ん
雪兎さんは素直に驚いてるけど、ケロちゃんは厳しめの意見だ。
「ですが、このお屋敷はセカンドハウスではないでしょうか?」
「セカンドハウス?」
聞き慣れない言葉に私が聞き返すと、車を運転していた執事さんが答えてくれた。
「はい。こちらはお嬢様が日本で活動するために建てられた拠点、所謂セカンドハウスでございます」
「ほええ、日本に滞在するために、わざわざこんなお屋敷を建てたんだ!?」
知世ちゃんの家もそうだけど、お金持ちってやっぱりすごいなあ。
そんな事を考えながら入り口の前まで来ると、昨日知り合った子達がその前で待っていた。
「ようこそお出で下さいました」
そう言ったのは美遊ちゃん、なんだけど…。
「なんや、メイド服なんか着て、どないしたんや?」
そう。ケロちゃんが言ったとおり、美遊ちゃんはメイド服を着ていた。でも、なんで?
「あー、ミユはルヴィアの義理の妹だけど、普段は
クロエちゃんが説明してくれたけど。
「美遊ちゃんは小学生なのに働いてるの?」
「ルヴィアさんには衣食住を保障してもらってる。魔術の世界は、等価交換が当たり前だから」
「ああ、それはこっちでも
ふぅん、そういうものなのかぁ。
「えっと、みんな。中にどうぞ」
イリヤちゃんが私達を、お屋敷の中へ招き入れてくれる。……あれ? 知世ちゃん?
「あの、つかぬ事をお聞きしますが、リナちゃんはおいでではないのでしょうか?」
あ、そういえばリナちゃんの姿が見えないよ?
「あー…、リナなら、みんなを驚かせる準備をしてるわ」
私達を驚かせる?
「わたし達も内容は聞いてない。でも」
「なんとなく予想はつくんだよね」
美遊ちゃんとイリヤちゃんが苦笑いを浮かべてる。
「ま、すぐにわかると思うからついて来て」
そう言ってクロエちゃんが歩き出した。私達はその後をついてく。そして。
「あら」
「いらした様ですわね」
一枚の扉の前で、凛さんとルヴィアさんが立っていた。
「はえ? リンさん、ルヴィアさん、どうしたの?」
「わたし達にも内緒だって言って、追い出されたのよ」
「DVDプレイヤーやプロジェクターなんかを用意させておきながら…。この家の主が誰なのか、わかっているのかしら?」
リナちゃん、徹底してるなあ。美遊ちゃん達は、「やっぱり」って言いながら苦笑い浮かべてる。
そして次の瞬間、見計らったようにガチャリと扉が開いて。
「凛さん、ルヴィアさん。準備出来…さくらちゃん!」
リナちゃんが私に抱きつこうとして、クロエちゃんのスリッパで叩かれた。……スリッパ?
「クロエ、やるじゃない」
「そりゃ、二度あることは三度あるって言うしね」
ええっ、二度!? 私、一度しか抱きつかれてないよー?
「ええと、ちょっとごめんね。リナちゃんはさくらちゃんよりも前に、同じことをしたって事かな?」
「……あー、ごめんなさい。あたし、さくらちゃんよりも前に会った魔法少女に、感極まって抱きついちゃった事があって、それ以来クセになってるみたいなんです」
リナちゃんはそう言いながら立ち上がって、膝をはたいてる。
「それじゃあ改めて、いらっしゃい。木之本桜ちゃん、大道寺知世ちゃん、月城雪兎さん。そして[さくらカード]の守護者ケルベロス」
『!?』
どうして、私達のフルネームまで…。
「どうしてって顔してるわね。ま、百聞は一見に如かず。実際に見てもらった方が早いわ。……さ、中に入って」
そう言われて私達は、疑問に思いながら部屋の中に入っていった。
会いたいな 会えないな 切ないな この気持ち
言えないの 言いたいの チャンス逃してばかり…
部屋の中で私達が見せられたのは、アニメの映像。でも、これって…。
「このアニメーションのタイトル、【カードキャプターさくら】ですか? あの、登場人物ってもしかして、私達なのでしょうか?」
知世ちゃんがオープニング映像を見て、戸惑いながら言ってる。
そしてオープニングの曲が終わって、サブタイトル、【さくらと不思議な魔法の本】が映し出される。その後本編が流れて…。エンディングが流れて…。ケロちゃんのミニコーナーが流れて…。
………………えーっと。
「……ほええええ!?」
なに? どうして私達がアニメになってるの!?
「というわけで、あたしはこのアニメで貴方達の事を知ってたってワケ。この作品は【さくらカード編】の結末まで描かれているわ」
さくらカードの結末まで…。えっ、それって!?
「あの、リナちゃん。もしかして、
「くまのぬいぐるみ♡」
「……!!!!」
はやああああ、はずかしいよう。
「……ねえリナ。本当にそれ、【さくらカード編】までなの?」
「ん? なんのこと、イリヤ」
「だって【さくらカード編】までって言うなら、その前もあったって事だよね? 今観たアニメからすると、【クロウカード編】かな? つまり長く続いたアニメって事だよね?
それだったら、劇場版やOVAが創られててもおかしくないんじゃ?」
えっ、それってどういう…。
「……まったく。サブカルになると途端に強いんだから。確かに、TVアニメ版の設定で創られた劇場版が二本あるわ。でも、その前に。
さくらちゃん、[さくらカード]は何枚ある?」
「え? ええと…」
「52枚、名前のないカードも含めれば53枚や」
ケロちゃんが代わりに答えてくれた。
「ふみゅ、なるほど。
それを踏まえて説明すると、劇場版の一作目は香港でのクロウ・リード絡みの事件よ。だけど二作目を教える事は出来ないわ」
「ど、どうして!?」
「……それは僕達にとって、これから起きることだから、かな?」
これから、起きる?
「そのとおりよ。内容を教えたら、未来が変わってしまうかも知れない。だけど、貴方達の未来は貴方達のもの。貴方達の力で変えるのは構わないけど、そこにあたしの知識が加わっちゃいけない」
「そやけど、この世に偶然なんてあらへん。あるのは必然だけや。……ワイの言葉ちゃうけどそない考えたら、ここで未来の知識を得ても、それもまた必然とちゃうか?」
「でも、あたしが教えない選択肢を選んでも、それもまた必然よね?」
ケロちゃんの意見を、意地の悪い笑顔を浮かべてリナちゃんが言い返す。
「あんた、性格悪いなぁ」
「ルビーに比べりゃ全然マシよ!」
『ちょっと、ルビーちゃんを巻き込まないでください!』
「はい、そこまでーっ!」
パンパンと手を鳴らして、凛さんが言い争いになりそうな所を止めに入った。
「さっきから黙って聞いてたけど、そろそろ私もいいかしら?」
そう言う凛さんはだけど、有無を言わせない迫力みたいなものがあった。
「今までの話をまとめると、信じ難いことだけど、彼女達はアニメの世界から来たって事でいいのかしら?」
え…、あ、私達がアニメのキャラクターって事?
「……そうねぇ。アニメと同じことが起きてる世界、じゃないかな? 別の世界じゃ、前世のあたしの活躍が描かれた小説があるらしーし」
「は?」
「ほえ?」
リナちゃんが出てくる小説? あれ、でも今、前世って…。
「えーっと、さくらちゃん達、置いてけ堀にしてごめん。もうちょっと待っててね?」
「あ、全然いいよ」
「お気になさらずに。むしろ、大変興味深いですわ」
と、知世ちゃん…。
「とりあえず言質はとったから続けるけど。
以前、あたしとイリヤ、クロエ、美遊が並行世界の凛さん、ルヴィアさんの次元創成の失敗で、亜空間に飲み込まれたことは話したわね?」
「ああ、確かに言ってたわね」
「並行世界の自分とはいえ、なかなか思い切った実験をしたものだと思いますわ」
よくわからないけど、なんだか凄いことをしようとしてたんだね?
「で、ここからは話してなかったけど、そこで別の世界の魔法少女と会ったのよ。……魔術の間違いじゃないかとか、そーいうツッコミはやめてね? あくまで世間一般の認識で言う魔法少女だから」
「わかりましたわ」
「それで?」
「その子達は、なのは、フェイト、ユーノ、そして別の可能性のあたし、逢魔リナの四人よ」
……え?
「ちょっと、別の可能性のリナって」
「別の世界へ、別の理由で転生したらしいわ。詳しくは知んないけど。
ともかくその子達は逢魔さんを除いて、こっちの世界の【魔法少女リリカルなのは】ってアニメ作品の登場人物なのよ。逢魔さんがいる時点で、アニメとは別の流れになってるけど」
ほええええ、他の世界の魔法少女かあ。
「そしてここが重要なんだけど、そっちの世界では転生前のあたし、異世界の天才魔道士リナ=インバースの活躍が書かれた小説、所謂ラノベで【スレイヤーズ】って作品があるらしいのよ」
「それではリナちゃんは、異世界から記憶を持って生まれ変わった、ということですか?」
「それは逢魔さんの方ね。あたしの場合は…、[稲葉リナ]ちゃんの体に憑依する形で転生したから」
知世ちゃんの質問に答えるリナちゃんが、少し悲しそうな顔をしてる。そしてすぐに私の視線に気がついた。
「まっ、そんなワケだから、創作物だからって存在しないとも限らないって事!」
気を取り直す様に言うリナちゃん。凛さんはひとつため息をつく。
「……了解したわ」
「
ルヴィアさんが納得して頷いた。
「……ハァ、話も逸れちゃったし、一旦休憩にしよっか」
「そうですわね。せっかくイリヤスフィールが持っていらした、シェロ特製のクッキーもある事ですし!」
リナちゃんの提案に頷いたルヴィアさん。……シェロ? 誰のことだろう?
執事さんと美遊ちゃんが手早くお茶の準備をしてくれて、私達の目の前には紅茶と、一枚の大皿にクッキーが小さな山を作ってる。
「お兄ちゃんが作ったクッキーなんだ。お兄ちゃん、料理上手だから気に入ると思うよ」
イリヤちゃんが自慢げに言った。シェロって、イリヤちゃんのお兄さんだったんだ。
「えっと、それじゃ戴きます」
そう言って私はお皿から、クッキーを一枚つまみ取る。知世ちゃんや雪兎さん、ケロちゃんもそれぞれに取り上げて、私達は同時に口にした。そして次の瞬間。
「あっまぁい!?」
思わず声をあげちゃった。
「ええっ!?」
驚いたイリヤちゃんがクッキーを口に放り込み、テーブルに突っ伏した。
「ちょっと、なによこれ」
「とても士郎さんが作ったものとは思えない」
クロエちゃんと美遊ちゃんも口々に言う。
「衛宮くんが料理に失敗するなんて有り得ない」
「いえ、それ以前に、シェロが味見もせずに料理を出すこと自体があり得ませんわ」
凛さんとルヴィアさんも同じ意見みたい。……ということはもしかして!
「[スイート]の仕業ね」
リナちゃんも同じことを思ったみたい。って。
「ええと、リナちゃん?」
「ふふふふ…、あたしを怒らせるとは、とんだ命知らずねっ!」
なんか、とっても怖いんだけど!?
『やれやれ、[食欲魔道士]のリナさんを怒らせるなんて』
食欲魔道士!?
『[身体は子供、心は魔王]のリナさん相手に、無事に済めばいいんですけど』
身体は子供、心は魔王!?
「って、さくらちゃんにいらんこと吹き込むんじゃなぁい!!」
スパァンといい音を響かせて、リナちゃんがルビーちゃんをスリッパでひっぱたいた。……でも、なんでスリッパ?
私達はお向かいにある、イリヤちゃんのお家に急いだ。ルヴィアさんのお屋敷には結界が張ってあって、侵入者がいればわかるみたい。だからスイートはイリヤちゃんのお家にいるんだろうって結論になったんだ。
イリヤちゃんがドアノブに手を伸ばしかけて。
「ちょっと待って」
私が待ったをかける。私はカードを一枚取り出して。
「スリープ!」
カードの力を発動させる。これで少しくらい騒がしくしても気づかれないはず。
『凄いです。リナさまの[
サファイアちゃんが私のカードの力を分析してる。というか、リナちゃんも魔法で眠らせることが出来るんだ。
「えっと、入るよ?」
「あ、うん」
そうしてお家の中に入ってリビングに行くと、赤い髪の毛のお兄さんと、銀髪の二人のお姉さんが寝息を立てていた。……そして。
「あらー、たくさんのお客さんねえ」
「「ママ!?」」
何故かイリヤちゃん達のお母さん? が、笑顔を称えてソファに座ってた。
「なんや、スリープの力をレジストしたんか!?」
「うふふ。リナちゃんのお守りってよく利くのね♡」
そう言ってその人は、赤い宝石のようなものを取り出した。
「それ、あたしが創った
「まあ、お義母様も買われていたのですか?」
「キリツグがプレゼントだよ、って…キャッ♡」
そう言って、ほっぺたに手を当てて照れてる。
「大変仲がよろしいのですね」
ニコニコと笑顔を浮かべながら、知世ちゃんが言った。
「ほら、衛宮家の家族仲は後回しよ! 今は、スイート? のカードが先決でしょ!」
うん、そうだった。凛さんの言うとおりだ。
「問題はどこにいるのか、だけど」
「んー、よくわからないけど、キッチンじゃないかしら?」
「あの、アイリさん。なにか根拠はあるんですか?」
イリヤちゃんのお母さん、……アイリさんに疑問をぶつける凛さん。
「だって、スイートなんでしょう? さっきから甘い香りが漂ってくるんだもの」
「「ママ、ナイス!」」
イリヤちゃんとクロエちゃんが声を揃えて言うと、二人揃って駆け出した。
「さーて、スイートはどこかしら?」
「精霊さん、出てきてー」
クロエちゃんとイリヤちゃんが声をかけるけど、スイートは出て来ない。するとリナちゃんが。
「スイートを探すのなんて簡単よ!」
そう言いながら、なにかの入った容器をつかみ取った。
「スイート! さっさと出てきなさい! さもないと部屋中に塩をぶちまけるわよっ!!」
ええっ!?
「……塩?」
美遊ちゃんが疑問の目をこっちに向けてくる。
「あー…、スイートは
「「ああ、そういう…」」
ケロちゃんの説明に、凛さんとルヴィアさんが呆れてるのがわかる。
「さあ、
10…、1…」
「リナ、端折りすぎッ!」
イリヤちゃんがツッコミを入れてるけど、その効果は抜群だった。スイートが私達の前に姿を見せた。なんだかリナちゃんを怖がってるみたいだけど…、仕方がないよね?
えーっと、とにかくここは。
「汝のあるべき姿に戻れ! 主、さくらの名の下に!」
星の杖を掲げて、スイートをカードに戻した。
ポリッ…
リビングから聞こえた音に振り返ると、アイリさんがクッキーを一枚口にしていた。
「うん。シロウが作る、いつもの味ね♪」
ということは、スイートの能力の効果が切れたんだ。よかったぁ。
「さーて、エーデルフェルト邸に戻って、ティータイムの続きをしましょ!」
「リナってば、現金ねー」
「でも、リナらしいよ」
「うん」
ほわぁ、四人とも、気持ちの切り替えが早いなぁ。
ふう…
私はひとつ、ため息を吐く。
まさか、次元転送の影響でこの様なことになるとは、思ってもみませんでした。
そう。私が目的の物を手に入れ、本来あるべき世界に送り返した際、捻れ位置に存在した別の世界に接触してしまった。それが原因でそちらの世界の力のあるモノを、こちらの世界に引き寄せてしまったのだ。
勿論責任を持って、そのモノ達を本来の世界に送り返すつもりです。
……ですがその前に、[これ]の願いを叶えなければなりません。[これ]もまた、その世界から迷い込んだモノなのですから。
私はそう決心を固めると、[
これで、こちらの世界へ来たメインキャラクター達は出揃いました。あと、あらかじめお知らせしておきますが、
リナが見せたDVDは、数少ないリナの家で所持しているものです。なのはが無いのは、結構暴力的シーンが多いから、親が許してくれなかったため。
最後に登場した人は、モノローグでわかると思いますが、さくら達がこの世界へ来た原因を作った人です。正確に言えば「
名前を伏せてあるのは、その人物(?)もある作品を原作とするキャラクターなので、名前でネタバレを防ぐためです。ヒントは出てます。
次回「さくらと剣と願い」
さくらと一緒に、レリーズ!