Fate/kaleid caster ドラまた☆リナ   作:猿野ただすみ

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座談会後編です。


まだ続くの!? 魔砲少女現る

ルビー「お待たせしましたー。雑談後半戦でーす」

 

イリヤ「雑談!?」

 

クロ「間違っちゃいないけどね」

 

リナ「ちなみにサブタイトルがああだけど、なのはたちがここに来たりはしないから」

 

美遊「コラボ編までやるっていう意思表示だね」

 

ルビー「と言うわけで、NEXT/2wei編、いきますよー?」

 

 

 

 

NEXT/2wei前編

ルビー「まずは導入ですが、大体原作と同じですねー。そして、遅刻しそうになって転身しますが…、改めて言います! 作者のせいで、せっかくの新コスお披露目が台無しですよー!?」

 

イリヤ「あー、例のメタ発言ね。この空間でなら、言いたいことは判るんだけどねー」

 

美遊「でも実は、元々原作にあったメタ発言に被せた高度なテクニック」

 

サファイア「……姉さんの場合は、ただ文句が言いたかっただけな気もしますが」

 

リナ「まあ、そんなこんながあって、イリヤたちは原作どおり凛さんたちに拉致られるわけだけど、そこら辺は原作と同じだからバッサリとカット。で、あたしがもうひとりのイリヤ、クロエと出会うんだけど」

 

クロ「リナとのファーストキスはおなかにきました」

 

リナ「あたしが膝入れたからねー」

 

ルビー「その後、クロさんの襲撃にクロさん補完…、じゃなくて捕獲計画、そして痛覚共有の呪い[死痛の隷属]と行き、ついに士郎さんと美遊さんの邂逅と相成るわけです」

 

リナ「そういやあの時、なんで士郎さんの脇腹にブロー決めちゃったんだろ?」

 

イリヤ「サー、ナンデデショウネー」

 

リナ「?」

 

ルビー「翌日には学校で、クロさんのキス魔事件。このときのイリヤさんの対応が、原作とは違いましたね」

 

イリヤ「原作だと、クロの言ったことを今イチ理解してないけど、わたしは、自分が判る範囲で受け入れた」

 

美遊「ルヴィアさんのところでも、クロの意見を否定しなかった」

 

リナ「うんうん。イリヤが成長してくれて、あたしゃ嬉しいよ」

 

ルビー「ちびま■子ちゃんですか!?」

 

リナ「とまあ冗談はさておき、イリヤは原作よりもクロエに歩み寄ってるわけだけど、その煽りを食ったのが美遊ね」

 

クロ「ドッジボールの時のミユのセリフは、ちょっとキツかったかな」

 

美遊「あ、あの時はごめん」

 

サファイア「美遊さまの憤りは妥当なものです。それだけの事をしたのだと、クロさまは認識すべきです」

 

リナ「はい、ストップ! それはここで話す事じゃないでしょ」

 

ルビー「そうですねー。今は振り返りの時間ですよー?」

 

サファイア「……すみません、姉さん。私の方が暴走してしまいました」

 

イリヤ「え、えーと。気を取り直して続きだけど。

華憐先生、……は飛ばして次はオリジナル回だったよね?」

 

リナ「士郎さん周りの恋愛事情と、凛さんと桜ねーちゃんの関係ね。一部次回に持ち越してるけど」

 

クロ「その持ち越した話で、わたしはイリヤと決裂、家を飛び出した」

 

美遊「翌日、呼び出されたわたしは、クロと対峙するけど」

 

サファイア「原作とは違い、クロさまの話に心乱されることはありませんでした」

 

イリヤ「一方わたしはリナとルビーのお陰で、どうしてクロが怒ったのかを自分で気づくことができた」

 

リナ「そして救難信号を受けたあたしたちは美遊と合流、なんやかんやあってアイリさん登場」

 

ルビー「で、大体原作どおりの展開があって落着、と思いきや、リナさんの秘密大公開となりましたー」

 

リナ「とは言っても、原作【スレイヤーズ】の話と、今まで小出しにされてた謎を話しただけ。

その後、アイリさんのところに行って、聖杯戦争について聞いたりもしたけど」

 

イリヤ「え、そうなの?」

 

リナ「んみゅ。そのうち、次の説明会もあると思うけど、あくまでイリヤたちに隠れてこっそりと、だから」

 

ルビー「こうして怒濤の数日間が終わり、ほっこり日常回ですねー」

 

クロ「最初が姉妹戦争ね」

 

イリヤ「リナのお陰でヒドいことにはならなかったけど、原作だととんでもないことしてたんでしょ?」

 

ルビー「はい。アレは、マンガかアニメで確認してもらった方がいいでしょうねー」

 

イリヤ「ええっ、メチャクチャ気になるんですけどー!?」

 

美遊「イリヤ。知らない方がいいこともあるんだよ?」

 

リナ「結末も、原作よりいい感じになってたわね。最後、セラさんに叱られてたけど」

 

ルビー「そして次が、続・姉妹戦争[料理編]ですねー」

 

クロ「これはリナの介入で、原作でのフラグがことごとくへし折られていく話よね」

 

リナ「フリ■クだけは、阻止できなかったのが悔やまれるなぁ」

 

イリヤ「それよりも! ゲストキャラの方だよ!」

 

美遊「星見ミリィ。この世界に於いてのミレニアム=フェリア=ノクターン。【スレイヤーズ】と同じ原作者が書いたSF作品【ロストユニバース】のヒロイン」

 

ルビー「いやー、明らかに作者の悪ノリですねー」

 

 

 

 

コラボ編

リナ「キタキタキター!」

 

イリヤ「リナ!?」

 

リナ「長い振り返りを経て、ようやく! リリすれコラボまで漕ぎ着けたわ!!」

 

クロ「なんかリナが、L様みたいになってんだけど!?」

 

リナ「さあ、あたしの魔法少女愛を…」

 

美遊「……完全に暴走してる」

 

イリヤ「……ルビー」

 

ルビー「はいは~い。

多元転身(プリズムトランス)!」

 

イリヤ「一撃卒倒! ハリセンモード!!」

 

SE:スッパァァァン!

 

リナ「わぴゃっ!」

 

イリヤ「ふう…、静かになったわ」

 

美遊「リ、リナ!?」

 

サファイア「返事がありません。ただの屍のようです」

 

クロ「暴走したリナが、ここまでウザいとは思わなかったわ」

 

ルビー「さあ、リナさんが目覚める前に、少しでも進めちゃいましょう」

 

イリヤ「ええと、それじゃあまず、導入部分だけど」

 

美遊「原作と同じなのに、結果が変わってる」

 

ルビー「これは、バタフライエフェクトですねー」

 

サファイア「こちらと向こう、……なのはさんたちの世界の両方に、本来では存在しなかった人物が介入。そのために次元創成の失敗を引き起こしたおふたりも、それに該当する世界線へとシフトされ、原作とは違った形へ展開していったものと思われます」

 

クロ「……ごめん。さすがに理解しづらいわ」

 

ルビー「噛み砕いて言えば、両方の世界それぞれにリナさんが介入したために、原作における、リナさんがいなかった状況とは歴史の流れが変わりました。

しかし、大きな流れから見た場合、歴史というものはさほど変わらないものです。このふたつ、いえ、みっつの世界の関わった事件そのものは、起きるべくして起きたものなのでしょう。

ただし、私たちとなのはさんの世界に変化が起きたように、原因を作った凛さんたちの世界も、本来関わったのとは違う世界になっていた、と考えられるわけです」

 

イリヤ「それにしたって、結構変わってない?

原作だと、わたしとミユ、そしてなのはちゃんとフェイトちゃんだったのが、ふたりのリナとクロ、ユーノくんがプラスされてるんだから」

 

美遊「魔物も、ジュエルシードのクリーチャーっポイものだったのが、レッサーデーモンの群になってる」

 

クロ「ゼロスや他の魔族だって出てるし、異界黙示録(クレアバイブル)の写本、の写本も関係してって、思いっきり【スレイヤーズ】のノリじゃない」

 

ルビー「当初、ゼロスさん以外の魔族はディルギアさんだけの予定だったみたいですよー?

ただ、魔族一体だけだと我々が過剰戦力になるので、慌てて二体増やしたとかー」

 

イリヤ「それで、[ルビー]なんていい加減な名前に…」

 

クロ「クランもそうよ。あいつ、青い髪の槍使いであの口調って、おもいきりクー・フーリンがモデルだからね。で、[クランの猛犬]でクラン」

 

美遊「それ、仕えてた家の名前…」

 

ルビー「一応補足しておきますが、ルビーさんのモデルは、リナ=インバースさんが倒したマゼンダさんで、マゼンダ→赤紫色→青(クラン)を除いて赤→ルビーという発想みたいです」

 

美遊「何? その、『風が吹けば桶屋が儲かる』的な発想は」

 

リナ「うう…ん」

 

クロ「あ、気がついた」

 

ルビー「意外と早かったですねー」

 

リナ「はっ! なのはの話は!?」

 

美遊「幸か不幸か、まだ終わってない」

 

リナ「よっしゃ! なら、あたしが解説を…」

 

イリヤ「するのはいいけど、暴走したら遠慮なく止めさせてもらうからね?」

 

リナ「おう!? り、了解。

それじゃまず、コラボ先の【リリすれ】こと【リリカルすれいや~ず】だけど。作中でも語られていたとおり、アニメのリリなのとは随分と内容が違っているわ。特に、NEXT/A's編では著しいわね」

 

ルビー「作中では表記されていませんが、なのはさんたちの衣装も、劇場版の衣装にハードシェル装甲ですからねー」

 

リナ「魔力の蒐集する偽守護騎士たちは、どっちかってゆーとTV版に近いけどね。それだって別に、リーゼアリアとリーゼロッテじゃないし」

 

美遊「リナ。さっきからイリヤがビクリとしてる」

 

リナ「イリヤ?」

 

イリヤ「いやー、守護騎士って聞いたら【ラムネ&40】思い出しちゃって」

 

リナ「アニメネタかいっ!」

 

ルビー「というか、よくそんな古いアニメ知ってましたね!?」

 

イリヤ「あ、それだけじゃなくて、リーゼロッテってのが…」

 

リナ「あー、そういやリズさん、リーゼリットと名前が似てるもんね。ってか、もしかしたら発音違いなだけかも。美遊、そこんとこどうなの?」

 

美遊「作者の知識不足で、わたしには判らない」

 

サファイア「美遊さま!?」

 

クロ「ミユまでメタ発言とは…!」

 

リナ「え、えーと、話を戻そうか。

次は、なのはとフェイトの魔法についてだけど。

星光集束斬[スターライト・ブレイカー]と覇王雷光炮[ダイナスト・ファランクス]、この術に関しては、なのはは逢魔さんから混沌の言語(カオスワーズ)の知識を、フェイトはナーガから混沌の言語(カオスワーズ)にプラスして、術の構成について教わりながら完成させた術ね。

因みに星光集束斬・改の方は、チートレベルの結界でもない限り、殆どが破れるんじゃないかしら?」

 

ルビー「魔法少女(MS)力53万は、伊達じゃあありませんねー」

 

イリヤ「ん? 何? その魔法少女(MS)力って」

 

ルビー「魔法少女のあれやこれやを総合して割り出した、魔法少女の値ですよー。なのはさんの値は、イリヤさんを1万MS力とした場合ですねー」

 

リナ「うみゅ。強さだけでなく、魅力や人の良さなんかを全部ひっくるめたら、そんくらいはいってそうね」

 

イリヤ「リナ!?」

 

クロ「アラ、イリヤ。なのはチャンに嫉妬しちゃったのかしらー?」

 

ルビー「実はMS力は、元々原作にあったネタです。53万MS力というのもそうですが、あのなのはさんだと、さらに数値が高そうな気がしますねー。

因みにフェイトさんは、原作においては測定不能でした」

 

リナ「得てして、ライバルキャラの方が人気が出たりするからねぇ。特に大きいオトモダチからは。

美遊も気をつけなさいよー?」

 

美遊「? よくわからないけど、わかった」

 

リナ「えーと、あとは…、魔族関係も説明しとかないとね」

 

クロ「クランとルビーが付け足しキャラだとか、名前の由来は話したわよ?」

 

リナ「りょーかい。なら、バックボーンについて話しましょうか。

あの三匹は、魔竜王ガーヴの将軍ラーシャートの、その配下だったわけだけど、魔竜王が倒されてその部下は冥王の配下となったわ」

 

イリヤ「覇王じゃなくって?」

 

リナ「ん。冥王は5人の腹心の中でも、取り纏める立場だった、みたいだから。

で、冥王が以前話したポカで滅んじゃったから、当時大きな計画を進めていた覇王の配下になった、って事らしいわ」

 

クロ「なんか歯切れが悪いわねー」

 

リナ「仕方ないじゃない。当時関わった事件と、今回ディルギアたちが話してたことからの推測なんだから」

 

ルビー「このメタ空間でも、そこら辺は我々にはオープンになりませんからー」

 

リナ「さて、他には何か…」

 

美遊「あの、最後にL様とオリヴィアナが授けた福音って、なんの効果が」

 

リナ「あー、アレは作者も深く考えてなかったみたいだけど、感想欄で質問されてたわ。その回答によると、危機に陥ったときに幸運値が10%アップするみたいね。

因みに、L様の福音に効果があるのかは不明だって」

 

イリヤ「え、L様…」

 

 

 

 

超ウラ話

クロ「なによ、この、超ウラ話って?」

 

ルビー「まー、アレです。作者さんの下らないネタやなんかを、白日の下に晒してしまおうかと」

 

リナ「おおう。まさに小説のあとがき座談会のノリね!」

 

ルビー「と言うわけで、まずは美々さんからですねー」

 

イリヤ「ファ? ミミ?」

 

美遊「……誰?」

 

イリヤ・クロ・リナ「いや、いい加減覚えてあげて!?」

 

ルビー「とまあ、美遊さんからは忘却の彼方に追いやられてしまう美々さんですが、セリフ周りでひとつだけ、ワザと変えてあるところがあります」

 

サファイア「そこは、変更後も違和感がなく、むしろしっくりといく上に、おそらく原作読者の方も気にしていないと思われるところです」

 

リナ「いや、そんなの、あたしらに判るわけないじゃないの」

 

ルビー「美遊さんの呼び方ですよ」

 

美遊「え、わたし?」

 

サファイア「美々さまは美遊さまのことを『美遊ちゃん』と呼んでいますが、原作では『美遊さん』と呼んでいます」

 

リナ「そんな細かいとこ、判るかあぁっ!!」

 

ルビー「次はリナさんのカードの色と、それに関連して誕生日についてですね」

 

リナ(ぎくぅ!)

 

ルビー「イリヤさん。リナさんのカードの色は?」

 

イリヤ「え? えっと、ピンクっぽい色」

 

ルビー「では美遊さん。7月28日の誕生花で、秋の七草にも含まれているものは?」

 

美遊「なでしこ。……あ」

 

クロ「ちょっと、なにが言いたいのよ」

 

美遊「なでしこの英名は、ピンク」

 

クロ「ん? ピンクにまつわるモノがふたつ?」

 

ルビー「そのとおり! リナさんの前世、リナ=インバースさんが魔道士協会から授かったディグリー…」

 

リナ「ルビー! それ以上は…!!」

 

クロ「投影開始(トレースオン)

 

リナ「な…、拘束帯!?」

 

イリヤ「ナイス、クロ!」

 

リナ「くっ、美遊!?」

 

美遊「……」

 

リナ「目を逸らされたっ!?」

 

ルビー「さて、邪魔がいなくなったので続けますが、魔道士協会から授かった称号の服(ディグリー・ローブ)とその色ですが、かわいいフリルの付いたピンクのローブだったそうです。

魔道士協会では称号の色で、魔道士を呼ぶこともあります。従ってリナさんは、通称[ピンクのリナ]!」

 

クロ「うわっ、まるで風俗嬢ね?」

 

リナ(うう…、だから知られたくなかったのよ…)

 

美遊「ええと、リナ? わたしはかわいいと思うよ?」

 

リナ「ごめん、美遊。その優しさが、余計にあたしの心を傷付けてるの…」

 

ルビー「リナさんはほっといて、次行きましょー」

 

イリヤ「ひどっ!?」

 

ルビー「お次は、こっそり直したミスについてですねー」

 

リナ「……へっ、ミス?」

 

ルビー「はい。リナさんが皆さんに混沌の海について話されたとき、以前考察したのは私だと言ってますが、実際考察したのはルビーちゃんではなく、サファイアちゃんですから」

 

サファイア「その後、作者が考察シーンを姉さんのセリフにこっそりと差し替えました」

 

ルビー「作者さんは姑息ですねー」

 

 

 

 

そして本編へ…

ルビー「さて、言いたいことも粗方言い終わりましたし、そろそろお開きにしましょうかねー」

 

イリヤ「かなりすっ飛ばしてたから、細かい説明が出来なかったのが心残りだけど」

 

クロ「まあ、あとがきもとい、なかがき座談会にしては、説明してた方じゃない? 前後編になるくらいだし」

 

美遊「後編はすでに、6千字を超えてる」

 

サファイア「まあ、作者にしては頑張った方ですね」

 

ルビー「そんなわけで皆さん、これからも【Fate/Kaleid caster ドラまた☆リナ】、ヨロシクお願いしますよー」

 

クロ「やー、終わった終わった。ねえ、帰りにスイーツ食べてかない?」

 

イリヤ「あ、それならいいお店見つけたんだ。翠屋っていうお店」

 

美遊「イリヤが行くなら、わたしも…」

 

 遠ざかっていく三人

 

リナ「え、ちょっと待って。あたし、このままにしてくつもり!?

こんなの、作者や部下Sにする仕打ちじゃないのっ!

いいから、この拘束帯解きなさーいっ!!

……っていうか、翠屋って、翠屋ってー!!?」

 

---幕




今回のサブタイトル
TVアニメ「NG騎士ラムネ&40」サブタイトルから

いやー、なかがき座談会、こんなに長くなるとは思いもしませんでした。
後半部分でリナの扱いがぞんざいになったのは、唯一のスレイヤーズキャラ故の呪いでしょうか。

次回「異世界の魔道士物語」
見てくんないと、暴れちゃうぞ!

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