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SONG本部には装者6名が全員集まっていた。
ギャラルホルンのアラートが平行世界の危機を知らせた為だ。
ギャラルホルンとは、並行世界同士を繋ぐ能力のある完全聖遺物である。
「先ほどギャラルホルンがアラートを発した。君達には申し訳ないが、この中から3人に平行世界で問題を解決してきて貰いたい。」
源十郎がその言葉を発すると響が元気よく手を上げた。
「師匠!今回は私に行かせてください!」
「うむ、カルマノイズ発生の可能性を考えるとS2CAを使用できる響くんは適任だろう。あと2人は…翼くん、マリアくん、頼めないか?」
その言葉に、翼とマリアは少し申し訳なさそうに答えた。
「申し訳ありません。私とマリアは今、歌手としての活動予定が詰まっています。なので、今回はこちらの世界にいさせていただけると嬉しいです。」
「私からもお願いするわ。」
今の時期は夏。様々なライブイベントが催される時期あり、当然の事ながら翼もマリアも引っ張りだこである。
そんな時期に並行世界に行っている余裕なんて二人にはなかった。
残りのメンバーで並行世界へ行く人を決めなくてはいけない中、クリスが仕方ない感じで声を上げた。
「なら、私が行くしかねーな。このバカの面倒を見る先輩が一人は必要だろ?」
「酷いよクリスちゃ~ん。」
雑な言葉で言っているが、クリスはいつもムチャばかりしている響が、また自分を犠牲にしないか心配なのである。響もクリスが心配してくれてる事を察しているため、バカと言われていてもも笑顔でクリスに抱きつきに行った。
二人がわちゃわちゃしているのを横目に源十郎は話を進めた。
「じゃあ、二人目は雪音くんに頼もう。あと一人だが…。」
「私が行く。響さんとクリス先輩は、二人とも色々やりすぎそうで心配だから。」
源十郎の言葉に調が返答した。
すると、切歌が遮るように不満の声を上げた。
「ちょっと待つデス!調が行くなら私も行くデス!」
「切ちゃん、切ちゃんも来ると4人行くことになっちゃうよ?」
切歌の言葉に、調がすかさず突っ込みを入れる。
切歌が驚きを表情に出した。
「デデデデース!なら、クリス先輩に変わって欲しいデス!」
「それだと、響さんを止める人がいなくなる。」
「うぅ…でも私も行きたいデス!」
切歌が俯きながら悲しそうにそういうと、調は切歌の目の前まで近づき、目と目を合わせた。
「切ちゃん、未来さんが響さんの帰る場所のように、今回は切ちゃんが私の帰る場所になって欲しい。そして、私の帰るべき場所を守っていて欲しいな。」
「調…。了解デース!調が気持ちよく帰ってこられるよう頑張るデス!」
切歌と調の周りがピンク色のオーラに包まれる中、話がまとまった所で源十郎が装者に言った。
「よし、では今回は響くん、雪音くん、調くんに並行世界に行ってもらおう。並行世界での危機に伴って、こちらでも異変が起こるかもしれん。その時は、翼くん、マリアくん、切歌くんで対処を頼む。並行世界に行く3人は急いで準備してくれ。では、よろしく頼む。」
その言葉で装者は全員、各々がすべきことをやり始めるのであった。
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その頃、ギャラルホルンの向こうの世界は…
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ウ―!!ウー!!ウー!!
けたたましいサイレンが建物内に鳴り響く。それはSONG本部のノイズを知らせる警報と同じものであった。
声を荒げ、従業員の女性がその建物の司令の女性に言い放つ。
「クローズノイズ反応です。」
それを聞き、司令は少し顔をしかめながら隣にいる男の子に問いかける。
「最近クローズノイズの出現が多くなり、戦う事も増え疲れていると思うが、今回も頼めるか?」
「もちろんです!誰かが困っているなら駆けつけるのが僕ですから!」
そうやって元気に返事をした後、男の子はクローズノイズと呼ばれたものが出現した場所に急いで向かった。
出現場所に着くと避難誘導は終わっており、目の前には白色の姿をしたノイズが溢れていた。
「僕は戦える!この胸の歌がある限り!!」
男の子はペンダントを取り出し、そして歌った。
「---Balwisyall Nescell gungnir tron---」
男の子の体が光に包まれる。そして、再び姿を見せたときには、体に黄色と橙色と黒を基調とした物を纏っていた。
そう、それは響がいつも身に纏っている物。その名も
「撃槍・ガングニールだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。