戦姫・戦王絶唱シンフォギア   作:ネプ音

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ど〜も、ネプ音です。
前回の投稿からだいぶ経ってしまって申し訳ないです。
今回も皆が楽しんでくれたら嬉しいです。
ではでは~。


同行

タッタッタッタッ…

 

「はぁ…はぁ…ここまでこりゃあ大丈夫だろ。」

 

クリスが足を止め、汗を流し肩を上下させながら調に言う。

調は出していた足のローラーをしまい、クリスの横に止まった。

 

「そうですね、追ってきてはいないようです。」

 

そう言うと、2人はお互いが抱えている響とガングニールを纏っていた男の子を道路に寝かした。

 

「それにしても、後から出てきた刀野郎なんなんだ…?シンフォギアを強制的に解除しやがったぞ…?」

「それに生身でシンフォギアと対等レベルに戦っていました…。もう何が何だか…。」

「こいつもこいつでシンフォギアによく分かんねぇ機能が付いてるっぽいしな…。」

 

クリスは道路で横たわっている男の子を指差し言った。

 

「置いてって殺されたら寝覚めが悪いから持ってきちまったけど、こいつも危ねぇんだよな。」

「大丈夫…。きっと、その子は話せば分かってくれるよ。」

 

声の方をクリスと調が向いた。

そこには、上半身を起こして頭を掻いている響がいた。

 

「ここまで運んでもらっちゃってごめんね。」

「やっと起きたか、このバカ!いきなりぶっ倒れやがって!…心配しただろうが。」

「響さん!目が覚めて良かったです。」

「心配かけてごめん…。でも、へいき、へっちゃらだよ!」

 

そう言うと響は立ち上がり男の子の方を向き、そのまま男の子に近づいて行った。

そして、男の子に馬乗りになると肩を叩きながら声をかけた。

 

「君!起きて!」

「おいバカ!仮にも意識失ってるやつになにするんだよ!!」

「大丈夫だよクリスちゃん!あの刀での攻撃は致命傷にはならないと思う!」

「はぁ?何でそんなの分かるんだよ…。それに、その前にボコスカに殴ったのはお前だろ!」

「あ…そ〜いえばそうだったね。」

 

そう言って馬乗りをやめようとした時だった。

 

「うっ…ん…。」

「あ!起きた!起きたよクリスちゃん!」

 

無邪気に喜ぶ響の下で男の子が目を覚ました。

そして、響やクリス、調を見て、上に何が乗っているのかを理解すると顔を赤らめた。

 

「う、うわぁ〜!!」

 

そう言いながら男の子が響を少し突き飛ばす様にしながら急いで立ち上がる。

 

「うおっと!も〜、いきなり立ったら危ないよ〜。」

「き、君!君には恥じらいの心は無いの!?」

「そんな事無いよ!こんな私でも恥ずかしい時もあるんだよ!」

 

男の子はとても恥ずかしがりながら、響は全く恥ずかしがらずに話す光景を見て、クリスと調は、

 

(なんかどっちが女の子でどっちが男の子か分からない…。)

 

と思いながら立ち尽くしていた。

そんな状態の中ふと我に返ったクリスが話を切り出した。

 

「おい!そんな事より、何か言うことがあるんじゃねぇか?」

 

そう言われると男の子は真剣な顔になった。

 

「そうだね…。さっきは勘違いして襲いかかってしまって、本当にすみません。あと、助けてくれてありがとう。」

 

男の子が深々と頭を下げる。

響が言っていた様に、どうやら話が分かる相手らしいとクリスと調は感じた。

 

「まあ、分かりゃいいんだよ。で、名前は?」

「僕ですか?」

 

何故?というような顔で男の子はクリスを見る。

 

「他に誰がいんだよ。ぶっちゃけた話、私達もこの世界での仲間が欲しいんだよ。」

「この世界での?」

 

男の子が更なる疑問を顔に浮かべると、響が男の子の手を取った。

 

「とりあえず!君の名前、教えて欲しいな!」

 

そう言われた男の子は、顔を蒸気が出そうな程に真っ赤にして、顔を背けながら自己紹介をした。

 

「僕は響也。天塚響也だよ。」

「響也くんね!さっきも言ったかもだけど、私は立花響!よろしくね!」

 

そう言いながら響は繋いだ手をブンブンと振った。

恥ずかしさが最大になったのか男の子は響の手を離してクリスと調の方を向く。

 

「ふ、2人の名前は?」

「私は雪音クリスだ。」

「私は月読調。」

「立花さんと雪音さんと月読さんだね。」

「立花さんなんてむず痒いよ〜。響って呼んで!」

「じゃあ、ひ、響さん。」

 

そう言いながら響也は再び真っ赤になる。

そうなりながらも響也は疑問を3人に投げかけた。

 

「それで、さっき言っていた『この世界』ってどういう意味?」

「やっぱり気になるよね〜。実は…」

 

3人は響也に、平行世界から来た事やギャラルホルンのアラートの事を伝え、この世界の危機が迫っている事を伝えた。

 

「なるほど…。」

 

響也は少し考えるとこう言った。

 

「そういう事なら、3人には本部に来てもらった方がいいかもね。」

 

付いてきて!と響也が言い、響也と3人は響也の所属する組織の本部へと向かうのだった。




最後まで読んでくれてありがとうございます!
次の更新もまた遅くなるかも知れません…
ですが、遅くなっても書くつもりなので良かったら次も見て下さい。
シンフォギアへの愛は止まらない!!

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