戦姫・戦王絶唱シンフォギア   作:ネプ音

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こんにちは、ネプ音です。
またまた投稿遅くなってしまって、もし待って下さってる人がいたらすみません。
今日は翼さんの誕生日ですね!
ホントにおめでとうございます!!
まあ、今回の話にも翼さん出ないんですけどね……。
最後まで楽しんでもらえたら嬉しいです。
ではでは〜。


もう一つのS.O.N.G.

コツコツコツ…

通路に4人の乾いた足音が鳴り響く。

 

「うわ〜、今までの道こっちの世界と全部一緒だよ〜。」

「そうなんですか?組織内部の人は違えど同じ組織だからでしょうか?不思議ですね。」

 

響が歩きながら辺りを見回し驚きの声を上げ、響也が少し顔を赤めてそれに受け答えをする

 

「やっぱり、これはちょっと報告出来ねぇな…」

「そうですね…。未来さんには天塚さんの事は黙っておきましょう…。」

 

響は全く気付いていないようだが、クリスと調から見れば響也が響に何かしらの好意を抱いているのは一目瞭然だった。

その事を未来に伝えるかどうかを、少し離れながら小声で話し合っていたのだ。

 

「クリスちゃ〜ん!調ちゃ〜ん!何してるの〜?しっかり着いてこないと、もしかしたら迷子になっちゃうかもよ〜?」

「あ、すみません。後見ていなくて…。」

 

響と響也が後ろを振り返り、クリスと調に大きな声で話しかける。

 

「あのバカは人の気も知らないで……。まあ、はぐれてもなんだし行くぞ。」

「はい、行きましょう。」

 

クリスと調が少し駆け足で追いつき、4人は響也の組織の司令室へと足を急がした。

 

ウィーン

 

4人か司令室へと足を踏み入れる。

司令室は響達の世界と同じように、大きなモニターと沢山のキーボードや椅子が並べられ、様々な人が働いていた。

その中に1人だけあからさまに他の人と違う雰囲気を纏った女の人がいた。

黒のパンツスーツの上着の前を開け、艶がかかった黒色ストレートの髪を腰まで伸ばし、少し吊り上がった目でモニターを見つめながら、棒付きキャンディーを舐めているその女の人に響也が挨拶をした。

 

「ただいま戻りました!輝夜さん、先程報告した3名をお連れしました。」

 

それを耳にすると、女の人は響也の方を向いて話しかけた。

 

「おぉ、戻ったか天塚。苦労をかけたな。で、そっちの3人が…」

「はい。先程報告した、違う世界から来たシンフォギア装者です。」

「立花響です。」

「雪音クリスだ。」

「月読調です。」

3人が順番に挨拶すると、女の人は3人の顔を見回し、口を開いた。

 

「私は雷轟輝夜だ。先程は天塚が世話になったようだな、感謝する。」

 

そう言うと、輝夜は頭を下げた。

素直な感謝の言葉を受けて、クリスが顔を赤らめそっぽを向く。

 

「べ、別にっ…、目の前でやられると私の目覚めが悪いから助けただけだ。」

「そうか、だが私の大切な仲間はそれで救われた。だから感謝する。」

 

そう言い終わると輝夜は頭をあげた。

そして、響達に向かってニカリと笑いかける。

 

「君達はこの世界の情報が知りたいんだったな?なんでも聞いてくれ!私達は君達を歓迎しよう!ようこそ、私達のS.O.N.G.へ!」

 

所属員全員が隠し持っていたクラッカーを盛大鳴らした。

今来たばかりの4人は状況をのみ込めず驚いた顔をする。

すると、4人の中で唯一この世界の住人である響也がいち早く平静を取り戻し突っ込みを入れた。

 

「輝夜さん!こういう事するならせめて僕には言っておいてくださいよ!!」

「あっはっはっ、すまんすまん。天塚はすぐ顔に出るから言わないでおこうという事になってな。」

 

そう言うと輝夜は響也の耳元に口を近づけ囁く。

 

「来る時の様子もカメラで見てたぞ?立花、可愛い子じゃないか。」

 

響也の顔がボンッ!と煙を出すほどに赤くなると、輝夜はニヤニヤと笑った。

その様子を見ていた響がクリスと調に囁く。

 

「雷轟さんと響也くんって仲いいんだね〜。付き合ったりとかしてるのかな?」

 

笑顔でそんな事を言う響を見て、クリスと調はげんなりした顔をした。

 

「このバカはここまでバカだったのか…。」

「響さん、流石に酷いです。」

「えー!絶対に響也くんは雷轟さんの事好きだと思うんだけどな〜?」

 

響が考えている格好で言うのを見てクリスと調は、もしもの時に未来になんと言えばいいのかなどで素直に響也を応援できないとはいえ、少し響也を気の毒に思った。

 

「そんな事より、3人にこの世界の現状を。」

 

響也が顔を赤くさせたまま、響達が気になっていた話をふる。

 

「おぉ、そう言えば色々説明するんだったな。立花、雪音、月読。3人とも知りたい事は何でも聞いてくれ?」

 

輝夜が響達に向かって言う。

 

「じゃあ、遠慮無く教えてもらおうか。」

 

そう言ってクリスが口を開いた。

 

「まずはコイツのシンフォギアについて教えてもらおうか。」

 

クリスが響也を親指で指す。

 

「分かった。だが、そちらのシンフォギアの事も教えてもらうぞ?」

「もちろんいいぜ。協力関係なのにこっちだけ情報貰おうなんざ思ってねぇからな。」

 

輝夜の問いにクリスが即答する。

響と調も問題無い顔をしている事を見ると、輝夜は話し始めた。

 

「じゃあ説明しよう。天塚のシンフォギアに搭載された力…PTBモジュールの事を。」

 

はたして、異世界の異端技術はどんなものなのか。




最後まで読んで下さってありがとうございます!
次回も遅くなるかもですけど必ず出すので良かったら読んでください。

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