最近忙しくて書けていなかったのですが、やっと更新できて嬉しく思います。
最後まで楽しんでもらえると嬉しいです。
それでは〜
「じゃあ説明しよう。天塚のシンフォギアに搭載された力…PTBモジュールの事を。」
輝夜が仰々しく言った。
しかし、輝夜はすぐに笑いながら頭を掻き始めた。
「と言っても、私は詳しい事はよく知らん!」
その言葉を聞き、クリスがすぐに反論する。
「はぁ?馬鹿言ってんじゃねぇよ!じゃあ、どうやってコイツのシンフォギアは作られたってんだ!?」
「まぁ、落ち着け雪音。私は詳しい事は知らん。だが、製作者はしっかりここに呼んである。」
フンッと言わんばかりに、クリスが腕を組みそっぽを向く。
「そういう事は先に言えってんだ。」
「すまないな。今から呼ぶ。」
そう言うと輝夜は1人の人物に声を掛けた。
すると、その人物はコツコツと足音をたてながら4人に近づいた。
その人物の顔を見て、響が駆け寄って笑顔で話しかけた。
「エルフナインちゃん!この世界でもエルフナインちゃんがシンフォギアの調整してるんだね!」
それを聞いて、その人物は少し嫌そうな顔をして言った。
「エルフナイン?オレの前でその名前を出すな。オレの名前はキャロル・マールス・ディーンハイム。S.O.N.Gで異端技術の技術者をやらせて貰っている錬金術師だ。キャロルと呼んでくれ。」
その言葉を聞いて、響、クリス、調が驚いた顔でキャロルを見る。
それもその筈、響達の世界でのキャロルは、万象黙示録を完成させるために響達と戦い、そして命を落としている。
もう再会する事は無いと思っていた人物との再会でし、響は目を滲ませキャロルを抱きしめた。
「キャロルちゃん…。本当に良かった…。」
「なんだお前!やめろ!抱きつくな!」
泣きながら抱きつく響と引き離そうとするキャロルに、クリスと調が近寄ってくる。
「まあ、なんだ。良かったな。」
「響さん、良かったですね。」
クリスは頭を掻きながら、調は微笑みながらそう言った。
その中心でキャロルが叫ぶ。
「あぁ、暑苦しい!おい、輝夜!コイツらどうにかしろ!」
それを見て輝夜がニヤニヤしながら言う。
「まぁ、いいじゃないか。どうやら感動の再会らしいし?」
「オレはコイツらなんか知らないんだよ!くそ、離れろ!」
そう言いながらキャロルは響の腕から逃げ出し、少し遠くに離れた。
響が涙を拭いている間に、調が質問する。
「キャロル。さっきエルフナインの名前を出すなって言ってたけど、エルフナインもこの世界にいるの?」
キャロルはその質問をされ、悲しい顔で俯いた。
それを見て響也がキャロルの前に出て、庇うように話し出す。
「それは僕が後で説明します!今は僕のシンフォギアの話をしましょう!」
ね?と響也が皆を見て笑いかける。
それを見て、3人は何かあったのだろうと察した。
「キャロル、ごめん。」
「いい。これはオレの問題だからな。」
調がキャロルに謝り、 キャロルは気持ちを落ち着かせるように言った。
キャロルが顔を上げる。
「それで?PTBモジュールの事を聞きたいんだったな?」
「やっと本題だな。一体なんなんだ、あのシンフォギアは?」
クリスがキャロルに質問をする。
キャロルが全てを話してもいいのか分からず、輝夜に目配せすると、輝夜が頷いた。
それを見てキャロルは、すべてを話してもいい事を理解し、話を始めた。
「まず、PTBモジュールの名前の由来から話そう。PTBは、The person turns into a beastの略称として使っている。」
「ざ、ざぱあそん…?」
響が全く分からない様な素振りを見せていると、キャロルが溜息をつきながら、少し砕いた説明を始めた。
「凄く簡単に言うと獣の力を得るという事だ。オレはシンフォギアにある暴走の力に目をつけていた。」
「暴走を起点にしている所までは、私達のシンフォギアと同じなんですね。」
調が理解を深める為に聞く。
キャロルは頷きながら答えた。
「そうだ。恐らくだが、使用したコアが異なっているんだろう。そっちでは何をコアにしたんだ?」
「魔剣ダインスレイフだな。」
キャロルの質問にクリスが答える。
「ダインスレイフ…、生き血を吸う魔剣か。確かに、人為的な負の感情を引き起こすのに十分な呪いの力だ。オレも当初の予定では、ダインスレイフを使う予定だった。」
昔を思い出すように話すキャロルに、調が質問する。
「当初の予定…という事は、今は違う聖遺物をコアにしてるという事?どんな聖遺物を使ったの?」
調が質問を続ける。
「オレが最終的に使ったのはティルフィング。願いを叶え、破滅をもたらす呪いの魔剣だ。」
モニターにティルフィングの概要が出てくる。
響達のまだ知らない聖遺物の力が今明かされる。
最後まで読んで下さりありがとうございます!
次の投稿もいつになるか分からないですが、続けようとは思ってるのでよろしくお願いします。
それではまたいつか!