ありふれているさよなら   作:ひらそん

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新鮮味にこだわりまくってます()


逃避

私は風が怖い。

強く冷たくあたる向かい風はまるで私を囲む人の様だから。

家にも学校にも場所を失くした私が来る場所は決まってこの朽ちかけの神社。

ゲームセンターに行くほどお金は無いし他人が居る所には居たくない。

 

所々石の外れている階段を上がるとそこには鬱蒼とした森と朽ちかけた本堂。

猫ぐらいしか居ないほど寂しい場所でもしかしたら神様すら引っ越してしまったのかもしれない。

黒く汚れたお賽銭箱は少し肥えた三毛猫の定位置。

 

いくら東京都内と言えど西の郊外のニュータウン開発区域の外れ、何故そんな肥えるのかは不思議だが餌を与えなくてはという義務感に苛まれる事はないので特には気にしていない。

 

「三毛猫ちゃん、あたしもう不安で押し潰されそうなの。」

この時の私はこんな事さえ相談できる人が居なかった。

 

しかし三毛猫は膝と腕をすり抜けて本堂の中へ向かう。

三毛猫ですらという絶望を感じかけたその時、私は驚いた。

 

「何故こんな薄汚い神社にくるんだい?」

 

私に声をかけたのは本堂から出てきた金髪の少女。

軽く見たところ小学生くらいの背丈だ。

こんな所に何故少女が居るのか不思議だろうが、私がこの時感じたのは少女に対する信頼感だった。

 

ただ者ならぬ風格を持つ少女は私を誘った。

難しい説明は覚えていないが彼女はここの神様でもうすぐ信仰が無くなり消えてしまうところを私が来たことで回避したそうだ。

 

この時私は図々しいお願いをした。

「お礼に私を助けては頂けないでしょうか?」

口から滑り出た言葉は普通に考えたら異常な思考だった。

 

しかし暫くの間私を見ると"少女神さま"は「よかろう」とあっさり言った。

 

「私も流石に引っ越そうと考えていてね。」

「なんせこのご時世のこんな所だ、これから先も信仰が出来ることはないだろう。」

 

何処へ行くのかは分からないが私は逃れられるならなんでもと付いて行く事を決めた。

 

 

少女神さまは突然目を瞑り何かを唱え始める。

それを見た三毛猫ちゃんは私たちから離れた。

 

やがて大きな風が起こった。

風は追い風の様に私をそっと包み込み恐怖を和らげた。

 

風を受けて私は翔ぶ。

 

しっかりとバランスを取れるようになった。

 

少女神さまは風の中で私に笑みを浮かべると私の腕を掴み翔んだ。

気がつくと目の前には注連縄がとても太い神社があり、私の髪の毛は透き通った緑色になっていた。

 

「あなたの願い通りあなたはしっかり立てるようになったよ。」

 

少女神さまが私にそう言葉をかけた直後に強い向かい風が吹いた。

 

しかし私はしっかりと立てていた。

そして前へ一歩歩み始めた。

 

 

-私はもう逃げずに立てる-

 

風を受け止め前へ。




はいどうも。
先程この短編集の情報を確認したら300アクセスを突破していて思わずテンションが上がったので今回も自分を信じて勢いで書きました。(相変わらずの布団です)

しかしながら読者の皆様には投稿してからずっと勇気と活力を頂いております。アクセス数、お気に入り...どれもありがたいです。

これからも読んでいただけるような小説を書いていきますのでよろしくお願いします。


では本日は前回の「思念」に関しての私なりの解答をご紹介したいと思います。
よくありそうな展開ですので読者の皆様もわかられていると思います。なので単刀直入に、(永遠に)眠る魔理沙と(生き世界に)残される霊夢の様子です。
二人とも先は長くないような時を書いたつもりです。

今回は思い切って殆ど会話だけにしてあります。
これは霊夢と魔理沙の気持ちを100%想像して欲しかったからで心の声すら書いておりません。

お互いを察し合える事ができるのは霊夢と魔理沙ならではかと思いますので良さを引き立たせる為に読み手側の皆様にも察して貰うことに致しました。

ちなみにスターダストレヴァリエの描写を出したのは儚月抄好きというのもありますが私が甘いもの大好き人間だからですw

ちなみにラーメン、うどん、そばなどの麺類やとんがりコーン、ドデカイラーメンの様なスナックも大好きです。

そんな訳で特定のモノが出てきた場合は私の好みですので私の性格も探ってみてくださいね。


実はここであとがき600字なんですよ...
小説本編よりあとがきの方がスラスラ書けてしまう恐怖は半端ないです...
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