東方仮面ライダーパラドクス GAME IS ANOTHER STAGE 作:桐生 勇太
「仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE」が一段落して、外伝のこの話を進めていきます。
記念すべき3回目の新作執筆!
つたない文章ですが、どうかご容赦ください。
第1話:ゲームオーバー詐欺
俺の名前はパラドクス。
死んだ存在だ。
元居た世界でゲムデウスと戦い、敗けた。
完璧な決着。
【GAME OVER】
その音を確かに聞いた。
だったら自分は死んでいるはずだ。
だが………………これは、どう考えても、なあ………
「あ、気が付きましたか?」
「………ん………」
………………生きてんじゃん。
「俺の覚悟…………………何だったんだ………」
死ぬ思いで、死を覚悟して、戦った。結果敗けて、それでもいいと笑って言えた。
なのに生きてる。正直驚いた。
「まあ………生きているのは悪くない………」
一人で物思いにふけっていると、傍らの少女が「あの…?」と聞いてくる。
「ああ、悪い。気を失ってたみたいだな。ありがとう。あんたは?」
「わたしは、東風谷早苗(こちやさなえ)と言います!」
そうそうないであろう名前。妙に澄んだ空気。しっかりしたつくりの和室。雰囲気的にここは寺か神社か………
俺はどこまで遠い田舎に飛ばされたんだ?
「いい名前だな。………じゃあ、ここは何県のあたりか教えてもらえるか?」
「………………やっぱり」
なにが「やっぱり」なのか、今の会話の中のどこにやっぱりの要素があったのかがまるで分らなかった。
「やっぱりあなたは、先日の「星降り」の人ですね」
「星………降り?」
この後から聞いた話を、まとめて整理しようと思う。
まず、ここは日本ではない。「幻想郷」と呼ばれている外界から隔絶された場所?であり、「博麗大結界」というもので覆われている。
科学技術ではなく、魔法や妖術など、俺が元居た場所では存在しなかった不思議な力が多くあるらしい。
そして、「星降り」という言葉………どうやら事件。ここで言うなら「異変」だそうだが………
ある何でもない夜。幻想郷の住民がいつもの通りにそこそこの問題を起こし、そこそこ静かに日常を過ごしていると、異変が起きた。
初めは誰も大事に見なかったそうだ。
夜空に流れた一筋の流星。美しく黄金に輝くそれを見て、誰もが喜んだ。
願いをかける者。ただ見入る者。そんな人々の喜ぶ姿を眺めて喜ぶ者。
しかし、事態は急変した。
宇宙にあるようで、本当は上空60kmほどに。
真横に向かって流れているようで、本当は斜め下に向かって。
流星に見えて、本当は光線で。
光線は………恐らくゲムデウスの
光線が博麗大結界を貫き、完全に破壊した。
外界からの隔離手段がなくなり、一時的な大混乱が発生。
誤って外の世界に出てしまった者。逆に外から迷い込んでしまった者。
幻想郷は混沌となったそうだ。
ようやく収拾がついたのは、その2日後。
現在その原因となった光の正体とその原因を巫女、魔法使い、神、妖怪問わず全力で捜索中とのことだった。
「なんというか、まあ………………俺じゃん、それ」
仮定でしかないが、
正確なことは分からない。
だが、1つだけ言えることがある。
永夢………悪い。俺、しばらくお前と会えそうにないわ。
お読みいただきありがとうございました。