魔王で世界最強!   作:銀さーーん

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第1話

「人間界へのゲートの調整が終わったッス。」

 

青いペンギンみたいな生き物、プリニーが俺が帰る世界への調整が終わったと伝える。

 

「…そっか。………じゃあ皆んな、今までありがとな。特にキリア、お前には本当に世話になった。」

 

「いや、俺のほうこそ感謝している。お前のお陰で修羅魔界の悪魔たちからこの魔界を守ることができたんだからな。」

 

「…本当に帰っちゃうのかよ!ずっとここにいればいいじゃねぇか!」

 

「おいおい、今生の別れでもねーんだ。人間界から魔界に来んのが難しくても、俺たちが人間界に遊びにいけばいいだけだろ。」

 

「筋肉バカの言う通りですわ。プリニーを連れていけば私たちはいつでも魔界へ帰れるのですから。」

 

「じゃあ、プリニーさんを連れて行けば、カイトさんも魔界に行き来出来るってことですか!?」

 

「いや、それは無理です。人間界に悪魔や天使が関わるのは禁止されてます。…今回の人間界へのゲート解放は、カイトさんの今までの功績があり、人間だからです。……実力的には人間と言っていいものか悩むところですが……。」

 

 

仲間たちが次々に話してくる。

 

 

人間の俺が魔界に迷い込み、こうして元の世界へ帰れるのはこいつ達がいたからだ。

死に掛けてた俺を助けてくれ、弱かった俺を強く導いてくれた。……恥ずかしいから本人達には言わないけどな。

見た目も、悪魔にとっては幼い女の子に守ってもらうのは精神的に嫌で、凄く頑張った。1人では無理だから力は借りたんだが……。そのおかげでサブクラスを全部マスターし、転生システムとかのシステムを使いまくった結果、最強の称号を手に入れた。

転生システムって凄いな!戦った記憶や経験は残るのに、歳を元に戻せるなんて!コレって擬似的な不老ってやつだろ?

そのおかげで俺はもう何十年とこの魔界にいるのに、まだ魔界に迷い込んだ時と同じ年齢くらいの見た目だ!

 

 

この先また現れるか分からないぐらい、生涯で最高の仲間たちと一緒にこの魔界に骨を埋めてもいいが、人間界にいる俺の家族。

 

恩と仲間たちを見捨てることは出来ずに今まで戦ってきたけど、超魔王も倒して今や平和の世の中。俺は家族に会いたくなってきた。

そもそも、最初の目的は人間界に戻り、家族に会うことだし。

 

 

魔界や天界が人間界に関わるのが禁止でも、人間界から関わったらダメだなんて聞いてないし、俺はまたこの魔界に戻ってくる予定だ。

だから、そんなに悲しそうな顔しないでほしい。ましてや、泣く顔なんて見たくない。笑っていてほしい。

俺がそう言うと、みんな笑ってくれた。…泣きながらだったが。

 

なんか、俺も泣きそうだ。泣き顔見られたくないし、もう行こう。

 

「またな、みんな。…行ってくるよ」

 

 

 

 

そして俺は、人間界に戻ってきた。

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