時を遡り、世界をを跨ぎ、俺は人間界へと帰ってこれた!
そして、今や俺は高校生だ!
うろ覚えだったので、家に帰るのに時間がかかったが、なんとか帰り着き懐かしき家族と会えた。
不覚にも泣いてしまったが、思春期特有のアレって感じで家族みんなに笑われた。
勉強の方が厄介だった。戦いばっかりで数学とか記憶の彼方に消えていたからな。勉強に戦闘訓練、名前を思い出せないクラスメイトたちに悪戦苦闘しながらも地元の高校に入学した。
ただ魔界での生活が長過ぎた所為か、度々やらかしてしまい問題児扱いされてるが………。
友達はいるから問題ない!!オタクだが、普通に接してくれるいい奴だ。そしてそいつの事を好きな白崎さんもいい奴だ。
そして何事も無く高校を卒業したら魔界に行く予定だったのになー。
何でまたこんな事になるんだか。
まぁ、どんな世界であれ俺はまた、家に帰り、魔界にいる仲間たちに会いに行くまで止まることない。簡単なことだ。どんな障害があろうと踏み潰し進めばいつかゴールにはつくんだから。
とりあえずはみんなの後についていくとするか。
おじさんが長々とこの世界のこと、そして世界に戻る術はないとかいい、正義馬鹿の天之河光輝に色々と吹き込んでいく。
………みんなは気付かないのだろうか?魔人族と戦争。喧嘩みたいに倒したらお終いじゃない。殺しをしないといけない。
力があったとしても、魔人族も強いんだろ?手加減しながら戦えるのか?
どうせいつかは考えることだし、今言ってもいいよね?
「イシュタルさんだっけ?ちょっと黙っててくんない?………天之河光輝君、それとソレを肯定した3人にさ、聞きたいことがあるんだよね。……魔人族のことなんだけど、よーく考えてみなよ。魔人……魔の人、見た目がどうか分かんないけどさー、俺たち人間みたいに感情もあるでしょ、だから族名に人が付くんだから。………それで君達は世界を救うって名目で人を殺せるのかい?……そして、元の世界に帰ったとき、君達は今までの日常に戻れるのかな?」
ふぅ、喋り疲れたー。
周りが騒しくなったけど、あの4人組の答えはどうなのかな?それ次第で俺は身の振り方を考えよう。
「殺しはしないさ、力もある。今から鍛えれば殺さないで無力化出来るはずさ!」
あ、駄目だこりゃ。そんな甘い考えで見知らぬ世界を生きていくなんて。皆んなもアレについていく感じかな?だったらゴメンだけど俺は途中で抜け出そう。
俺は俺1人でこの世界から脱走しようと思った瞬間だった。