ステータスプレートを公開後、案の定大騒ぎになった。
先走った騎士の1人が王様に報告したらしく、王様やらお偉いさんが吹っ飛んできた。エヒトという神を崇拝してる人たちが俺のことを御使いだとか、これでこの世界は安泰だとか言っているが、ホント馬鹿ばっか。
勝手にこの世界に連れてきて助けて下さい。ンなことエヒトっていう神にさせろよ。いるんだろ?帰る方法はありません。力はある筈だから戦争に参加して勝利して下さい?……言いたいことは沢山あるがお前らが理解できるよう、簡潔に述べるよ。
俺はこの世界を救う気なんてない。ささっと世界の渡り方を見つけ、元の世界に帰る。邪魔してきてもいいが、良くて身体の一部がオサラバするのを覚悟する事だね。
俺はこの場にいる全員が気絶はしない程度の強さで殺気を放った。あぁ、ハジメとオマケして白崎さんは殺気を感じさせないよう頑張った。まぁ、多少は感じてるだろうけど。……手加減って難しいんだよ。
「…あ、メイドさんちょうどいい所に来てくれたね!俺が寝る予定の部屋まで案内してよ。」
「え!?待って!今の雰囲気的に城から出る所だったよね!!」
みんなもそう思ったのか首を縦に振ってハジメを肯定している。
「馬鹿だなー。この国の王様がいる城なんだぜ、此処は。異世界へ帰れる書物が有るかもしれないだろ?無かったとしてもこの世界の情報を得られる。本の著者の主観が混ざってるかもしんないけど。無いよりはマシだろ?」
「いや、そうかもしんないけどさ………。」
「あ、もしかして心配してくれてんの?大丈夫大丈夫。虫を払うくらい簡単さ。それに、ここの連中もクラスの気分を損ないたくない筈だしね。」
「…力がある皆んなが一斉に暴れたら国が勝ったとしても損害がでるから、とか?」
「うんうん、流石は俺の友達。いい線いってるね。人を殺すとか、犯すとかしなければ大抵は許してくれる筈だよ。訓練のとき以外はね。」
エヒト神を崇拝してる連中が、そのエヒト神が選んだ救世主達を攻撃するなんてあまり考えられない。
エヒト神が今後どうゆう風にするかは知らないけど。
俺は皆んなが呆然としてる中、メイドに案内してもらうため歩き出した。
そして俺はあのステータスプレートこ件以来、基本的に書物庫に篭っていた。
暫くぶりに身体を動かそうかな?迷宮に着いて行けばよかったとちょっと後悔しながら俺は城を抜け出した。
書き置きはして来た。
1週間くらい遊びに行ってきます。探してもいいよ?
PS・王様お小遣い貰いました。
テンプレのギルドに入り、クエストをクリアして異世界を少し満喫したので、城に戻ると俺の部屋の前に青白い顔をした女と八重樫さんがいた。
「……あ…桐生君!!」
青白い顔の女が走ってこっちに向かってくる。
「…え!?何?怖いわ!!………し、白崎さん?どうしたの?」
本気で逃げそうになった。想像してごらん、青白い顔の女がもうダッシュでこっちに向かってくる姿を。しかも今は夜だ。お化けと一瞬思っても仕方ないと思わない?
「南雲君が!…ベヒモスってモンスターがトラップで、残った南雲君が橋から落ちて!」
「あー、ゴメン。もうちょっと分かりやすい文章にしてくんない?」
「何で分かんないの!?南雲君が………南雲君がぁ。……守るって約束したのに。」
「香織!しっかりして!」
んー、とりあえずハジメが何かあったのかは分かった。よく見ると八重樫さんも顔色が悪い。
「八重樫さん、ハジメになんかあったの?」
話を聞いて俺は2人に迷宮に行ってくると伝え、走った。……空を。
「…月歩って本当に使える技だったんだ。」
八重樫雫、少しだけ漫画と現実がごっちゃ混ぜになってしまった瞬間だった。