俺は本気で気配遮断を発揮し、2人が此処に来るのを待つ。
そして扉が開いた瞬間を狙って、気配遮断を解除した。
「やぁ、ハジメ!昨日はお楽しみだったね!」
「ッ!……………桐生?どうして此処に……まさか。」
銃を此方に向け、警戒していたハジメだが銃を仕舞う。
「うん、きちゃった!隣りの子もそんな警戒しないで欲しいな。ハジメの彼女さん!」
「!!……あなた…いい人。…そう、私はハジメの女。」
「アハハハー!そっかそっか!俺は桐生快斗。ハジメの友達でクラスメイトさ。よろしくね、ユエちゃん。……あ、名前ユエで合ってるよね?ハジメがそう言いながら抱いてたから合ってると思うけど…。」
ガチャ!ドカン!!
流れるようにハジメが発砲してきた。
「いきなり酷いなー。…照れ隠し?」
俺は首を傾げ、避ける。けどこれならあたっても大丈夫そうだ。
「…!……避けた…の?」
目を見開いて驚くユエちゃんに、更に発砲しようとするハジメ。
話しにならないから軽〜くデコピンをするとハジメは吹っ飛んでいった。それを見たユエちゃんも魔法を放とうとしてきたがその前に俺はマフージを放ち、戸惑っている間にデコピンをかます。ハジメのように吹っ飛んでいった。
若い子は短気なんだから。
「ヤッホー!やっとお目覚めかな?………そんな不機嫌そうな顔するなよ。」
「……ちょっと性格変わってないか?桐生。」
「いやー、途中で生きてるって確信してたんだけど、いざ対面すると思いの外嬉しくてね。…………よく生きていてくれたね。ありがとう。俺にとって友達や仲間が死ぬのは四肢が捥がれるより苦痛だから。」
「お前の為じゃない。…俺は、そうユエと一緒に故郷に帰る為にやっただけだ。」
そう言うなら顔を背けずいいなさい。
「故郷…元の世界に帰る……ね。……何かてかがりでも見つかったのか?」
「……はぁー。……ざっくり言うと…………。」
ハジメは渋々そうにこの迷宮で知ったエヒトの正体、反逆者たちは解放者だったなどを教えてくれる。そして神代魔法とか、迷宮のこととかを。
「授けられる神代魔法のどれかに世界を渡れる魔法があるかもしれないのか……。それで?ハジメはどうするの?できれば旅に連れて行ってほしいんだけど。」
「…何で?桐生の力があれば1人で迷宮もクリアできるのに。」
「それはね。戦いたくないからさ。」
「死ね!」
また撃たれた。俺、悲しいよ。
「あー、ちゃんと理由あるんだぞ?だから撃つのやめてくんないかな。…鬱陶しい。………それで理由はな、手加減が面倒。」
ガチャッ!
「お前本当に面倒なんだぞ!殺さないように攻撃するのも、洞窟とか迷宮とかもちょっと力加減間違えたら崩壊すんだから!あのデコピンも頭が弾けないか少し心配だったくらいだ。」
「じゃあするなよ。」
「鬱陶しいのは嫌いだ。連れて行ってくれたら、俺の持ってるアイテム貸すからさー。街規模以上の戦闘とかも手伝うしいいだろう?国とか相手だったら役に立つと思うぜー!」
「何で国相手なんだよ。…アイテムもな、アーティファクト作れるし。」
「今のハジメならするね。まっ、それは置いといてアーティファクトより強いよ。俺のアイテム。…試しにコレ使ってみな。」
俺は波動粒子魔砲(修羅)を渡す。強化もしてないけど充分だろ。
ハジメは何気なく壁に向かって撃つ。
アレ?この星脆すぎじゃね?
何百メートルの空洞。あと、ハジメの肩が外れた。…良かったね千切れてなくて、本当にそう思った。
修羅武器は使わないようにしよう!となったらパイとか傘みたいなもんしかないな。……ハジえもん!俺に武器作ってぇー!