あの後、ユエちゃんが起きてあの現状を見て襲ってきたり、武器を作ってもらったり、ハジメとユエちゃんの情事をカメラで録画し、それを盾に一緒に旅に連れて行ってと駄々をこねたりと色々な事があった。
ユエちゃんに発情しなかったかだって?よく考えなよ。俺は何十年と魔界にいたんだ。魔界の女性たちの過激な服装。それに、童貞じゃない。
ムラってはしたがユエちゃんを襲うほど発情しませんでした。
色気が足りないね。だから我を忘れて襲うことはなかった。
だから安心してって言ったら、2人に襲われた。暴力の方で。
…返り討ちにしたけど。本当に短気なんだから、困ったもんだ。
武器の方は剣にしてもらった。斬れ味皆無のただのでっかい鉄の棒みたいな感じだけど。壊れないからいっか。
それから2カ月間、たまに2人と戦闘訓練という名の俺による一方的な攻撃をしたりして鍛えたり、迷宮から抜け出し冒険者として活動したり楽しんだ。そして今日、2人がこの迷宮から抜け出す日がやってきた。
ハジメとユエちゃんによるコントと決意を言い、外に出た。
俺は何回も出てたから分からないが2人は何か感慨深そうにしてる。
え?洞窟でのツッコミ?なんのこっちゃ。俺が何回ここから出てると思ってるの?ハジメたちには言ってるよ。
「俺を倒せないのに最強とか……ププツ!」
「あぁ、言葉が足りなかったな。人類最強だ……な、ユエ。」
「ん!…桐生を見てると私なんて、ただ血を吸う…ちょっと魔法が強い人間。……ありがとう。」
「それは俺を人間じゃないと言ってるのかな?……ちょっとOHANASHIしようか。」
「え?気にしてたのか?」
「自分で言うのと人に言われるのは違うんだよ、厨二病。……漆黒の暴虐…紅き雷の錬成師………フハッ、どれがいい?まだ、あるよ。……いっそのこと全部にするかい?フフフッ!」
「お、お前は悪魔か!?…けどソレ=俺とは皆分かんねぇだろ?」
「馬鹿め!自分の今の格好を鏡で見てから………いや、自覚がないならそのままでいいんじゃないか?」
「大丈夫……ハジメ、格好いい。」
「ユ、ユエ!」
「ファンタジー世界のファンタジーキャラにとって格好いいんだって!良かったな!…ファンタジー的には似合ってるよ!………アッハッハッハッ!」
ハジメを茶化していると魔物が集まってきた。ささっ、ハジメ。ヤって下さいな。後ろで笑いながら見守ってるよ!
………レールガンね。いつか来るかクローンが出てくるかもね!
「うわ!何も言ってないのに!」
ハジメが魔物と戦いながら、俺に発砲してきた。
「今、絶対変な事考えてただろ!!」
いつから心が読めるようになったんだろうか?