Go to the Top   作:東堂 鷹獅

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スーツを買ってきたが似合わなすぎて悲しいですm(_ _)m


ウチに来ない?

「行ってきまーす」

俺は、半袖、ハーフパンツで外に出る

日課の朝ランニングのためだ

野球を始めた時から毎日やっている

すぅーーーと大きく息を吸い込む

この朝の澄んだ空気が好きなんだよね

俺は走り出す

「おはようございます!!」

 

「あら、翔くんじゃない!今日もがんばってね!」

 

「はい!」

犬の散歩をしている叔母さんに挨拶をする

この人いつも散歩してて仲良くなった

 

少し走ると、金属音と声が聞こえてくる

青道高校

西東京の中でも3強とも言われているほど野球に力を入れている私立の高校だ

最近はいい線に行ってはいるのだが、同地区の稲城実業や市大三校などにあと少しのところで甲子園出場を阻まれている

今日もいつもと変わらずに沢山の部員が各々の練習に励んでいる

「やべ…トイレ行きてぇ…」

急にトイレに行きたくなった俺は、その練習風景を脇目に近くのコンビニのトイレに駆け込んだ

くそーー、トイレ行ってくればよかったな…

トイレを済ませ、外に出ようとすると本を売っているコーナーにある本に目を取られた

月刊 少年野球

小学校から中学校までの野球全般を取り扱う雑誌だ

「…俺が表紙かよ」

苦笑が漏れる

そこには本郷の投げた球をサヨナラホームランにした俺のベースを回っている時のガッツポーズの写真を背景に、松方シニア4年ぶりの全国制覇!!と大きな活字の入った表紙の本があった

俺達は、一週間前にあった決勝で見事勝利を収め全国制覇を成し遂げた

さまざまなアクシデントがあっただけに、俺は、優勝できてほんとに嬉しい

ついでに、俺は、最優秀選手賞に選ばれた

「結構昔のことのように感じるなー」

 

「あ!!月刊 少年野球残ってた!!」

急に少女の声が聞こえたかと思うと、残っていた月刊 少年野球が持っていかれた

「あってよかったー」

ホッとしたのだろう、気の抜けた声がする

自分が表紙の本を持ってかれると少し恥ずかしい

ちらっと声の方に目を向ける

そこには、ジャージに半袖パーカーといった服装の髪を下ろした同い年くらいの女の子が立っていた

そして、バッチリ目があった

「今回の表紙いいですよね!この…」

 

「ははは」

雑談でもしようと思ったのか声をかけてきた女の子は俺の顔を見て固まった

「えっと…」

少し、恥ずかしそうにモジモジしている

「似てるだけですよ」

 

「!!!ならよかった〜」

フォローしておくと安心したようにふわっと息を吐いた

俺と少女は本を買うと外に出た

自然と家に向かってあるか出すが

「あれ?家こっちなんですか?」

 

「そうですよ!私の家は、あそこの野菜屋さんを…」

 

「へぇ」

 

「あれあれ!?すみません!私ったら…」

まさかの同じ方面だった

この子、話しはじめたら止まらないタイプか

しかも、天然が入ってて…

まぁ、帰り道暇しないで済むか

「私!吉川 春乃って言います!」今、中3です!」

 

「タメなんだ」

 

「同い年なんですか!!よかったー」

吉川さんはまさかのタメだった

なんていうか、もう少し、雰囲気的に下かと思ってたのは秘密だ

「吉川さんは野球好きなの?」

 

「はい!」

キラキラした目をしている

「近くの青道高校の野球部見てから野球好きになっちゃって…私、青道高校に進学して、マネジャーやろうと思ってるんです!」

 

「いいね!!」

吉川さんはほんとに野球好きそうだし、いいマネージャーになりそうだな

俺、高校どうしよ

吉川さんはさっき買った本をパラパラめくる

「この写真とかいいですよね!」

ばっとあるページを見せてくる

それは、俺が、ホームインして揉みくちゃにされている写真だ

みんな、いい顔してるなぁ

近くには、三振取って吠えてる写真とかもある

正直言って、かなり恥ずかしい

だって、初めてあった人に絶賛されてるんだぜ?

しかも、タメの女の子に

「あれ?どうしたんですか?」

 

「なんでもないです!」

いつのまにか野球の話に花を咲かせながら歩いているうちに八百屋の前に来ていた

「あら?早いのね」

 

「あぁ、母さん」

そこでは、母が、八百屋の奥さんと話していた

「あら?春乃ちゃん?」

 

「天野さん!おはようございます」

吉川さんがぺこと頭を下げる

「え?吉川さんと母さんって知り合いだったの?」

 

「吉川の奥さんと仲が良くてね」

そうなのか!初知りだ

意外な交友関係…っていうか縁だな

「あの…天野さんの事を母さんって」

あぁ…やっちまった

「…俺の母さんだよ」

 

「…とゆうことは」

吉川さんの目が雑誌と俺の顔を行ったり来たりする

最初にそっくりさんって言ったからなんとかなると思ったけど

なんて間の悪い母親だよ

「…あぁ、俺は、天野 翔…本人だよ」

 

「きゃぁぁぁぁ!」

 

「ちょっ、騒ぐなよ」

 

「あらあら」

少ない通行人がこっちを見てる

母さんと八百屋の奥さんは何やら温かい目でこちらを見ている

はぁはぁと息をあげていた吉川さんは少し経つと落ち着いてきた

「…天野君がわるいんですよ?」

 

「悪かったって」

頰を赤らめながらジト目でこちらを見てくる

「ほら!あんたたち、痴話喧嘩したなら、この野菜使って鍋でもやって仲直りなさい」

八百屋の奥さんが野菜を渡してくる

「「痴話喧嘩じゃありません!」」

見事にはもった

その後は、少し機嫌を悪くした?吉川さんがそれじゃと言って帰って行ったのを機におひらきになった

俺と母は一緒に帰路に着く

「それで…春乃ちゃんに何したの?」

 

「何もしてないって」

 

「そんなこと言って〜」

ニヤニヤとした母が脇腹をつついてくる

やめろよと行って少し不機嫌そうな表情をする

「ん?」

そんなやりとりをしながら家の前に着く

そこにはスーツを着た1人の女性が立っていた

「あら?高島さん?」

母の声で高島と呼ばれた女性がこちらを向く

「天野さん。おはようございます」

 

「おはようございます。ほら!翔も!」

母の人脈の多さに驚いていた俺もおはようございますと頭を下げる

「どうしたですか?こんな時間に」

 

「実は、天野 翔君にお話がありまして」

え?俺に?何の用だ?

「立ち話もなんだし、上がってくださいな!」

 

そうして、高島さんを含めた3人で家の中に入っていった

 

 




明日も投稿頑張ります!
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