闇を司る転生者   作:アニメ大好き

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どうもアニメ大好きです。
新しい働き先でも漸く慣れてきたので、此方も更新します。
コロナもだいぶ落ち着き、今年は3年ぶりの規制無しのGW。皆様はどう過ごされますか?因みに私は仕事です…。

今回は悠也とパントマイマー(マリク)との後編になります。
前回のラストで【オシリス】が降臨、果たしてどうやって攻略するのか!?それではどうぞ。





13話

 少し遡ること数分前。海馬コーポレーションの複数のモニターがある一室、そこで社長である海馬瀬人は弟のモクバと共にバルトシティに登録されているデュエリスト達のデュエルの様子を観ていた。そこでとあるデュエル中継に目をやっていた。それは神山悠也とパントマイマーのデュエルであった。

 

 

「…そろそろか」

 

 神山悠也の力によって中継されている映像は、勿論海馬コーポレーションにも流れていた。最初は何ならの悪戯かと思い映像を遮断しようと時のある単語が耳に入ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 さらには『神の力』とまで言っている。その言葉の意味を海馬は直ぐ理解した。「神山悠也(コイツ)と対峙している奴は神のカードを持っている」と。そこで海馬はそれを確認するためにこのデュエルの様子を観戦することにしたのだった。

 

 そしてパントマイマー(マリク)のターンとなり、2体目の【スライムトークン】が召喚される。さらに【メタル・リフレクトスライム】が召喚され、3体の生け贄となるモンスターが揃った。

 

「ッ!来るか!?」

 

『降臨せよ、【オシリスの天空竜】!!

 

 そしてデュエルディスクに1枚のカードが置かれた瞬間、青空が一変し厚い雲に覆われ一筋の雷が降り注ぎ大型の機械を破壊。そして雲の中から巨大な竜【オシリスの天空竜】が映し出される。

 

「これが俺の【オベリスク】と対なす存在…【オシリスの天空竜】…」

 

「ス、スゲェ…」

 

 その迫力に海馬にモクバ、そしてその場にいたオペレーター達も硬直してしまう。だが海馬だけは直ぐに正気を取り戻しその場から離れようとする。

 

「兄様、何処へ?」

 

「デュエルが行われている場所へ行く。神の力をこの目で直接確かめる」

 

「あっ!俺も行くよ、兄様!」

 

 海馬瀬人はデュエルが行われている場所へ急いで向かい、モクバもその後を付いて行くのであった。

 

 

 

────────────────────────────

 

 

 青空だった天候は一変、雲が太陽を遮り夜でもないのに、その中から赤い竜が姿を現した。

 

 

「どうだ。これぞ神の1体、【オシリスの天空竜】だ!」

 

 

 

『ギャァァァァーー!!』

 

 

【オシリスの天空竜】

効果モンスター

☆10

神属性/幻神獣族

ATK?

DEF?

 

 

 【オシリス】はパントマイマー(マリク)の声に答えたかのように大きな咆哮を上げる。しかし、流石は神だ。ソリッドビジョンの筈なのにタダ鳴いただけで凄い威圧感をビリビリ感じる。

 

「オシリスの攻撃力は、僕の手札の枚数によって決まる。今僕の手札は6枚、よってオシリスの攻撃力は6000ポイントだ」

 

 

【オシリスの天空竜】

ATK?→6000

 

 

「行け、神よ!その力を持ってして奴のモンスターを蹴散らせ!【オシリスの天空竜】の攻撃、『超電動波サンダーフォース』!!

 

 【オシリス】の大きな下の口が開かれると、そこに共方もないエネルギーが凝縮されていき、極太の光線が放たれ【電動刃虫】にへと向かう。

 

「罠発動、【和睦の使者】!このターン俺のモンスターは破壊されず、戦闘ダメージも受けない」

 

 発動と同時に大勢の巫女が現れ、【電動刃虫】を守りながら【オシリス】の攻撃を防いだ。しかし攻撃の余波が襲い掛かり吹き飛ばされそうになる。ソリッドビジョンのはずなのに、ここまで衝撃が襲って来るなんて…。これが神の力か、是非使用したものだ。

 

「バトルを行ったことで【電動刃虫】の効果が発動、カードを1枚引け」

 

 【電動刃虫】の効果はダメージ計算時に発動するから、相手に攻撃されても効果が発動する。

 

 

パントマイマー(マリク)

手札6→7

 

悠也

手札5→7

 

 

「ほぉ、このターンはなんとか防いだか。だがそれがいつまで持つかな?僕は【生還の宝札】を発動してターンエンド」

 

 

マリク

LP3500

手札6枚

・モンスター

【オシリスの天空竜】

ATK6000

【リバイバルスライム】

DEF500

・魔法・罠

【生還の宝札】

【ディフェンド・スライム】

 

 

 また来ました、【リバイバルスライム】に続くアニメでは強過ぎるチートカードの1枚。OCGの方では自分の墓地限定だが、アニメの【生還の宝札】は敵味方問わずモンスターが蘇生するとドロー出来る。しかもその枚数はOCGでは1枚だが、アニメでは3枚!チート過ぎるにも程があるだろう。

 

「俺のターン、ドロー。セットモンスターを表側表示にする。そのカードは…【人喰い虫】だ!」

 

 裏守備にしていた1枚のモンスターが表側表示になり、二本の角を生やし鋭い爪を持ったモンスターが現れる。

 

 

【人喰い虫】

リバース効果モンスター

☆2

地属性/昆虫族

ATK450

DEF600

 

 

「フフフ、この瞬間【オシリス】の恐ろしい特殊能力が発動する」

 

 【オシリス】の開いていた口が閉じていくと、閉じていた上の口が開きそこに丸い球体が作り出されていく。

 

「【オシリス】の特殊能力、それは相手フィールドにモンスターが召喚された時発動。そのモンスターに2000ポイントのダメージを与える。攻撃表示なら攻撃力が、守備表示なら守備力が2000削られる。そしてこの効果で数値が0になったモンスターは破壊される!ヤれ、『召雷弾』!」

 

 【オシリス】の口に溜まった『召雷弾』が放たれ、それを受けた【人喰い虫】は一瞬で影も形もなく消し飛ばされた。

 

「だが【人喰い虫】のリバース効果。フィールド上のモンスター1体を破壊する。破壊するのは…【リバイバルスライム】!」

 

 消し飛ばされたはずの【人喰い虫】の爪が一本が残っており、それが上空から落下し、そのまま【リバイバルスライム】を一刀両断する。

 

「しかし【リバイバルスライム】は如何なる効果を持ってしても破壊されない。そして【リバイバルスライム】が再生復活したことによって【生還の宝札】が発動!この効果で僕はカードを3枚引くことが出来る」

 

 パントマイマー(マリク)がデッキから3枚カードを引いて手札が増えたことで、同時に【オシリス】の攻撃力もアップする。

 

 

パントマイマー(マリク)

手札6→9

 

【オシリスの天空竜】

ATK6000→9000

 

 

「だがお前が効果でドローしたことで【便乗】の効果も発動!よって俺も2枚カードを引く(このカードはッ!)」

 

 

悠也

手札8→10

 

 

「それがどうした?幾ら貴様が手札を増やしたところで神の前では無力だ」

 

 チッ、悔しいが確にその通りだ。今俺の手札に状況を逆転出来るカードはない。モンスターを召喚したところで【オシリス】の『召雷弾』によって攻守2000以下のモンスターは一瞬で死滅する。どうすれば。……いや、待てよ。

 

「…俺はモンスターを守備表示で召喚」

 

 【電動刃虫】の横のモンスターゾーンに1体裏守備で出す。モンスターを召喚したが【オシリス】は上部の口が開かない。

 思った通り。【オシリス】の特殊能力は()()表示で出たモンスターにのみ発動する効果のようだ。だから裏側で出せばその効果は発動しない。確信のない賭けだったが、ハズレなくてよかった。

 

「さらに【電動刃虫】を守備表示に変更し、リバースカードを1枚出してターンエンド。この瞬間手札が6枚以上のため、6枚になるように捨てる(これで【オシリス】を倒せる伏線は出来た。後は()()()()()来るまで耐えるしかない)。」

 

 

悠也

LP4000

手札6枚

・モンスター

【電動刃虫】

DEF0

【魂を削る死霊】

DEF200

裏守備×1

・魔法・罠

【便乗】

伏せ×3

 

 

「僕のターン、ドロー。この瞬間【オシリス】の攻撃力はさらに上がる」

 

 

【オシリスの天空竜】

ATK9000→10000

 

 

【オシリス】の攻撃力が10000台にまで到達した。

 

 

 

「【オシリス】、【魂を削る死霊】(その悪霊)を蹴散らせ!」

 

 【オシリス】が口を開き攻撃態勢に入ろうとした時、1枚のカードを発動させる。

 

「リバースカードオープン!永続罠カード【グラビィティ・バインド─超重力の網】!これでレベル4以上のモンスターは攻撃を封じられる!」

 

 【オシリス】のレベルは10。4以上だから【グラビィティ・バインド】の効果範囲内にいるはず。これで少しでも時間を稼ぐ。しかし【オシリス】は【グラビィティ・バインド】が発動中にも関わらず、開けた口にエネルギーが溜まっていく。

 

「馬鹿め。神に罠が効くとでも思っているのか!ヤれ【オシリス】!」

 

 

ドギューーン

 

 

 マジかよ!?止められないのかよ!?だが攻撃された【魂を削る死霊】は戦闘では破壊されない。だから大丈夫のはず。しかし結果はどうだろう。攻撃を受けた【魂を削る死霊】は跡形もなく吹き飛んでしまった。

 

「馬鹿な!モンスターとの戦闘では破壊されない【魂を削る死霊】が破壊された!?」

 

「違う。モンスターじゃない、神だ!!」

 

 ハイ、出ました。名台詞にして理不尽な台詞!!神様だから何でもありか!?それとも理念に囚われないってか!?どちらにしろ理不尽にも程がある!

 

「更に僕は手札から永続魔法【無限の手札】を発動。これで互いのプレイヤーは手札制限が無くなる。これがどう言う意味か分かるか?」

 

「…手札制限が無くなったことで【オシリス】は攻撃力を上げ続けることができるようになったってことだろ?」

 

「その通り。神は攻撃力を無限に上げ続ける、これで貴様に勝ち目はない。素直に降参(サレンダー)することをオススメするよ」

 

「冗談はその喋り方だけにしろ。誰が貴様如きに降参(サレンダー)等するか!」

 

「いつまで強気でいられるかな?僕はこれでターンエンドだ」

 

 

パントマイマー(マリク)

LP3500

手札9枚

・モンスター

【オシリス】

ATK9000

【リバイバルスライム】

DEF500

・魔法・罠

【ディフェンド・スライム】

【生還の宝札】

【無限の手札】

 

 

 原作で遊戯がやった様にデッキ切れで勝負を決める手をある。だがそれまでにLPが残っている保証はない。今の【オシリス】の攻撃は9000、次のターンになれば10000になる。しかも【オシリス】自身の効果で表側表示で出したモンスターは攻守どちらかを2000ポイント削られる。

 下手に攻撃しようとすれば俺は瞬殺される。今は壁を出して耐えるしかない。

 

「俺のターン、ドロー。(チッ、このカードじゃない)。ターンエンドだ」

 

 

悠也

手札7枚

LP4000

・モンスター

【電動刃虫】

DEF0

裏守備×1

・魔法・罠

【便乗】

【グラビィティ・バインド─超重力の網】

伏せ×2

 

 

 「僕のターン、ドロー。フフフ、どうやら貴様の負けが決まったようだ。魔法カード【守備封じ】発動!これで貴様のその虫を攻撃表示に変更させる。【オシリス】奴のモンスターを粉砕しトドメをさせ!『サンダー・フォース』!!

 

「リバースカードオープン!永続罠カード【スピリットバリア】発動!自分フィールド上にモンスターがいる限り、俺への戦闘ダメージは0になる」

 

 【電動刃虫】は吹き飛ばされたが【スピリットバリア】のお陰で俺へのダメージは0になった。

 

「そして【電動刃虫】の効果でお前はカードを1枚引き、俺は【便乗】の効果で2枚引く」

 

「フン、しぶとい奴め。だが踠けば踠くほど、貴様の最後は惨めになるだけだ。ターンエンド」

 

 

パントマイマー(マリク)

LP3500

手札10枚

・モンスター

【オシリスの天空竜】

ATK10000

【リバイバルスライム】

DEF500

・魔法・罠

【ディフェンド・スライム】

【生還の宝札】

【無限の手札】

 

 

「俺のターン、ドロー。(これは!)俺はモンスターを召喚する。出でよ、【クリッター】!」

 

 俺のフィールドに三つ目で、【クリボー】より大きな身体を持つ毛むくじゃらのモンスターが現れる。

 

 

【クリッター】(エラッタ前)

効果モンスター

☆3

闇属性/悪魔族

ATK1000

DEF600

 

 

「バカめ。貴様がモンスターを召喚したことで【オシリス】の特殊能力が発動!『召雷弾』!」

 

 【オシリス】の頭上の口から放たれた雷のエネルギー弾が【クリッター】に命中。攻撃力が1000しかない【クリッター】はその衝撃に耐えられず破壊されてしまう。

 

「折角のモンスターも無駄死だったようだな」

 

「そうかな。【クリッター】が破壊され墓地に送られた時の効果発動!デッキから攻撃力1500以下のモンスター1体を手札に加える」

 

 デッキを取り出しその中から1枚のカードを取り出す。このデッキ最大の切札となるカードを。

 

「そして今手札に加えたカードこそ、このデッキ最強とも言えるモンスターだ」

 

「ホォ、そうか。なら見せてみろ!だがどんなモンスターを出したところで、神の前では無力だがな!」

 

「言われなくても今見せてやるよ。とくと見るがいい!俺はフィールドの表側表示になっている【便乗】、【グラビティ・バインド】、【スピリットバリア】、この3枚の永続罠を墓地に送って、降臨せよ【神炎皇ウリア】!!」

 

 3枚の罠カードが炎に包まれ、それが一箇所に集まり巨大な火柱が立ち上る。その中に巨大な影が見え、中から【オシリス】に似た赤い竜が姿を現した。

 

「な、何だこのモンスターは!?【オシリス】にそっくりだと!?」

 

「これこそ三幻神がモデルになったとされている三幻魔の1体、【神炎皇ウリア】だ!」

 

 【ウリア】は俺の声に応えるかのように、大きな咆哮を上げる。

 

 

【神炎皇ウリア】

特殊召喚・効果モンスター

☆10

炎属性/炎族

ATK0

DEF0

 

 

 【ウリア】を始めて見た時、【オシリス】にソックリで驚いた。しかも効果も似ているから更に驚いた。だから一度でいいから戦わせてみたいと言う欲求があったが、今それが遂に叶う時が来て内心興奮している。しかしソックリな2体が対峙している描写は絵になるな。

 

「フフフ、ハハハハハハハ!まさかそんなモンスターを出してくるとは、驚いたよ。だが、【ウリア】(ソイツ)の攻撃力は0だ。三幻神がモデルになったと言っていたけど、だとすればとんだ出来損ないの紛い物だ。そして貴様の場にモンスターが召喚された。ヤれ【オシリス】、『召雷弾』!」

 

 再び【オシリス】の上の口が開き、【ウリア】に『召雷弾』が放たれ命中する。【ウリア】のいた場所から煙が舞い上がる。

 

「ハハハハハハッ!所詮紛い物は紛い物。神の前には無力なのだ。紛い物はササっと消え失せ──!?」

 

 パントマイマー(マリク)は高らかに笑っていたが、煙が晴れ俺の場を見た瞬間言葉を失う。それもその筈。『召雷弾』で破壊されたと思っていた【ウリア】がまだフィールドに健在だったのだから。

 

「何故だ!何故貴様のモンスターが破壊されていない!」

 

「【ウリア】の攻撃力は自分の墓地に存在する永続罠カード1枚につき1000ポイントアップする。まず【二者一輪】で墓地に送ったので1枚。そして今召喚する為に墓地に送ったので3枚の計4枚。よって攻撃力は4000。それで『召雷弾』をくらって2000ポイントのダメージを受けても攻撃力はまだ2000も残っているんだ」

 

 

【ウリア】

ATK0→4000→2000

 

 

「ちッ。だがそれでそのモンスターの攻撃力はたかが2000だ。【オシリス】の敵ではない」

 

「それは如何かな。リバースカードオープン!罠カード【大暴落】発動!このカードは相手の手札が8枚以上ある時に発動する事ができる。相手は手札を全てデッキに戻してシャフル、その後2枚のカードをドローする」

 

「何!?ということはッ!」

 

「さぁ、手札を全てデッキに戻して2枚ドローしな」

 

「チッ」

 

 パントマイマー(マリク)は手札を全てデッキに戻し、一度デッキを取り出してシャッフルする。そしてデッキを戻した後2枚カードを引いた。これで奴の手札が減ったことで【オシリス】の攻撃力が大幅にダウンした。

 

 

【オシリスの天空竜】

ATK10000→2000

 

 

 エッ?そんなメタカードを使うのは卑怯じゃないのかって?何言ってるの?相手はレアカードを奪いまくっている上にコピーカードを大量生産している犯罪組織のボスだよ。それに神のカードなんて《チート》ととも言えるモンスター使ってるんだよ、そんなのに比べたら俺のやっていることなんて可愛いもんでしょ!

 

「クッ!だが僕の場には【ディフェンド・スライム】がある。例えに貴様が攻撃しても【リバイバルスライム】が盾とな「リバースカードを1枚セット」ッ!?」

 

「さらに手札から速攻魔法【ダブル・サイクロン】を発動!互いの魔法、罠を1枚ずつ破壊する!俺は今伏せたカードとお前の【ディフェンド・スライム】を破壊する!」

 

 黄色とピンクの2色のサイクロンが発生し、今俺が伏せたカードとパントマイマー(マリク)の【ディフェンド・スライム】をそれぞれ破壊した。

 

「これでお前を守る【リバスバルスライム(最強の盾)】は使えなくなった。そして今破壊されたのは【心鎮壺(シン・ツェン・フー)】、永続罠だ。よってウリアの攻撃力が1000ポイントアップする!」

 

 

【ウリア】

ATK2000→3000

 

 

「オシリスの攻撃力を上回っただと!?」

 

「いくぞ、【ウリア】で【オシリスの天空竜】を攻撃!『ハイパー・ブレイズ』!

 

 【ウリア】の口に炎のエネルギーが凝縮されていき、強烈な火炎が放たれ【オシリス】に命中。 【オシリス】は炎に包まれ苦しみもがいていたが、力尽き炎の中に消えていった。

 

 

パントマイマー(マリク)

LP3500→2500

 

 

「馬鹿な…こんな事が……神が…あんな紛い物如きに…倒されるなんて…」

 

「神とて完璧じゃない。寧ろ完璧ならそれ以上はない。故に成長もしない。だから負けたんだ。お前の敗因は1つ、『神の力は絶対』と過信し過ぎたことだ!」

 

 パントマイマー(マリク)は【オシリス】が倒されたことに対するショックが大きかったようで、膝から突き崩れ落ちた。

 

「どうした?まだデュエルは終わっていない。俺はこれでターンエンドだから早く進めろ」

 

 しかしパントマイマー(マリク)は顔を伏せたままで動かなかった。俺の言葉が聞こえているのかも分からない。するといきなり顔を上げて此方を見つめてきた。

 

『フフ、フフフフフフフフ。どうやら君の認識を改め見直す必要があるようだ。今回は僕の負けだと認めよう。しかしこれで終わったと思うな!貴様は遊戯共々僕が葬ってやる!それまで神のカードは貴様に預けておくよ。首を洗って待っているんだな』

 

 それだけ言うと糸が切れたように顔を伏せ動かなくなる。

 

「その言葉ソックリそのまま返してやるぜ。お前を倒し【ラー】のカードも手に入れやる」

 

 俺は動かなくなったパントマイマーに近づきデュエルディスクを取り上げ、【オシリス】のカードとパズルカードを1枚取り出す。

 

「これがオリジナルの神のカード。これで1枚手に入れたぞ」

 

 歓喜に震えていると誰かが近づいてくる気配を察し、振り向くと海馬とモクバがいた。

 

「貴様、神のカードを手に入れたようだな」

 

「そうだが、何をしに来た?今ここで【オシリスの天空竜(このカード)】を掛けてデュエルして手に入れるか?それとも力ずくで奪うか?」

 

「…貴様には王国での借りがある。だが貴様なら恐らく決勝戦まで進むだろう。貴様への借りは決勝戦でじっくりと返すつもりだ。ましてやデュエリストたるもの、カードを手に入れるのはデュエルに勝利してからだ。それまでそのカードは貴様に預けておく」

 

 それだけ言うと海馬と去って行った。

 

「それまでそのカードはお前が持っていろ。でも忘れるなよ。お前を倒してそのカードを手に入れるのは兄様だからな」

 

 モクバも海馬の後を追うように去って行った。

 

 しかし手に入れるのはデュエルに勝利してからね…。前のお前なら黒服の男を使って力ずくで手に入れていたのに、遊戯に敗れて考え方が少し変わったのかな。

 

 何はともあれ、これで6枚中3枚のパズルカードを手に入れることが出来た。しかし残り3枚か。直ぐ様別の奴と戦いたいが、近くにいる連中は視線を向けると背け離れていく。これじゃ後3枚手に入れるなんて無理…あっ!待てよ、あの連中ならいけるかも!

 

 少し面倒かもしれないが手っ取り早くパズルカード3枚手に入れるためだ。俺は近くにいたこの大会に()()()()()()人に話しかけた。

 

「ちょっと聞かせてくれ。この辺の近くに──────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────────墓地はあるか?」

 

 




と言うわけで幻魔の一体【ウリア】を出しちゃいました。だが後悔はしていない。
初めて【ウリア】を見た時『【オシリス】にそっくり!』と思ったのを今でも覚えています。

アニメで【バスターブレイダー】が『召雷弾』を食らった時、既に攻撃力が自身の効果で上昇していました。その理屈でいくと【ウリア】も攻撃力が上昇してから『召雷弾』の効果で変動すると考えられると思いまして…。

次回はあの悲惨な目に遭う3人組とデュエルをします。
感想などあればお願いします。それではまた次回。
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