闇を司る転生者   作:アニメ大好き

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どうもアニメ大好きです。

今年も残すところ後24時間を切りました。私は今年は色々とありました。
1月の中旬に働いていた職場が一度閉店しリニューアルオープンしましたが、系列会社が変わったことで方針や体制が変わり慣れるのに時間が掛かりました。
さらには今月の上旬、今までこの作品の下書き含め使っていたノートアプリの無料プランの制限が大幅に縮小されてしまい荒れました。中旬にはいぼ痔の治療を行いまして…。
兎に角今年はメンタルとお金をかなり消費したと思います。


今回は残念ながらデュエルは無しです。テキパキと行くためにオリ主以外のデュエルはほぼ原作と同じなので簡単なダイジェストで行かせていただきます。

それでは今年最後の投稿どうぞ。


15話

「もうそろそろいいだろう」

 

 あの3人とのデュエルを終え、食事を取り適当なところをブラブラして時間を過ごしてたらすっかり夜になった。もうそろそろ会場へ向かわないと出場出来なるかもしれないな。

 

 だがただ登場するだけじゃつまらない。折角だから目立ちたい。俺は人気がない路地裏に入り込み、背中をアンモナイトの殻の姿にする。そして身体から闇を放出させ、鋭い嘴に爪を持った2m位の大きさの二足歩行の鳥を一体召喚させる。俺はその鳥に近づき話し掛ける。

 

「俺を指定する場所まで大至急送ってくれ」

 

 その問いに鳥は「OK」と言わんばかりの鳴き声を上げる。俺は背中を元に戻し、鳥の背中に乗る。

 

「よし、行くぞ!」

 

 俺の声に反応した鳥は羽を羽ばたかせ飛び上がり、目的地まで運んでくれる。エッ、こんな町中で大胆なことして問題ないのかって?確かに普通に行けばそうだろうが、高速で飛び尚且つ色が黒だから夜の空に溶けんでいて周りには気付かれていない。

 あっという間にパズルカードが示した建設中のドームの上空まで来ると、その中央に一機の飛行船が着陸するのが見えた。あれがバトルシップ、決勝戦が行われる会場か。

 

 そしてそのままスタジアムにへと降りる。しかしかなり早かったな、流石《邪神の尖兵》と呼ばれる存在。

 

 周りを見渡すとその場にいた全員が唖然としていた。理由は多分、いや絶対《邪神の尖兵》のことだろうな。これ以上混乱を招くのも厄介なので、直ぐ様《邪神の尖兵》の魔法陣を展開させ転移させた。

 

「よぉ、皆さん全員お揃いのようで」

 

 俺の呼び掛けにいち早く反応した海馬が発言する。

 

「貴様、神のカードを手に入れた割には随分来るのが遅かったな。それとも余裕と言うやつか?」

 

「言うだろ。『主役は遅れて来るもの』だと」

 

「フン、それにしても無駄に手の込んだ登場が好きなようだな」

 

「いやいや、この大会を考えた奴の大胆さには負けるわ」

 

 俺の反発に海馬は若干眉を顰める。明らかに怒ってますね。海馬相手にここまで張り合える奴なんてそうそういない。出来るのは遊戯と城之内くらいじゃないか。

 

 その中俺は口元をフードで隠している女性【イシズ・イシュタール】の方へ視線を向けると、彼女は驚いた表情を浮かべながら俺を見つめていた。恐らく【千年タウク】で見えた未来には、今の状況はなかったんだろう。

 

「パズルカードの提出をお願いします」

 

「ほら、これでいいか?」

 

 脇から6枚のパズルカードを取り出し係の人に見せつける。

 

「確かに」

 

 そして係の人から1枚のIDカードを貰う。

 

「それではデュエリストの皆様、お乗りください」

 

 扉が開き勝ち残ったデュエリスト達は次々と乗り込んでいく。しかし遊戯や城之内の連れはデュエリストでないから乗ることは出来ないと言われ追い返されそうになるも、モクバと海馬が彼等の同席を許可した。最後に海馬とモクバが乗り込むと扉は閉まり、バトルシップは浮上する。

 

 夜の町はやっぱりいい。町の明かりがロマンチックと言うか、癒される。夜景を楽しんでいると海馬が声を掛けてきた。

 

「…貴様、神のカードを手に入れたにも関わらずデッキに入れてずに戦っていたな」

 

「…それがどうした?」

 

「どうしただと…貴様巫山戯ているのか!?いいか!神のカードを手に入れた瞬間、貴様は俺と同様神の領域に足を踏まれたのだ!それなのに神のカードをデッキに入れないなど、それはこの戦い対する冒涜だ!貴様にはそれが分からんのか!?」

 

「冒涜ねェ?じゃあ聞くが、神のカードを使って勝ってお前は嬉しいか?」

 

「何ッ!?」

 

「確かに神のカードは強力だ、それこそどんなカードも足元にも及ばないくらいにな。だがそれで勝ったからと言って、それは神のカードの力で俺の実力とは言えない」

 

 神のカードは一度召喚すれば圧倒的な力で全てを凌駕し、そのプレイヤーを勝利にへと導くと言っても過言ではない程の最強のカード。だがそんな力で勝ったところで意味がないし、誰も認めてはくれない。

 

「俺は自分の実力で強いことを証明する。だから神のカードは使わない、それで勝っても俺が面白くないんだよ。だが、神のカードを持つお前やマリクには使ってやる。流石に神相手には神でなきゃ難しいだろうしな」

 

「チッ、勝手にするがいい。だがこれは覚えておけ。俺は貴様とマリクを倒し、3枚の神のカードを手に入れる。そしてデュエルキングの称号を手にする!」

 

 それだけ言うと海馬は奥の通路にへと去っていった。因みにこの時の城之内の顔はめちゃくちゃニヤついていた。自分を良いように言った海馬が、俺に言いくるめたられたのが余程爽快だったのかもしれない。

 

 デュエリストには専用の部屋が与えられるとのことなので、一旦自分の部屋に行きカードキーを使って中に入る。中々いい部屋だな。ベットはデカいし、冷蔵庫はあるしでプライベートも充実しているな。

 

『デュエリストの皆さん、ホールへお集まりください』

 

 集合アナウンスが流れ、その中央の2つのテーブルには豪華な料理がズラリと並んでいた。

 

 

 照明が消えると壇上の床下から【アルティメット・ドラゴン】型のマシンが出現する。

 

 トーナメント戦は抽選で行い、真ん中の首から入った2つピンポン球が左右のそれぞれから出て対戦相手を決めるとのこと。しかし【青眼の白龍】が好きだからってここまでするかって話。まぁ自家用ジェットを【青眼の白龍】にするくらいだしな。

 

 マシンが起動して真ん中の首の口が開くと1つのピンポン球が口に入り、左側の口から【3】の番号が書かれたピンポン球が出てくる。

 

「デュエリストNo.3《武藤遊戯》!」

 

 

 再びマシンが作動し真ん中の首から2つ目のピンポン球が入り、右側の口から【4】の数字が書かれたピンポン球が出てくる。

 

「デュエリストNo.4《孔雀舞》!」

 

 トーナメント第1回戦は遊戯と孔雀舞になった。確かに本来でも遊戯は1回戦目だったが、対戦相手は闇バクラであった。だがそのバクラがいないから、代わりである俺が相手かと思っていたが。王国編での対戦カードがここで実現するとは。これも原作(本来あるべき運命)になると言うことなのか。

 

 決勝戦は天空デュエル場と言う飛行船の屋上で行われるようだ。選ばれた2人は中央エレベーターで一足先にデュエル場にへと向かい、続いて観戦者達も別のエレベーターで屋上にへ向かっていった。

 

 エッ?俺は行かないのかだって?俺は飛行船内で人が少ない今やって起きたいことがあるんだ。俺はホールを出て通路を進み、【7】と言う数字が書かれた部屋の前に来てインターホンを鳴らす。

 

『どうぞ』

 

 入室の許可が下り部屋の扉が開き中に入る。

 

「貴方は!?」

 

「どうも。一応初めましてと言っておこうか、イシズ・イシタールさんよ」

 

 彼女は俺の顔を見るや否、立ち上がり後退する。完全に警戒されているな。ここは先ず警戒を解くか、でなきゃ話が進まない。

 

「そう警戒するな。俺はただアンタと話がしたくて来たんだ」

 

「(この人は一体。私の見た未来にはこの人はいなかった。それに会場(あそこ)に到着するのは、私が最後のはず)」

 

「だが変だな。アンタはその首に付けている千年アイテム【千年タウク】で未来を見通す力を得た。それなら俺がここに来ることも分かっていたはず。それなのに何故驚くんだ?」

 

「ッ!?何故そのことを!?」

 

「おいおい。今は俺が質問してるんだから、先にそっちの方を答えてくれ」

 

「…【千年タウク】の力で私は未来を見る力を得ました。しかし私の見た未来に貴方の姿は映っていません。それどころか貴方の未来が見えない。だから私はあの場で貴方がいることも、ここに来ることも知らなかったのです」

 

 やはり俺の未来は見えていなかったのか。俺の無数の闇の力は【千年タウク】の未来を見通す力までも凌いでしまうのか。

 

「貴方の質問には答えました。次は貴方が答える番です」

 

「そうだな。何故アンタの千年アイテムの力を知っているかだったな。悪いがそれはまだ答えることは出来ない。だが【千年タウク】の力が俺に反映されていないことについては答えてやる。俺には複数の闇の力がある」

 

「複数の闇の力?」

 

「1本の矢は折れるが、3本は折れないって言うだろう。単体では無理でも、複数の力が合わされば対抗出来る。つまり俺の力が千年アイテムよりも勝っていたってことだ(まぁ、あくまで単体の話だがな)」

 

 イシズは何も言わずに黙って聞いていた。俺の話は俄に信じ難いことばかりだが、目の前で起こっている状況が彼女にとって何よりの証拠になっている。だから論破しないのだろう。

 

「それで貴方は私に接触して来た目的は何ですか?」

 

「…アンタは未来が見えているのなら、マリク(自身の弟)がこの後どうなるのかも分かっているだろう?」

 

「ッ!?」

 

「俺がお前の弟を助けてやってもいい。その代わり報酬として、俺が優勝したら3枚の神のカードを貰う!それでいいな?」

 

「…貴方とマリクはそんな親しい間柄ではないはず。それなのに何故そこまでするのですか?」

 

「別に特別な意味はない。俺自身あの闇人格(クソ野郎)が気に入らない。だから奴の邪魔をしたい、そして悔しがる姿が見たい、それだけだ」

 

「…分かりました。マリクを救い、貴方がこの戦いで優勝したら神のカードを差し上げましょう」

 

「契約成立だな。これで用は済んだからお暇する。邪魔したな」

 

 伝えたいことを終え俺は部屋を出る。マリクがどうなろうが知ったこっちゃない。だがアイツは俺の手で葬りたい。そのチャンスが来たんなら利用しない手はないからな。

 

 因みに1回戦の結果は遊戯が勝利したとのこと。やっぱり原作主人公が勝つか、まぁ予想はしていたけど。

 

 続く2回戦は原作(予想)通り城之内とリシドの対戦となった。この戦いは特に変わりはなかったのでデュエル中の内容は割愛させれもらう。

 稲妻の直撃を受けたリシドが倒れ、その所為でマリクの中に眠っていた闇の人格が表に出てきてしまったらしい(以降その人格を闇マリクと称する)。

 

 そして3回戦は何と海馬とイシズの対戦となった。本来なら4回戦目だったはずが、これもイレギュラー()がいる影響なのかもしれない。

 

 しかしそれだと闇マリクがリシドを始末しようとするだろう。現状止める人もいないし、止める理由も奴にはないから。それはそれで色々と今後の展開が変な方向になりそうなので阻止しておくか。

 

 リシドが寝ていると思われる【6】の数字が書かれた部屋に向かうと扉が空いていたのが見えた。こっそり中を覗いて見ると、丁度闇マリクがリシドにトドメを刺そうとしていたところだった。

 

「ちょ〜と待ってもらおうか」

 

 俺は声を掛けて行動を中止させた。しかしリアルで見るとやっぱ迫力を感じるな。髪が逆立ってるし、目付きが如何にも悪人ズラだ。有名なJ漫画のプライドが高い初期の王子様みたい。

 

「…なんだ?まさかとは思うがリシド(コイツ)を助けに来たのか?」

 

「その答えは《当たらずも遠からず》と言っておこうか」

 

「そうかい。じゃあ見過ごす訳にはイカねぇなァ」

 

 闇マリクは【千年ロッド】を俺に向け翳すと、身体の周りに黄色いオーラが纏わりついてきた。【千年ロッド】の力で、俺の動きを封じたのだ。

 

「そこで大人しくしてるんだな。コイツの始末が済んだら貴様の番だ」

 

 そう言って闇マリクはリシドを亡き者にしようとする。だが幾ら闇のアイテムとは言え、1つだけの力じゃ足りないな。俺は力づくでこのオーラを吹き飛ばす。

 

「な、何だと!?」

 

 闇マリクは千年アイテムもない奴が、その呪縛を打ち破ったことに驚きを隠さなかった。その隙に俺は右腕から無数の触手を出現させ、闇マリクの身体、四肢を縛り上げ拘束する。闇マリクは振り払おうするがビクともしない。

 

「動くなよ、下手なことをすればお前の右腕の骨が折れることになる。まだデュエルしてないのに片腕が使い物にならなくなったら困るだろう?」

 

 闇マリクは眉を顰め睨み付ける。だから今の状況ではどうすることも出来ないと分かっているのか、それ以上抵抗しなかった。

 

「そう、それでいいんだ。闇の感情のお前なら分かるだろう?弱者は強者に従わなきゃならないってことが」

 

 その言葉に余程腹が立ったのか、こめかみに血管が浮き出ていた。

 

「それよりお前の姉、いや正確にはもう1人のお前の姉のデュエルが始まる。見に行ってやったらどうだ?」

 

「その必要はねェ。海馬の奴は姉上様のデッキには敵わねェんだからなァ」

 

 確かに()()()()()()イシズが見た未来(ビジョン)通り、海馬は【オベリスク】が攻撃した瞬間に敗北する可能性が高い。だから保険を掛けておくのさ。

 

「どうかな?その姉上様は俺の未来は見えなかったみたいだ。さっき会いに行った時凄く驚いていた」

 

「何ッ!?」

 

「だからこの戦いも未来が変わるかもしれない。それにお前にとっても面白い物が見れるかもしれないぞ」

 

「どう言う意味だ?」

 

「それを知りたければ自分の目で確かめることだ」

 

 俺は拘束していた触手を離ししまう。闇マリクは俺に睨みを効かせながらも俺の横を素通りして出て行く。俺もその後を着いていき共にエレベーターに乗り屋上へ向かう。

 しかしエレベーターの中でも闇マリクは睨み付けてくるが何もしてこない。意外だな。さっきのやり取りで力の差を理解しているようだ…納得はしていないと思うが。

 

 「チィン」と音が鳴ると扉が開き、風が吹き荒れる屋上へ辿り着いた。闇マリクの姿を確認した主人公組はかなり警戒をしていた。特に操られた城之内は仇のような顔をしており、近くにいた俺の姿を確認すると突っかかってきた。

 

「おい!何でお前がマリクと一緒にいるんだよ!まさかお前、ソイツの仲間なのか!?」

 

「仲間?俺はコイツに面白いものが見れるからと言うことで連れて来たんだ。大体俺もコイツに目の敵にされているのに、仲間な訳ないだろう」

 

 【エクゾディア】使いを倒した後、表側のマリクに目を付けられたのを見ていたはずなのに。もう忘れたのかよコイツ。

 

「おい…本当に面白いものが見れるんだろうな」

 

「勿論、それは約束するぜ」

 

 海馬とイシズのデュエルは着々と進んでいき、イシズの企みによってデッキが6枚だけになってしまった。しかし海馬は彼女のモンスターを利用し【オベリスクの巨神兵】を召喚させることに成功した。しかしそれも全てイシズが見た未来(ビジョン)によって仕込まれたもの。あのまま行けば確かに海馬は負けてしまうだろう。

 

「勝負あったな。【オベリスク】が攻撃を仕掛けたその時こそ、海馬の負けだ。どうやらお前の言ったことは外れたようだな」

 

「…どうかな」

 

 海馬が【オベリスク】に攻撃命令を下そうとした瞬間、闇マリクの【千年ロッド】の邪眼部分が光り出す。すると海馬が突如攻撃を中断し、その場で硬直してしまう。…どうやら来たようだな。

 

 軈て頭を抑え改めて手札のカードと睨めっこする。そして1枚の魔法カードを発動させモンスター1体を召喚した後、そのモンスターと【オベリスク】を生贄に【青眼の白龍】を召喚させ、海馬がそのまま勝利を勝ち取った。

 

「ほら、俺の言った通りに面白いものが見れただろう」

 

「…貴様、俺を嵌めやがったな」

 

「さぁて、何のことだか?」

 

「チッ、まぁいい。さっきの借りと共にデュエルで貴様を葬ってやるぞ」

 

 闇マリクはそれだけ言う去っていった。

 

 さて、次はいよいよ俺の番だな。アイツには相応しいデッキで挑んでやろうじゃないか。葬られるのはどっちかな。




次回闇マリクとのデュエル。果たしてどのようなデュエルになるのか、楽しみにしていてください。感想などあればお願いします。

そして最後にこの作品を観覧してくださった皆様、今年もありがとうございました。来年もまたよろしくお願いします。良いお年を。
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