闇を司る転生者   作:アニメ大好き

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どうもアニメ大好きです。

皆さんお盆休みはどのようにお過ごしでしたか?私は実家に帰省しました。しかしお盆前に震度6弱の地震が来たり、台風が来たりと色々大変でしたが特に問題もなくゆっくりしてリフレッシュ出来ました。

今回は闇マリクとのデュエル後編です。アニメでは最高位の神である『ラーの翼神竜』果たしてどう攻略するのか!?そして結末は!?

それではどうぞ。


17話

 闇マリクは俺の送った『トークン』2体と自身のモンスター1体を生贄にし、太陽の如く光り輝く三幻神最高位の神【ラーの翼神竜】を召喚した。

 

 

【ラーの翼神龍】

効果モンスター

⭐︎10

神属性/幻神獣族

ATK?

DEF?

 

 

「あれが…【ラーの翼神竜】…」

 

「って何だ?ただの玉じゃねェか?」

 

 そう、召喚された【ラー】の姿はイラストに描かれている姿ではなく黄金に輝く球体だった。状況が分からない彼等は騒つく。

 

「フフフ、慌てるな。俺が召喚したのは紛れもなく本物の【ラーの翼神龍】だ。今の【ラー】は『球体形』と言って卵のようなモノ。そしてここからが神に選ばれた者だけが、踏み込める領域となる」

 

「何だと?」

 

「見せてやろ、【ラー】の力を。…

 

 

 

イウ アーク イル フェスイ ウレル ペフティー イル ヘクア

 

 

 

 闇マリクは呪文のよう言葉を唱え始めると、球体状態の【ラー】に変化が起こる。身体から光が溢れ出すと、その形を変形させていきイラストに記載されている通りの姿にへとなる。

 

「どうだ。これが神【ラーの翼神龍】だ!そして【ラー】の攻撃力、守備力は生贄にした3体の攻撃力の合計となる!」

 

 『ナイトメア・デーモン・トークン』の攻守はそれぞれ2000ポイント、【グラナドラ】の攻撃力は1900、守備力は700。よって【ラー】の攻守は…

 

 

【ラーの翼神竜】

ATK5900

DEF4700

 

 

「だがお前がモンスターを召喚したことで【ラビエル】の効果発動!『幻魔トークン』1体を特殊召喚させる」

 

 【ラビエル】の隣に等身大クラスの【ラビエル】が現れる。【オシリス】のように召喚直後、攻撃してくるわけじゃないから壁モンスターは増やせる。だが神相手にそれが気休めになるとは思えない。

 

「それがどうした?雑魚が1匹増えようが意味はない。【ラー】よ、その神の紛い物を消し去れ!『ゴッド・ブレイズ・キャノン』!!

 

 【ラー】の口にエネルギーが凝縮され、特大の熱量を持った火球が放たれる。

 

「リバースカードオープン【和睦の使者】!このカードの効果でこのターン俺のモンスターは戦闘破壊されず、戦闘ダメージも受けない!」

 

 青いローブを着た複数人の女性が【ラビエル】の前に現れ、火球を防いでくれた。だが神の攻撃に加え闇のゲームの影響もあってか、四散する火球の熱量が尋常じゃない程伝わってくる。これは生身で受けたらヤバいな…。

 

「フン、このターンは何とか凌いだようだか。だが踠けば踠く程、貴様の最後が惨めになっていくだけだがな、フフフフフ。俺はカードは1枚伏せ、ターンエンド」

 

 

闇マリク

LP3600

手札4枚

・モンスター

【ラーの翼神竜】

ATK5900

・魔法・罠

伏せ×1

 

 

「俺のターン、ドロー。…先ずは【失楽園】の効果で新たに2枚カードをドローする。『幻魔トークン』を生贄に【デーモンの召喚】を召喚させる」

 

 『幻魔トークン』が消えると、雷と共に背中に羽根を生やし、骨と筋肉が逆になっている悪魔、嘗て遊戯が王国編でよく使っていたエースモンスターの1体であった【デーモンの召喚】が現れる。

 

 

【デーモンの召喚】

通常モンスター

☆6

闇属性/悪魔族

ATK2500

DEF1200

 

 

「そして【ラビエル】の効果発動。自分フィールド上のモンスター1体を生贄し捧げ、このターンの終わりまでそのモンスターの攻撃力を【ラビエル】の攻撃力に加算させる」

 

 【ラビエル】の右腕が【デーモン】を掴むと、そこからエネルギーを吸収。掴まれていた【デーモン】は消滅してしまうが、その力は【ラビエル】にへと受け継がれる。

 

 

【幻魔皇ラビエル】

ATK4000→6500

 

 

「攻撃力6500だと!?」

 

「【ラー】の攻撃力を上回った!?」

 

「神を倒させるか!?」

 

「まだまだ!俺は永続魔法【無限の手札】を発動!魔法カードの発動により【魔法吸収】の効果でLP回復」

 

 

悠也

LP3500→4000

 

 

「そしてフィールド上の3枚の永続魔法を墓地に送り2体目の幻魔【降雷皇ハモン】を攻撃表示で特殊召喚する!」

 

 突如上空から三本の雷が、俺の3枚の永続魔法に降り注ぎ一箇所に集まり一本の光の柱となる。その中から全身金色で、まるで目の前にいる【ラー】が骨だけの姿となった様なモンスター、2体目の幻魔【ハモン】が現れる。

 

 

【降雷皇ハモン】

特殊召喚/効果モンスター

☆10

光属性/雷族

ATK4000

DEF4000

 

 

「攻撃力6500と4000のモンスター!?」

 

「行け【ラビエル】、【ラー】を攻撃しろ!『天界蹂躙拳』!!

 

 【ラビエル】の右手の5本の鉤爪が光り、パワーアップした攻撃が勢いよく【ラー】にへと迫る。このまま【ラー】を倒せるか?

 

「フフフ、魔法カード発動【階級制度】!このカードはモンスターの戦闘時、相手モンスターのレベルが自分のモンスターのレベルを上回っていない時、攻撃及び特殊効果を無効にする」

 

 【ラビエル】の動きが止まり、鉤爪のエネルギーも消失してしまう。あれは確か【オベリスク】の最上級能力を防いだ時に使用していたカード。まだOCG化していない上、一回限りの使用だったからあまり覚えていなかった。

 残った【ハモン】の攻撃力じゃ【ラー】を倒すことは出来ない。完全にしくじった。

 

「チッ、カード1枚伏せターンエンド」

 

 このエンドフェイズ時【ラビエル】の効果も切れ、攻撃力は元に戻る。

 

 

【幻魔皇ラビエル】

ATK6500→4000

 

 

悠也

LP4000

手札5枚

・モンスター

【幻魔皇ラビエル】

ATK4000

【降雷皇ハモン】

ATK4000

・フィールド魔法

【失楽園】

・魔法・罠

伏せ×2

 

 

「俺のターン。…【ラー】よ、奴のモンスターに攻撃!」

 

 闇マリクの命令を受けた【ラー】は再び口から特大の火球を【ラビエル】にへと放つ。やはり攻撃力を上げることが出来る【ラビエル】の方を狙ってきたか。

 

「罠カード【重力解除】発動!その効果でフィールド上の表側表示のモンスターの表示形式を入れ替える」

 

 罠の効果によって【ラビエル】は羽(?)を丸めて腕をクロスさせ、【ハモン】は身体を丸め防御体勢を取る。

 

 

【幻魔皇ラビエル】

ATK4000→DEF4000

 

【降雷皇ハモン】

ATK4000→DEF4000

 

 

「それがどうした?神に罠は効かない!よって【ラー】の攻撃を止めることは出来ない!ダメージは与えられなくなったが、その紛い物はここで消え去る!」

 

 どうやら【ラー】には表示形式も変更することは出来ないらしい。これで少しでも攻撃を遅らせることが出来ると思っていたんだが、考えが甘かったか。だがこの状況も予想の範囲内。

 【ラー】の放った火球が【ラビエル】に直撃すると思った瞬間、突如軌道が変わり【ハモン】の方へと向かう。

 

「何ッ!どう言うことだ!?」

 

「【ハモン】の効果。【ハモン】は守備表示の時、相手はこのカード以外を攻撃することは出来ないんだよ」

 

 そして火球はそのまま【ハモン】に直撃。断末魔を上げ【ハモン】は破壊される。すまない【ハモン】、ちゃんと活躍させてやれなくて…

 

「チッ、まぁいい。兎に角紛い物の1体を葬れたことに変わりはねェんだからなァ。俺は【ボーガニアン】を守備表示召喚しターンエンド」

 

 右手にボーガンを持った一つ目の機械モンスターが現れる。

 

 

【ボーガニアン】(アニメ版)

効果モンスター

☆4

闇属性/機械族

ATK1300

DEF1000

 

 

闇マリク

LP3600

手札4

・モンスター

【ラーの翼神竜】

ATK5900

【ボーガニアン】

DEF1000

・魔法・罠

なし

 

 

「俺のターン、ドロー」

 

 【ボーガニアン】は確か、自分のスタンバイフェイズに相手に600ポイントのダメージを与える少し厄介なモンスター。だがレベルは『3』のはずなのに奴が出したのはレベル『4』。と言うことはつまりアニメ版の方か。記憶が曖昧でうる覚えだが、ダメージはOCG版より少なったはず。俺のLPは4000だからまだ余裕があるから取り敢えず後回しでいいか。

 

「【失楽園】の効果でさらに2枚ドロー。…【レッド・サイクロプス】を召喚」

 

 全身真っ赤で一本角を生やした、【サイクロプス】より筋肉質な一つ目のモンスターを召喚する。

 

 

【レッド・サイクロプス】

通常モンスター

☆4

闇属性/悪魔族

ATK1800

DEF1700

 

 

「【ラビエル】の効果発動!【レッド・サイクロプス】を生贄にし、その攻撃力分【ラビエル】はパワーアップ!」

 

 【ラビエル】は【デーモン】の時と同じように【レッド・サイクロプス】を掴みエネルギーを吸収しパワーアップする。

 

 

【幻魔皇ラビエル】

ATK4000→5800

 

 

「だがそれでも【ラー】の攻撃力には後少し届かないみたいだな」

 

「それはどうかな」

 

「?」

 

「速攻魔法【禁じられた聖槍(せいそう)】を発動!このカードはフィールド上のモンスター1体を選択し、このターンの終わりまで攻撃力が800ポイントダウンさせる。」

 

「何ッ!?」

 

「まぁその代わりこのカードの効果を受けたモンスターは、このターン終了時まで、他の魔法・罠カードの効果を受けなくなるがな」

 

 

【ラーの翼神竜】

ATK5900→5100

 

 

 神のカードは魔法カードの効果は1ターンのみ有効。それにこのターンで効力が消えてしまうカードなら大した影響はないから相性がいい。

 

「これで【ラビエル】の攻撃力の方が上になった。行け【ラビエル】、【ハモン】の仇を打つのだ!『天界蹂躙拳』!!

 

 命令を受けた【ラビエル】の攻撃が【ラー】にへも迫る。今奴にはリバースカードはない。今度こそ行けるか…。

 

「フフフ、残念だったな!」

 

「!?」

 

「この瞬間【ラー】の効果発動!俺のフィールドのモンスターを生贄にすることでその攻撃力を吸収し、【ラー】の攻撃力に加算させる!」

 

 【ボーガニアン】が炎に包まれると、その炎は【ラー】に吸い込まれ吸収される。

 

 

【ラーの翼神竜】

ATK5100→6400

 

 

 【ラビエル】の攻撃力を上回った!?しまった、原作の【ラー】は【ラビエル】同様味方モンスターを生贄にすることで攻撃力を上げることが出来るんだった!

 

「【ラー】よ、その紛い物を返り討ちにしろ!『ゴッドブレイズ・キャノン』!

 

 【ラー】からは放たれた反撃の火球は、攻撃中の【ラビエル】に直撃し、全身を炎の檻に閉じ込める。【ラビエル】は燃え盛る業火の中で悶え苦しみ軈て消滅する。

 

 

悠也

LP4000→3400

 

 

「フフフ、紛い物如きが神に勝てるはずがないのだ!ハハハハハハハ!!」

 

「クソッ。カードを1枚伏せ、ターンエンド」

 

 この瞬間、【ラー】に及んでいたその魔法カードの効力はなくなり、【ラー】の攻撃力は800ポイン回復してしまう。

 

 

【ラーの翼神竜】

ATK6400→7200

 

 

悠也

LP3400

手札5枚

・モンスター

『幻魔トークン』

DEF1000

・フィールド魔法

【失楽園】

・魔法・罠

伏せ×2

 

 

「俺のターン、ドロー。【ギル・ガース】を召喚!」

 

 闇マリクは新たに鋼鉄の鎧を着込み、顔に仮面を付け、巨大な剣を持ったモンスターを召喚する。

 

 

【ギル・ガース】

通常モンスター

☆4

闇属性/悪魔族

ATK1800

DEF1200

 

 

「【ギル・ガース】奴のモンスターを蹴散らせ!」

 

 命令を受け【ギル・ガース】は持っていた大剣を振り上げ、『幻魔トークン』は真っ二つに切断され破壊される。

 

「これでお前の話モンスターは無くなった。【ラー】よ、『幻魔』と言う神の紛い物でお前を侮辱した奴を、その神聖なる力を持って裁きを与えるのだ!『ゴッドブレイズ・キャノン』!

 

 【ラー】の口から放たれた火球が俺目掛けて迫ってくる。今俺の場に壁モンスターはいない。この攻撃を受ければ俺の負けとなる。だがそんな簡単に負けるような俺ではない。

 

「リバースカードオープン!罠カード【レインボー・ライフ】!手札1枚を墓地に送り効果発動!」

 

 俺の目の前に虹色の障壁が現れ、【ラー】の火球を受け止める。

 

「馬鹿な!神に罠は効かねェはず!」

 

「確かに神に対して罠は効かない。だがこのカードの効果は相手モンスターに及ぶモノではない。このカードの効果は、このターンの終わりまで俺が受ける全てダメージは回復にへと変わると言う効果。つまり影響を受けるのは俺自身と言うことになる」

 

 受け止められた火球はその場で四散、その破片は粒子となり俺のLPにへと注がれる。

 

 

悠也

LP3400→10600

 

 

 神には罠は効かない、そんなことは前回の【オシリス】のとデュエルで充分に思い知らされたからな。だが同時に【和睦の使者】のように直接神に影響を与えない罠なら通用することも実証済み。故に自分自身に効果が及ぶカードも効力を充分に発揮される、その読みが外れなくて良かった。

 

「LPが10000を超えた!?」

 

「【ラー】の攻撃を上手く交わしただけでなく、それを利用してLPを大きく回復させるとは…」

 

「ス、スゲェ…」

 

「おやおや、お前が従える神様は俺を倒すどころか、逆に素晴らしいプレゼントをしてしまったようだな」

 

「クソッ、往生際の悪い奴め。リバースカードを1枚伏せターンエンド」

 

 

闇マリク

LP3600

手札3枚

・モンスター

【ラーの翼神竜】

ATK7200

【ギル・ガース】

ATK1800

・魔法・罠

伏せ×1

 

 

「俺のターン!魔法カード【デビルズ・サンクチュアリ】を発動。このカードの発動により『メタルデビル・トークン』を1体特殊召喚する」

 

 俺のフィールド上に全身ツルツルの金属で出来た顔ナシの『トークン』が現れる。

 

 

『メタルデビル・トークン』

トークン

☆1

闇属性/悪魔族

ATK0

DEF0

 

 

「そして『メタルデビル・トークン』を生贄に【暗黒の召喚神】を召喚!」

 

 『メタルデビル・トークン』が消え去ると、漆黒の闇から腰から下に赤い布を巻き、その瞳を怪しく輝かせるモンスターが現れる。

 

 

【暗黒の召喚神】

効果モンスター

☆5

闇属性/悪魔族

ATK0

DEF0

 

 

「フン、何を出すかと思えば攻撃力0のモンスターを出すとは。勝負を捨てに来たか?」

 

「そんなわけないだろう。確かにコイツは攻撃力は0だが、その効果は強力だ。【暗黒の召喚神】の効果発動!このカードを生贄にいることで、デッキから三幻魔1体を召喚条件を無視して特殊召喚出来る」

 

「何ッ!?」

 

「俺は【暗黒の召喚神】を生贄に【神炎皇ウリア】を特殊召喚する!」

 

【暗黒の召喚神】が消えると、その場所から一本の火柱が登り、【オシリス】に酷似し先のデュエルでその【オシリス】を倒した3体目の幻魔【ウリア】を姿を現す。

 

 

【神炎皇ウリア】

特殊召喚/効果モンスター

☆10

炎属性/炎族

ATK0

DEF0

 

 

「そいつのことは主人格様とのデュエルで知っている。確か墓地の永続罠の数だけ攻撃力を上げるだったな。だが今お前の墓地に永続罠はない。つまり【ウリア(そいつ)】の攻撃力は0のままだ」

 

 確かに今俺の墓地に永続罠は1枚もない。故に【ウリア】の攻撃力は0のまま、だが問題はない。そもそも攻撃するために召喚した訳ではないのだから。

 

「分かっている。第一【暗黒の召喚神】の効果を使用したターンは攻撃することが出来ないでな」

 

「ハッ!ならそいつは【ラー】葬り去られるだけに召喚したってことかぁ?何とも哀れだな」

 

「それも違う。俺のフィールドに『幻魔』がいることにより【失楽園】の効果発動!デッキから2枚ドローする」

 

 新たにドローしたカードの内1枚を見て俺は笑った。

 

「フフフ、どうやらこのターンで神は消えるな」

 

「何?」

 

「魔法カード【次元融合殺】を発動!手札、フィールド、墓地に三幻魔が3種類ある時発動可能!その3体の幻魔をゲームから除去する!」

 

「何だとッ!?」

 

 墓地に存在する【ラビエル】と【ハモン】を取り出すと【ウリア】の左右に現れ、3体の身体は黒い霧に包まれる。そして黒霧が一箇所に集まり交わる。

 

「『三幻魔』よ、今こそ一つとなり真の姿を現せ!出でよ、【混沌幻魔アーミタイル-虚無幻影羅生悶(きょむげんえいらしょうもん)-】を召喚!!」

 

 その黒霧の中から左腕が【ウリア】の胴体となっており、顔は上に【ラビエル】下は【ハモン】となっており、その額には不気味な仮面が付いている、下半身が蛇のようになっているモンスターが現れる。

 

「これこそ『三幻魔』の最強にして真の姿───【アーミタイル】だ!!」

 

 

 

グオォォォォォ

 

 

 

【混沌幻魔アーミタイル-虚無幻影羅生悶(きょむげんえいらしょうもん)-】

融合/効果モンスター

☆12

闇属性/悪魔族

ATK0

DEF0

 

 

 流石『三幻魔』の真の姿。1体でもかなりの威圧感を放っていたが、それが1つになった【アーミタイル】の放つプレッシャーは伊達じゃない。

 

「?何だ?紛い物共を取り除いて召喚したと思えば、攻撃力0の雑魚モンスターか。まぁ所詮神の紛い物で創り上げた存在等この程度の奴にしかならないってことか!ハハハハハハハ!!」

 

 闇マリクは【アーミタイル】の攻撃力が0だったことに嘲笑う。この時代では攻撃力重視で見ているケースが多いから仕方がないと言えばそれで終わり。だがその笑いも直ぐに絶望に変わるだろう。

 

「【アーミタイル】の効果発動!メインフェイズ時、このカードのコントロールを相手に移すことが出来る」

 

 【アーミタイル】が俺の場から消えると、闇マリクのフィールド【ラー】の隣に並び立つ。

 

「自らのモンスターを俺の場に移動させて何をするつもりだ!?」

 

「さっき行っただろ、神はこのターンで消える。そのための準備さ。俺はこれでターンエンド。そしてこの瞬間【アーミタイル】の効果発動!コントロールを移したターン終了時、【アーミタイル】をコントロールしているプレイヤーは、【アーミタイル】を含めた自身のフィールド上のカードを全てゲームから除外、取り除かれる!」

 

「何だとッ!?」

 

「ヤれ、虚無幻影羅生悶(きょむげんえいらしょうもん)』!

 

 【アーミタイル】の下の口から吐き出された青黒い霧は一瞬にして闇マリクのフィールド全体を包み込む。その霧に触れた瞬間【ラー】は苦しそうに鳴き声を上げ身体に幅が入り始める。並びに1枚の伏せカードに【ギル・ガース】、【アーミタイル】自身にも同様の影響が出始め、次元の彼方にへと消え去った。

 

「その後EX、融合デッキから【混沌幻魔アーミタイル】を1体特殊召喚する」

 

 俺のフィールドに新たな【アーミタイル】が現れる。

 

 

【混沌幻魔アーミタイル】

融合/効果モンスター

☆12

闇属性/悪魔族

ATK0

DEF0

 

 

悠也

LP10400

手札4枚

・モンスター

【混沌幻魔アーミタイル】

ATK0

・フィールド魔法

【失楽園】

・魔法・罠

伏せ×1

 

 

「(相手フィールドに移動し、そのプレイヤーの場のカード全てを取り除いた上、後続モンスターを呼び出すとは…)」

 

「しかも神さえも消し去る程の力…あの『幻魔』と言うモンスターは神にも引けを取らない程の存在だと言うのか…」

 

「ス、スゲェ…」

 

 ギャラリー達は【アーミタイル】が【ラー】をアッサリ除去したことに驚いている。しかも破壊ではなく除外したのだから、実質無力化したようなモノだしな。

 

「フフフ。さぁ、お前のターンだぞ。それともご自慢の神様が居なくなったことで戦意損失したか?」

 

「クソッ、ドロー!…俺は【プラズマイール】を守備表示で召喚」

 

 奴のフィールドに頭部にクワガタのような顎を持ち、蛇のような身体を持つマシンモンスターが現れる。

 

 

【プラズマイール】(アニメオリジナルカード)

効果モンスター

☆4

闇属性/機械族

ATK500

DEF1200

 

 

「リバースカードを1枚出しターンエンド」

 

 

闇マリク

LP3600

手札2枚

・モンスター

【プラズマイール】

DEF1200

・魔法・罠

伏せ×1

 

 

 闇マリクは【ラー】を失ったことが余程ショックだったみたいで、かなり顔を歪ませている。奴のデッキは【ラー】を復活させるためのカードが大量に入っていると思う。だがゲームから除外されることは計算に入れていなかっただろう。この時代には除外されたカードを呼び戻すカードはまだ少ないだろうから、【ラー】を再度召喚出来る手段は奴にはない。

 だがあの【プラズマイール】と言うモンスターは戦闘では破壊されないモンスターだったはず。今俺の手札に奴を除去出来るカードはない。この引きに賭けるか。

 

「俺のターン。【失楽園】の効果でさらに2枚ドロー。…フフフ、このデュエル俺の勝ちだな」

 

「何だと!?」

 

「リバースカードオープン。永続罠【リビングデットの呼び声】!このカードによって自分の墓地のモンスター1体を特殊召喚する。蘇れ【ファントム・オブ・カオス】!」

 

 俺のフィールドに黒く渦巻くモンスターが現れる。

 

 

【ファントム・オブ・カオス】

効果モンスター

☆4

闇属性/悪魔族

ATK0

DEF0

 

 

「そしてこの特殊召喚に対して手札から速攻魔法【地獄の暴走召喚】を発動!さらにそれにチェーンして速攻魔法【異次元からの埋葬】発動!その効果によりゲームから取り除かれているモンスターを3体まで選んで持ち主の墓地に戻すのことが出来る。俺は【ウリア】と【ラビエル】、そしてお前の【ラー】を墓地に戻す」

 

「何ッ!?」

 

 その説明により俺は【ウリア】と【ラビエル】を、闇マリクは【ラー】をそれぞれ自分の墓地に戻した。向こうは折角除去出来た【ラー】を再び戻したことに対して理解出来ないって顔をしている。まぁそれも直ぐに分かる。

 

「チェーンが終了し、続いて【地獄の暴走召喚】の効果が処理されてる。このカードは相手フィールド上にモンスターが存在し、自分のフィールドに攻撃力1500以下のモンスターが1体のみ特殊召喚された時に発動出来る。その特殊召喚した同名モンスターをデッキ、手札、墓地から可能な限り全て攻撃表示で特殊召喚させる!」

 

 俺のフィールド上にさらに2体の【ファントム・オブ・カオス】が特殊召喚される。

 

「一気にモンスターを3体召喚しただと!?」

 

「そして相手プレーヤーも自身のフィールドのモンスター1体を選択し、同名モンスターをデッキ、手札、墓地から可能な限り特殊召喚させることが出来る」

 

「そうか。ならお言葉に甘えて俺も【プラズマイール】を2体特殊召喚する」

 

 闇マリクのフィールドに新たな2体の【プラズマイール】が現れ、顎を『カチャ、カチャ』と鳴らす。

 

「そして【ファントム・オブ・カオス】の効果発動!1ターンに1度、自分の墓地に存在するモンスターを1体ゲームから取り除くことで、このターンの終わりまでそのモンスターと同名カードとして扱い、そのカードの元々の攻撃力及び効果を得る。俺が選択するのは、今墓地に戻した【神炎皇ウリア】だ!」

 

 1体【ファントム・オブ・カオス】が肥大化していくと、中から色が黒い【ウリア】が姿を姿を現す。

 

「そして【ウリア】の効果発動!このカードは1ターンに1度、相手の魔法・罠ゾーンにあるセット状態のカードを1枚破壊することが出来る。因みに選択されたそのカードは発動することは出来ない。『トラップ・ディストラクション】!」

 

 黒い【ウリア】の口から炎が放たれると、闇マリクのセット状態になっていた魔法、若しくは罠カードが焼かれ破壊される。

 

「クソッ…」

 

「さらに魔法カード【二重魔法(ダブルマジック)】発動。手札の魔法カードを1枚捨て、相手の墓地に存在する魔法カードを1枚手札に加えることが出来る。俺が選ぶのは…【天よりの宝札】!」

 

 闇マリクの墓地からカードが1枚飛び出し俺の元にへと飛んで来る。そのカードを取り【天よりの宝札】であることを確認する。まさかこのチートカードの1枚を俺が手にする日が来るとは…。

 

「そしてフィールドにいる【ファントム・オブ・カオス】3体を生贄に捧げ、降臨せよ【オシリスの天空竜】!

 

 【ウリア】となっている【ファントム・オブ・カオス】及び2体の【ファントム・オブ・カオス】が消えると、上空の雲が雷鳴と轟かせ一筋の雷が降り注ぎ、天空の神【オシリス】が召喚させる。

 

 

【オシリスの天空竜】

効果モンスター

☆10

神属性/幻神獣族

ATK?

DEF?

 

 

 まさかチートカードだけでなく、オリジナルの神まで召喚することになるなんて…。夢でも見ているかのような気分だ。頭上にある【オシリス】へ視線を向けると、【オシリス】もその視線を俺にへと向けていると言うのが感覚で伝わってくる。

 

「バカめ。神を従えることが出来るのは、神に選ばれた決闘者(デュエリスト)のみ!それ以外の者が使えば神の裁きが降る!故に貴様は神を操ることは出来ず、逆に自ら召喚した神の手で滅びるがイイィ!!」

 

 確かに神を操ることが出来る条件の一つに『千年アイテムを所持する者』とあった筈。しかし俺は千年アイテムを持っていない。故に神を操ることは出来ないだろう。…俺が普通の人間であれば…。

 

「そう言うお前こそ忘れてないか?俺が千年アイテムの力を無力化するのを。故にそれ以上の力を持つ俺なら神を従えることが出来るんだよ!」

 

 そう、俺には強大な力がある。千年アイテムを凌駕する闇の力が!アニオリであった章にも千年アイテムとは違った闇の力で神を操っていた記憶がある。

 【オシリス】も力の差は分かっているのか、威圧感を飛ばしてくるだけで何もしてこない。つまり俺はの力は神のカードより格上の存在と言うことになる。正直不安だったが、要らん心配だったか。

 

「【オシリス】の攻撃力、守備力は俺の手札の枚数で決まる。今俺の手札は3枚、よって攻撃力及び守備力は3000ポイントだ!」

 

 

【オシリスの天空竜】

ATK3000

DEF3000

 

 

「伏せカードを1枚出し、魔法カード【天よりの宝札】を発動!これにより互いのプレイヤーは手札が6枚になるようにドローする」

 

 俺と闇マリクは効果により手札を補充、これで【オシリス】の攻撃力は6000になる。

 

 

【オシリスの天空竜】

ATK1000→6000

 

 

「リバースカード発動、魔法カード【死者蘇生】を発動!俺が復活させるのは…さっき墓地に戻したお前の【ラーの翼神竜】!!」

 

 闇マリクの墓地から炎が溢れ出し、そこから【ラーの翼神竜】がバトルモードの状態で出現した。

 ディスクにセットされた【ラー】のカードのテキスト欄に古代神官文字が浮かび上がっている。確かに複雑な文字で解読するにはかなりの時間が掛かるだろうが、俺には必要ない。

 

「【ラー】の効果発動!LPを1000払い、相手モンスター全てを破壊する!」

 

 

悠也

LP10400→9400

 

 

 【ラー】口から放出された炎がその身体を包み込んでいき、軈てその姿は巨大な火の鳥──不死鳥にへと姿を変える。そして不死鳥は闇マリクのフィールド目掛けて突撃、着弾と同時に大爆発を起こし3体の【プラズマイール】は消滅した。

 

「馬鹿な!【ラー】の効果は古代神官文字を唱えた者のみが使うことが出来る!なのに何故貴様が!?」

 

「さっき言ったじゃないか。俺は千年アイテム以上の強大な力を持っている。故に神の効果を使うのも自由自在なんだよ!まだまだ行くぞ!俺は自分のLPを1ポイントだけ残し、残る全てを【ラー】の攻撃力、守備力に変換させる!」

 

 

悠也

LP9400→1

 

 

 宣言した瞬間俺の身体は所々霧となり消えていき、左目部分のみ残し後は全て【ラー】の頭部に下半身が埋まっている状態となり【ラー】と一体化した瞬間であった。

 

 

【ラーの翼神竜】

ATK0→9399

 

 

 闇マリクは俺が【ラー】と融合した瞬間に『信じられない』と言わんばかりに驚いていた。恐らくこの第2の効果を使えたことに驚いているのだろう。

 

「その絶望に浸った顔、実に良い表情だ。しかしそんなに可笑しいか?俺が【ラー】を従えたのが?そしてその特殊能力を使えることが?」

 

 【ラー】の頭部から闇マリクを見下ろし盛大に見下す。奴のフィールドには壁モンスターもリバースカードもない、最後の一撃を待つだけの状態。しかし滑稽だな。自身の最大の切り札を従えられ、その自分にトドメを刺そうと言うのだから。

 

「【オシリス】、【ラー】よ。奴にトドメをさせ!」

 

 【オシリス】の口には雷のエネルギーが、【ラー】の口には太陽のエネルギーがそれぞれ凝縮されていく。

 

 

 

 合体攻撃!サンダー・ブレイズ・キャノン

 

 

 

 【オシリス】の雷の閃光と【ラー】の火球が合わさり一瞬にして闇マリクを飲み込み大爆発を起こした。

 

 

闇マリク

LP3600→0

 

 

「勝者、神山悠也!」

 

 デュエルが終了と同時に【ラー】と一体化していた俺の身体は元に戻っていた。正直共に戻るか不安があったが、無事に戻れて良かった。

 

 一方闇マリクはあの合体攻撃を受けうつ伏せで倒れていた。2体の神の攻撃を受け、その上ダメージが実体化していたのに何故生きているのか?簡単なこと、それは俺が手加減していたから。【ラー】と一体化していた俺は謂わば【ラー】そのモノになっていたのと同然。なら力を制御することも可能。

 

「じゃあアンティルールで【ラー】のカードは貰っていくぜ」

 

 自分のデュエルディスクにセットされていた【ラー】のカードを手にしリングから降りようとした時、後方から呻き声が聞こえ振り向くと、闇マリクがフラフラになりながらも立ち上がっていた。

 

「巫山戯るな…俺が…この俺が貴様如きに負けるはずねェ!!」

 

 闇マリクは千年ロッドを掲げると念動力で俺の動きを封じ込め塚る。柄の部分を抜くもその先端が鋭い針になっており、そのまま俺に目掛けて走り出し俺を始末しようとする。

 

「…往生際が悪いな」

 

 俺は無理矢理力を振り解き、闇マリクの手首部分を掴み強く握る。その痛みで闇マリクは千年ロッドを手放してしまい落としてしまう。

 

「グゥッ!」

 

「敗北者が、図に乗るのもそこまでにしておけ」

 

 俺は残っているもう片方の左掌を闇マリクの前に突き出す。静寂が訪れ緊張が走る。そしてある言葉を唱える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

破壊

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 すると闇マリクの身体の至る所から粒子化していき広がっていく。

 

「な、何だこれは!?お、俺の身体がッ!?」

 

「この力は有りと凡ゆるモノを破壊する。無に帰れ」

 

「ウワァァァァーーー!!!」

 

 闇マリクは断末魔に似た悲鳴を上げながら、その身体は粒子分解されていき完全に消滅した。その場に落ちている千年ロッドを拾い、リングから降り千年ロッドをイシズにへと渡す。

 

「ありがとうございます。マリクを、弟を救ってくれて」

 

「礼を言われる筋合いはない。俺はただお前と交わした約束を守っただけだ。だから約束通り【ラー】のカードは貰っていくぞ。文句はないよな」

 

「エェ、そう言う約束でしたから」

 

 それだけ言いエレベーターに乗り機内にへと戻る。その時突如立ちくらみがして体勢を崩してしまう。どうやら闇のゲームで受けたダメージは想像以上だったようだ。それに加え最後に使ったあれは、複数の闇の力を合わせて具現化させたモノ。つまり一気に力を使うようなもの。故にそれを災いしたのだろう。

 何にせよ、これでは神のカードは【オシリス】と【ラー】の2枚となった。残るは【オベリスク】だけ、それが手に入れば俺のコレクションが揃う。待っていろよ、最後の神のカード。

 

 その思いを胸に抱き、俺は自室に戻り体力回復のためベットに入り眠りに就いた。

 




最後はまさかの【ラー】と【オシリス】でトドメを刺し、さらには闇マリク完全消滅!千年アイテムの力を上回れば神を従えることも可能でしょうし、破壊の力も凡ゆる悪の力を合わせれば、完全でないにしろ再現出来ると思います。

次回からはアニメオリジナルのノア編に入りますが、ストックが無くなりリアルでも今色々立て込んでいるので遅れると思います。ご了承ください。それでは次回まで───デュエルスタンバイ!


今回のアニメオリジナルカード
【階級制度】
速攻魔法
発動ターンのエンドフェイズまで、自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターより攻撃モンスターのレベルが上回ってなければ戦闘ダメージを与えられない。
このターン、モンスターが戦闘で破壊されなかった場合、相手は手札からカードを2枚選択して墓地へ送る。

【プラズマイール】
効果モンスター
☆4
闇属性/機械族
ATK500
DEF1200
自分のターン相手モンスター1体に装備する。装備された相手モンスターはコントローラーのターン終了時に攻撃力が500ポイントダウンする。このカードを装備したモンスターは生け贄にする事はできず、攻撃力が0になった時そのモンスターは破壊される。
装備したモンスターがフィールドを離れる場合、このカードをフィールド上に表側守備表示で特殊召喚する。このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功してから3回目のエンドフェイズまで、このカードは魔法・罠・モンスター効果を受けず、戦闘ダメージを受けない。
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