先に謝っておきます。孔雀舞ファンの方々すみません。今回オリ主は舞に対して厳しいです。そしてデュエルはありません。
それではどうぞ。
あの全国大会から数日が過ぎ王国で開かれる大会に強制的に参加される事になった俺は、その王国へ出航する船がある港に来ていた。
「選ばれしデュエリストの諸君。インダストイリュージョン社が主催する大会にようこそ。君達はデュエルモンターズにおいて我々が過去の成績などを特別に調査し選び向いた精鋭達だ」
過去の成績を調査…プライバシーの侵害にならないのか、それ?
「チャンスは皆平等に与えられている。今君達の頭上には栄光という星が輝いているのだ。さぁデュエリスト達よ、海を渡ろう!いざ栄光を求め、いざ王国へと行かん」
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「スターチップを提示して乗船してください」
この大会に出場する為には二つのスターチップが必要。これがないと入れないからな。次々とデュエリスト達が乗船していく中トラブルが起きた。なんと城之内がスターチップを持っていないのに船に乗ろうとして止められていた。あいつは何処へ行っても騒ぎを起こすか。……てか騒ぎを起こす事しかないのか、あいつの頭の中は?
その後遊戯が自分のスターチップを一つ渡し、係の人がペガサスに連絡を取ってOKをもらった事により城之内は乗船を許可された。
しかし「城之内君と一緒にいることの方が大切」ね。……素晴らしい友情と言いたいが正直言って反吐が出る。何が友情だ、何が友達だ。信頼していてもいつかは裏切られ捨てられるのが落ちだ。そんな事を考えていると俺の番が来た。
「スターチップの提示を」
「ほら、これでいいか?」
右の掌にスターチップを二つ係の人に見せた。
「宜しい、乗船を認める」
俺はスターチップをポケットにしまい乗船した。ここから俺の新たな物語のスタートへの一歩だ。
全員が乗船すると遂に船は出航、長い船旅を楽しむとするか。甲板には多くのデュエリスト達が海の景色見たり他の奴と話をしたりと色々と楽しんでいる。
俺は海の景色を一人で静かに見ている。海はいい、見ていると何故か心が安らぐ。これは俺の中の邪神の影響なのかそれとも俺自身の気持ちなのかは定かではないがな。
しかしこの場所にいつまでいるのもアレなので、デッキの調整をしてゆっくり休もうと自室に戻ろうと廊下を歩いていると……
「オイ、ふざけんじゃねェぞ!!」
何処からか大きな声が聞こえた。この声からして城之内で間違いないと思うが、今度は何をやらかしたんだ?仕方なく見にいくと係りの人とまた揉めていた。何でもこんな大きな船なのに全員大部屋っていうのが気に入らないらしい。そんな事で一々怒るってどんだけ短気なんだよ。
「げっ、君は…」
後ろから声がしたので振り向くとインセクター・羽蛾が嫌そうな顔をしてこっちを見ていた。
「き、君もやっぱりこの船に乗っていたんだね」
「当たり前だ。俺はあの大会で優勝してペガサス自らの招待されたもんだ。居ても不思議じゃないだろ」
「そ、それもそうだね」
この間負けた事を根に持ってあるのか、それも【ハネクリボー】がトラウマになったのかわからないがなんか話がぎこちない。まぁ、自分のモンスターが一瞬にして全滅し敗北したんだ。誰だってトラウマになるか。
「あれ?君達は…」
「神山悠也にインセクター・羽蛾」
遊戯と城之内か俺たちに気付いた。
「神山君この間の大会優勝おめでとう。それにあの時店で犯人を捕まえたのも君でしょ?」
犯人を捕まえた?……!
「あぁ、あの時のハンガーバーショップの事か?」
遊戯はどうやらあの時の事を覚えていたようだ。
「うん、あの時は杏子を助けてくれてありがとう」
「杏子?あの少女の事か?別にそんな感謝される事はしていない。あの時は食事を邪魔されたからやっただけの事だ。それに俺はそんな優しい奴なんかじゃない」
「そんな事ないよ。それに君のお陰で杏子は怪我をしないで済んだんだ。本当にありがとう」
本当に遊戯は純粋でいい奴だね。だがその純粋さがつけ込まれ易くて弱点にもなる。
「わかった。その気持ちは素直に受け取っておく。だがこれからはライバル同士だ、互いに悔いの残らないようにしよう」
俺はそれだけ言うとその場を後にする。元々人混みの多い場所は苦手だったから早く離れたかったと言うのもあるかもしれないな。さて、じゃあ今度こそ自室で休むとしますか。
「ちょっとふざけないでよ!!」
ようやくゆっくり出来ると思った矢先に今度はなんだ…(イラ)
「レディであるアタシにシャワーもないタコ部屋で一晩過ごせっていうの!!」
あいつは確か孔雀舞だったな。【ハーピィ・レディ】使いで最初は遊戯達と敵対関係だったが後に仲間になっていく女だったな。シャワーの無いくらいで一々煩い女だ。ここは少し痛い目を合わせるか。
「し、しかしこれも規則ですので…」
「責任者呼んで」
「煩いぞ。シャワーくらいで一々騒ぐな。目障りだ」
「何よアンタ」
「その部屋が嫌なら俺の部屋へ来い。別にいいよな、それにここで騒がれても困るだろ?」
「あ、あぁ構わない」
「と、言う事だ。行くぞ」
「あら、悪いわね」
俺は孔雀舞を連れて用意された自分の部屋にへと向かう。あんなところで騒がれたらこっちもゆっくりできない。
「ところでアンタ名前は?」
「…神山悠也だ」
「神山悠也ってこの間の全国大会で優勝した!?」
「…そうだ」
それを聞いた瞬間孔雀舞の口元が小さくニヤついた。恐らくいい獲物と思っているのだろう。そんな事を話していると部屋の前までついた。鍵を開けて中に入るとそこは一人にはかなり贅沢な部屋だった。
「わぁ、ステキな部屋。流石悠也さん、カード強いですね」
「……まぁな」
「強い男の人ってだぁい好き。…アタシよりもね」
「あっそ」
全く猫を被っている女だ。何か企んでいる事がバレバレだ。俺の態度にムカついたのか米嚙みがピクって動いた。こっちはさっきからイラついてんだ。これ以上イラつかせるな。
「どう?アタシとデュエルしない?アンタが勝ったら何でもいう事聞いちゃんだけどなぁ」
「…いいだろ、退屈しのぎに丁度いい」
「じゃあ決まりね。さぁカードをシャッフルして」
「…わかった」
本来は今こいつとデュエルする気は一切ない。では何故誘いに乗ったかというとこいつの鼻をへし折ってやるためだ。
「そのカード目を瞑って上から順に当てて見せましょうか?」
「ほぉそんな事が出来るのか?面白い、やってみてくれ」
「一番上は【ハーピィ・レディ】」
俺はデッキの一番上のカードを巡った。すると確かに宣言した【ハーピィ・レディ】だった。
「ほぉ。確かに【ハーピィ・レディ】だ。だが偶然じゃないのか?」
「二枚目【銀幕のミラー・ウォール】、次は【ハーピィズペット
次から次へとカードを巡っていくと宣言したカード達だ。しかも順番通りで。
「凄いね。本当に全部当たっている。しかも順番通りに」
「どう、凄いでしょ?」
「本当に凄いな……アンタの
孔雀舞はその言葉に驚愕し動揺し始めた。
「な、何を言っているのよ…」
「バレないとでも思ったのか?さっきからこのカード達、香水臭くて堪んないだよ。大方それぞれ違う香水をつけその匂いでカードを当てていたってところだろ」
「くッ」
図星を突かれ唇を噛み締める。物凄く悔しそうな顔。見ていて楽しいな、気に食わない奴の苦しむ顔を見るのは…。もう少しその顔を見ていたいが辞めた。俺は無言のまま席を立ち荷物を持って部屋を出ようとする。
「ちょっと、何処いくのよ!?」
「この部屋から出ていくんだよお前のせいでこの部屋が香水臭くなっちまった。こんな臭い部屋にいつまでも居たら鼻がイカれちまう。だからこの部屋はくれてやるよ。じゃあね、香水女」
俺は勢いよくドアを閉め部屋を去った。何やら部屋の中から「キィー」と猿のような声が聞こえ始めた。あの女がどうせ悔しがっているその声だと思うがどうでもいい。問題は俺はどこで夜を過ごすかなぁ〜。
この時代の舞は羽蛾ほどではないが姑息な手を使っていたと思います。
城之内との戦いの敗北が彼女を真のデュエリストへ進めてくれたんだと思います。だからもし城之内に会わなければ羽蛾と同じくらいの外道になっていたかもしれませんね。
BLEACHの作品の方でアンケートを実施していますのでよければお願いします。