闇を司る転生者   作:アニメ大好き

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どうもこちらではお久しぶりです。

三月に入りいよいよ平成が終わろうとしています。
ありがとう平成!

今回はアニメでは凄すぎだろうと思っていたカードの一つが出てきます。そのカードを持つ決闘者とは誰でしょう?

それではどうぞ。




5話

城に入るのに必要なスターチップは残4個。何処もかしこもデュエルしているから参加者の内20人近くが脱落しただろう。それに2日と言うタイムリミットがある。参加者がまだ大量に居たとしても時間が来てしまえばいそれで終わりだ。

まだ数時間しか経っていないが早いに越した事はない。次の対戦相手を探していると……

 

 

「もう最悪!アタシがあんな男に負けるなんてェ!」

 

 

……前からなんかイライラしている女が歩いてくる。てかあの女は…。

 

「あっ!アンタは!」

 

「…またお前か猫被りの香水女」

 

船内で小さな事で騒いでその上本来俺が泊まる筈だった部屋を香水臭くした「孔雀舞」であった。

 

「誰が香水女よ!」

 

「そこしか指摘しないとなると猫被りは認めるんだな?」

 

「五月蝿いわね!こっちはイケ好かない男に負けてイライラしてるのよ!」

 

あぁ、そう言えばコイツ城之内と戦ってカードを言い当てるトリックを見破られた上に自分にとっては「美」を失っての最悪な敗北を味わったからな。だが同情は一切しない。何故ならコイツのせいで俺は徹夜する羽目になったんだからな。

 

「丁度いいわ。この間アタシを馬鹿にした屈辱を今此処で晴らしてやる!」

 

どうやら半俺の復讐と半城之内に敗北した事の八つ当たりを合わせてデュエルで晴らそうと言う流れになった。正直コイツとはやりたくないがこの際仕方がないか。

 

「もし私が勝ったらアンタのスターチップを全部頂く。そしてアタシの僕になってもらうわ!」

 

ハァァ!?何言ってんだコイツ!?スターチップ全部没収だけでは飽き足りず剰えこの俺を僕にするだと!?巫山戯るのもいい加減にしろ!

だがここで逃げれば変に追い打ちをかけて来そうだから素直に受ける事にするか。

 

「分かった。いいだろう。俺が買った場合はお前のスターチップを全て頂くぞ」

 

「良いわよ。どうせアンタがアタシに勝てるわけないんだから」

 

俺が言うのもなんだがコイツは本当に相手を見下すのが好きなんだな。イライラするぜ。

そして互いに左右それぞれの台座に着きデュエルリングが起動する。ここで負けたらコイツの一生パシリにされる。それは何としても避けなければならない。

 

この時代の【ハーピィ】は空を飛べるからで「地上からの攻撃は効かない」みたいなインチキ効果みたいなのがあったんだよな。だったらこっちも空中戦が出来そうなデッキでやるか。

 

「準備は出来たからしら?」

 

「いつでもどうぞ」

 

「じゃあ始めるわよ」

 

 

 

 

『デュエル!』

 

 

悠也

LP2000

 

孔雀舞

LP2000

 

 

「先行はアタシが貰うわ。アタシのターン!アタシは【ハーピィ・レディ】を攻撃表示で召喚!」

 

フィールドに両手に鋭い爪、脇には羽が生えた女性が登場。このモンスターが彼女が主体としてデッキの象徴である【ハーピィ・レディ】である。

 

 

【ハーピィ・レディ】

通常モンスター

☆4

風属性/鳥獣族

ATK1300

DEF1400

 

 

「更にハーピィに【薔薇の鞭】を装備!」

 

【ハーピィ】が何処からともなく出現した無数の薔薇の棘がある鞭を握りしめる。

 

 

ハーピィ・レディ

ATK1300→1600

 

 

「カードを一枚伏せてターンエンド」

 

 

 

孔雀舞

LP2000

手札3枚

・モンスター

【ハーピィ・レディ】

ATK1600

・魔法・罠

【薔薇の鞭】ーー【ハーピィ・レディ】に装備中

伏せ×1

 

 

あいつのデッキは主に【ハーピィ・レディ】を強化させるサポートカードが多い。なら今回はゴリ押しで行くか。

 

「俺のターンだなドロー。俺は【サファイア・ドラゴン】を攻撃表示で召喚」

 

 

サファイア・ドラゴン

通常モンスター

☆4

風属性/ドラゴン族

ATK1900

DEF1600

 

 

あの伏せカード…絶対罠だよなぁ。普通なら除去してから攻撃したいところだが、生憎手札にそれが出来るカードはない。それにここは敢えて引っかかってやるとするか。

 

「【サファイア・ドラゴン】で【ハーピィ・レディ】を攻撃!」

 

【サファイア・ドラゴン】が口から火炎放射のような炎を吐き攻撃する。この攻撃が通ればいいのだがそう簡単にはいかないよね多分。

 

「甘いわね。トラップカード発動!【銀幕の鏡壁(ミラーフォール)】!」

 

ほらやっぱり。【ハーピィ・レディ】の前に鏡の壁が現れ【サファイア・ドラゴン】を写し出しそのまま写った自分に攻撃してしまう。

 

「攻撃したモンスターは鏡に映った自身に攻撃する。それによって攻撃モンスターの攻撃力は半分になる」

 

 

サファイア・ドラゴン

ATK1900→950

 

 

「【ハーピィ・レディ】返り討ちにしなさい!」

 

鏡の壁が消えると【ハーピィ】が持っていた鞭を【サファイア・ドラゴン】の首に巻きつかせ、思いっきり引っ張り自身の方へと引き寄せる。

パワーダウンした事によって 【サファイア・ドラゴン】は呆気なく引き寄せられそのまま【ハーピィ】の爪に引き裂かれ消滅する。

 

 

悠也

LP2000→1350

 

 

オウゥ!敢えて罠に掛かってやったとは言えかなりLPポイントを削られたな。しかもあの罠は永続罠、破壊しない限り消える事はない。結構厄介だ。

 

「どう?これでアタシの実力がアロマタクティクスだけじゃないってのが分かった?」

 

チッ言いたい放題言いやがって。だが確かにアイツの実力は本物ってのは認める。実際この後のバトルシティでの戦いでは決勝戦まで勝ち残った強者だし。

それに今俺の手札には打つ手がない。ここは守りを固めるしかない。

 

「リバースカードを一枚伏せターン終了だ」

 

 

悠也

LP1350

手札4枚

・モンスター

なし

・魔法・罠

伏せ×1

 

 

 

「アタシのターン!魔法カード【サイバー・ボンテージ】を発動して【ハーピィ】に装着!」

 

【ハーピィ】の身体に黄金で出来た鎧が装着される。あのカードは【ハーピィ・レディ】が装備するカードの中で一番攻撃を上げるカード。

 

 

ハーピィ・レディ

ATK1600→2100

 

 

「さらに魔法カード【万華鏡ーー華麗なる分身】を発動!」

 

あれもまたこの時代の【ハーピィ】のサポートカードの一枚にして強力なカード。

 

【ハーピィ・レディ】が万華鏡の光に移るとオレンジの髪のと青い髪の【ハーピィ・レディ】が新たに現れる。

 

本来の【ハーピィ・レディ三姉妹】は元々三人で一体のモンスターで攻撃力は1950だが、その世界ではそれぞれ一体のモンスターとなっている。だから攻撃力もそれぞれが2100である。

 

「どう?これだけの戦力差があるの。素直に負けを認めたらどう?ターンエンドよ」

 

 

孔雀舞

LP2000

手札2枚

・モンスター

【ハーピィ・レディ】×3体分

ATK2100

・魔法・罠

【銀幕の鏡壁】発動中

【薔薇の鞭】ーー【ハーピィ】達に装備中

【サイバー・ボンテージ】ーー【ハーピィ】達に装備中

 

 

「俺のターンドロー」

 

今思ったけど【銀幕の鏡壁】って確か自分のスタンバイフェイズに2000のLPを払わなくては継続出来ないカードの筈。だがそれがないって事はそれがないバージョンって事ね。ホント、OCGになったカードの一部って弱体化し過ぎだよね。

それはさて置いといて引いたカードは【トライホーン・ドラゴン】。又しても破壊出来るカードが引けなかった。手札には【ハーピィ】倒せるモンスターがいるってのに【銀幕の鏡壁】が邪魔で攻撃出来ない。ここはモンスターを敢えて守備で出すしかない。下手に攻撃表示したら痛い目みそうだからな。

 

「俺はモンスターを守備で出してターンエンドだ」

 

 

悠也

LP1350

手札4枚

・モンスター

裏守備×1

・魔法・罠

伏せ×1

 

 

「防戦一方って訳ね。でもそんなんじゃアタシには勝てないわよ。アタシのターンドロー!…どうやらアンタもここまでのようね。アタシは【ハーピィズペット(ドラゴン) 】を召喚」

 

【ハーピィ】達の後ろに全身が赤く鋭い緑色の目をした巨大なドラゴンが出現した。

 

 

ハーピィズペット竜

効果モンスター

☆7

風属性/ドラゴン族

ATK2000

DEF2500

 

 

「このモンスターは【ハーピィ】の可愛いペット。そしてその効果はフィールド上にいる【ハーピィ】一体につき300ポイントアップする」

 

 

ハーピィズペット竜

ATK2000→2900

DEF2500→3400

 

 

攻撃力2900!?そうか。この時代ではハーピィ三姉妹は三体のモンスターとされていた。だから三体分の攻撃力が加算されたのか!

だが俺のモンスターは守備例え攻撃を受けてもダメージは入らない。

 

「守備表示だから安全だと思ってるんでしょうけど甘いわね。アタシはさらに魔法カード【誘惑のシャドウ】を発動!」

 

魔法カードの発動と共に【ハーピィ】の目が怪しく光りだすとフィールド上にピンク色の煙が広がり出した。何だこれは?

するとイキナリ俺の伏せってあったモンスター【エメラルド・ドラゴン】が攻撃表示になった。 まるでこのピンクの煙に反応したかのように。

 

 

エメラルド・ドラゴン

通常モンスター

☆6

風属性/ドラゴン族

ATK2400

DEF1400

 

 

「この【誘惑のシャドウ】は相手の戦闘ホルモンを刺激して強制的に攻撃表示にさせバトルさせるのよ」

 

「何!?てことは…」

 

「そう。アンタのモンスターは強制的にバトルする事になる」

 

エメラルド・ドラゴンが相手ターンでしかも俺の指示なしに攻撃態勢に入り緑色のブレスを吐いた。

 

「そしてその攻撃に対して【銀幕の鏡壁】の効果が発動!」

 

ブレスが当たる直前に例の如く鏡の壁が出現に映し出された自分に攻撃してしまう。その所為で【エメラルド・ドラゴン】の攻撃力が半分に。

 

 

エメラルド・ドラゴン

ATK2400→1200

 

 

「これで終わりよ。【ハーピィズペット竜】で攻撃!」

 

【ペット竜】が多くに口を開けると炎のエネルギーを凝縮させ貯め始める。あの炎を食らったら一溜まりもない!

 

「これでトドメよ、【セイント・ファイアー・ギガ】!」

 

【ペット竜】の口から勢いよく火炎放射とも言えるいやそれ以上の炎が放たれる。

だがアイツも焦ったな。俺の伏せカードがある事を忘れている。

 

「リバースカードオープン!罠カード【和睦の使者】発動!このカードの効果によって俺はこのターンモンスターは戦闘で破壊されず戦闘ダメージも受けない!」

 

【エメラルド・ドラゴン】の前に複数のアラビアらしい女性が現れ両手を前に出すと炎を受け止め流れに沿って周りに拡散される。

 

「このターンは凌いだ訳ね。でも次のターンになればアタシの勝ちは決まりよ。潔く負けを認めたら?そしたらスターチップだけにしといてあげるわよ」

 

「嫌だね。降参するなんて恥だ。それなら堂々と負けた方がまだマシだ!」

 

「そぉ…折角のチャンスを無駄にするなんて余程無様に負けたいみたいね。良いわ、望み通りにしてあげようじゃない、ターンエンドよ!」

 

 

 

孔雀舞

LP2000

手札2枚

・モンスター

【ハーピィ・レディ】×3

ATK2100

【ハーピィズペット竜】

ATK2900

・魔法・罠

【銀幕の鏡壁】発動中

【薔薇の鞭】ーー【ハーピィ】達に装備中

【サイバー・ボンテージ】ーー【ハーピィ】達に装備中

 

 

強気で言ったものの確かにアイツの言う通りここで起死回生のカードを引かなければ負ける。頼むぞ俺のデッキ。

 

「俺のターンドロー!…どうやら神は俺に味方したようだぜ。魔法カード【スタンピング・クラッシュ】を発動!このカードは自分フィールドにドラゴン族がいる時に発動可能。フィールド上の魔法・罠カードを一枚破壊する事が出来る。俺が破壊するのは当然ーー【ミラーウォール】だ!」

 

【エメラルド・ドラゴン】が羽根を広げハーピィ達に突撃すると三度鏡の壁が現れるが【エメラルド・ドラゴン】はその壁に飛び蹴りを食らわせ粉々に砕け散った。

 

「そんな…【銀幕の鏡壁】が…」

 

「しかもそれだけじゃない。破壊されたカードのコントローラーは500ポイントのダメージを受ける」

 

粉々になり飛び散った【ミラーォール】の破片が孔雀舞を襲う。

 

 

孔雀舞

LP2000→1500

 

 

「クゥ」

 

「これで攻撃しても攻撃力を下げられる事は無くなった。俺は【トライホーン・ドラゴン】を攻撃表示で召喚」

 

全身青く鋭い爪と身体中に無数の鋭い棘が生えている【ペット竜】にも勝るとも言える巨大なドラゴンが現れる。

 

 

トライホーン・ドラゴン

通常モンスター

☆8

闇属性/ドラゴン族

ATK2850

DEF2350

 

 

 

「攻撃力2850!?でもそれでもアタシの【ハーピィズペット竜】より50ポイント足りないわよ」

 

「構うものか、【トライホーン・ドラゴン】で【ハーピィズペット竜】に攻撃!」

 

【トライホーン・ドラゴン】は鋭い爪で斬り裂こうとするがそれよりも早く【ハーピィズペット竜】がブレスを吐き【トライホーン・ドラゴン】は包み込まれ消滅した。

 

 

悠也

LP1350→1300

 

 

 

「何よ、態々自分より攻撃力が高いモンスターに攻撃するなんて。【銀幕の鏡壁】を破壊出来た嬉しさで大きなミスを犯したのかしら?」

 

「これも作戦の内さ。この瞬間手札から速攻魔法【デーモンとの駆け引き】を発動!レベル8以上のモンスターが破壊された時に発動、デッキから【バーサーク・デッド・ドラゴン】を召喚する」

 

全身が骨のみで構成され2本の角と白い髪を靡かせている黒いドラゴンが現れる。

 

 

バーサーク・デッド・ドラゴン

効果モンスター

☆8

闇属性/アンデット族

ATK3500

DEF0

 

 

「攻撃力3500!?」

 

「これはバトルフェイズ中で特殊召喚したから攻撃可能だ」

 

「で、でもモンスターが攻撃出来るのは一体だけ。例え【ハーピィ】を破壊したとしてもアタシのライフはまだ残るわ。その間にこっちは次の手を「それはどうかな」ッどう言う意味よ?」

 

「【バーサーク・デッド・ドラゴン】の効果は、相手の全てのモンスターに一度ずつ攻撃出来るんだ」

 

【ハーピィ・レディ】達の攻撃力はそれぞれ2100。【バーサック・デッド・ドラゴン】の攻撃力は3500。その差は1400。ギリギリでライフを削り切る事は出来ない。

しかし【バーサーク・デッド・ドラゴン】は全てのモンスターに攻撃が可能な為、先に【ペット竜】を攻撃しても相手のライフを0に出来る。

 

「そ、そんな…」

 

「せめて最後ぐらいは思いっきりやってやる。【バーサーク・デッド・ドラゴン】ーー【ハーピィ・レディ】達そして【ハーピィズペット竜】に攻撃!」

 

【バーサーク・デッド・ドラゴン】が多く口を開けると、火球弾が4発連続で放たれ相手モンスターにそれぞれ命中し、それぞれの場所で火柱が上がる。

 

 

孔雀舞

LP1500→0

 

悠也win

 

 

「はい、ゲ〜ムセット。それじゃあ約束通りスターチップは頂くぞ」

 

「…分かったわよ」

 

リングから降りると孔雀舞は俺の元まで来て持っていたスターチップ4つ出してきた。これで俺の手持ちは10個になり俺は王宮に入る権利を手に入る。だが…

 

「今回はこれで勘弁してやる」

 

俺は3つだけ貰い残りの1つを返した。

 

「ちょっと、スターチップ1つ残してどうつもりよ!?」

 

「別に…これはタダの俺の気まぐれだ。このまま城に入るもいいかもしれないがまだ半日近くしか経っていない。だからここで終わるのは面白くないからお前に一つ残しおいてやる。じゃあな化粧女」

 

俺は逃げるようにその場から離れる。

 

「〜〜!覚えてないさいよ!絶対にアンタを負かしてやるんだからァ!!」

 

後ろであの女が「ピィ、ピィ」鳴いている。負け犬の遠吠えかな?…まぁそんな事は今はどうでもいい。スターチップも残り一つとなったし、最後の一人を探してスターチップをもらって城に行くとするか。

 

 




【銀幕の鏡壁】はOCGで始めて見たとき「えっ!?2000ポイントのLP払う!?こんな効果あったけ!?」て言ったの覚えてます。
でもそうでもしないとアニメでは色々強力過ぎる効果のカードがあり過ぎますからね。

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