質?そんなものは私に求めないでくださいこれでもなかなか頑張ったんです…
初心者故に細かい伏線などを張るようなことはあまりしていませんのでつじつまが会わないところがあると思います。
そういったところも指摘してもらえると助かります(他人任せ)
そして何よりこんなものでも少しでも楽しんでもらえたらいいなぁと思います!
台所で彼女と自分のお茶を淹れながら僕はストーブで暖を取っている彼女の方を見る。
出会ったときは暗くてよく見えなかったが改めて見ると歳は10代後半だろうか、かなりの美人だ。
「お待たせ。こんなものしか出せないけど…」
「いえ…ありがとうございます。」
そう言ってストーブの横にある机と自分の仕事机にお茶を置き自分の椅子に座る。
彼女はゆっくりとお茶を口に運んだ。
そんな感じで特に会話をすることもなくお互いにお茶を飲んでいたがそんな空気に耐えきれず僕は彼女にいくつかの質問をした。
彼女は少しの間を置いてゆっくりと小さな声で途切れ途切れになりながら答えてくれた。
「君は一体誰なんだい?この辺の人ではないみたいだけど…」
「私は…結月ゆかりといいます。」
「結月ゆかりってVOICEROIDの?」
「はい…それとVOCALOIDでもあります。」
VOICEROIDやVOCALOIDという者は耳にしたことがあった。少し前から流行りだしたAndroidだ…Androidと言ってもほとんど普通の人と変わらず迎え入れてくれたマスターにつかえてその人の作った歌や詩を読んでいる人たちの事だ。しかしその両方の機能を持っている人は聞いたことがなかった。
「えーと…こんな雪の夜に防寒具も身に付けずどうしてあんなところに居たの?君のマスターは?」
ここまでは普通の質疑応答だったしかしこの僕の質問で彼女の様子が少し変わった…
「…私はマスターに捨てられたんです…私が失敗ばかり…するから…マスターは…私を…不良品だって…言って…」
はなしているうちに間が広がっていき彼女の目にはうっすらと涙が浮かんだ。
どうやら僕はとんでもない地雷を踏んでしまったようだ…
「もういいよ、ごめんね辛いことを思い出させてしまって。」
「いえ…大丈夫です…ごめんな…さい…ちゃんと…話せなくて…」
彼女は涙をぬぐってお茶を一口飲んだそうして僕たちのいるリビングは再び会話のない空間へと戻った…
話を聞くに彼女はマスターに捨てられそこらを転々としていたのだろうそうしてたどり着いたこの辺で雪に襲われたのだろう。
そんなことを考えていると僕はどうにかして彼女を救ってあげることが出来ないだろうかと考え出した。すると会話のなくなったリビングに「グゥー」という音が響く。
その音は僕ではない。ふと僕は彼女の方を見る、すると彼女は恥ずかしそうにうつむいてしまった。
「とりあえず晩御飯にしようか。簡単なものしか作れないけどいいかな?」
「あ…いえさすがにそこまでしてもらうわけには…」
「いいからいいから」
そう言って僕は台所に戻り炊飯器に残っていた白米と卵、ウインナーなどをフライパンで炒めて簡単な焼き飯を二人分作り食卓に並べた。
彼女は申し訳なさそうな顔をしながら食卓の椅子に付いた。
「ごめんねこんな簡単なものしか作れないけど…」
「いえ、ありがとうございます…」
彼女はそういいながら炒飯を口に運んだ。
彼女はよっぽどお腹がすいていたのか僕よりも早く焼き飯を平らげていた。口にあったようでよかったと僕は安心した。
「とりあえず行く宛がないのなら今夜はここに止まっていけば?」
どのみち広い家に一人で暮らしているので部屋や布団は余っているのでそう提案してみる。
「ありがとうございます。でも貴方は大丈夫なのですか?」
「君さえ良ければ全然大丈夫だよ。着替えは貸すからお風呂も入っていいよ。」
「ごめんなさい、では一晩よろしくお願いします。」
そうこうあって彼女はその日の晩を我が家で過ごすことになった。
そして彼女を部屋案内し僕は自分の布団に入り彼女と出会った雪の日を終えた…