言い訳をさせて貰いますと完全に忘れていた期末テストがありまして…忘れてた自分がただただ悪いんですけど執筆できませんでした。
いやまだテスト終わってないんですけどね…
空いた期間の割にはうっすい内容で申し訳ありませんがこれでもかなり頑張ったものなります。
個人的にタイトルの割にはもう最終回みたいな終わりかたしてますけど勘弁してください。まだ続きます…多分
目が覚めた。僕は部屋の時計を確認する、針は6時半頃を指していた。外を見ると昨晩の雪は止み空には太陽が昇ろうとしていた。起きる時刻も窓から見る景色もいつもとそんなには変わらない。
しかし一つだけいつもとは明らかに違う事がある。
「ゆかりさん…かぁ」
彼女…ゆかりさんだ。昨晩の帰りに公園で途方に暮れていたのを見つけ僕が家に招き入れた。
そして途方に暮れていた理由も聞いた。
理由を聞いたからこそ彼女は今後どうするのかも気になった。
行く宛はあるのだろうか…
話を聞く限り無いだろう…
今の世の中物騒でないと言われるこの国でも事件が起きないわけでは無い…
それに昔と違って見知らぬ人を助けてあげようとする人も減っている…
そんな中で彼女は一人で大丈夫だろうか…
出来るならどうにかして助けてあげたい…
そんなことを考えていると外からザクッザクッと音が聞こえた。
僕は再び窓の外を見る、すると外では近隣に住む数人の人が雪掻きを始めていた。
「とりあえず僕も手伝いに行こうかな…」
そういって僕は服を着替え上着、長靴を身に付け雪掻き用のスコップを手に外へ出た。
「昨日よりは寒くないなこの調子だと明後日には全部溶けそうだ。」
そんなことをぼやきながら自宅前の雪を掻いていると同じように雪を掻いていた隣のおっちゃんに声を掛けられた。
「おはよう。朝早くからご苦労様だねぇ。今日は仕事はお休みかい?」
「おはようございます。えぇ、今日は休みですよ。それにしても一晩で結構積もりましたね。」
「多分今年一番だろうねぇ。こうも沢山積もると年のせいか自分の家の前だけでも大変だよ。それでもここ最近は全然だよ。わしが若いときなんか二階から外に出れるほど積もるのが当たり前だったしねぇ。」
「そうらしいですね、僕も何度か聞いたことがありますよ。温暖化とかの影響が少なからず出てるんですかね。」
そんなことを話ながら30分ほど雪を掻いていると車が通れるほどには道が見えてきた。
周りで雪掻きをしていた大体の人も朝食を取りに家に戻っていたので僕も家に戻ることにした。
リビングに入ると良い匂いが僕を出迎えてくれた。そして台所にはゆかりさんが立っていた。ゆかりさんも僕に気が付いたようだ。
「あっ、あの…おはようございます。勝手にキッチン使ってごめんなさい…何かお礼がしたくて…」
「全然構わないよむしろ有り難いよ。最近朝はしっかりと取れてないから。ありがとう。」
既にテーブルには質素ながらも旅館で出てくるような「いかにも」な朝御飯がいくつか用意されていた。
ゆかりさんが作ってくれたらしいが自分の家にこんなに沢山の種類の食材があることには驚いた。
恐らく近所の人たちが分けてくれた物だろう。
自分自身炊きたての白米があれば満足なので最近は料理なんてしていなかったので気づかなかった。
「じゃあありがたくいただくとするよ。ゆかりさんもこっちに来て一緒に食べよう。」
「でも私が食べたらお礼にはならないですし…」
「そんなことないよ、この量はさすがに僕一人じゃ食べきれないからね。それに一緒に食べた方が楽しいじゃん。」
そういうとゆかりさんは「じゃあ…お邪魔します」といって席についた僕は二人ぶんのご飯とゆかりさんの分のお味噌汁をよそってテーブルに運んだ。
「「いただきます!」」
「どれも美味しい…ゆかりさん料理上手なんだね…僕には到底出来ないなぁ。」
「ありがとうございます。そういってもらえるとしっかりとお礼が出来たみたいで嬉しいです。」
「そうだねむしろオーバーな位のお礼だよ。そのオーバー分また僕からも何かお礼しないといけないかもね。」
「それだと私も返さないといけなくなりますからキリがなくなってしまいますよ。」
「ねぇ、ゆかりさん。ひとつ提案…と言うかお願いがあるんだけどさ。」
「なんですか?」
そこで僕は起きたときに考えていたことに対する自分の答えをゆかりさんに伝えることにした。
「君さえ良ければなんだけどさ、ここで一緒に暮らさないかい?」
その言葉を聞くとゆかりさんが「えっ?」という言葉を発し固まってしまった。
それもそうだろう昨日出会ったばかりの人に急に「一緒に暮らそう」なんて言われたら僕だってそうなるしましてやゆかりさんは女性で僕は男だ、ナンパを通り越してただの変態だ。
ただ僕はそんなことは気にも止めていなかった。ただ目の前で往く宛もなく困っているゆかりさんを助けてあげたい…その意思だけだった。
そうこうするとゆかりさんの固まりが解けた。
「ありがとうございます。そうしてもらえるなら私もとても嬉しいです。でもこれ以上あなたに迷惑をかけてしまいたくありませんし…」
そういって彼女はうつむいた。
「迷惑なんかじゃないよ。それにこの広い家に一人で暮らすのもなかなか寂しいんだ…」
「でも…」
「じゃあさこの朝御飯のオーバーな分君に衣食住をお返しするよ。だからさこれからも毎朝僕に朝御飯を作って少しずつ返していってよ。」
我ながらとんでもないことを言ってしまったのではないだろうか…朝御飯の下りなんか今時下手な恋愛小説の告白でもやらないぞ…
しかし、いってしまった言葉は戻らないし後はゆかりさんの答えを聞くだけだ。
するとゆかりさんは突然泣き出してしまった…やはりまずかっただろうか…そうだろう冷静になって見れば僕の発言は他から聞けば変態そのものだ。
「ご、ごめんゆかりさん。気持ち悪かったよね…そんな気はなかったんだけどさ」
だめだ弁明しようとすればするほど変態度が増していく。収集が付かない。
完全にしでかしたこれはお縄案件だパトランプが我が家の前で煌々と輝く未来しか見えない!
「違うんです。」
「えっ?」(えっ?)
ゆかりさんのその一言によりあたふたしていた僕の思考が完全に停止した。
そんな僕をおいてゆかりさんは話す。
「違うんです…ごめんなさい取り乱して…気持ち悪くなんて無いんです。ただこんなにも私の身を案じてくれているのが嬉しくて…」
「え、じゃあ…」
その問いにゆかりさんは涙を脱ぐって笑顔で、
「不束者ですがよろしくお願いします。[マスター]。」
こういってくれた
この返事とマスターと言うことはそういうことだろう…だったら僕も返さないと…ゆかりさんの輝く満月のような笑顔には届かなくても僕の持てる最高の笑顔で。
「うん!こちらこそよろしくねゆかりさん!」