出会って5秒で・・・   作:朝昼晩御飯

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戦いを書くって難しいです。




ことある事に難しいっていってますね僕。


キョウリョクシャ

さて、最初はどうやって動こうかな。

 

 

ここのステージは遮蔽物もなく、お互いが丸見えの状態だ。

しかも武器といえるようなものもなく、あえて使うとするなら鎖や手錠で相手を無力化することぐらい。

 

 

今、俺が持っている道具の、鉛筆10本(さっき投げた鉛筆は2倍にしたもの)、紙に、冷蔵庫の中にあった水の入ったペットボトル1本も相手の能力と渡り合うには不十分である。

 

 

とりあえず、身体能力を二倍にしておこう。

 

その後に近くにあった鎖を手に持つ。

手持ちの道具じゃ、刃物が来た時に防げない。

さっき投げた鉛筆が刃物とぶつかった時に、威力があったから防げただけで、鍔迫り合いになったら途端に負けるだろう。

 

 

 

 

「あら?こないの?・・・・・・だったらこっちから行くわ」

 

 

考え事をしていた俺にしびれを切らした香椎がこっちに向かってきた。

右手を剣にしながら。

 

 

 

「はぁ?!なにそれ!超カッコイイ!」

 

じゃなくて!

右手が剣になっとるがな。

ということは身体を武器化?

いやでもそれじゃあ、空間から刃物が出てきたことに納得がいかないし。むむ。

 

 

香椎が振りかぶった剣を避ける。

 

 

続けざまに剣のラッシュ。

 

それも容易く避けていく。

 

 

「む、当たらない」

 

まぁ身体能力2倍にしてますし。

 

実はこの身体能力を2倍にするは広い範囲で2倍化されるらしい。

例えば、動体視力とか。

 

そのおかげで、振り回される剣を避けることが出来ている。

 

相手の動きについていくために見えてなかったら意味無いしな。

 

 

「それじゃあ次はこっちから!」

 

俺は鎖をムチのように香椎に向けて上から振り下ろす。

 

それを香椎が、右手の剣でガード。

と同時に今度は左手の方の指を刃物化し掌底してきた。

 

俺はそれをギリギリで避ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まじで分からん」

 

距離をすこしとりつつ、相手の出方を伺うながら考える。

 

相手の能力が分からない。

 

今現状、判明していることは腕や指を剣にすること、空間から刃物が出現すること。

 

これだけ見ると、近中遠距離のオールラウンダーに見えるが、近接戦闘している時に空間から刃物が生まれないことを見ると同時並行はできないらしい。

 

いやそれでも、警戒しなければいけないため気を抜けないが。

 

 

とそこで空間から刃物が出てきた。

 

 

「おわっと!」

 

咄嗟に避けうとしたため、何本か避けきれずに腕に傷を負う。

 

 

マジで気抜くと危ないな!

 

 

腕が動かせないほどの傷ではないが、じんじんと痛む。

 

これが1stプログラム、相手は俺を殺す気満々だ。

 

 

「なかなかしぶといわね」

 

「あんた、俺を殺す気満々過ぎだろう」

 

「それはそうでしょう?殺さなければ私があなたに殺されるもの」

 

「俺はあんたを殺す気なんてないんだけど?」

 

「そんなの信用出来ないわ。気を抜いたらすぐに殺されそうだもの」

 

いや本当に俺は殺す気なんてないんだけどな。

 

 

このプログラム条件に殺害が許可されていようと、今回は本当に殺す気なんてなかった。

それは部屋にいた時に決めていたことだ。

 

 

俺がこのプログラムで求めることは能力の実用的な運用を知ること。

能力を使って鉛筆を投げたり、言っていなかったが、鎖の耐久を2倍にしたりすることな。

 

そしてあともう一つあるんだけど。これが殺さない理由。

この調子だとちょっと達成するのは難しいよなぁ。、

 

 

 

 

 

「私は死にたくないの、だからあなたを殺すことに躊躇なんてしない。殺される前にあなたを殺すわ。」

 

そう言って刃物を生やした足で蹴りを繰り出す香椎。

それを鎖でガードし、はじきだす。

 

「だったら、さっさとリタイアやなんなりすればいいだろうに。そうすれば俺から殺されることもない。殺さないけどな。幸いそれが許されてるぞ?」

 

はじき出した、勢いでこちらも蹴りを繰り出す。

香椎はそれを苦もなく避ける。一応身体能力2倍にしてんだけど、その蹴りを避けるってかなり相手も身体能力が高い。

 

「まさか。このプログラムに敗北したときに、用済みとして、殺されるかもしれないじゃない。そうでなくても何かしらのペナルティを負わされるかもしれない。そう考えたら負けるわけには行かないじゃない」

 

そしてまた、空間から刃物が生まれる。

またそれを鎖を回し、遠心力を使って弾く。

 

「まぁ一理あるわな」

 

 

 

確かに負けた時にペナルティとかは背負わされるかもしれない。

それも部屋にいたときに考えていたことだ。

 

だけどな。

 

 

「でもなそれはない。絶対にな」

 

ありえないんだよなぁ。

 

 

「それはない?なんでそう言いきれるのかしら?」

 

俺がそう言うと、香椎は動きを止める。

 

「よく考えてみろよ」

 

ペナルティなんていう枷を最初から課せていると、今後のプログラムに支障を来すかもしれない。

 

つまり平等じゃなくなる。

 

俺たちみんなには等しく能力が与えられたり、一緒に時間通りに進めようとしてきているんだ、少なくとも今回のプログラムではペナルティはない。

 

 

「説得力にかけるわね。それはあなたの勘を当てにしたときでしょう。」

 

「勘って、確かに説明不足ではあるけど。それを言葉にすることが難しいんだよ」

 

「第一、魅音が最初に言っていたじゃない。有用じゃないって判断したらすぐに処分するって」

 

「それが嘘なんだって。魅音らにとって俺らは貴重なプレイヤー、人材なんだよ。」

 

 

 

 

 

「・・・妄想ね。」

 

 

うっ、確かに確固とした根拠とかはないけど。

それに部屋で考えたことも俺の勝手な考察なだけだしな。本当に能力の実験モニターかもしれないし。

 

だけど、俺の勘は当たるんだよ。それを相手に信用しろって言われると困るけど。

 

 

「・・・それにあなたはそれを私に話して何がしたいの?」

 

 

お?意外に話を聞いてくれる?

 

 

 

「・・・・・・あんた最初に和平でもしようって言ったよな。」

 

 

「えぇ、油断を誘って不意打ちしようと思ってね。失敗したけど。」

 

 

「俺が殺さない理由それ」

 

 

ずっと考えていたこと。

もう一つの目的だ。

 

 

「つまり和平がしたいってこと?」

 

 

「いや、ちょっと違う。俺が求めるのは協力者。まぁできれば仲間だな。」

 

 

「仲間?」

 

 

「そ、仲間。」

 

 

 

この能力実験モニター、――ゲームはきっとワンマンプレイじゃ生き残れない。

 

 

最初の方は1人で行けるかもしれない。

だけどどこかで2人以上が必要なプログラムが、仲間をつくることが必須のプログラムが出てくると思う。部屋で考察した団体戦とかな。

その場で仲間を作るのもいいが、些か信用問題にかけるし、第一急ごしらえでは上手く動けないかも。

 

だから今のうちに作っていた方が有利になるかもしれない。

 

 

「と、思うんだけど?」

 

「なるほどねぇ、一理あるわ」

 

結構な好反応。いけるか?

 

 

「だけど、あなたを信用するかどうかは別じゃない?」

 

 

「そうなるよなぁ」

 

 

もちろん、ここで仲間を作るには信用されないといけない。

 

「だから、俺の能力を教えてやるよ」

 

そのために自分の弱みを見せればいい。

 

自分の能力を教える。

 

これは自分の武器を見せたも同じだ。

 

 

「・・・それも信用するか別じゃない?あなたが本当の能力を教えてくれるとも限らないんだし」

 

「もちろん、しっかり実演してやるぜ?信用されるためなんだ当然だろう」

 

 

ほら、と持っていた鎖を見せて能力を使う。

 

 

「俺の能力は「すべてのものを2倍にする能力」だ。だから鎖が一つから二つになったり、長さが倍になる。」

 

 

分かった?と香椎に言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・見せた、その代わり、私の能力を教えろとでも言うのかしら」

 

「いやそれはいい。それだとあんたに不安材料が残るだろう。今はいい。今はな」

 

 

教えられたとしても、本当とは限らないからな。

 

 

 

「それで、あなたの仲間になったところで、このプログラムはどうするのかしら?どちらか一方がリタイアするの?」

 

 

私は嫌よ、と香椎が言う。

 

 

「あぁ、それはもう決めてる。」

 

 

え?と惚けてる香椎の足に俺は2倍にした鎖を勢いよく巻き付ける。

 

油断していたから、簡単にいった。

 

 

しまったという顔をしている香椎を全力で引っ張る。

 

 

 

「安心しろ、殺せないから」

 

 

俺の元に引き寄せたところで、香椎の顔面に威力を2倍にした拳を叩きつけたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

#################

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香椎side

 

 

 

 

 

 

「はっ!」

 

 

私が目を覚ましたのは、彼に殴られてから数十分くらいのことだったと思う。

 

 

「・・・ここは」

 

まず目に移ったのは天井。それも見覚えのある。

そこから一通りあたりを見回すと、どうやらここは1stプログラムが始まる前までいた部屋のようだ。

 

「・・・そう、私負けたのね」

 

ぼんやりとした記憶を呼び起こすと、最後に覚えているのは彼の話に聞き入ってたところを彼に思いっきり殴られたこと。

 

体良く協力しようだのなんだの言っていたが、所詮嘘だったってことね。

 

油断したところを1発ぶん殴られた。

 

私も最初はそうして彼を殺そうとしたんだもの、恨むつもりは無い。納得はしないけど。しかも戦いもぱっとしないものになった。

 

寝かされていたベッドから降りようと身じろぎすると、カサっとなにかがこすれる音がした。

 

 

「・・・紙?」

 

音がした胸元の方を見ると、部屋に置いてある紙が下着に挟み込まれていた。

 

それを手に取ると、なにか書かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっほー、起きた?

 

地染 玄四郎なんだけど、プログラムのときにいった仲間になる件について考えといてくれ。

 

あんたのことぶん殴ったのは悪かったと思う。

けど男の子って負けるのが嫌いんなんだ。特に女の子に負けるってなるとな。

 

だから、できれば殴ったことは水に流してくれると嬉しい。

 

いい返事を次にあった時聞かせてくれると嬉しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

P.S.あんたが倒れたあと、医者らしきやつが看てたから身体は大丈夫だと思うけど、気をつけてな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふっ、面白い子」

 

どうやら、この手紙を読む限り仲間になりたいというのは嘘ではないみたい。

私のことを殴ったことも謝ってくてもいる。

 

私のことを殺さなかったところや、彼が見せてくれた能力も本当かどうか置いておいて、見せてくれたという部分も信用できるところではあるかも。

 

私に彼を扱うことが出来るかしら?

 

見た目はどこにでもいそうなちょっとチャラい高校生。

 

だけど、彼にはなにかありそう。私の女の勘がそう言っている。それがなにかとか分からないけど。

 

 

 

 

 

「・・・でも、それでも。ここで生き抜くためにどんなことだって利用してみせる」

 

 

 

 

だって死にたくないもの。

 

 

 




一応、香椎戦終了!


香椎を仲間にしたかったためだけの戦いでした。

早足すぎるぜ
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