出会って5秒で・・・   作:朝昼晩御飯

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どんどこどん。はーじまーるよー


ソレカラ

 

 

 

1on1終了です。

 

能力を解除してください。

 

施錠を行います。

 

 

 

 

 

 

俺が香椎をぶん殴って、プログラムが終了したあと。ぞろぞろと黒スーツたちが入ってきた。そしてその後に続く形で入ってきた初老の医者らしき人物が俺と香椎を診た。

 

 

 

「じゃあ最初は君からね。・・・ふむふむ、どうやら腕に傷があるようだ。それ以外にめぼしい傷はなし。」

 

あとで包帯でも巻いてもらいなさい、とそれだけ言って香椎の方へと向かった。

おいおいそれだけかよ。簡易な診断すぎるぜ。

 

まぁ特に支障はないので構わないが。

 

 

香椎の方に向かった医者を見ながら、案内人についていけと言われたのでこの独房が離れる。

 

と、その前に。

 

「なぁ、爺さんすこし時間くれよ」

 

医者のじいさんに、手紙を書く時間を貰わなきゃ。

 

「ふむ、少しだけだよ」

 

ありがと、と言ってさっさっと持っていた鉛筆と紙で手早く書いてしまう。

 

内容は仲間の件について。

 

不意打ちをしてプログラムを終わらせたから、香椎に勘違いをさせてしまっているかもしれない。

 

俺が仲間が欲しいのは本当なので、その旨を要約して書く。

 

「それじゃあ、これをそこの姉ちゃんに持たせておいてくれ。」

 

「・・・・・・特別だよ」

 

また、ありがと、と言って今度こそ独房から離れる。

 

 

 

そこから、黒スーツの男に雑に包帯を巻かれ、

 

 

そしてまたあの趣味の悪い廊下を数分歩くと、プログラムが始まる前の部屋へと入れられた。

 

 

「ふぅん、今度は5時間なんだ」

 

最初に目に入ったのは時間制限。

 

時間制限が表示されたディスプレイが、前回は20時間だったのに、今度は5時間になっている。

 

「次のプログラムまでにしては長いほうかな」

 

魅音たちのほうだっていろいろ準備する時間とか欲しいだろうし。そう考えたら結構短いほうなんじゃないか?この時間。

 

このゲームの参加者は俺が最初見た限りだと、だいたいで100人ぐらいだったから、その管理とかも大変だろう。

 

もっとも1stプログラムで死んだ連中もいるとは思うけど。

 

それとどうやら、あの初老の医者らしき人物を見る限り治療もされるようである。ご丁寧なことに。俺はざつだったけど。

 

 

 

 

 

「それにしても、結局アイツの能力分かんなかったな」

 

 

香椎 鈴。腕や足を剣にしたり、刃物生やしたり、空間から刃物を作ったりする能力。最後まで、能力の全貌は分からなかった。

正直、あのまま戦ってたら負けていたかもしれない。

 

香椎が俺の話に興味を示してくれたから、楽に倒せたが。

 

「そのぶん、もし仲間になったら心強い。」

 

能力がどんなものか分からなくても、香椎の能力は見る限り強力なものだ。

不意打ちに近接、遠距離と幅広く戦術を立てれる。

それに俺が考えるに、香椎の能力は俺との相性も良さそう。今考えてる作戦も、仲間になったら試してみたいものだ。

 

 

 

「そして、俺の能力の使い勝手もよく分かった。」

 

 

今回のプログラムで分かったこと、やはり主流となる使い方は身体能力を2倍にした近接戦闘かな。

 

鉛筆の威力を2倍にした投擲とかでもいいんだが、如何せん使う道具の耐久が心もとない。元の素材が木だと、耐久を2倍にしたところで高が知れている。

 

できれば鉄製の道具とかがあればいいのだが。

 

まぁ、でも俺の元の身体能力があれだから十分には戦えるだろう。

 

そうでなくても、ハンデとして見るとこのゲームも面白くなる。縛りプレイってこと。

 

 

一応、奥の手みたいなのも考えてるしな。

 

 

 

この奥の手が、俺がこの能力をチートという理由でもある。

いつか、俺なんかよりも強敵にお披露目したいものである。

 

 

 

 

「ふぁ・・・やばっ。また眠くなってきた。」

 

この部屋にいると、寝ることぐらいしかない。

まぁ、プログラムで疲れてるのもあるかもしれない。

 

なんか疲れてばっかだな。

 

まえの20時間ていう時間も最後まで寝るに費やしたし。

 

また寝るか。

 

 

 

「・・・おやすみ」

 

誰に言うでもなく、お休みを口にする。

 

次に目を覚ました時は2ndプログラムかな?

 

 

次も楽しみだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

#################

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザザっーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

「もぉ玄ちゃん!」

 

 

 

 

 

「また、そうやって学校サボって!」

 

 

 

 

 

「本当、僕がいないとダメなんだから!」

 

 

 

 

「ほら、学校行くよ!」

 

 

 

 

 

 

「まぁ、僕も玄ちゃんがいないと退屈かなぁ」

 

 

 

 

 

「・・・ううん、なんでもないよ。心配してくれてありがと」

 

 

 

 

 

ザザザッーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「バイバイ、玄ちゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

##############

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわっ!」

 

 

ガバッと勢いよく起き上がる。

呼吸は荒れ、身体は汗でびっしょりで、気持ち悪い。

 

 

 

「いつのこと思い出してんだよ俺。もう2年前だっつーのに」

 

ガシガシと髪をかく。

はぁ、と溜息をつき顔を洗おうと洗面台に向かった。

 

鏡に映る俺の顔は心なしか青ざめている。

 

 

 

 

本当、懐かしい夢をみた。

 

あの日から見てなかったのに、嫌なことを思いだした。

 

 

やっとだ。やっとなんだ。

 

 

退屈な日常から抜け出せそうなのは。

 

 

記憶の奥に封印してたってのに、この環境が思い出させたのか?

 

 

「・・・ふぅ。」

 

 

顔を洗うと少しはすっきりした。

 

 

まさか。寝すぎたから、久しぶりに思い出したんだよ。

このゲームをやっていけば、自然と忘れるだろう。

 

きっとこの変な気持ちになった自分も、すぐに元の自分にもどる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当は今の今まで、お前のこと忘れたことなんてないよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5時間が経過しました。

 

手錠を前で合わせ、案内人従ってください。

 

 

 

 

 

ザザっと部屋のスピーカーから指示をされる。

 

 

そこで、黒スーツの男が俺の部屋に来て、準備しろと言われた。

 

 

一応、全身を部屋にあったタオルなどで汗を拭き取って、そのまま黒スーツの男に従って廊下にでた。

 

 

 

 

 

大丈夫。大丈夫だ。

 

 

 

退屈な日常から抜け出す一歩手前まできてる。

これからは心躍るようなものが待ってるんだ。

 

1stプログラムも楽しかったが、心は満たされなかった。

だけど、楽しいなんて思ったのは随分と前だ。期待できる。このゲームは期待できる。

 

 

あの平凡で退屈な世界からやっとの思いで抜け出してここに来たんだ。

 

 

そう、お前がいなくなって退屈になったあの世界から。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




何のことやねん、って思いますが。できれば読み続けてくれると嬉しいです。


あと1stプログラムはこれで終わりです!
次は2ndプログラムです!


多分、お待ちかねのユーリが出ると思います



あとあと、カクニンの話で能力の設定、考察の内容を編集しました。
ちょっと矛盾あるなぁって思ったんで。
前よりはマシになってると思います。
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