Fate/wizard of genesis 作:ゆーーーーん
石の宝であふれかえる宝物庫。
そこで倒れている金髪の少年をかばうように今よりも幼いアラジンが赤髪の少女と対峙していた。
アラジンが杖を掲げると莫大な量の小さき光の鳥が集まる。それはまるで光の鳥たちに彼が愛されているかのように。
それを見たひとりの青年が興奮しながら叫びだす。
「ああぁ!彼こそが...偉大なる創世の魔法使い......マギ!!!!!!」
_____
「マギ....」
凛はそう呟きながら目を覚ます。これはきっとキャスターの過去だろう。
他人の記憶を盗み見ているようで気分はよくない。
しかし凛は先ほどの夢でキャスターに聞きたいことができてしまった。
創世の魔法使い。これを聞くだけで彼が相当な魔法使いだとうかがえる。
それとマギとは何なのか。
そんなことを考えながら階段を降りリビングへ向かう。
時刻は午後5時。もはや授業は終わり無断欠席だ。
「召喚の疲れかしら、、」
ドアを開けリビングに入るとソファで気持ちよさそうに眠るアラジンがいた。
本当にこんなのが創世の魔法使いなのかしら
夢とは違い15歳ぐらいに成長しているキャスター。
凛はあきれながらキャスターを起こす。
「起きなさいキャスター! いつまで寝てる気!!」
「わあ! おはようマスター」
「もう夕方よ」
凛はそういいながら紅茶の準備をする。
お湯を沸かしお気に入りの茶葉を出す。
「そういえばあなたってマギなの?」
寝起きに聞くことではないが気になっていた凛はふと聞いてしまう。
「うん、僕はマギさ
特徴としては...そうだね魔力がほぼ無限に使えるってとこかな」
「無限に!!?」
とんでもない情報をあっけからんと言われ凛は唖然とする。
「そういうことは早く言いなさいよ!!!」
「ごめんね。言い忘れてたんだ。
それと.....僕は昨日マスターに大事なことを聞くのを忘れていたんだ。」
そう言われ、凛は生唾を飲む。
魔力無限などと同じくらい重要なことがあるのか。
緊張で冷や汗すらかき始めた凛にキャスターは問う。
「マスターの名前を教えておくれよ。」
自らのマスターの目をじっと見つめ優しく微笑みながら。
そんなこと..
と思う凛であったがそれと同時にキャスターの暖かみを感じた。
このサーヴァントは相手の名前を心の繋がりを大切に思っているのだ。
凛はそんなキャスターに微笑み返しながら自らの名前を告げる。
「私の名前は遠坂凛よ。」
「じゃあ。凛さんってよんでいいかな?」
「ええ。」
心優しきサーヴァントに気分を良くし、鼻歌を歌いながら二人分の紅茶を注ぐ。
「紅茶を飲み終えたら街を案内するわ。」
「ほんとかい?それはすごく楽しみだね。」
戦場の下見に行くのに遠足気分なサーヴァント。
信頼と不安が入り混じる凛だった。
お気に入り五件ありがとうございます!
一話からお気に入りは執筆意欲がわきます。