Fate/wizard of genesis   作:ゆーーーーん

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第3夜

「ここが学校なんだね!」

 

目を輝かせながらキャスターは言う。

ここに来るまでも八百屋や魚屋、喫茶店に本屋などあらゆる建物に興味をもっていた。

一度、真剣な眼差しをした時があったが、それはただ路地裏のいかがわしいお店を凝視していただけだったが、、、

 

 

日は落ち、あたりはかなり暗くなっていた。

生徒は全員下校しているのか、校庭には静けさが漂う。

 

「日本の学び舎って初めて見るよ僕!

 早く案内しておくれよ、凛さん!」

 

相変わらずのテンションである。

ウキウキしながら歩くキャスターとそんな彼を不安そうに見る凛。

 

もしサーヴァントと鉢合わせたりしたら大丈夫かしら、、

 

凛の不安は募るばかりだった。

 

教室、理科室、視聴覚室

色々な部屋をまわりながら最後は屋上に出る。

 

「特になにもなかったわね。」

 

ほかのマスター達が何か仕掛けているかもと警戒していた凛だが、その心配は杞憂に終わる。

 

「わあ、すごく綺麗。

 アリババ君にも見せてあげたかったなあ」

 

屋上からの夜景につい友を思い出す。

 

「アリババ君?」

 

「うん。僕の友達さ!

 とっても面白いし強いんだよ。」

 

友の話をするアラジンは嬉しそうで自慢げだった。

 

 

 

 

 

 

「――へぇ、なら一度殺りあってみてえな。」

「――――っ!」

 

 

咄嗟に振り返る。給水塔の上から獣のような眼をした青い男がこちらを見下ろしていた。

 

 

「夜の学校でデートたぁ、いい御身分じゃねぇか。」

 

軽口を言うこの男だがこいつとは戦ってはならないと凛の本能が警報を鳴らす。

 

「キャスター、あなた飛べる?」

 

「うん、できるよ。」

 

即答するアラジン。

極めて高度な魔術に分類される飛行魔術。それができるというアラジンに凛は少し驚く。

  

  ――魔力無限なだけあるわね

 

そんなことを考えながら足に強化の魔術をかけ屋上から外へ駆け抜ける。

 

「キャスター、着地任せた!」

 

「おい、いきなり逃げんじゃねえよ!」

 

フェンスから足が離れ、身体は宙に舞う。

そんな危機的状況の中アラジンが問う。

 

「ねぇ、マスター。

 僕は飛べるけどマスターを支えるための筋力がないけどどうする?」

 

 

「「えっ?」」

 

アラジンの突拍子もない発言に相対する。揃うはずのない敵同士の二人の声が重なる。

 

「ちょっ、キャスタァァァァァァァア!!!!!!」

 

「ふふっ、任せて凛さん。

 飛べっ魔法のターバン!」

 

アラジンの額の宝石からターバンが広がる。

 

「まっ、魔法のターバン!?」

 

 

驚く凛をターバンに乗せると軽く浮遊しながら校庭の中央へと降りる。

 

「ふふっ、ごめんねマスター。

 驚いてしまったかい?」

 

「驚いてしまったかい?じゃないわよ!

 死ぬかと思ったじゃない!」

 

飛行魔術の初体験に呆気にとられていたがその前のアラジンの過ぎた冗談に激高する。

 

「まったく、こっちまで驚いちまったぜ...」

 

こちらに追いついたランサーは呆れながら真紅の槍を構える。

 

「ランサーのサーヴァント――」

 

「如何にも。そういうあんたのサーヴァントは.....キャスターか?

 キャスターがこんな序盤から白兵戦たぁ、ずいぶんなことじゃねえか。」

 

獰猛な殺気を受け、凛は不安そうに自らのサーヴァントを見る。

そこには隙を見せずランサーを見据える凛が一度も見たことがない真剣な表情のアラジンがいた。

 

 

 

 ――本当にわけのわからないサーヴァントね

 

 

 

強烈なサーヴァントを前にしても、不安を見せないアラジンに評価を上げる。

 

「キャスター。手助けはしないから――貴方の力、今ここで見せて?」

 

「任せておくれよ、凛さん」

 

アラジンは杖を構える。

 

「いくよ、ランサーくん!」

 

「くんは余計だっ!」

 

一瞬で距離を詰めたランサーの槍の突きがアラジンに迫る――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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