敵(ヴィラン)の名はギルガメッシュ!   作:ドライヤー

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まだ連載中の作品終わってないのに作ってしまった…


敵(ヴィラン)の名はギルガメッシュ!

「お前は死んだのじゃ」

 

はいきましたいきなりのdie宣言。俺はさっき通学路で車で引かれて死んじゃった。気がついたら真っ白な空間。もうこれテンプレ中のテンプレじゃね?はいはい、どうせなんか神様のミスで死んじゃったとかそんなんでしょ。はい論破。

 

「そこまでわかってるなら良い。そのお詫びに転生特典を1つ主につけてやろう」

 

えっまじで?まじでそうなの?よっしゃー!ついに俺の時代が来てしまったか。異世界の美少女とイチャイチャできるんじゃね?

 

「反応が童貞じゃな」

 

やかましいわ!まあ人生で彼女がいる時とかなかったからしゃーないけどな。それよりほら、はよ特典よこせ。

 

「せっかちな奴じゃ。まあ良い特典はこれで決めよう」

 

そう言って出てきたくじ引き。自分で選べるわけじゃないのか、くれないよりかはましか。

 

ーガサゴソゴソ

 

おっ引けた。何々?見た目も能力もギルガメッシュだと…まさかあのfate史上最高の慢心王さんですか?

 

「よりによってそれを引いてしまったか…」

 

え、なにその渋い顔。まさかこれは外れですか?いやいや、間違いなく最高の運の良さでしょ。fgoで10連で星5を3体引いたぐらいの運の良さなはずだよな?だって飛行機墜落するより確率低いんだから。

 

「うぉっほん!次は世界を選ぶとしよう。えーと、あったこれじゃ」

 

次に出てきたのはダーツとボード、あの、○○○こらえてのダーツの旅じゃないんですからもうちょい真面目に決めてくれても、あっもう投げやがった。

 

「ふむふむ。この世界か、よし終わりじゃ。すぐに送り出してやろう」

 

指パッチンした瞬間、地面に底なしの穴が開く。そりゃあ地面に穴が開けば一直線に落ちるわけで、っておぃぃぃぃ!せめて行く世界くらいおしえてくれよぉぉぉ!

 

「お主の精神が強固であることを祈っておるぞ」

 

今の不吉な言葉はまさかギルガメッシュさんと何か関係しているのか?そうだとすればチェンジだチェンジ!今すぐ変えてくれ!

 

「無理じゃ」

 

そんな殺生なぁぁ!と俺は問答無用で異世界に放り込まれたのであった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

ってな訳で転生を果たした俺ですが、生まれた時から自我があったわけではなく、ある日を境に全ての事を思い出した。それはこの世界でいう個性の発現、というやつだ。ここが「僕のヒーローアカデミア」の世界だと知った時俺は少なからずショックを受けた。

なぜかというとこの世界の女の子は可愛い、のではあるが何か可愛いのベクトルが違うんだよな。わかる?この気持ち。あれだ、俗にゆう友達としては見れるけど恋人関係としては見れないっていうそんな感じだ。

自我を取り戻した俺は、とりあえず個性?いや転生特典を発動させてみた。文字通りギルガメッシュ様の能力である。使っていくうちにだんだんわかってきたが、この能力は使い方次第では世界を滅ぼすことも恐らく可能である。なんて恐ろしい能力を貰ったんだと思ったが、便利な能力でもある。俺が気をつけていたらどうにでもなるか。

俺はこの時までは神様が渋い顔をしていた理由がこれだと思っていたが、それは勘違いであることにすぐ気付いた。問題は他にあったのだ。それに気がついたのは俺が始めて言葉を喋れるようになって1週間後の出来事だ。

 

「この我にこのような安物の乳を飲ませるか!最高品質の物を献上せよ!」

 

生まれて1年も経っていない赤ん坊が言うことではない。お父さんはは顔真っ青、お母さんは言葉の意味にも気付かず始めて喋れた言葉に大喜びである。問題はこのことだった。この時俺が思ったのは

 

(まずいなぁ。まあ乳幼児期の食事はこんなものか)

 

である。誤変換も甚だしい。しかも思っただけで口には出そうとはしなかった。どうもギルガメッシュは思った事を口にすぐ出してしまうらしい。しかも口調が全てではないが変換されてしまうのが問題だったのだ。

 

まあこのくらいなら少し偉そうな可愛い子供である。だが、それだけではなかった。挙動もギルガメッシュに似てしまうのである。特典さえなければお山の大将くらいなのだが特典があるせいかやりたい放題である。

 

幼稚園に入りクラスのトップに立ち、逆らう者には容赦はしない(殺しはしないが)、先生の言うことは聞かずに先生程度の個性では止めれるはずもなく、逆に黄金を与え買収してやった。

 

小学校の始めての参観では勝手に暴れ周り、見にきたお父さんは周囲の奥様方に睨みつけられ挙動不審で顔真っ青、お母さんは「息子があんなに目立っているわ!」といって感慨していた。

 

中学校でも先生達は何度も俺に注意をしようとしたが、文武両道の俺には注意できる機会もなく、3年間そのままの態度であり続けた。

 

でも誤解しないでもらいたいのは、俺の性格全てがギルガメッシュになってしまった訳ではない。俺とギルを3対7(陸と海くらい)くらいだ。ギルガメッシュに俺成分が混ざって少しマイルドになったみたいだ。

 

そしてとあるヒーローを育てる某学校へ進学し、そこで将来、NO.1ヒーローとなる者と親友になった(この時は気付かなかったがな!)。その学校で俺は期待の新星、などと呼ばれたりもしたが何か物足りない気がしていた。

 

そして卒業後、18歳となった俺は親の元を離れることを決意し、今まで育ててくれた親に感謝の言葉を告げる。

 

「今までよく我を育ててくれた。褒美をつかわそう」(ありがとう。お母さんお父さん。このままだと迷惑をかけるから家を出ることにするよ)

 

そういって俺は黄金を1t取り出した。……感謝を告げた。そうこれは感謝の意を示している。お父さんは腰が粉々に砕け、顎が外れて治らないくらいびっくりしただろう。お母さんは「息子が親孝行ものになったわ…」と泣き出していた。

 

そして俺は家を出てヴィマーナを取り出し、そのまま遥か上空まで飛ぶ。そして物思いにふける。どうやら俺の意識は砂糖が水に溶けるかのように、ギルガメッシュと同化してしまったらしい。その証拠に自分の行動に違和感を覚えなくなった。まあ18年間もこの身体でいればそうなるかと納得し、これからどうするかと考える。

 

「まあ何とかなるか」

 

とりあえずヴィマーナで世界一周でもしようかと思い、そのまま空を翔けていった。

 

 

 

 

そして1年後…

 

 

俺はヴィランと認定された。

 

 

 

いや何でだよっ!って思う方もいるかもしれない。だがギルガメッシュの性質上それは仕方のない事なのだ、そう仕方のない事なのだ!

やりたい事を全てし、そこに我慢するという二文字はこの英雄王にはない。

 

ヴィマーナで翔けている姿を写真に収めそれを出版した記事は思いの外カッコよく撮れていたので、その記事を出版した会社に出向き、

 

「褒美をくれてやろう」

 

と一言。黄金ドーン。危うく経済が混乱するところだったらしい。

 

温泉に入りたい、と勝手に設営。不動産侵奪罪。ヒーローがかけつけたが、それらを全て撃退し(殺しはしない)、ゆっくり温泉に浸かった後、そのままヴィマーナで逃走。

 

ひょんな事を幾度なく繰り返し、あっさりとヴィラン認定。

 

それよりも問題があったのが、子供達が憧れてしまうところだった。ヴィランの癖に子供達にとっては対して害はなく(大人からしたら大迷惑)、堂々とした姿がどうもカッコよく見えたらしい。極め付けは大災害があった時、気まぐれに被災者の救助をしていたら人気に拍車がかかってしまったらしい。

 

早くこいつを豚箱にぶち込まなければと誰もが躍起になるが無論俺を捕まえることなどできない。

 

 

 

「まて!ギルガメッシュ!今日こそはお縄について貰うぞ!TEXAS SMASH!」

 

 

「フハハハハ!そのような、そよ風じゃ我を倒す事は出来ぬぞ!オールマイト!」

 

 

「ぐぬぬぬ!同じヒーロー志望だったのに、なにがあったのだギルガメッシュ!」

 

 

「我は我だ!何があっただと?何もないわ!たわけ!」

 

 

鬼達が捕まえることのできない王様を捕まえようと今日も鬼ごっこを繰り広げる。

 

 

 

 

 

 




連載は考える。

なんとなくギルガメッシュはオールマイトのこと気に入りそう、と思い作ってみた作品です。

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