敵(ヴィラン)の名はギルガメッシュ!   作:ドライヤー

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赤バーだからやる気超出る。てかランキングってどーやってでんの?

多分連続投稿ここまでです。

ネタが思いつかない笑笑


ヒーロー殺し

ビルの上からあたりを見渡す。偽物、偽物、偽物、どいつもこいつも英雄という本質を履き違えている。『ヒーローとは見返りを求めてはならない 自己犠牲の果てに得うる称号でなければならない』、これを人々は英雄回帰といった。彼の目指す最終目的でもある。故に粛清しなければならない。偽物が蔓延るこの世界、誰かが正さねば、誰かがこの間違いを正さなければ。

 

「ハァ…どこもかしこも偽物ばかりで頭が痛くなる…」

 

振り返ったその時だった。男が1人、空から降りてくる。その者の雰囲気は神聖な何かと同時に身体の芯が冷えるような戦慄を感じさせるものだった。男は何も言わずに立っている。確か…ヴィラン名は「ギルガメッシュ」、世間からも最も注目されているヴィラン。徒らに力を振りまくヴィランも粛清対象…、いやこいつは粛清対象なのか?

 

「なんのようだギルガメッシュ…」

 

「お前のような奴に用はないヒーロー殺し」

 

その態度に咄嗟にナイフに手を出す。だが、私怨で殺してしまっては大義名分がなくなってしまうのでナイフをしまい。この男が何を目的にヴィランなどやっているのか、見定めるため聞くことにした。

 

「我の目的だと?なぜお前のような奴に…いや、強いて言うならば『愉しみ』を求めている、といったところか」

 

決めたこいつは粛清対象だ。

 

「お前は粛清対象だ、ハァ…」

 

ナイフを抜き、男の顔を見る。男の目には何か強い意志を感じられた。少なくとも男の語った顔に嘘はない。

 

「ほう…我を罰するとな、寿命を縮めることになるぞ」

 

一気に体の毛が逆立つ、鳥肌が止まらない。こいつには逆立ちしたって勝てないことに気づく、いや気づいてしまった。

 

「見逃してやる、とく失せよ」

 

男は見逃すといった。どうやっても勝てないので、こちらとしては好都合であった。

 

「いつか必ず、俺が殺してやる…ハァ…」

 

今は勝てなくとも、いつか必ず。そして俺はビルの上から飛び降りた。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

やっべぇぇぇー!ラーメン屋行こうと思って偶々降り立った目立たないビルの上に「ヒーロー殺し」ことステインがいたぁぁ!やべぇよ今俺ヴィランじゃん!これ「粛清対象だ、ハァ…」とか言われちゃうんじゃね?負けることはないがこんな奴に襲われたらトラウマもんだ。まさかの出来事に何も言えず固まってしまった。

 

「なんのようだギルガメッシュ…」

 

ぎゃあぁぁぁぁ!話しかけてきたぁぁぁ!怖えよぉ!てか顎やべぇよ!なんだよその尖りかた!ふう、ここは落ち着いて貴方様になにも目的がないことを証明しようではないか。ここで、名前を言ってしまっては無駄に威圧させてしまうかもしれない。ここは異名で語りかけよう。

 

「お前のような奴に用はないヒーロー殺し」(貴方に用はありませんヒーロー殺しさん)

 

ちょっ、ちょいまって。ナイフに手を伸ばさないで!その思いが通じたのか、ナイフをしまってくれた。え?何が目的だって?

 

「我の目的だと?なぜお前のような奴に…」

 

いやまて、ここであやふやにしてしまっては襲われる可能性がある。ここは嘘偽りなく正直に答えておこう。

 

そう、これはこの身体になってから満たされることない欲求。

 

「いや、強いて言うならば『愉しみ』を求めている、といったところか」

 

よし完璧だ。これでもう襲われることは「お前は粛清対象だ、ハァ…」ってまてまてまて、なんでそーなるの?

 

「ほう…我を罰するとな、寿命を縮めることになるぞ」(ほう…俺を罰するとな、俺がお前の顎の恐怖で寿命を縮めることになるぞ)

 

ん?なんか相手ビビってね?へいへいピッチャーびびってるぅ!調子乗りましたすみません。てか今威圧したら勝手に逃げてくれそうな雰囲気だな。

 

「見逃してやる、とく失せよ」

 

決まった。これで後腐れもなくどっかに行ってくれるはずだ。

 

「いつか必ず、俺が殺してやる…ハァ…」

 

そう言ってステインはビルから飛び降りた。

 

…現実はうまくいかないもんだな。まあでもヒーロー殺しが出てきたってことはもうそろそろ原作が始まる頃なのか。下手にかき乱してストーリーごちゃごちゃにするのは何か気が引けるが、同時に干渉したいと思う自分もいるわけである。

 

 

……

 

 

とりあえずヒーロー殺しの恐怖対策の為にお化け屋敷でも通うか。

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな事も今日はあったが、ヒーロー達はギルガメッシュの影も形も見つけられなかったらしい。

 

 

 

 

 

 

 




最初、別の小説だと思った人挙手







感想で「ギルガメッシュの要素がない」とご指摘下さいました。

この作品では賢王ギルガメッシュとしてではなく、暴君としてのギルガメッシュをモチーフにしています。様々な逸話がありますがその中で暴君の部分が極端に出てきたものだと思って下さい。

さらにギルガメッシュは俺至上主義です。でも転生し、生前とギルの性格が合わさり少し優しくなっています。普通なら無礼を働いた時点でもう全員バビロン処刑です。

fgoしかプレイしていない方には受け入れ難い作品と思いますが何卒、ご容赦下さい。

それでも受け入れられないかたはもうごめんなさいしか言えないです…

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