敵(ヴィラン)の名はギルガメッシュ!   作:ドライヤー

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ようやく!ようやく!軌道修正ができる!!

気軽に読めると思います!


ミッドナイト

それはある昼下がり、暇を持て余していた俺はUBWでギルさんが着衣していた服、に似ている服を調達しに行った。まさかユ○クロに置いてあるとは思わなかったが…一度くらい着用してみたかったのだ。コスプレと言われても構わない!ギルは髪を下ろした方がカッコいい。だから仕方ないのだ!

 

まあ、元来のギルの私服は幾分ダサすぎる。ゲームをやった事がある人ならわかると思うがあれを着衣すると思うと流石にゾッとしてしまう。センスだけはまともで良かったなぁと感慨に浸っていた時だった。

 

「今日が貴方の命日よ。ギルガメッシュ」

 

ピシャァン!と鞭を振るいながら真正面に1人の女が現れる。それは政府が初めてコスチュームの露出の規定法案を制定せざる終えなくなった伝説の女。18禁ヒーロー『ミッドナイト』その人であった。先程から物陰で数人暗躍している事に気付いてはいたが、まさかこいつが出てくるとは…

 

「シンリンカムイ!セメントス!」

 

彼女の声に呼応し、俺とミッドナイトの周りにコンクリートと植物が形成されていき、ついには四方八方コンクリートで密封された空間が出来上がる。植物を生やしたのはコンクリートに纏わりつかせ強度を上げるためか。大方俺の逃走の手段を無くしミッドナイトの個性『眠り香』で眠らせて捕縛、といったところだろう。シンプルではあるが非常に良い作戦だ。

 

「さあ!覚悟を決めてもらうわ!」

 

鞭の甲高い音がこの密閉された空間に響き渡る。この程度、破壊するのは造作もない事だが、どうせ逃げても退屈なので少し付き合う事にする。ん?なんかいい匂いがしてきた。ラベンダーの香りが辺りを漂っている。

 

「ちょっと…何で眠らないのよ…」

 

その面貌は見る見るうちに曇ったものになっていく。それだけ自身の個性に自信を持っていたのだろう。っていうか俺自身もなんで眠らないのかわからない、とりあえず適当に答えておく事にするか。

 

「我がこの程度の薫香で眠れるとでも?」

 

「なんてデタラメな奴!」

 

鞭を構え、勢いのまま俺に向かってくる。あのくらいではこの身体に傷1つつかないだろうし避ける必要もないか…。

 

そして鞭が振るわれる。

 

ビリビリビリビリビリィ!

 

服があます事なく、無残にも破れていく。あぁぁぁぁぁ⁉︎服ガァァァァァ⁉︎

 

「きゃあああああ!」

 

この状況を作った張本人が悲鳴をあげる。まさか服が破れるとは夢にも思わなかったのだろう。俺のエレファントさんが自由気ままに空中に晒されてるのをみて、だ。

 

「前!前隠して!」

 

「そのような歓喜の声を上げるな、照れるではないか」

 

嘘偽りなく本心でそう言った。なぜか恥ずかしいとは思考することは叶わず、むしろお前が見れて光栄だろうという気持ちになる。いやぁ照れるなぁ!照れちゃう照れちゃう!フハハハハ!

 

「ぷしゅう…」

 

謎の効果音を上げ、気絶するミッドナイト。まさか18禁ヒーローがこんなウブな人だと誰が想像つくだろう。不覚にもギャップ萌えを経験してしまった。ふむ、女をこのようなコンクリートの上に寝かせるのは良くないか、と思いとりあえず宝物庫から簡易ベッドのようなものを出し、ミッドナイトをそのまま寝かせる。

 

「先ず、出るとするか」

 

王の財宝で周りのコンクリートを粉々に破壊する。うん、やっぱり太陽の光は良いもんだな。ん?周りの反応が…あっ今俺全裸だったわ。てかこの状況、周囲から見たらどう思うのか。

 

全裸の俺、ベッドで気絶している女、密閉された空間…

 

「かっ、確保ーー!」

 

とりあえず俺はヴィマーナで逃走する事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全裸で飛び去っていく俺を人々はなすすべもなく見守り、公然猥褻罪を犯したギルガメッシュは今日も捕まらなかった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日、俺の全裸の写真が一部で流行したらしい。

 

 

 

 

 

 

 




久しぶりにこの終わり方がしたかったまである。


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