「オル...オカピだぞー!」
浮かび上がる前世の記憶を沈める。そうした方が友達(フレンズ)でいられるから。
浮かび上がる前世の記憶を鎮める。そうした方が、フレンズといられるから。
浮かび上がる前世の記憶を静める。そうした方が、そうした方が―フレンズ(親友)と、会えなくても大丈夫だから。
そもそも、俺みてぇなのが女...それも子供に転成たぁどういうことだ...教えてくれ...どうすればいい...次は何処へ向かえばいい?
そう思いながら、香山へ登る。オカピとしての本能だろうか。いや、人間てであった頃を思い出せるからであろう。あそこには、紅茶がある。大して上手くもないが、たまに手伝ったりもしているのだ。―素直には、あまりなれていないが。
コンコン。ドアをノックする。そこには、「ふぁ~いらっしゃぁい。...あ、オカピ。紅茶飲みに来てくれたの?うれしいなぁ。」と、朗らかに笑ってみせる、アルパカがいた。
―落ち着く。あの頃は戦乱に巻き込まれ、突入し、落ち着かなかった。なんか、やけに静かだ―
つい、身構えてしまう。ここまで、静かだと。獣の本能だろうか、いや、体が反応してしまうのだろう。それはきっと肉食動物と同じだ。
―とりあえず、じゃぱりまんを取り出し、紅茶と共に食う。...今日は海老か。止まらねぇ限り道は続くと言っておきながら、停滞した時間でゆったり過ごす。―思い出すだけで、少々罪悪感が走る。
「ありがとう、また来るね!」
そう言い、店をあとにする。...さて、どうしたものか。...ジャガーのところでも行くか。
「あ、何?...向こう側まで渡りたい?それなら橋を―...え、川を下って渡っていきたい?いいよ!」
―橋がかかったのか。俺と同じ...いや、いまはオカピだが。人はいるから。いや、だからなんだというんだ?...今更...いや、止まらねぇと決めたんだ...いや、だが俺は...
「なぁ、俺はどうすればいい?教えてくれジャガー―」
「えぇー?でも、 ...フレンズが、いなくなったってことだよね?それなら、会いに行けばいいんじゃない?」
「―会いに、いく。」
―考えも、つかなかった。今更会えるわけがないと思っていた。この俺が転生してんだ、居ないわけがねぇ。
―とりあえず、探してみるか。みんなが、待ってんだ...!
「―髪が、白く―?」
まあいいか、今更気にしねぇ。
―うっ。何だ、この衝動?誰かを守りてぇ。かばいてぇ。...俺は、鉄華団団長、オカピ・イツカだぞー!これくらい、何てこたぁねぇ...!...!記憶が、流れ込んでくる。俺は、おれは。おれは―
まだ、オカピとして暮らしていた頃。突然、サンドスターが振ってきた。そして、そこに居たのは、オルガ。鉄華団団長、オルガ・イツカ。ただし、無残な姿になっていたが。
そして。フレンズ化したのだ。オルガ・イツカと共に。そして、オカピ・イツカが生まれた。わた、俺は。オルガ・オカピ―イツカだぞ!
―サンドスターの、奇跡だろうか。そこには、フレンズ化した、オルガが居た。
止まるんじゃねぇぞ...