近未来、謎の科学者Dr.Xによって生み出された人造超人レプリカ。カースドプリズンの力を解析し更にミーティアスの欠片を培養、その二つを合わせる事により生まれたレプリカは、ミーティアスと同等の力を持ちながら倒したヒーローやヴィランの力を吸収し、無限に成長していく特殊能力を持つ。
「僕はレプリカなんかじゃない、僕こそがホンモノだ僕がホンモノなんだ!」
超人達の淘汰のため善悪を問わず襲いかかって来るレプリカに未来のヒーロー・ヴィランは為すすべも無く倒れていく。
生き残ったのはたった一人。
超人パワーを持たないヒーロー、ロックピッカー
「行けっ!ヤツを倒せるのはアイツ等しかいない!」
多くの犠牲を払い、まだ試作段階であったタイムマシンを起動し彼女は過去に跳ぶ。この世界を救うたった一つの方法、過去に戻ってカースドプリズンとミーティアスの死の運命を変える為だ。
「今度は私の番です、おじ様」
小さく呟いたその声はワームホール中に吸い込まれ、誰の耳にも届かなかった。
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タイムマシンを破壊し吸収、時を越える能力を得たレプリカもロックピッカーの後を追いワームホールで過去に跳ぶ
「なんだァ?テメェ」
「僕はホンモノだよ、ホンモノのヒーローでホンモノのヴィランだ」
跳んだ先はカースドプリズンが宿敵と戦って居る真っ最中の街、突如光と共に現れミーティアスを吹き飛ばした相手に「気に食わねぇ」と戦いを仕掛けるが、ミーティアスとカースドプリズンは互いが互いの脚を引っ張ってしまい、戦いの末敗れてしまう。
これ迄かと思われた瞬間、レプリカに突っ込むモンスターサイズのアメリカ的なトラック。
ロックピッカーが作った僅かな隙を見逃さず、ミーティアスはカースドプリズンを連れその場から逃げ出すのだった。
「このインチキヒーロー、おじ様に変な事をしたら許しませんからね」
ミーティアスは何とか無事であったもののカースドプリズンは力を奪われ記憶を失ってしまう。
「俺は……僕は誰だ?」
失意の中ただの男になったカースドプリズンは栗きんとん好きの幼女とその母親の親子に拾われる。
初めて知る人の暖かさ、優しさ。
「貴方は貴方よ、名前や記憶なんて関係ない、優しくて素晴らしい人」
時にロックピッカーやミーティアスを交えながら平和な日々を送る中、レプリカの魔の手が親子に伸びる。
「気に食わないんだよねぇ、見逃してやろうと思ってたのに、ニセモノで弱くて悪党で人間ですら無いくせに」
「戦ってはダメですおじ様!逃げて!幸せになって下さい!」
「逃げるんだ!お前には大事な人達が出来たんだろ!」
防戦一方のミーティアスとロックピッカーに背を向けて、家族となった三人で走り出すがカースドプリズンの脚が止まる。
「おじちゃん、どうしたの?」
「ごめんね、僕はいけない」
栗きんとん幼女の頭を撫でながら男は言う
泣き出す幼女をそっと抱き締め、母親の額に優しく口づけをして平和と幸せに背を向け走り出す。
「僕は…僕は!…俺は!!!」
プリズンブレイク!!!
人の姿に形を変えていた鎧を脱ぎ去り
蒼の流星と、緋の凶星が並び立つ。