転生したら竜種でした!? 作:黒猫
ゼウス、王城ってどこなの?
《……マスター、王城は大きな建物です。目の前にあります。》
あ、なんかすごい呆れられた気がする。
まぁ、そんな事はどうでもいい。飛ばしてくれ。
《転移します。》
そう告げると目の前の景色ががらりと変わる。
目の前にいるのは無駄に豪華な服装をした小太りな王様。
その横にはちっちゃい王子?が。
それと鎖を引きちぎっている
いきなり現れたのに驚いたのか、目を瞬いている。
私の友人を攫うなんていい度胸じゃないか。
「な、何者じゃ!名を名乗れ!」
「ヴェルアムール、だ。何故、シロアを攫った?」
「僕の妃にするためだ!」
声を挙げ、王子がこちらへ答えた。
何の階位もない者が結婚しても良くて側室では……?
どうやら頭があれなちびっ子はシロアに一目惚れしたらしい。
こんなにも頭の悪い人を見るのは初めてだ。
とりま帰ろう。
「シロア、帰ろう」
「はーい。あ、少し忘れ物。」
なんだろうな?そう思い、後ろを振り返る。
すると、シロアが王子にビンタして説教していた。
《…マスター、シロアは正常ですよ?》
あっはい。
どうやらゼウス大先生には私の考えていることはバレバレらしい。
ていうか大先生、貴方シロアの力をうんたらかんたらとか言ってたじゃないすか。
関係なかったんですけど先生?
《……それは気のせいです。》
え?でも私おぼえ
《気のせいです。》
先生が否定し続けるのでこれ以上無駄だと思われる。
まぁ、失敗は成功のもとっていうしね?シカタナイヨネ。
《ですね!》
なんでそんなにチミは嬉しそうなんだよ。
失敗を認めたまえよ。失敗を。
《嫌です。》
あ、拒否された。
* 少女移動中 *
「さて、シロアちゃん。私ね、国を作ろうと思います。」
「はい、馬鹿ですね。理由は。」
「理由?そんなもん楽しそうだからだよ!」
「ダメだこいつ、早く何とかしないと。」
最近私の扱いが酷いよね。
その気になれば世界を吹き飛ばす位はできるのにねぇ。
《私がついてますよ!さぁ、国を奪いに行きましょう、目指せ恐怖での支配!》
はい採用。
楽しんでこその人生だからね。いや、竜生か?
「そういうわけで、暫く留守にするからね!!」
「どういうわけよ。私はエスパーじゃないのよ!」
「察して感じ取れ!金華は置いてく!」
「待てやゴラァ!」
大丈夫、でかいところ取ってくるから。
ふかふかベット、それに美味しいご飯待ってろよ!
メイドさんは私が頂いて……ゲフンゲフン。
ゼウス大先生、どっかでかい国ない?
《……精霊国家オフィーリアとかどうです?名前が綺麗な割に屑な王様が治めているので王を潰してしまえば支配しやすいと思いますよ。》
なるほど、オフィーリアね、一体どこよ。
《…ゲフンゲフン。飛びますね。》
露骨にそんなことまで知らないのかこいつはみたいなのが滲み出てるよ!?
せめて隠そうよ。ねぇ!