糞みたいな文章になっているのが分かりきっているので
多分この後書き直します。
「…………っあ……」
困惑。
そう表現するしかなかった。
さっきまで聞こえていた環境音もミノタウロスの呻き声も聞こえない。
まるで音という概念が消え去った様な世界。
地面を蹴ってみても何も音は聞こえない。
それどころか確かに地面に足が触れているのに触れた感触がない。
自分の声だけが辺りに木霊する。
一体何故、何がどうなってこのような状況になってしまったのかが分からない。
周りを見渡してみても相変わらず灰色の空間に一部だけが黒く染まっている世界が拡がっている。
「……そういえば」
ミノタウロスの衝撃で忘れていた。
あのモンスターが入ってくる前に、確かにおかしな事が起こっていた。
私の肘から先の腕が、どういう訳か壁の中に埋め込まれていた。
何かに触れているような感触もせず、かといって何もないという訳でもない、得体の知れないものに腕を突っ込んでいる感覚。
……そうだ。
ミノタウロスに襲われた時に私は足を滑らして倒れたんだ。
あの腕を呑み込んだ壁のある方向に。
「それじゃあ……ここは壁の中?」
訳も分からないまま座り込んでしまっていたので立ち上がって観察していたけど、もしここが壁の中なのだとしたら……
先程私が座り込んでいた場所を見る。
そこは、あの時にミノタウロスに私が襲われた位置。
あの現象が起きた場所と全く同じ所で。
足を滑らした拍子にこの世界に入り込んでしまったのだとしたら……
「私は、何が原因でこんな所に……」
今までこの
寧ろその時間の方が多いくらいに。
けれど壁の中に入った事などあの時以外なかった。
アソコだけが特別だった?
だとしてもあの壁には少しの間手はついたままだった。
ふとした拍子に壁に吸い込まれたんだ。
何かきっかけがあったに違いないのだろうけど……
「何も……分からない」
何も思い出せない。
何か特別な事をした記憶もない。
気づいたらこうなっていただけ。
何か条件があるにしても今の私にはそれを知る為だけの情報が圧倒的に不足している。
この迷宮に来てからというもの理解を超える出来事が立て続けに起こっている。
そもそもこの世界は何なんだ?
どうしてこの世界には色がない?
ミノタウロスはこの世界にはいないのか?
他のモンスターは?
考えられる事は幾らでもあるけど、そのどれにも答えが出せない。
「……」
私が出てきたであろう場所を見てみる。
そこはこの灰色の世界の中で黒く染まっている所であり、この世界を二つに分けるとしたら灰色か、黒のどちらかに区別出来るのだろう。
触って確かめてみる。
灰色の場所に手を当ててみれば触った感触は地面同様なく、触っているという事だけが視覚で認識出来る。
黒く染まっている部分は……
「……っ」
透き通った。
壁などそこにないかのように手が呑み込まれる。
慌てて手を抜いてみればやはりそこに拡がるのは黒く染まった壁だけ。
色が変わっているだけでこの両方に違いなどないように感じる。
「もしかして……影?」
この黒く染まった部分。
もしかするとここは迷宮の中の影になっている部分ではないのか?
だからここだけ色が黒いのかもしれない。
この迷宮の仕様等とは考えられない。
だとすればこの現象。
今私に起きている状況は、私の力によるものなのだとしたら……あの時に、何かしらの条件が揃ってこの力が発動したというのだとしたら……
「私は……運がいいのかもしれない」
理由は分からない。
けど、お陰で私は生きる事が出来ている。
たまたま起きた偶然の産物が私を生き残らせてくれた。
これで私は一生分の運を使い果たしたのではないか、そう思える程には私の中での奇跡が起こっている。
「これが私の力なのだとしたら……この世界にはモンスターは居ないはず」
この世界に来る前はモンスターがいたお陰で迷宮を隅々まで見る事ができなかった。
けれどこの世界の中でなら……恐らく現実の世界と同じ世界が形作られているこの場所なら、安全に探索が出来るかもしれない。
「……行こう」
いつまでこの世界にいられるかは分からない。
ふとした瞬間に元の世界に戻されているかもしれない。
この世界が完全に安全なんて保証はない。
けれど、少しでも安全だと思えるのならば、今は迷っている暇なんてないから。
私は、何も知らなさすぎる。
まずはこの迷宮がどうなっているかを把握するのが先だ。
黒く染まっている部分には触れずに歩みを再開する。
まだ私は元の世界に帰るわけにはいかないから。
「……ここは一体……」
結論から言えば、迷宮はここだけじゃなかった。
探索してみて分かったことはこの迷宮には下に続く縦穴と上に続く縦穴がある事。
それ以外はどこも同じで迷路の様な複雑な構造になっている。
あの蜜が分泌されている透明な木が生えている箇所は他にも複数あった。
探索してみてこのダンジョンに対して分かったことはその位。
「……どうする……」
出口らしきものはこの迷宮にはなかった。
だとしたら残るのは下か上に繋がっている縦穴のみになるけど……
「どっちが正解か分からない……」
この迷宮が地下にあるのか地上の上にあるのかで進むべき道が決まってくる。
もし反対の道に進んでしまえば地上に出るのが更に困難になる。
いつまでもここにいられる訳じゃないかもしれないのだから、ここは慎重に決めなくてはいけない。
「黒い所は……どこでも同じ」
何度か触ってみた所、黒く染まっている場所は位置を問わずに吸い込まれていった。
これで幾つか確信を持てるものができた。。
一つは場所を問わずに黒く染まってさえいれば元の世界と繋がれるという事。
二つ目にこの世界にはモンスターが存在していない事。
更にいえばモンスターどころか私以外の生命体は存在していないとすらも思える。
三つ目にこれが一番重要な事。
この世界への移動が、私の力なのだと確信を持てた事。
たまたま偶然肘が黒く染まった場所……影の位置に当たった時に何も起こらなかったのがきっかけだった。
もしかしたらと思い肘が当たった場所に手を当ててみればやはりというべきか壁の中に手が沈んでいった。
色々試してみた結果、私の身体の黒く染まった部分で触れると影の中に入り込める事が分かった。
一回入りさえすれば黒い部分でなくても入れた事から最初に黒い所で触れさえすれば入り込めるのだと思う。
灰色に染まってはいるものの元の世界と変わらない迷宮内。
影の中を自由に出入りできるこの力。
ここまで分かれば私の力が何なのかは容易に想像がつく。
「影を通して別世界に移動できる力……」
それが私の力なんだ。
理解した途端に笑いがこみ上げてくる。
何てデタラメな力なのだろう。
影の中に入り込めるのもそうだけど、世界の移動なんて。
無茶苦茶もいい所だ。
けれど、この力さえあれば……
「私は……この世界で生きていける……」
例え外の世界で危なくなったとしてもこの世界に入り込めば問題は無い。
ここは安全地帯だ。
他の誰も入り込めない場所。
絶対安全圏。
「そうと分かれば」
影に手を触れる。
そしてそのまま身体ごと影に沈めていく。
私の考えが正しければこの先は……
「……予想通り」
世界に色が戻る。
石特有の灰色がかった色が広がる地面に壁に天井。
洞窟特有の環境音が耳に懐かしい。
あぁ、戻ってきたんだ。
この、モンスターが蔓延る
「……」
振り返り影に手を当てる。
すると手は影の中に沈んでいく。
心配はあったけど、こちらの世界でも自由に入り込むことは可能な様だ。
取り敢えずこれで一安心できる。
「確認は出来た……ここは危険だから早く中に入……っ!」
曲がり角に隠れる。
周囲を見渡してもモンスターの影がないことを確認してから目線をそちらにむける。
ここから離れた場所。
こちらに向けて歩いてきているのは
誤字脱字凄く多そう……(小並感)
お気に入り7件とか嬉しすぎて涙がで、でますよ(落涙)
あ、今回からルビと強調試してみました。