ルルダの洞窟に置かれた伝説の玉手箱。
未だだれも無事にその中身を手にした者は居ない。
人間は誰しも欲があり、それを自身だけのものとして独占するなら
魂に汚れた色を添えてしまうからだ。
ある国の王が悪魔に恨みを買ってしまい、娘である姫に呪いをかけられてしまった。
どんな試みもうまくいかず、どうやったら呪いが解けるのかと日々考えあぐねていた。
昔、王が雇っていた使用人が、王を憎み
王の座を狙っていた。どうにかして王を退かせようと策を練っていたが
それが王の耳に入ってしまった。
王は激怒し、その使用人を追い出し、二度と国の領土に入れないようにした。
使用人は悪魔の子孫であったため
娘である姫に呪いをかけ、言葉と自由を奪った。
娘は16才になった今も、口がきけず歩くことができない。
あるとき、東方から使者がやってきて
ルルダの奥に悪魔の水晶が宿っており、それを手にすれば
姫の呪いが解けるだろうと告げた。玉手箱から水晶を取り出すことで
本来の水晶の働きが戻るという。つまり、玉手箱の中に有る限りは
水晶は封印され、呪いは永遠に解けない。
たまて箱をあける方法はひとつ。一点のくもりもない汚れない心を持った者が
無事に蓋をあけ、中にある望みのものを手にすることができる。
王は国中から心のきれいな者を探し出そうと使者を出した。
ところが名乗り出た者は、王宮に到着する前にケガをしたり
アクシデントがあったり、様々な困難がふりかかり、王の前に姿を現すことが
できなかった。
なぜなら皆、邪な考えを持っていたからだ。
そんな時、ある野菜売りの少年が瀕死の重傷を負った老人を救った。老人は
礼に銀貨を渡そうとしたが、少年はそのお金で暖かいスープを飲んで
1日も早くケガを治してくださいと
貨幣を受け取らず、老人を家まで送り届けた。老人はたいそう感謝した。
その話をききつけた王は、老人を助けた心優しい少年をどうにかして
連れてくるように使者に命じた。
小さい村の奥に少年は祖母とふたりで暮らしていた。
祖母は靴下を編む内職をしながら、祖父が残した畑を耕し
作物を売って暮らしをたてていた。決して豊とは言えない生活でも
少年と祖母は幸せに暮らしていた。
ようやく村にたどりついた使者は、少年を捜しあてた。
サファイヤブルーの瞳をした端正な顔立ちの少年は
使者に丁寧に挨拶をすると、家の中に通した。
年季は入っているが、きれいに磨かれた木の椅子にこしかけ
使者は王の依頼で訪れたこと、姫に呪いがかかっていることを
詳しく話した。
すると、少年は自分よりも年若い少女が
歩くことも口もきけずにいることを不憫に思った。
「僕はなにも力がありませんが、もし僕でできることなら
ぜひ王様とお姫様を助けて差し上げたいと思います」
その言葉を聞き、使者は喜び、少年を王の元に連れて行った。
王宮に入ると王座に座っていた王が立ち上がり、少年を歓迎した。
そして姫とも対面した。
肩にかかるブルネット色の髪は、太陽光を受け美しく輝いていた。
姫は少年をみると笑顔で迎え入れ、一緒に軽食を取った。
翌日、少年と使者はルルダの洞窟へと向かった。
少年は祖父からもらった四葉のクローバーをお守りとして
大事に持っていた。これがあれば、どんな悪からも身を守ってくれる
その祖父の言葉を信じ肌身離さず持っていた。
洞窟の中に進むと、岩が揺れ、石のかけらが降ってきた。
素早く使者を岩陰に避難させると、少年は石の雨をよけながら洞窟の中に
進んでいった。悪魔の呪いは長年に及び、どんなものさえもよせつけず
奥に潜むのは怨念の玉手箱と化した木箱が、人々を不孝に陥れるため
手をこまねいていた。
ところが、少年はそんな悪魔の攻撃をものともせず、素手で戦いながら
正義の心で奥に進んでいった。満身創痍になりながらも
少年は玉手箱の前にたどり着いた。
少年は大きく深呼吸をしてから、箱に手をかけゆっくりと蓋を開けた。
すると、中から光り輝く水晶から現れた。
洞窟の中は光がなく真っ暗闇であったが、水晶に写る様子が
しっかりと映し出された。
顔を近付けると、水晶の中では悪魔がもがき苦しみがら絶死している様子が
はっきりとわかった。
悪魔は少年の美しい心の矢に打ち抜かれて、その命が経たれてしまったのだ。
休ませていた使者を助け、共に王宮に戻ると、
王が両手を広げて少年を出迎えた。
「そなたのおかげじゃ」
王は涙を流して喜んだ。
「お待ちしていました。あなたのおかげで、話すことができるようになりました。
そして、こうやって歩くこともできるようになったのです」
すらっと伸びた手足は、姫の美しさをいっそう引き立て、風に栗毛色の髪が揺れていた。
少年は姫の婿として迎え入れられることになった。
現国王は引退し、少年が国王を継ぐことを提案された。
少年は、国王を継ぐ条件として、王宮の財宝は国民の生活のために施すことを王に願いでた。
国王は喜んでその約束をとりかわした。
王となった少年は四つ葉王と呼ばれ、人々から親しまれた。
王妃はクローバー姫と呼ばれ、日々奉仕に勤しみ、晩年まで貧しい人々を夫の王と共に
救い、街と国民の反映のために労苦を惜しまなかった。
この2人の功績は永遠にたたえられ、四つ葉のクローバーの王と妃は平和と幸せの象徴となった。
・・・・
おしまい
四つ葉王ですか!
北海道のバターみたいですね(;^_^A あれもかなりおいしいんですよ・・・はい
ま、なんかいろいろなおとぎ話要素が混じっちゃってますが
世の中私利私欲にまみれてて、いやだなあ~と思う昨今でございます。
自分が楽をしようと思ってひとにいやなことをおしつけたり
自分だけが良い思いをしようとするなんて、あきまへん!!!
いけないんだぞ!!こらこら!!!
一方、自分を省みず人を助けたり、懸命に協力したり。邪なしでネ。
幸せのシェアハウス管理人は絶対天国行けるから!!!
と
信じて止まない作者でございます。 ホントだよ!
追記:人間30才までは親からもらった顔で、それ以降は人生が顔にでるんだそうです。長いこと生きているとそれは言い得て妙だ!と実感します。