真・恋姫†無双~一人で三人、三人で一人~   作:やまかっちゃん

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今回は刹那(呉)と雪蓮と蓮華がメインです。


第十二話

 ~刹那(呉)side~

 

わしたちはまだ、下邳国にある蓮華達の家がある街に向かっている途中だった。

 

「そういえば、御母様に刹那を紹介するのに真名はあったほうがいいわね」

 

「それもそうですね!なら姉様、今ここで考えながら向かいましょう!刹那も良いわよね?」

 

「勿論じゃよ!じゃが、どのような真名にしようかのう?」

 

「それよね。本来真名は親から貰うものだから私達も考えたことすらないのよね」

 

「姉様、どのみち愛する人は見つかったのですから、そんなのは時間の問題ですよ!」

 

「それもそうね!なら将来のためにも、ちょっとしたお試しとして考えましょうか!」

 

「一応それ、わし一生使うのじゃが」困り

 

「それじゃ、皆で考えましょうか!」

 

「まず絶対に入れたい一文字を決めましょう!」

 

「ふむ、何がいいかのう」

 

「といっても、本当は私達で、一文字は決めているんです。ですからあとは刹那から許しがあれば一文字は確定なのよ」

 

「それは何じゃ?」

 

「「私達に共通する文字、すなわち、蓮よ!」」

 

「まあ、いいじゃろう。皆で共通の一文字を入れるのも趣があるしの」

 

「それじゃあ、蓮の一文字は決定ね!そうすると蓮に合う一文字は何があるかしら?姉様何か思いつきませんか?」

 

「そうね、あっ!」

 

「何か思いつきましたか?姉様」

 

「ええ、刹那、あなたがいた場所で何か縁起の良い漢字はなかったかしら?」

 

「一応何個かはあるが何故じゃあ?」

 

「それはね、私達の一族は何故か皆短命なのよ、それは血の繋がらない婿でも例外ではないわ。ただ死因は様々なんだけどね」

 

「ほう、例えば?」

 

「まず私が、知る限りじゃあ、まず御父様は流行り病で亡くなったわ。そして、御母様の方の御祖母様は、賊との争いでやっぱり早くに亡くなったそうよ。御祖父様もさっき言った賊との争いで負った傷が原因で病で亡くなったわ。姉様は他に知ってる?」

 

「そうね、御母様の方の曾祖父様は確か幼い頃の御母様を助けるために亡くなり、曾祖母様は、御祖母様を産むのに亡くなったはずだわ。」

 

「あれ?父親の祖父などはどうしたのじゃ?」

 

「孫家にいる男は皆婿なのよ。産まれてくる子供は皆、女ということね!」

 

「それは、それで凄いのう!まあ、その辺は遺伝子の問題じゃろうな」

 

「「遺伝子?」」

 

「まあ、わかりやすく言えば血筋じゃな!」

 

「えっと話しを戻すわね。そんなわけで私達も短命の可能性があるのよ。勿論刹那、あなたもよ。だから何か長生きできそうな縁起の良い言葉はないかしら?」

 

「わかったのじゃ!考えるから少し時間が欲しいのじゃ!」

 

「勿論良いわよ」

 

 ~数十分後~

 

「思い付いたぞ!亀を使うのはどうじゃ?」

 

「何故亀なのかしら?」

 

「わしがいた国じゃあ、鶴は千年、亀は万年と言われておってのう。まあ、長生きということじゃろ。だからかのうどうじゃ?」

 

「姉様、私は良いと思うのですがどうですか?」

 

「わたしも良いと思うわ」

 

「それでは、決まりじゃな!では御主達にここでわしの真名を捧げようぞ!わしの姓名は北条、字は刹那、真名は蓮亀、御主達の折れぬ刃になりて全てを尽くそう!」

 

そして、わし達は下邳国にある蓮華達の家がある街に着いた。

 

 ~刹那(呉)side out~

 

 ◆◇◆◇

 

 ~孫権side~

 

私達はやっと街に着くことができた。今日と言う一日が長く感じる。これは、私にとってたくさんの事があったからだろう。

 

「それでは、門を通してもらってもいいかしら?」

 

「はっ!どうぞお通りください!」

 

「そう、ありがとう。それじゃあ、蓮華、蓮亀行くわよ!」

 

今街を見ている蓮亀の反応をみてると、とても面白かった。今の街はそれなりに賑やかの時刻もあり、いろんな店から蓮亀は声をかけられていた。しかし、とてもいろんな店に入りたがりそうな蓮亀を引っ張って家に急いだ。

 

「もう!蓮亀、このあと私達の御母様と会っていただくのだから、店は話しが終わってからにしてちょうだい」

 

「それもそうじゃな。すまんかった。」

 

「そういえば、蓮亀、あなた私達とは話しをすることができるけど文字は読めたりするの?あなた、この国に来たことないでしょ?」

 

「ふむ、わしは来たことはないの。しかし、前世で戦時中に未来のこの辺で戦っておったから、前世の記憶で覚えておるのよ」

 

「へ~、何かと便利ねそれ」

 

「姉様、流石に蓮亀の前世までの話しを持ち出すのは不謹慎ですよ!」

 

「いや、かまわぬよ。それに今のわしの性格は前前世の物だしな!」

 

「ごめんなさい」

 

「でも姉様じゃないけど、そうなると、蓮亀はこの時代のこの国では文官でも武官でも、できそうね。蓮亀の将来は安泰ね!」

 

そうして私は蓮亀の右腕に抱きついた。それを隣で見ていた姉様は、とても羨ましいそうにしていた。

 

「あっ!ずるいわよ、蓮華!蓮亀、私もしてもいいわよね!駄目なら泣くわよ」

 

そうして姉様は蓮亀の左腕に抱きついた。

 

「かまわぬけれども、少し歩きづらいのう」

 

「「我慢してちょうだい!!!!」」

 

そうしながら私達は、蓮亀に甘えながら御母様のいる家に向かった。

 

 ~孫権side out~

 

 ◆◇◆◇

 

 ~孫策side out~

 

「あら?私はあなたたちを心配して待っていたのに、私に見せつけながら帰って来るなんて、いい身分ね!ふざけているの?」ピキピキ

 

私達は、御母様に怒られていた。血管が浮き出るほど怒られるのは本当に久し振りだった。そのため私は冷や汗が出ているし、蓮華なんて泣いて顔が涙と鼻水でえらいことになっている。隣に蓮亀がいるのに、御母様のことで存在を忘れているわね。きっと。ただそのなかで蓮亀は平然とした顔で御母様を見ている。

 

「おかあしゃま~ごめんなしゃ~い。ヒック」ビエーン

 

「まだ産まれたばかりの小蓮もいるのだから心配させないでちょうだい。それと隣にいる男の子はどなた?」

 

そう言った御母様は蓮亀の方を向き睨み付けた。そして覇気を出しながら蓮亀を威圧をしていた。私も蓮華も御母様の覇気で身体が怯んでしまったが、やはり蓮亀は平然とした顔で御母様を見ていた。この時、私は蓮亀は私達よりも強いことを改めて実感した。

 

「へ~!この威圧にも耐えられるのね!娘達にしては、強い子を連れてきたわね」

 

「御義母様もお強いのですのう」

 

「あら?やっぱりわかる?なら話しが早いわ、私と模擬試合をしなさい」

 

「なっ!御母様、流石にそれはいきなりどうなのですか!」

 

「そうです。蓮亀も疲れているのだから、せめて時間をおいてください!」

 

あら?蓮華は泣き止んだのね。そうよね。蓮亀はこちらに来てから一日も経ってないものね。疲れているはずだわ。

 

「大丈夫じゃよ。心配しなさるな」

 

「それもそうね!ならこれより2時間後より模擬試合を行う!それまでに準備をしておきなさい。武器はこちらで用意しておくわ。あと雪蓮、模擬試合には小蓮も連れて来なさい!小さいときから見せておくことに価値のある試合になると思うから。わかったわね?それでは、解散!!」

 

「「「はっ!」」」

 

そうして蓮亀は、御母様と模擬試合することになった。

 

「蓮亀、御母様に勝てそう?」

 

「たぶん、大丈夫とは思うが油断は禁物じゃな」

 

「御母様の武器は刀よ。私達の武術の師でもあるわ」

 

「そうか、それは雪蓮よりも強いということじゃな?これは、心踊るような戦ができそうじゃな!」ギラギラ

 

そう言った蓮亀は目をギラつかせて嬉しそうにしていた。

 

蓮亀の戦闘狂は健在だったらしい。しかし、その事に雪蓮も蓮華も気づいていなかった。その表情を見ているだけでも、うっとりとしていたからだ。こちらはこちらで重症だった。

 

そして、2時間もあっという間に経ち模擬試合が始まった。

 

 ~孫策side out~

 

 ◆◇◆◇

 

 ~蓮亀side~

 

そして、模擬試合が始まった。

 

「あなたに用意したのは木刀だけど良かったかしら?」

 

「大抵の武器は使えるので木刀でも問題ないのですよ!」

 

「そう、では始めるとしましょうか?雪蓮達はそこで小蓮を抱っこして座って見てなさい」

 

雪蓮達は蓮亀達から30メートルは離れている場所から見ていた。

 

まず先に動いたのは孫堅だった。

 

「まずは小手調べよ!」

 

そして、木刀で殴られたら打撲どころか骨折をしそうな勢いで木刀を手先や横腹を狙うように振ってきた。しかし、それらは全て蓮亀の木刀で防ぎきってしまった。

 

「なかなかはやるようね!ならこの早さにはついてこれるかしら!」

 

先ほどと比べるのが馬鹿げているほどの早さで顔面やフェイントを入れてきたが、それも難なく防ぎきってみせた。そして、次は蓮亀から仕掛けた。

 

「今度はこちらから行かせてもらうのじゃよ」

 

笑顔でそう言いながら、孫堅に木刀を振った。しかし、早さは孫堅にも劣っていたが、しっかりと力が伝わる打ち方をしてきた。そのため身体に受けることはなかったが、手が痺れるような感じを受けてしまい、それを受けてからは孫堅は避けることに専念することにしたらしい。

 

「あなた本当に8歳なの?この私が打ち合うだけでも厳しいなんて、久し振りだわ」

 

「御義母様はお強いのですが、どうやら、力の逃が仕方が苦手な様子、だからこそ力で振ってくるのではなく、早さで勢いよく力を相手に伝え、自分にはその反動がないようにしてくることが最初の攻めでわかりましたのでのう。違いますかな?」

 

「ええ、その通りよ。これじゃあ私が稽古をつけられているようだわ。でもここからは本気で行きましょう?」

 

「わかりもうした」

 

 ~蓮亀side out~

 

 ◆◇◆◇

 

 ~孫策side~

 

そこからはもう、どちらから打ちに行っているのがわからないほどの早さで打ち合い始めてしまった。小蓮なんて、頭に?を浮かべていることがわかるほどなのだから、小蓮にはまず、もう見えていないのだろう。蓮華は必死に目を細め追い付こうと見ていたが途中から追い付いてはいないようだった。私は見えてはいるけれども、打ち合っている本人達よりは現状を理解しきれていないだろう。しかし、その打ち合いも今、蓮亀が御母様の首筋に木刀を添えて終わったようだ。

 

「これにてこの模擬試合は終わりでよろしいでしょうかな?」

 

「ここまでされて、負けを認めないわけにはいかないわよもう!」

 

御母様と蓮亀の身体の状態を見ると御母様には何もなさそうだけども、蓮亀は打撲で身体中が痣だらけだった。

 

「なんで御母様には何もないのに、逆に負けるようなことになっているの?」

 

この時のことを御母様と蓮亀に聞いてみたところ、どうやら蓮亀は御母様に傷を残さないようにダメージを体から抜けるように打ち合っていたらしい。しかし、逆に御母様はダメージを残すように打ち合っていたらしく蓮亀の体は痣だらけだったようだ。本来なら痣どころか骨折ものだが痣程度で抑えている蓮亀が凄いのである。しかし、確実に御母様のほうが蓮亀により打たれていたようだ。そのため最後に木刀を添えられて負けを認めたらしい。

 

「わしは姓名は北条、字は刹那、真名は蓮亀でございます。今後宜しくお願い致します」

 

「先に自己紹介されてしまったわね!なら私も、私は姓名は孫堅、字は文台、真名は炎蓮、私、炎蓮が雪蓮、蓮華との仲を蓮亀に認めましょう!」

 

こうして蓮亀との仲を私達は御母様に認めてもらうことができた。

 




〈孫堅文台(炎蓮)〉

雪蓮、蓮華、小蓮のお母さんで、現下邳国にある蓮華達の家がある街の当主、武術に優れ、雪蓮と蓮華の武術の師でもある

現在、27歳

性格、豪快で、娘達のような身内には厳しい、また戦闘狂の部分がある

戦闘狂が見え隠れすることがある、また、やはり人をみるときは模擬試合をしてこそだと思っていることが多い


〈孫尚香(小蓮)〉

孫堅の娘で末っ子、姉に雪蓮や蓮華達がいる、まだ産まれてからそれほど経っていないので何を考えているのか不明

現在、0歳


 〈注意〉

今回の話で北条刹那(呉)は雪蓮と蓮華から真名を貰い、蓮亀と名乗ることになったので次回から刹那(呉)sideが蓮亀sideになります。
ただ名前が変わっただけで人が変わるわけではないので混乱しないようお願いします。

次回は華鳳の話しです。
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