真・恋姫†無双~一人で三人、三人で一人~   作:やまかっちゃん

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今回は華鳳と華琳がメインです。


第十六話

 ~華鳳side~

 

朝日のまぶしさで俺は起きた。そして、俺の隣で華琳はまだ寝ていた。華琳は寝ているだけでもとても可愛かったです。また、俺はただ寝顔を見ているだけなのにその寝顔が華琳というだけで何時間でも見ていられる気がした。

寝顔を見ているだけでも充分だが、やはり愛する人が隣に寝ているならすることはただひとつ!というわけで華琳の頬を突っついてみました。

 

「うぅ~ん…すぅ……んっ…んん…ぅん?」ツンツン

 

突っつくのが楽しくてやり過ぎてしまったせいか起こしてしまったようだ。

 

「ふぁ~、華…鳳?んっんん…っちゅっ…ぅんっ…華鳳おはよう!」

 

「おう!華琳おはえっ?ちょっ華琳むぐっ!?っんん…っちゅっ…んんっ…ぷはっ!…ああ、華琳おはよう」

 

どうやら華琳は寝惚けていたようだ。まさか起きたと思った相手から顔を掴まれて朝一から接吻をかまされるとは思ってもみなかった。だが、このときの俺は知らなかった。華琳は寝惚けている時は接吻魔であることを、そして大半はその事を忘れているのだった。

 

「さて、着替えましょうか!なんかあなたの前で着替えるのも少し恥ずかしいわね!」カア~

 

「おっと悪い!後ろ向いてるから着替えてくれ。俺も華琳が着替えている間に着替えるから」

 

「あら、華鳳は私に見られて恥ずかしくないの?」

 

「人に見られて恥ずかしいような身体をしているつもりはないし、ここにいるのは華琳だけだからな」

 

 ~数分後~

 

「着替えも終わった事だし早くごはんを食べに行きましょ!」

 

「おう!もう腹へったしな!行くか」

 

そして、俺達は食堂に向かった。

 

「おはよう!あなた達のごはんの準備は出来ているわよ」

 

「御母様おはようございます!」

 

「御義母さんおはようございます!」

 

「あなた達の今日の予定はどうなってるの?」

 

「午前中は私の稽古に華鳳も手伝ってくれることになってます。お昼はそのまま街に出掛けて食べて少し店を一緒に回りたいと思います。午後は今日は家で華鳳に甘えていたいですね!」

 

「まあ、そんな感じになっています。」

 

「あらそう、家の華琳が何かと迷惑をかけるかもしれないけどお願いしますね!華鳳君」

 

「もう!御母様余計なことは言わないでよ!」テレ

 

「華琳ったら照れちゃって可愛いわね」

 

そうこうして朝ごはんを食べ終えた俺達は華琳の稽古をするために裏庭に行っていた。

 

「それじゃあ、稽古を始めましょう!」

 

「華琳の場合大鎌という癖の強い武器だから、しっかり使いこなすまでは時間がかかるだろう。だが、使いこなすことが出来ればそれは他の者にはない物を手に入れることができるはずだ」

 

「はああっはっ!」

 

「ただ振り回すだけなら誰にでもできるぞ!」

 

「くっ、はっせいっ!」

 

「華琳自身が大鎌に振り回されてどうすんだよ!だからほれ、ちょっとでも相手から押されただけで自滅する!」

 

「はあっはあっはあっ、」ハアハア

 

「どうやら華琳はあまり大鎌の特性を知らないようだな」

 

「大鎌の特性?」

 

「そうだよ。さっきも言ったがただ振り回すのではなく自身が軸となって遠心力を使ってより効率よく振り回すんだよ!ただでさえ大鎌は間合いが狭いからな」

 

「遠心力?」

 

「そう、遠心力。でも遠心力と言ってもうまく伝わらないと思うから見せるけど、振り回せば身体もそれにともない回るだろ?この力を利用するんだよ!」

 

「その力なら利用しているわよ!」

 

「いやいや、あれだと重心はぶれてるし、軸として安定してないからちょっとした衝撃で自滅したのはさっきのでもわかってはいるだろう?」

 

「それもそうね。でもそしたらどうすればいいのよ?」

 

「大鎌を振り回しているのは華琳自身であって大鎌が華琳を振り回しているのではないのだから、まずはその場で安定してちょっとした衝撃を与えられても大鎌を振り回せるようになろう!」

 

「わかったわ」

 

「それが出来たら今日は終わりにしよう。何事も基礎は疎かにしてはいけないからな。その分念入りにやるぞ」

 

「そうね!でもうまくできたら何かご褒美を頂戴!」

 

「わかった。うまくできたら渡すよ」

 

それからは、初めのころよりは重心もしっかりしていており、振り回されているだけのようには見えなくなってきた。そして、その頃にはお昼の時間にもなっていたので街に出掛けた。

 

「ここが私の中ではお気に入りのラーメン店よ!」

 

「そうか!華琳のおすすめなら期待できるな!楽しみにしているよ」

 

お昼は華琳のおすすめのラーメン店に入ることになった。そのあとは少し街をみて回ることになった。

そして、回っている最中で華琳に似合いそうな髪飾りを見つけたので、華琳にはばれないようにそれを買った。

街を回ったあとは華琳の家に帰り華琳の部屋で一緒に甘えていた。

 

「華琳、街で華琳に似合いそうだったから買ってみたんだ。着けてみてくれないか?」

 

「これを私に?ありがとう、着けてみるわね!…どうかしら?似合う?」クビカシゲ

 

俺が渡していた物を着けてみた華琳はひたすら可愛いとしか言えないぐらいに可愛かったです。小動物の様な華琳も可愛いくて、可愛い以外の自分の語彙力の無さがひたすらこのとき恨めしかった。

 

「ああ!とても似合っているよ!華琳のために買ってよかったよ!うん、とても可愛いよ華琳」

 

「そう!ならよかったわ。ありがとね華鳳!…んっ…っんん…っちゅっ……んむぅ…んちゅっ」

 

「んっ…っんん…っちゅっ……っんんっ…ぷはっ!はあはあ、ここ最近やけに接吻が激しくないか華琳?」

 

「そう?ならまだまだ私の愛を受け止めきれてないわね♪」

 

「なっ!なら今度は受け止めきってみせるよ!」

 

こうして俺達は甘え合っていた。俺の身にあの事が起こるまでは。

 

 ~華鳳side out~

 

 ◆◇◆◇

 

 ~曹操side~

 

私は今とても嬉しかった。初めての華鳳との出掛けで華鳳からプレゼントまで貰うなんてこのときは考えていなかったからだ。これは一生、何があっても大事にしようと思った。この髪飾りのプレゼントを貰ってからはひたすら華鳳に私は甘えていたわ。華鳳が突然、苦しみ出すまでは。

私は、華鳳に抱きつきながら甘えていたとき、いきなり華鳳が苦しみ出した。

 

「うぐっ……うぅぅ……ぐぅ…」

 

「え?どうしたの華鳳!?ねえ!しっかりしなさい!誰か!誰か来て!誰でもいいから華鳳を助けて!!」

 

このときの私はきっと華鳳の額が冷や汗が出ていたこともあり、慌てていたのだろう。私が人を呼んでからすぐに、私の御付きの侍女その1が駆け込んできた。

 

「お嬢様どうなさいましたか!」

 

「華鳳が、華鳳がいきなり苦しみ出したの!お願い!早く助けてあげて!」

 

「っっ!?失礼します!これは!わかりました。すぐさま屋敷の者を数人お連れしまして華鳳様を違う部屋に移しましょう。そのあと曹家の医師に診せましょう!」

 

このあとは、ひたすら屋敷中の者が動き回っていた。唯一私は、動き回らずひたすら華鳳のそばにいた。看病がすることがなくなっても私は華鳳のそばからは離れなかった。私は、不安だったのだ。このまま華鳳は死んでしまうのではないか、このまま離れてしまえば私の前から消えてしまうのではないかと思っていたのだ。

しかし、華鳳が苦しみ出してから2日後、華鳳は何事もなかったように私の隣で起きていた。その時はその事が嬉しくて華鳳に抱きついてひたすら泣いてしまった。だから気づくことが出来なかった。私の顔を深刻そうな顔で見ていたことを。

それからそれほど時間も経たずに華鳳が話しかけてきた。

 

「華琳、重要な話しがある。聞いてくれるか?」

 

「どうしたの華鳳?そんなに深刻そうな顔をして、またどこか具合が悪いの!?」

 

「いや、違う。ただとてもショックを受けるであろう話しをこれからするつもりだ。だから冷静に取り乱さないで聞いてくれ!」

 

「不安だけどわかったわ。それでどうしたの?」

 

「話しづらいが俺は一度華琳の前から消えなければならなくなる」

 

「え?どうして?何か私あなたに嫌われるようことをしたの?お願いだから、嫌われるようなことをしたのならそれを直すから。私の前から居なくならないで!」

 

「織れもできれば、華琳とずっといたいさ。でもこればかりは俺にもどうしようもないんだ!」

 

「何があったの?あなたが苦しんでいたときに何があったのよ?お願い教えて!」

 

「俺は、あのあと夢を見ていたんだ。その夢で知らない女性の声が聞こえたんだ。途切れ途切れでうまく全ては聞けなかったが、最初から2番目と最後は聞くことができたんだ」

 

「何を聞けたの?きっとそのことが私からあなたを引き離すことなのでしょう?」

 

「ああ、夢の中で聞こえたのは内容は、ふ、た、た、び、こ、の、ち、に、も、ど、り、し、た、め、に、と、き、が、み、ち、た、と、き、こ、の、ち、に、も、ど、ら、ん、全て繋げると、再びこの地に戻りしために刻が満ちたときこの地に戻らんということになるんだ!」

 

「そう、でもその内容じゃあこの場所に戻るために何をするのかわからないじゃない。それに時間が解決してくれるみたいになってるけど私があなたと一緒にはいられないことは内容にないわよ!」

 

「これは、俺の感覚なんだけどたぶん元いた未来に戻ることになる!今回のこれは何かしらの事故だったのかもしれない。そして、今はまだ繋がりが浅いがために戻ることになるんだと思う。だが一度は繋がったから今度はしっかりここに根付くためにあちらで時間を蓄える必要があるんだろう!また、俺はあちらとこちらに繋がってはいるが華琳は繋がってないからたぶんついてくることは出来ないと思う」

 

「そんな、そんなことあんまりよ!何があろうとあなたについて行こうと思っていたのに私達の力じゃどうしようもないなんて!私は、華鳳が居なくなったらどうすればいいの?私にとって華鳳の替わりなんて誰にもできないの。そのときの悲しみはだれが癒してくれるの!?」

 

「だからだ、だからこそ俺との想い出をこれから作っていこう!俺が居ないときの華琳にとっての悲しみを少しでも和らげる物を作ろう。いつ俺が消えてしまうかはわからない。でも消えてしまうまでの間に残せる物は出来るだけ残していこうと思う」

 

「わかったわ。なら出来る限りのことをこれから全力でしていきましょう!もしかしたら私が生きている間にあなたは戻ってはこれないのかもしれないのだから」

 

それからは、私達は出来る限りの形や想い出として残せることをしてきた。街にも一緒に何度も出掛けたりして想い出として残すようにもしたし、接吻だって数えきれないほどしたわ。それに時間や場所を選ばなかった。だって恥ずかしいと思ったことすらそれは、想い出となるのだから。勿論、稽古もしたわ。だって華鳳が居ない時にまた、賊に襲われて私の初めてを奪われたりでもしたら悔やむに悔やめなかったからだ。その事を華鳳に話したら華鳳もその事にたいしては手を抜かずに全力で私に大鎌と武術のことを教えてくれた。

 

「華鳳、ずっとあなたのことを待っているから必ず帰ってきてね、愛しているわ華鳳…んっ」

 

「俺もだ、必ず戻ってくるから心配しないでまっていてくれ、愛しているよ華琳…んっ」

 

そして、あれから2年の月日は流れ、今日華鳳は私とこの時最後の接吻をして私の前から去ってしまった。

 

 ~曹操side out~

 




次回は刹那が現世に戻っている話しです。
それと、章が変わります。
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