真・恋姫†無双~一人で三人、三人で一人~   作:やまかっちゃん

3 / 25
今回は、北条刹那(魏)と同時刻の北条刹那(蜀)の話しです。
北条刹那(蜀)がメインです。


第三話

 ~刹那(蜀)side~

 

「此処は何処なんでしょうね?」

 

辺りを見渡して見ても、ほとんど草原で、途切れ、途切れに木が生えてるぐらいで、そこまで特徴がない場所だった。しかし、遠くの方に、人工物だと思われる柵らしき物を発見することができたため、とりあえず其処に向かうことにしながら、自己解析をすることにした。

 

(まず、車のフラッシュで目を閉じ、また開けてみたらこの状況、不思議な現象ですね)

 

「ただ、気候や生えてる植物から判断できることは、此処は地球であり、日本の近くの何処かのアジア周辺っと、いったところですかね。……っっ!?ってよく考えれば今時、木の柵で囲む場所なんてありませんよ!?てっことは、少なくとも時間移動をしたということですね。まあ、過去にしろ、未来にしろ、今慌てても仕方ありませんから、この興味深い現象を堪能することにしましょう」

 

(ふむ、あともう一つわかることがありますね。どうやら今の僕は、前世の時の性格が強く出ているため、考え方なども前世の学者の思考と同じような感じということでしょうか。

といことは逆に、今世の性格は出にくいのか。

前世の性格の上書きにより消えてしまったのか。

もしくは、…………これは、一番考えづらいですが、今現在に、もう一人の僕が他の場所にいて、そちらに性格が移動しているということでしょうか。

でも、この考えは今世だけとは、考えづらいので前前世の性格を持った僕も他の場所にいると考えなければいけませんね。

はあ~~~、自分の考えたことながら、頭が痛くなってきました。

ただ、唯一助かった点は、記憶は今世も前世も前前世も残っていることでしょうか)

 

しかし、ここまで自己解析したところで、村なのか、里なのか判断はつかないが、全体が、見えてきたため、自己解析をやめ、今度は、持ち物の確認をすることにした。

 

(今の私が持っているものは、いつも持ち歩いているキューブ、それと、今着ている服等、あとは、記憶に詰まってる知識といったところですね)

 

持ち物の確認も終えたところで、木の柵で、できた門の手前に着いたことにより、今度は今後のことや、中に入るための思考に変えた。

 

(といっても、門の近くにいる、門番らしき人と話して中に入れてもらうしかないんですけどね)ハアー

 

「おい!そこの子供、そこで止まれ!これから俺の質問に、正直に答えろ!!」

 

「はい!?」

 

(いきなりですか。子供相手でも威圧的にくるとは、少し驚きですね。普通の子供だったら泣きだすと思うんですけど?こちらの世界の子供は、逞しいのでしょうか?)

 

「まず、親が近くにいなさそうだが、どうした?!」

 

「僕には、元々親はいません!」

 

(まあ、この世界にはですが)

 

「……そうか、‥次に持ち物が少なそうだがどうしてだ?!」

 

(正直に答えても、たぶん信じてもらえませんよね?ここは、適当に誤魔化しましょう)

 

「此処に来る途中で、賊を見かけまして。彼方には気付かれてませんでしたが、気付かれたあとでは遅いので、荷物は途中の道で放置にしてきました」

 

(これで、どうでしょう?)

 

「…‥ふむ、まあいいだろう、中に入れ!」

 

「ありがとうございます」

 

(良し!これで、中には入れますね。さて、今後の予定を考えましょう)

 

そして、僕は村?里?の中央らしき場所に行き、住んでいる人達を観察して、現状をより、はっきりさせることにした。

 

(この村?里?の人達を見る限り、黒人や白人の顔つきではなく、また、肌を見ても黄色人種とみていいでしょう。そうすると、ここは中国か、台湾か、またまた、モンゴル辺りと見当がつきますね。ただし、ここの人達の髪は黒は勿論わ赤っぽかったり、青や紫や金髪までいて、遺伝子的にどうなってるんでしょうね!?)

 

「ねぇねぇ、そんなに辺りを見渡していて、何をやってるの?」

 

「っっ!?」ビクッ

 

(いきなりで驚きました!心臓に悪い!!しかし、集中しすぎて見えてませんでしたね。ああ、そうだ、どうせなら目の前にいる、この桃色の髪の女の子に此処のことを聞いてみることにしましょう)ウーン

 

「ねぇねぇだから、何やってるの?ねぇねぇ?……グスッ」ポロポロ

 

(やばっ!!泣き出してしまいました!どうしよ?どうしよ?どうしよ?どうしよ?あ~全然思考が追いつかないー!あと周りの視線が痛い!!)アセアセ

 

どうやら、刹那(蜀)はいつも学者的な考え方をして最善な答えが出せていても女の子の涙には弱いらしく、思考がポンコツになるようだ。

 

 ~数分後~

 

(あっ!そうだ!)ピコーン

 

「えっと、ごめんよごめんよ、一つだけ言うこと聞くからお願いだから謝るから泣き止んで~」

 

「グスッグスッ…ほんと?」クビカシゲ

 

「うんうん、ほんとほんと」

 

「ならいいよ~」ニパ~

 

(なんだろ?今のとても可愛かったな)ドキドキ

 

(でも、ふ~、たまには漫画の知識も役に立った、かな?あれ?でも確かそのあと更に大変なことになったような?とりあえず、また泣かれたら困るし、深く考えないことにしよ)

 

やはり思考はポンコツのままだったらしい。

 

「ええっと、ところで、一つだけ言うこと聞くけど、何を聞けばいい?」

 

「えーとね~~あっ!そうだ!あれにしよ」

 

「えっと、だからあれって何?」

 

「えーとね~わ、わ、私と友じゃちにアウ、‥友達になってくだしゃいぅぅっ」モジモジ

 

(最初噛んで、今また噛みましたね、でもやっぱり可愛いな~、って僕はロリコンではありませんよ。っと、僕は誰に言い訳してるんですか。精神年齢的には駄目ですが、肉体年齢的には問題ないはずですって、ああ~もう~)

 

「やっぱり…駄目?」グスッ

 

「いえいえ、大丈夫ですよはい、僕と友達になりましょう」

 

「よかった~、此処の里って私ぐらいの子供が少ないことや、私がかなりの人見知りのせいで友達がいなかったんだ~」

 

「そうだ!此処は里なんですか?」

 

「そうだよ!此処は桜桑里って言うんだよ?知らなかったの?」

 

(桜桑里‥どこかで聞いたことのあったような?)

 

「ええ、知りませんでした。ところで、桜桑里はどの辺にあるか、わかりますか?近くの地名や山などでもいいので」

 

「えっとね、桜桑里はね、幽州にある涿郡の涿県の外れにあるんだよ」

 

「涿郡って!もしかしてこの国は漢って名前だったりしますか?」ズイ

 

「そ、そうだよ!」ヒキッ

 

「そうですか」ヒョイ

 

(どうやら、僕の予想は当たってしまっていたらしですね)

 

「あっ!まだ、自己紹介してなかったよね?さっそくしようよ!」

 

「ではまず僕から、僕の名前は北条刹那といいます。今年で8歳になります。これから宜しくお願いしますね」

 

「うん!よろしくね!私は、姓名が劉備で、字が玄徳、真名が桃香だよ。今年で7歳になるよ」

 

(真名とはまた不思議な言葉が出てきましたね。というか劉備玄徳ですか、もう今日は驚いたり、慌てたりして、疲れましたよ)ハアー

 

「すみません、僕のいた場所では真名といのは聞き慣れない言葉で、どのような意味があるのですか?」

 

「えっ?そうなんだ~。真名っていうのはね、私達の真の名のことでね。真名を許可なく呼べば、誰であろうと殺されても、文句は言えないんだよ。それほど尊いものなんだよ」

 

「それほどのものを僕に?」

 

(これは、僕も桃香にはしっかり僕のことを話さなければいけませんね。そうしなければ対等の立場には、なれないでしょうし)

 

「うん!だって私にとって初めてできた友達なんだもん!」

 

「そうですか。では僕には、真名がありませんから、真名の代わりに、僕自身のことを教えることにしますね。ただ、もしかしたら話しを聞いたあとに、僕のことを気味が悪く感じることになるかもしれませんが、それでもよろしいでしょうか?」

 

「うん、たぶん大丈夫だよ。何より私にとって初めてできた友達の刹那のことを、私知りたいもん!」

 

「僕のことを可笑しな人だと思うかもしれませんが、どうやら僕は、1900年近く前の世界に迷い混んでしまったようなんですよね。

まあ、信じるかどうかは、桃香次第なんですが。

また僕には前前世と前世の記憶があるんです。だから今世の記憶もたぶん引き継ぐ可能性が高いと思うんです。

実際に今の僕の性格は、なぜだか前世の時の性格が強く出ているんです。

なのである意味今の僕は今世の僕とは言いづらいのですが」

 

その瞬間僕は桃香に抱き締められていた。

 

「うんうん、大丈夫だよ。私は御主人様を信じるから。ずっといつまでも私は御主人様の近くにいるから!だから!!」ポロポロ

 

 

 

        『泣かないで!!』

 

 

 

いつの間にか僕は話しながら泣いていた。

 

「えっ?…なんで……涙‥が…出てきてるいるのでしょうか?」ツー

 

(精神年齢的には僕は高いはずなんですがね、どうやら肉体に精神が引っ張られてるようですね)

 

「ってうん?ってなんで僕の呼び方が御主人様なんですか!?普通に先程と同じように刹那でいいじゃないですか!!桃香まで、泣いてますし!あと若干怒ってませんか?」

 

 

 

       『だって!!』

 

 

 

「御主人様の話しを聞いてたら、どこか私と似ていて、でも私の様な馬鹿と違って頭が良くて、普通の人だったらきっと認められないことでも、すぐにそのことを認めて、次はどうしたらいいか?って最善のことを考えて行動に移せるのが凄いな、かっこいいなって、私もいつか御主人様の様になりたいなって思って、

途中から胸が締め付けられる様にドキドキしてきて、ああ、きっとこれが恋なんだろうなって自覚してきて、

でも御主人様はこの世界で独りしかいなくて、心細いはずって気づいて悲しくなり始めたら、

今度は御主人様が、自分で自分を否定するようなことを言い始めたからじゃないですか!!そんなに自分のことを、否定しないでください!今私の目の前にいる御主人様は御主人様しかいないのだから。

だから‥だから、お願いだから!私が好きになった御主人様の存在を否定するようなことを御主人様自身が言わないでくださいよ~~ぅぅっ」グスッグスッグスッ

 

 

(ああ、今の僕の存在を認めてくれる人がいてくれたのですね。あと何気に今さっき桃香は僕に告白してましたね)

 

 ~数分後~

 

「だから、今の御主人様の存在を御主人様であったとしても否定することは私が許しません!!」プンプン

 

(人のために照れたり、悲しんだり、泣いたり、怒ったり、桃香は忙しいですね。でも、だからこそ僕は桃香のことが好きになったのかもしれませんね。僕も男です。伝えなければいけない気持ちは、しっかり伝えましょう)

 

「桃香?」

 

「なんですか?」プンプン

 

「今さっき、僕に告白したことは、気づいてますか?」

 

「えっ??………っっ!?!?」プシュー

 

(顔が真っ赤になってしまいましたね)

 

「だから、僕も今の気持ちを桃香に伝えたいと思います」

 

「ひゃっ、ひゃい」カオマッカ

 

「僕も桃香のことが好きです。付き合っていただけますか?」

 

「は、は、はひっ!?」カオマッカ

 

「それじゃあ、これからお願いしますね。桃香」

 

「はい、こちらこそお願いします。御主人様」

 

「「……んっ……んんっ……」」

 

「「ぷはっ…はあ、はあ、」」

 

「「………んっ………」」

 

そうして僕は、桃香の頬に手を添え口づけをした。それも何度も。このとき僕も桃香も顔は真っ赤だった思う。

そうして、気づくべきだった。僕達のいる場所を。そう、初めて桃香と逢った場所から僕達は動いていない、つまり、僕達は里の人達がよく通る場所で、泣いたり、怒ったり、照れたり、悲しんだりしていた。

そして周りにたくさんの人達がいることに気づかずに、キスをしていたのだ。それも何度も!!

それはもう、周りからの視線が痛いことになっていた。

 

(はあ~~。もうここまできたら今更気にしてもしょうがないでしょうね。桃香はまあ、めっちゃ気にしてますけどね。ってあ!?)

 

「桃香、僕の呼び方どうにかならない?」

 

「なりません」

 

「そこをどうか」土下座

 

「無理です♪」めっちゃくちゃ笑顔

 

「はあ~」諦め

 

(まあ、僕の威厳がなくなるだけで済むし、そのままでいいか)ショボーン

 

そうして僕達はとりあえず桃香の家に行くことにした。

 




〈北条刹那(蜀)〉

前前世は北条家の猛将、前世は戦時中の学者の記憶を引き継いでいる前世の時の性格の刹那
また、前世の性格のため、学者的な思考をし、幅広く、また、深く考えるため核心突いたことを言ったり、思ったりする

現在、肉体年齢8歳、精神年齢155歳

桃香のことになると学者的な思考が行方不明になったり、停止してしまい、考えづくことがポンコツになる
あとたまに桃香に対してドSになることがある

性格、前世の学者の性格が出ている

戦場での立ち位置、何事にも対応できるように考え、また普通人では考えないようなことを考えるため、軍師辺りが適切
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。