真・恋姫†無双~一人で三人、三人で一人~ 作:やまかっちゃん
北条刹那(呉)がメインです。
~刹那(呉)side ~
「此処…何処じゃ?」
周りを見ても木しかない。また草も生えたい放題になっており、自分が立っている場所が獣道にいることぐらいしか理解していなかった。
(ふむ、…山が、見えるの。……高さからいって、此処も山じゃな)
現在の状況を全て理解するよりも、此処が山とわかった瞬間行動を移すのは、早かった。
(此処が山ならば天気も変わりやすいはず。ともかく、いつ雨になるかもわからん。雨を凌げそうな、洞穴を探さなければ!)
しかし、その付近で、洞穴を見つけることができずにいた。また、洞穴を見つけることに夢中になりすぎていたためか、山を下りるどころか、逆に登ってしまっていた。どうやら、前前世の性格の刹那は、他の刹那達よりも、直感で動くらしい。
(しまった!?逆に登って来てしまったの。それに山の洞穴なら、熊などの獣いるやもしれないのぉ…武器の準備をしとくのが無難じゃな)
そうしてキューブを刀に変えた。
この刹那は自分の性格が今世ではないことや自分の言葉遣いや、一人称が変わっていることに、いまだに、気づいていない。何よりこの時点でまだ刹那は、精神年齢は155歳でも、肉体年齢は、8歳である。前前世が北条家の猛将だったためか、この刹那は熊などの獣相手でも遣り合うつもりらしい。若干戦闘狂である。普通のこの歳ぐらいの子供でこれだと、将来がとても心配されそうだ。
~数十分後~
(やっと見つけた!天気も如何に雨が降りそうな雲じゃ。見つけられて良かったわい。しかし、中からは何かしらの生き物の気配がするの。準備は大切じゃな)
しかし、洞穴の中からは、熊などの獣の唸り声等ではなく、男達の笑い声が聞こえてきた。
(ふむ、中に入ってもう少し聴いてみることにしてみるかの。それと、できれば人数確認もしたの)
中を確認してみるとそこには数十人の騒いでいる男達と手足を縄で縛られた、身体がぼろぼろの鮮やかな薄い紫色の髪をした女の子がいた。
「へへへっお頭、今日の獲物は当たりでしたね!」
「がっはっはっは!!おうよ、あの商人、護衛を雇う金をケチってこんなありさまだしな!こっちからしたら有り難かったがな!!」
「ぎゃはははっ!そりゃそうだ。それに、小娘とはいえ、上玉も手に入りましたしね!」
「だが小娘が暴れたせいで此方も数十人殺られたがな。その小娘も今じゃ手足を縛られて何もできないがな!がっはっはっは!」
「お頭!このあとの宴が終わったら、味見してもいいですかい?」
「あぁいいぞ!だが、壊すんじゃねえぞ!!とりあえず
野郎共っ宴だー!」
「「「「「「おおー」」」」」」
「それじゃあ、俺は小娘にまた話があるから先に始めてろ!」
(これは、不味いのぉ。それと今、娘と何か話している男の声は、聴こえないが、よく娘を見れば殴られたりしたような跡が見えるぞ!助けるにしても、もう少し油断してからにするかの。)
~数分後~
(賊は数えてざっと60人ちょいといったところじゃが、そろそろ行くとしよう)
「スーウ、貴様らは賊で間違いはないな!!」(大声)
「あぁん?なんだ?このガキは??」
「おい、ガキ!何処から入って来やがった!」
「入り口からに決まっておろうが、馬鹿か貴様らは!!」
「なっ!てめえっ!ガキだからって手加減しねーぞ!!」
「殺すぞ!ガキ!」
「それより貴様ら、そこにいる娘に手を上げよったな!?」
「あぁ?だったらなんだよ?」
「貴様がこの賊の親玉だな?」
「そうだが、それがどうした?」
「いいや、ただの確認じゃ。それと女に手を上げるとは、男の風上にも置けない奴等じゃな!」
「あぁ?だから何だってんだよ?」
「何、わしのなかで貴様らを皆殺しにする理由ができただけじゃ」ギロ
「「「「「「「っぷ!ぎゃはははは」」」」」」」
「こいつは、面白い冗談だ!!この人数を一人で遣り合おってか!がっはっはっは、舐めんじゃねえぞこのガキが!!野郎共ーこのガキを袋叩きにしてやれ!!」
「「「「「「おおーー」」」」」」
男達が向かってきたが、刹那はそれらを全て無視をして娘の元へと向かった。それに対し、コケにされたと思った男達は武器を振り下ろしたが、そのことごとくを避けたり、刀で防いだ。そうして娘の元へとたどり着いた。
「あなた!早く私にかまっていないで逃げなさい!殺されちゃうわよ!!」
「御主はこの状況で面白いことを言うなぁ。おっと!人が話しているときに邪魔をするでないわ!!!」ザン
話しているときに邪魔をした男は上下に真っ二つにされた。その光景を見ていた男は、その光景に唖然としていた。今、手出ししても殺されることがわかった男達は隙を窺うことにした。
「ふん!人が話しているときを邪魔するからじゃ!それより女を見捨てて男がにげるなぞ、男の恥じじゃ!!何よりこれは、わしが売った戦じゃ!逃げるわけなかろうが!!」
「なら、せめてこの縄を切って!私も闘うから!!」
「ふむ、縄を切るのはよいが、飽く迄も奴等の人質ならないように、自己防衛をしてもらうためじゃ!わしが売った戦に誰の手出しはさせんわ!」ザンッ
そして、わしは、娘の縄を切った。
「えっ!あんた本気で言ってるの!?この状況を見なさいよ!この人数を一人で相手して勝てるわけないじゃない!!」
「わしは、この人数でも問題がないから言っておるのじゃ。それに、冷静になされ、御主の身体はもはや、ぼろぼろじゃ。戦えるわけなかろう」
「なっ!あなた私を馬鹿にしてるの!?いえ、舐めてるのね!?私を馬鹿にしないで!!」プルプル
「じゃがな、ほれ!」ツン
「っ!?」ガク
「立つのでさえ辛いはずじゃ。ここはわしに任せておれ」ダキッ
そうして、刹那は女の子をお姫様だっこをして自分より後ろの奧に連れて行こうとした。
「ひゃっ!?なっなっなにするのよー!!」カオマッカ&プシュー
「隙がだらけだぞ!!馬鹿が!」「死ねー!ガキが!」
「なっ!危ない!!」
しかし、刹那が女の子をお姫様だっこして奧に連れて行こうと男達に背を向けた瞬間、二人の男達が武器を振り下ろして襲ってきた。
「舐めるな隙なぞないわあ!!」キンッ
「「なっ?!」」 「キャアッ」
しかし、刹那は、女の子をお姫様だっこから自分の胸元
に抱き寄せるようにし、片手で二人の男達の攻撃を刀で防いでいた。
「ふっ!まだまだ、足腰の踏ん張る力が弱いわあ!次からやり直してこい!!」ザン
「「ギャアッ」」
そうして刹那は刀を振り払い、男二人の首を刎ねた。
「」ポケー
「御主は御主でこっちを見詰めて何を呆けておるのじゃ」呆れ
「はっ!?なっ何でもないわよ。べっべっ別にあなたに見とれて惚けていた訳じゃないんだからね!!勘違いしないでよ!」カオマッカ
「何を言っておるのじゃ御主は?」
誰が何処からどう見てもこの女の子は刹那に見とれていたことがわかる。しかし、自分でわかってるくせに否定していることから、この女の子はいわゆるツンデレである。
しかし、刹那はいつもはカンが鋭かったり、直感で動いているのに、自分のそっちの恋愛事情になると鈍感なるらしい。そのため、全然女の子からの想いに気づいていなかった。
言葉も意味がすれ違っている。
こいつ、目の前で堂々と言われてやっと少しは自覚するかもしれない。
「とりあえずわしの背中の後ろに隠れていろ!但し十分離れておれ!ここは誰も通さん。だが、念のため刀は持っておけ。って何をまた呆けておるのだ!しっかりせい!」
「えっ!べっべっ別に誤解しないでよ!別にさっきのあなたを見てかっこよかったな~とかあなたを見てて胸がドキドキ締められてるようでこれが恋なのかなっとかあなたに恋しちゃってるのかもしれないなんて思ってたりなんて思ってないんだからね」
「御主が鯉をしている?わしに鯉をしちゃってるかも??だから御主は何を言っておるのだ!」
女の子がここまで自爆してるのに、気づかないこいつは、なんなのだろうか?ツンデレではなく、はっきりとした言葉でないとこいつは、理解しないのかもしれない。というよりも恋を鯉と聞き間違えているこいつに、しっかりした好意をこの女の子は伝えることはできるのだろうか?
そして刹那は男達の方に振り返り
「それよりも、これよりここは貴様らにとっての墓場じゃ!覚悟はできておろうな?いや!できているはずじゃ!!とりあえずまとめて、かかってこいやー!!!」
「「「「「「「うおおー」」」」」」」
そこからはその洞穴内は、戦場と化した。
「がはっ!?」ザン
先ず刹那の近くいた男から襲ってきた。刹那はその男に対して真上から刀を振り下ろした。男はそれに対して武器で防ごうとしたが武器ごと身体を左右に真っ二つにされた。
「死ねー!はっ?ぐひっ!」グサ「なんびゃっ!?」スパッ
次に左右に真っ二つされた男の後ろにいた男が槍で刹那を突きにきた。しかし、刹那はそれに対して相手に近づき槍を
躱し瞬時に刀を槍に変形させ、男の顔面を貫き、そのまま、その男の隣にいた男の首を槍の刃の部分で刎ねた。
「「「「「ぴげろっ!?」」」」」グサグサグサグサグサ
男達は武器の変形に驚き足を止めてしまった。それを猛将の性格になっている刹那が見逃すはずがなく、今度は槍から弓に変形させた。
しかし、その弓には矢は存在してなかったが、刹那が弓の弦を引くと、弓の周りに磁力が発生し、これがまた瞬時に周りにある砂鉄が集め、鉄の矢となった。そのまま驚いている男達の眉間を矢で射る。眉間を貫いた矢は、また砂鉄に戻り矢は消えてしまった。
ここまでが僅か10秒間の出来事である。この刹那、他の刹那よりも、自分のことや自分に対する好意には鈍感で、あまり、深く物事を考えないが、武術、体術、武器の扱いに関しては優れていた。つまり全ての性格が集まっている現代にいた刹那は最強だったのかもしれない。
「「「「「」」」」」ブチ
次に弓からまた、変形させ、今度は巨大な鎚にさせた。そして数回その鎚を振り回した。たったそれだけで、ほとんどの数人で固まっていた男達をミンチ状態にしてしまった。
そのあとは、残っていた男達を一人一人片付けて行った。ついでに敵の親玉は鎚に巻き込まれてミンチ状態になっていた。
そして刹那は、かすり傷すら負っていなかった。猛将の性格の刹那は強すぎました。こんな刹那ですが、もう一度言いますが、肉体年齢は8歳である。チート気味である。
「」ポケー
「戦は終わったぞ!ってまた呆けておるのか!御主その呆け癖どうにかならんのか!?」
「はっ!?惚けてて、わ、わ、悪かったわね!でも、し、仕方ないでしょ!あなたのその変な武器を上手く扱う姿がとても勇ましくて、よりいっそう私があなたのことに恋してるんだなって想って自覚しちゃったんだもん!それであなたに抱き着きたいって想うようになったのよ!!ようするに私があなたのことが好きになっちゃったの!!!!」
「御主がわしのことを鯉していることを自覚して?わしに堕姫憑きたい?ようになって鋤になっちゃった??やはり御主が言っている意味がわからん!」
こいつ、もはや理解する気があるとは思えない。そして、それにたいして切れる女の子。当たり前である。
「」ブチッ
「だから、私はあなたのことが、す・き・になったのわ・か・る」(大声)
「いや、わからん!!」ドドンッ
堂々とし過ぎだと思われる。
「もういい!!わからしてやる!!!!」チュッ
「んっ!?!?!?」パチクリ
そして、女の子は大胆であった。
「んっ………ぷはっ‥これでわかった!私の気持ち!!」
「なっなっ何をいきなりするんじゃ!いきなりせっせっ接吻などと」カオマッカ
また、この刹那、何気にうぶであった。
「これが私の気持ちよ!!あなたの気持ち聴かせてくれない?」
「ふ、ふむ、わしも日本男児だ!せっせっ接吻されたからにはその想いに応えよう!……ってあれ?御主の名前なんじゃ?」
「あれ?そういえばお互いに名前知らないわね?せっかくだし名前教え合いましょう」
「そうじゃな!わしの名前は、北条刹那、8歳である」
「私は、姓名が孫権、字が仲謀、真名が蓮華よ!そして私も8歳よ」
「真名ってなんじゃ?わしの国には真名というものがないからの。教えてもらってもいいかの?」
「そうなのね!なら教えるわね!真名っていうのはね、私達の真の名のことよ。真名を許可なく呼べば、誰であろうと殺されても、文句は言えないものよ。それほど尊いもの。理解できたかしら?」
「とりあえず、教えてもらったら、口に出してよいのじゃな?」
「そうよ」
「それじゃあ、蓮華、蓮華、蓮華、蓮華、蓮華どうじゃ?」カオマッカ
「刹那に言われるごとに、胸の奥から熱い何かが込み上がってくるようだわ!」カオマッカ
「ならよかったのじゃ!あとわしのことも真名の代わりに教えるのお」
「ええ、ぜひ、教えてちょうだい!」
「わしは、日本って国にいたのじゃが、突然此処に迷い混んだのじゃ。まあ、神隠しにあったようなものじゃ。
まあ、信じるかどうかは、蓮華次第じゃがな。あとわしには前前世と前世の記憶もある。だから今世の記憶もたぶん引き継ぐ可能性が高いと思うぞい。
あっ!今気づいたのじゃが今のわしは、前前世の性格になっておるの。今世のわしは、わしとは言わずに俺と言っておったからな!」
「そうなの……あとこの国は漢と言うわ。ついでに此処は漢の徐州の下邳国って場所よ」
「何を言ってるのか、ちんぷんかんぷんなのじゃ。しかし、この国が漢と言うことは、わしは、1900年近く前に迷い混んだことになるんじゃ」
「そう、まあ、刹那の言っていることだし、信じるわ」
「ありがとうのお。それから、今更ながらわしと恋人になってくれんかの?」テレッ
「勿論よ♪これからよろしくね♪」
「こちらこそよろしく頼むのじゃ。あと今度はわしからも接吻をしたいのじゃが、いいかの?」カオマッカ
刹那は、何気にむっつりだった。
「ええ、勿論♪刹那からもしてもらいたいわ♪」
「では………」ドキドキ「………」ドキドキ
あと数センチで唇同士が重なるっというところで
「蓮華大丈夫!?」
「「っっっ!?!?!?」」
謎の女の子の登場により、結局接吻をすることはできなかったのであった。
〈北条刹那(呉)〉
前前世は北条家の猛将、前世は戦時中の学者の記憶を引き継いでいる前前世の時の性格の刹那
また、前前世の性格のため、物事を深く考えないが、直感で動くことが多い
現在、肉体年齢8歳、精神年齢155歳
いつもはカンが鋭かったり、直感で動いているのに、自分のそっちの恋愛事情になると鈍感なる
また、前前世が猛将だったため、武術や体術、武器の扱いに関しては他の刹那より優れている
しかし、そのためか、若干戦闘狂
そして、蓮華に関してはうぶであり、むっつりでもある
性格、前前世の猛将の性格が出ている
戦場での立ち位置、物事を深く考えず、力のごり押しで戦場を引っ掻き回したり、武術や体術、武器の扱いに関しては優れているので、ただ一人の特攻(キューブを使っての様々な攻撃)や遊撃部隊隊長辺りが適切