真・恋姫†無双~一人で三人、三人で一人~   作:やまかっちゃん

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今回は雪蓮がメインです。


次回からまた、北条刹那(魏)に戻ります。


第九話

 ~孫策side ~

 

私はこの日、初めて妹を失いかけた。

その日私達は、庭で模擬試合をしていた。そして、それは突然の出来事だった。

 

「伝令っ!東門にて、東門付近にて、商人が賊達に襲われたもよう!」

 

「街の近くで襲撃ですって!この街も舐められたものですね!兵達を直ちに編成させ、その賊達を探しだし、誰の街の近くで襲撃したか思い知らせてやりなさい!!」

 

私の母、孫堅は、伝令を聴き、すぐさまその伝令の兵に命令した。しかし、伝令には、まだ続きがあった。

 

「いえ、このあとの話しが重要です!東門の門番の話しでは、蓮華様に似た人もその商人の荷台にいたもよう!そして、その人物は、賊を20人以上殺したところ、体力が尽き、賊達に捕まったようです。ほぼ蓮華様と間違いないと思われます。」

 

「ならば、尚更早くに準備を終え賊達を、探しだし皆殺しにしなさい!!」

 

「御母様、それでは時間がかかりすぎます!それに、それまでに蓮華の身に何かあっては遅すぎます!」

 

「ならば、どうするというのですか!?」

 

「私が、先に馬に乗り向かいます!御母様は、50人程用意し、この街の近くの山に向かわせてください!」

 

「あなた程の腕ならそうそう賊にはやられないでしょう!しかし、何故あの山なのですか?それは確実なわけではないでしょ!?」

 

「この辺でそれなりの賊が隠れるにはあの山ぐらいしかありません。また雨などを凌ぐにも洞穴等でしょうからほぼ確実に見つけられると思います」

 

「そう、ならば時間が惜しいですね!それならば直ちに蓮華を救出に行きなさい!雪蓮!」

 

「はっ!」

 

そうして、私は馬に乗り蓮華の救出に急いで向かった。

 

(どうか、どうか、無事でいてちょうだい蓮華!)

 

 ~数十分後~

 

(ちっ!ここも外れか!急がないと蓮華が危ないのに!それに、雨が降りそうな天気になり始めたはね。雨が降って体力が奪われた状態で賊と戦うのはさすがに、と厭いわ!ならば、後は山の頂上付近しかないわね!)

 

 ~さらに数十分後~

 

(やっと見つけたわ!この洞穴の中に蓮華がいるはず!)

 

「蓮華大丈夫!?」

 

「「っっっ!?!?!?」」

 

(これはどういう状況なの!?賊は皆死んでるし、賊の死に方も多種多様で、一人の人間により殺されたとは思えない。ただここにいる二人は武器はどちらも刀だからミンチ状態になっているものや頭などを射ぬかれているのは説明できない。そうするとやっぱりここにはこの二人以外の第三者がいたことになるわ)

 

「えっ!?姉様!?」

 

「姉様!?」

 

(それに、蓮華の隣にいる男の子は別段強そうにはみえないわね。刀傷は蓮華がやったものとしてあの男の子は何をやったのかしら?もしかしたら、ただ見ていただけかもしれないわね!)

 

「ええ、でもなんで姉様完全武装しているのかしら?」

 

「いやいや!完全に御主の為だろうに!?御主先程まで、賊達に捕まっていたじゃろ!もう忘れたのかや!!

 

「…あっ!……そうだったわね。忘れてたわ」

 

(この妹はなんで賊に襲われたことを忘れてるのよ!それにしても男の子との距離が近いわね。それ以上近いと接吻しちゃいそうな距離じゃない!でも蓮華が動こうとしないことから………まさか、そいつに何か弱味を握られてるんじゃ!?そ、そうよ、そうに違いないわ!それなら早く蓮華を助けなくちゃっ!!)混乱

 

「それと御主の姉、わしのこと、何故か親の敵のように見てくる‥いや、睨んでくるんじゃが、わし何かしたかの?」

 

「知らないわよ!それともう、私の真名は教えたんだから、御主じゃなくて蓮華って呼びなさいよ!!」

 

「それもそうじゃな!蓮華、このあとのことは、どうするつもりかの?」

 

「なっ!蓮華っあなた!そいつに真名まで教えているの!?」

 

(そうそう、人に真名を教える子じゃないのに!やっぱり何か脅されているのね!)

 

「ええそうよ!姉様!何より私この人、刹那の妻になりたいもの♪接吻もしちゃったし♪」

 

「「つ、妻ーー!?」」

 

(つ、妻ってどういうことよ!?ってさっき接吻までしているとかも言ってたわよねー!もう何がどうなっているのよ!)

 

「何刹那まで驚いてるのよ?何?私と接吻しときながら結婚はしたくないの!?」

 

「いや別にそういうわけじゃないのじゃが。さっき恋人になったばかりなのに、もう結婚の話しなったから驚いただけじゃ。なにより、わしらまだ、8歳じゃぞ!」

 

「あ、あの、蓮華に、男友達すらいない、蓮華に恋人!?ましてや妻ー!?蓮華っあなた!そいつに何か弱味を握られているんでしょ?!そうでもなきゃ、いきなり蓮華に恋人ができるはずがないもの!大丈夫よ、蓮華!とっととそいつをぶっ殺して助けてあげるからね!!」

 

「なんかもうわしの話し、絶対に聴いてもらえぬだろ?この状況」

 

「ちょっ、ちょっと待ってよ姉様!私、刹那に助けてもらったのよ!それに弱味なんて握られてないわよ!!」

 

「そんなの嘘よ!そいつを別に庇う必要なんてないわよ。大丈夫私が助けてあげるから、蓮華は安心してなさい。」

 

「どうやら、実の妹の話しもしっかり聴くつもりはなさそうじゃな」

 

「ごめんなさい、刹那。姉様、私のせいで暴走しちゃってるみたいなの」

 

「まあ、仕方ないじゃろ。実の妹に何かあったのではと、慌てていることはよくわかるからの」

 

「孫策様!部隊50人全て揃いました。次の指示を!」

 

(やっと揃ったのね。それなら早く行動に移してしまいしょう!)

 

「わかったわ。そこにいる男をとっとと殺して蓮華を連れ戻し、下邳国に戻るわよ!」

 

「「「「「ははっーー」」」」」

 

「どうやら、話して解決する問題じゃ、なくなったようじゃな」

 

「ごめんなさい!でもどうか!皆を殺さないで!!」

 

「そのようなことは、わかっておるわ。しっかし、これは少しばかり骨がおれそうじゃな!」

 

そうして、そいつは刀から謎の形に変形させた。

 

(何……今…の刀から何か?に変わった!?)

 

「刹那…‥何‥…それ?」

 

「うん?…あぁこれは、非殺傷武器に変形させただけのことよ」

 

「刹那が持ってる武器?って変わってるわね」

 

「まあ、なにかと便利じゃぞ。これっと!きたようじゃな。とりあえず、大丈夫じゃとは思うが、念のため後ろに下がっておるのじゃ!」

 

「それじゃあ、姉様と皆のこと、頼むわね」

 

「任せておけい!気絶程度ですませておくわい。殺しはせんし、殺されもせんわ!」

 

(こっちは、殺す気でやっているのに手加減するですって!!)

 

「っっ!!舐めやがって!!皆かかりなさい!」

 

そうして、そいつとの戦いが始まった。

しかし、戦いが始まってからは、驚きの連続だった!

 

(なっ!賊のために用意したとはいえ、何故こいつに、ここまで一方的にこちらがやられているの!?)

 

そしてそいつに、全ての兵が気絶させられるのにそこまで時間はかからなかった。

 

(だが!私はそうは、いかないわよ!でもその前に)

 

「確かにあなた強いわね。これなら、その辺の賊なら問題は、ないでしょう。先程のことは、謝ります。ですが!あなたが蓮華を脅していることには、なんの変わりはありません!ですから死んでください!」

 

(ええ、あんたが強いのは認めるわよ!でもねあんたを殺すことには変わりはない!)

 

そして私は、刀を構えた。そして、あいつも武器を構えた。その瞬時から周りの空気がピリピリとし始めた。

 

(相対したからこそ、わかるけどこいつ、強いわね。でも蓮華のために負けられない!)

 

そうして、私とあいつは、少しの間、探りあいをしたあと、ほぼ同時に相手へと動いた。しかし、あいつのほうが、ほんの僅かだが、早かった。私は初手でほぼ決めるつもりで動いたがそれは、防がれてしまった。

キャキィンギギ!

普通なら武器ごと、こいつを切り捨てられるところだったが、武器が思っていたよりも固かったためにこいつを切り捨てられることができなかった。

一撃で仕留めようとしていた、私はそのことに戸惑ってしまった。しかし、私が戸惑っている隙を逃すほど、こいつは甘くなかった。

 

「しまっ!?」キンッ

 

「ふっ!」ゲシッ

 

「キャアッ」ツルッ

 

「これでも、まだやるかの」ピト

 

こいつは私の顔面に武器をを振るってきた。しかし、それに対し、私はすぐさま刀でこいつの武器をを払ったが、その武器はは囮だった。こいつは無理に武器をを払った私の崩れたバランスの身体の脚に自分の脚でひっかけ転ばしたのだ。そして、尻餅をついた私の首筋に武器を添えたのだった。

 

「まだ、やるというのであればこのまま気絶させる。しかし、やらないというならばここで終わりじゃ。さて、御主はどちらを選ぶのじゃろうな?」

 

「くっ!しかし、このままじゃ蓮華を救えない!!」

 

「だから、姉様、人の話しを聴いて!全て姉様の誤解なの!」

 

(こいつに、騙されている妹の話しが聴けるわけないでしょ!?)

 

「あなたはこいつに、騙されてるのよ!蓮華!!」

 

「だ・か・ら~ひ・と・の・は・な・し・をき~け~この馬鹿姉様があっ!!」ブンッ

 

「ひぎっ!?!?」バギャッ

 

私との会話に苛立った蓮華が私の左頬に右ストレートを決めてしまい、結局私は気絶させてしまった。

 

そのあと、私が目が覚めてからは、これまでの全ての事情を聴いた。

 

「そう、………私の誤解だったのね。刹那さん、ごめんなさい」

 

(あぁ、私はとんでもない誤解をしていたのね。謝っても謝り足りないわ!それにしても、刹那さん、こんなに強いなんて蓮華もいい人を見つけたのね。いいわね~。私も欲しいわ!私よりも、強い子なんて下の年にいたなんて!同い年ですらいないのに!!)

 

「いや、わしも久しぶりの血が滾る戦ができたから満足じゃ!それと、一応もう一度名乗るが、わしは、北条刹那8歳じゃ」

 

「私も自己紹介するわね!姓名は孫策、字は伯符、真名は雪蓮、10歳よ!でもまだ、蓮華との仲を認めたわけじゃないからね!」

 

「何故ですか!?姉様!?」

 

「だって~、私も刹那が気に入っちゃったんだもん」

 

「何が!気に入っちゃったんだもんですか!!刹那は私のです。姉様であろうと渡す気はありませんよ!」

 

「あら?蓮華あなた、姉である私に喧嘩売るの?だったらいいわ!買ってあげる!!」

 

「刹那は私のことが、好きなんです!姉様のような年増には刹那が好きになるはずがありませんよ!!」

 

(なっ!この妹は、なんてことを言うのよ!)

 

「ムキーッ!実の姉に年増だなんて!というか私あなた達よりも、年上でもまだ、10歳よ!!」

 

「ねえ刹那?あなた、私のことが好きなんでしょ!ここではっきり姉様の前で言ってちょうだい!!」

 

「あら?私のことはどうかしら?蓮華よりも先に大人の身体つきになるわよ!」

 

「「さあ!どっちを選ぶの!!」」

 

「わしにとって、蓮華が一番これは、変わりようはない。しかし、雪蓮も選ぶと言うのはやっぱりなしかのお?」

 

「まあ、私が一番っていうのなら、姉様だしいいわよ!」

 

(やっぱり、蓮華のことを刹那は愛しているのね。でも、私を悲しませたくないからって、蓮華にも負けずに意見をしっかりいえるのか~。やっぱりいい人ね。一番でなくても選んでもらえるならなんでもいいわ!)

 

「私もまあ、選んでもらえるのならいいわ!」

 

「すまない、ひどいことを二人に言っていることは、わかっとる。しかし、どちらかだけを選んでもう一人のほうを悲しませなくはないのじゃ」

 

「それじゃあ、御母様達にも刹那のことを伝えるために早く下邳国に行きましょ?ねえ刹那!!」

 

「もう、蓮華ったら、でもそれもそうね!行きましょうか?刹那!」

 

「なんかもう、わし、今の時点で緊張で腹が痛くなってきたのだが!」ダラダラ

 

そうして、蓮華と私に連れられ刹那は、下邳国にある蓮華達の家がある街に向かったのだった。

 




〈孫策伯符(雪蓮)〉

母、孫堅の長女で、蓮華の姉、蓮華よりも武術が優れているため孫堅と共に蓮華に武術の指導をしている

現在、10歳

今回のことで、発覚したが、家族のことになると誤解しやすく、また、感情が暴走しやすいことがわかった
またそのため、何かと感情的にいろいろ行動的になりやすい

性格、普段は陽気で気さくな性格だが、敵には一切容赦しないという、表裏のはっきりした性格

戦場の立ち位置、呉の総大将
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